二次元裏@ふたば

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334762 B26/04/12(日)21:18:38No.1419797551+ 22:30頃消えます
メガネ拭きの話です
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認証用うちの子
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お借りした方々
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/04/12(日)21:19:04No.1419797731+
「メガネ拭きが……もう無い。」
弦巻昌宏のぼそっと放ったその一言に、その場の子どもたち全員が一斉に彼の方を振り向いた。
「えっ大丈夫昌宏くん!」
「メガネ拭きの無い昌宏さんなんて……どうなっちゃうんです!?」
「妖怪メガネ拭き配りの昌宏からメガネ拭きを取ったらただの妖怪じゃん!」
「エッと、ワタシはメガネふキが無くテもマサヒロくンの味方ダよ?」
次々と出てくる仲間たちの心からの心無い言葉にブリッジの奥の眉間にどんどんシワが寄っていく昌宏。
「お前ら……俺のことをどんな目で見てるんだよ。」
「メガネ越し。色メガネ、ってわけじゃないよ。」三石円という少年が皮肉っぽい視線を一瞬だけ向ける。
「あっでもでも、メガネの事だったら昌宏お兄ちゃんが一番頼りになるって思ってるよ!」フォローするように一同で最年少の望月マサトが慌てて言う。
「まっ、そういうことだから、あまり気にするなよ!」国原龍人は明るく笑う。
「材料さえあればワタシの天才的にいんだすとりあるないんてりじゃんすでメガネ拭きぐらい作れるんだけど……」
腕を組んで言う彗次仁亜の言葉を、他の面々は聞き流している。
226/04/12(日)21:19:22No.1419797853+
単に当てにならない、という以上に彼女の得意分野とはとても思えないからであろう。
「デジタルワールドって結構いろんなお店があったりするから、メガネ屋さんとかもあるかもしれないよ?」
財前日影の提案はもっともらしく聞こえたが、すぐに白頭ユーマによって否定された。
「しかし、メガネをかけたデジモンなんて見たことありませんが……それでもメガネ屋がデジタルワールドにあるのでしょうか?」
「サンヒョク……は伊達だかラ参考になラナいよネ……」チェ・セヨンは言いかけたがすぐにトーンダウンする。
一同に漂う重苦しい雰囲気を吹き飛ばしたのは、裸眼の闖入者だった。
「あっマサト、ジュンさんが探してたよ。……メガネ組が揃って、どうかしたの?」武蔵野イブキがそこに現れた。
326/04/12(日)21:19:48No.1419798034+
「……そっか、メガネの人たちは大変だな。」事情を聞いたイブキは素直に同情した。
「電子生命体であるデジモンは視力異常とは無縁です。そうなると、視力補正のためにメガネをかける習慣は無いと思われます。」
ユーマが説明を続ける。
「そうなると、デジタルワールドにあるメガネは伊達メガネばかりという……ことに……」
言いながらユーマは恐る恐るという昌宏の方を見る。
「大丈夫だよ。俺も前ほどは伊達メガネについてとやかく言ったりしないから。」
チラリとセヨンのほうを見て、それからユーマのほうを見て昌宏が言った。
ほっとため息をつくユーマをよそに、イブキは事も無げな様子でこう言った。
「でも俺、前にメガネ拭いてる人見たことあるよ。デジタルワールドの街で。」
426/04/12(日)21:20:14No.1419798204+
「ここが、その……」
「アトラーラブテリオンの森……」
「アトラーカブテリモン、ね?」
翌々日。一行はアトラーカブテリオンの森に辿り着いていた。
メガネ拭きについて額を寄せ合う一同にイブキが話したのは、箱入りティッシュでメガネを拭く中高年の人間男性を見かけ、会話した体験だった。
その男性は街のオープンカフェで片目だけのメガネを外すと、持っていた箱入りティッシュから一枚取り出したそうだ。
コーヒーの湯気による曇りを拭き取るのをマジマジと見ていたイブキに、男性が話しかけたのだという。
『なんだね?コレがそんなに珍しいのかね?』
『あっすいません、いやちょっと、デジタルワールドにもそんなのがあるんだなって。』
『ふむ……言われてみれば意外かもしれないな。まさかデジタルワールドに『こんな物』が生えてるとは私も驚いたものだ。
『生えて……?』
『アトラーカブテリモンの森だよ。そこをや……訪れた際に見つけたのだ。』
その後は他愛もない世間話をしてその場を去った……とイブキは記憶していた。
526/04/12(日)21:20:30No.1419798302+
「アトラーカブテリモン様の森へようこそ!ボクは賢木夕立、この森を護ってるんだ。」緑髪の少女が一行に近づいてきた。
メガネの七人、イブキ、龍人の妹の澪奈、そしてマサトの兄ジュン、さらにそれぞれのパートナーデジモン。
合計20人の大人数を前に、夕立は尋ねられた質問に答えた。
「ティッシュのなる木かぁ、それは先週燃やされちゃってまだ復活してないんだ。」夕立の言葉に、聞いたものは様々な反応を示した。
そんなものが実在したことに驚く者、一足遅かったことを嘆く者、そんなものを燃やす目的を訝しむ者。
「またポケットティッシュがなるのにあと3日ぐらいかかると思うよ。」続く言葉への反応は二分された。
殆どの者は予想より早く復活することに驚いた。そしてただ一人だけ、イブキは別のことに驚いた。
「ポケットティッシュ?俺が見たのは箱に入ってたよ?」
「……それじゃあアレかなあ?でもアレ、そんな呼ばれ方してたかなぁ……。」
626/04/12(日)21:20:49No.1419798446+
少し自信なさげな夕立に、一行は森の奥の方、しかしそこまで薄暗くはなく割と明るい一角へと案内された。
そこにあったのは異様な光景であった。
たくさんの木々が立ち並び、大きな実のようなものが何十個とぶらさがっている。
それだけなら森としては普通の光景である。異様なのはそれらの木々の葉、そして実であった。
葉は左右でやや薄い緑と純白に色分けされており、その境界には濃い緑で帯状に彩られていた。
実の方は大きな直方体であり、こちらも同様に白と緑のツートンとなっていた。
「あっティッシュ!箱ティッシュだよ!」目を輝かせながら木によじ登ろうとするマサトをジュンがやんわりと制止する。
「まっしぐらに登ろうとするんじゃない、危ないだろ。」そう言いつつもどこか表情は嬉しそうだ。
見れば、木の根元にはひしゃげた紙箱がいくつか散乱しており、どうやら木から落下したようであった。
「俺と龍人で登って落とすから、円と昌宏とジュンで受け止めてくれる?……昌宏、どうかした?」
提案しつつ木に登りかけたイブキは、昌宏の様子が少し変なのに気づいた。
「……ん?あ、いや何でもないよ。受け止めればいいんだね?」
726/04/12(日)21:21:06No.1419798575+
男子二人が樹上からもいだ箱を落とし、地上の男子三人がそれを受け止める。
木の高さに対して比較的低い枝に箱がなっているため、あっという間に人数分の箱が確保された。
「あっホントにティッシュだー!……なんか変だね?」
「マサト君、そう不用意に開けるものじゃないですよ。」真っ先に兄から受け取ったそれを開封したマサトに、ユーマはそう言っていたが彼もすでに手にした箱を開けている。
「二枚重ねになってないね?」
「デモこれなラ、メガネ拭くノに丁度よさソウだネ!」
「メガネ拭くだけじゃなくてメカのパーツ拭くのにも使えそう…………んー?」
興味深そうな日影、はしゃぐセヨン、何か思い出しそうで思い出せない仁亜。女子の方の反応も三者三様である。
「もう十分です!降りてきて!」声を張り上げて樹上の二人を呼ぶ円。
龍人とイブキがするすると降りてくると、下にいたほとんどの子どもたちが紙箱を開けて中身を取り出していた。
ただ一人、昌宏を除いて。
昌宏、そしてソーラーモンリペアにはこの紙箱に見覚えがあった。
「なあ、ソーラーモンリペア……俺、この箱どこかで見たような……」
826/04/12(日)21:21:24No.1419798705+
「奇遇であるな、ワレもそのように……いや、奇遇ではないぞマサヒロ!」二人の声のテンションが上がる。
「この緑の模様……この紙の感触……覚えがある!」一枚取り出した昌宏がソーラーモンリペアへと顔を向ける。
「マサヒロ、これはやはり……」ソーラーモンリペアの言葉に昌宏の目が見開かれる。
「そうだ、これは……ダメだっ!みんなそれでメガネを拭いちゃ!」昌宏の叫びにメガネを外した12の裸眼が一斉に彼を見る。
「えっでもこれで拭いてたってイブキお兄ちゃんが……」マサトは一旦メガネを顔に戻す。
「ナニか問題でモあっタノ?」伊達メガネであるセヨンはメガネを手に持ったままきょとんとした顔をしている。
「これはティッシュではない。キム◯イプである。」
「「「「「「キ◯ワイプ?」」」」」」ソーラーモンリペアの説明に少年少女たちの声が揃う。
「◯ムワイプは工業用の清掃用クロス……レンズなんかを磨いて綺麗にするのに使うんだ。」
「だったら、メガネを拭いてもいいんじゃ……」昌宏の補足に日影が疑問を口に出す。
「ガラスのレンズなんだ。キムワ◯プで拭くのは、ガラス製のレンズなんだ。」
926/04/12(日)21:21:40No.1419798822+
「あっ……」返ってきた言葉に、円が小さく反応する。仁亜はしまった、という顔をしている。
「そっか、僕たちのメガネのレンズはプラスチック!」龍人がメガネのレンズを斜めにして見る。
「そう、プラスチックレンズをキムワイ◯で拭くと、傷をつけてしまう。」
そう言われて昌宏以外の全員が黙ってしまった。
彼のメガネに対するこだわりは身にしみて知っており、それを押して『これでいいじゃん』と言えるメンタリティは持ち合わせていなかった。
「でも、あのオジサンは確かに……」
「イブキ、その人が掛けてたメガネって、どんな感じだった?」
「え、どんなって……片目だけに嵌め込むタイプの一枚レンズのやつだけど。」昌宏に聞かれてイブキはそう答える。
「モノクルか……じゃあ多分ガラスレンズなんだよ、それ。」
「そんな……」メガネに詳しくないイブキに、そういったことが判別できようはずもない。
だから誰もその事でイブキを責めようとは思わなかった。ただ一人、イブキ本人を除いて。
「プラレンズを拭くには固いし薄すぎるんだ……もう少し、もう少し分厚ければ……」
心から無念そうに吐き出す昌宏の様子に、イブキは胸が苦しくなった。
1026/04/12(日)21:21:57No.1419798940+
そもそも、イブキがあの男性から聞いた話がきっかけなのだ。周囲に気を使いすぎるタイプであった彼が気にしないわけがない。
(俺のせいだ、俺の……どうしよう、どうすれば……あれは!?)
ふと何かに気づき、下に落ちているひしゃげた紙箱のひとつに近づいて拾い上げる。
「これだけ色が違う……」緑ではなく水色をした箱を、破るようにして開ける。
その中から取り出した薄紙を、緑の箱から取り出したそれと並べて見比べる。
「……ねえこれ……なんかちょっと……違くない?」
「えっ?」つぶやくイブキに昌宏は歩み寄り、両手のものを受け取る。
しばらくそれを間近で観察し、手で挟むようにして感触や厚さを確認する。
「……これは……JKワ◯パー!JK◯イパーだ!」驚いた声をあげる昌宏。
「なんだと?それでは……使えそうかマサヒロ?」尋ねるソーラーモンリペアの声色もはずんで聞こえる。
「その昌宏君……じぇーけーわいぱーって、何?」日影の質問にメガネの奥の両目が輝く。
「JKワイ◯ーはパーツの汚れを拭き取るために作られた紙ワイパーで、キム◯イプに比べて厚く柔らかいんだ!」
1126/04/12(日)21:22:36No.1419799247+
続きはtxtからどうぞ

間違いとか解釈違いとかあったら
ごめんなさあああああい!!!
1226/04/12(日)21:44:24No.1419808877+
そうか…昌宏お前はJKワイパーでテンション上がるタイプだったか…
1326/04/12(日)22:00:34No.1419815052+
>そうか…昌宏お前はJKワイパーでテンション上がるタイプだったか…
メガネ拭きが補充できると喜び勇んで向かったらキMワイプで意気消沈…そんな時メガネ拭きに使えるJKワIパーがあったら…
と考えたらこうなりました
1426/04/12(日)22:04:31No.1419816628+
最後とんでもねぇ木があってダメだった
一体誰が持ち帰ったんだ…
1526/04/12(日)22:06:38No.1419817460+
>最後とんでもねぇ木があってダメだった
>一体誰が持ち帰ったんだ…
持ち帰った人はメガネをかけていたそうです
1626/04/12(日)22:12:20No.1419819774+
>>最後とんでもねぇ木があってダメだった
>>一体誰が持ち帰ったんだ…
>持ち帰った人はメガネをかけていたそうです
特定のしようがねえ!
1726/04/12(日)22:24:48No.1419824872+
赤字です
次の怪文書はひまわりのイレイザーベース攻略戦の予定です
これやらないとセヨンの次の進化に繋がらないので…


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