二次元裏@ふたば

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133747 B24/04/29(月)00:34:19No.1183471569+ 02:23頃消えます
「夜は何がいい?」
昨日は随分長く歩いたお陰で少し太腿が痛いが、運良く食材はたくさん買い置きがあった。よほど珍しいものを食べたいと彼女が言い出さない限りは、買い出しに行く必要がないのは幸いだと言えるだろう。
だが、その彼女の返事はなかった。
「シービー?」
もう一度呼びかけてみても、答えは帰ってこない。不思議に思って居間を覗いてみると、ソファーの上に答えが横たわっていた。

「…おつかれさま」
大人びた爽やかさの中に少女の幼さを残した整った顔立ちが、今はその碧色を瞼の奥に隠している。起きているときはいつも無邪気に楽しいことを探している瞳を瞼で隠すと、すらりと伸びた身体に対して余計にその表情が幼く愛らしく見えた。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/04/29(月)00:34:40No.1183471724+
ちょうど昨日俺が寝ていたところで、今は彼女が眠っている。偶然にしては少し出来すぎたこの状況が、いつもならぬ悪戯心を呼び起こしてしまった。
彼女の隣に座って、ゆっくりと頭の下に膝を差し込む。幸いにも彼女が目覚めることはなく、むしろ軽く寝返りを打って身体を預けてくれたのをいいことに、指で前髪を少しだけかき分けてその整った顔立ちをいっそう堪能した。
昨日は疲れるあまりそのままソファーで眠ってしまって、寝ているのをいいことに彼女に散々弄られてしまった。その悪戯を、そっくりそのままやっているというわけだ。からかわれた意趣返しと言うにはあまりにも子供っぽいやり口ではあるけれど、だからこそ余計に楽しくてやめられない。

「…綺麗」
けれど、やはり自分はどうしても最後の詰めが甘いらしい。せっかくやり返す機会を得たというのに、髪をかき分けて顕になった彼女の寝顔に、不覚にも声が出てしまうくらい虜にされてしまった。
224/04/29(月)00:35:02No.1183471844+
壊れものを扱うようにそっと頬に手を添えると、吸い付くようなしっとりした柔らかさに気分がざわつく。堂々と愛でるのは何か気恥ずかしく思えて、手の甲で誤魔化すように頬を撫でた。
なのに彼女はそんな胡乱な触れ方の手にも頬を寄せて甘えてくるのだから、結局はそれにつられて手付きが大胆になってしまう。いつの間にか髪に指を通して、すらりと伸びた鼻筋を撫でては、その感触に酔っていた。
触れる度にくすぐったそうに、けれど愛らしく身動ぎする様が猫を思わせて、ついつい下顎の輪郭を指でなぞってしまう。
「喉を鳴らしたら本当に猫になっちゃうな」
眠っているはずなのに、その言葉に答えるようにぱたぱたと動く耳も、尻尾も、全部が愛おしい。
彼女が眠っていてよかった。
きっと今の自分の表情は、恥ずかしくなるくらいに綻んでしまっているだろうから。
324/04/29(月)00:35:18No.1183471959+
結局、初めに触れたときから片時も指を離せずに、眠る彼女をたっぷりと堪能してしまった。このままずっとこうしていてもいいくらいには幸せな時間だけれど、起きた後の彼女に必要なものは食事だろう。
夕飯の準備に戻ろうと、指を離したそのとき。
ぱくり、と。
指先に温かくて柔らかい感触が触れた。
424/04/29(月)00:35:31No.1183472050+
「シービー!?」
思わず声が出てしまった。
離れるはずだった人差し指が、彼女の口に咥えられている。指先の触覚と視覚ははっきりとそう告げているのに、パニックに陥った脳がその情報をなかなか処理してくれない。
手を離さなくてはいけないはずなのに、ちっとも手が動いてくれない。そのくせ甘えるように穏やかに吸い付く彼女の唇と、その先にある温かくて湿った感触だけは、やたらと強く感じられる。
惚けているうちに、指に感じる柔らかい唇の感触に、心地よく硬い圧力が加わる。そんなふうに指を甘噛みされてしまえば、もう動けない。
いや、動く気がなくなっていた。もう、ずっとこのままでいいと思ってしまった。脳が完全に蕩かされて、彼女のことしか考えられなくなる。
だから、仕方ないのだと心の中で言い訳をした。彼女がこんなにも愛してくれるから、自分だって少しばかり大胆になってしまうのだと。
そう繰り返した末に、人差し指をむしろ少しだけ中に進めた。
524/04/29(月)00:35:49No.1183472179+
柔らかく弾力のある、彼女の舌に触れている。触れた瞬間は驚いたように少し身動ぎしてこちらも驚いたけれど、すぐに指先を再び捉えてぴったりと押し当てられた。
ゆっくり、ゆっくりと、舌が指先を上下する。触れ合うだけの戯れだったはずなのに、いつの間にかじっくりと味わうように舐め上げられていた。
舐められて、吸い付かれて、転がされて。指先がなくなってしまったのではないかと思えるほど、心地よくて仕方ない熱が脳を焼いている。その焼け焦げた脳が、もう一つ余計な想像をした。
彼女とくちづけを交わすときの自分の舌も、きっとこんなふうに愛されているんじゃないか、と。
624/04/29(月)00:36:08No.1183472303+
そんな想像を振り払うように、ゆっくりと確実に指を蕩かす舌を押さえる。彼女の愛し方はどこまでも魅力的だったけれど、それが夢から覚めるきっかけにもなった。
「…起きてるだろ」
「…ふふふっ。ばれちゃった」
寝ている人間の舌がこんなに恣意的に、しっとりと動くわけがない。いつまでも浸っていたいのは山々だが、このままだと本当にどうにかなってしまいそうだった。
涼やかな流し目を浮かべて、さっきまで散々舌をちろりと出した彼女を見る。
どうにかなってしまった方が幸せだったんじゃないかと思えるほど、その表情は美しかった。
724/04/29(月)00:36:22No.1183472400+
起きた後も彼女は相変わらず頭を膝の上に乗せて、愉快そうに微笑んでいる。そっぽを向いて拗ねていると態度で示してみせても、それすら彼女には楽しいらしい。
「あははっ、そんなに怒んないでよ。
楽しいじゃん。寝ながらくっつくの」
上に掲げた彼女の手に頬を撫でられながらそう告げられると、赤くなった頬の熱が彼女に悟られるような気がして心配になる。
「いつから起きてたんだ?」
「最初はちゃんと寝てたよ?きみが膝枕してくれたときに、ちょっと目が覚めたんだ。
でも、すごくうれしかったよ。もっとこうしていたいって思えるくらい」
なのに彼女はこちらの腰を抱いて、眠っているときよりもいっそうぴったりとくっついてくる。必死に隠そうとしている自分の熱さえ、なにもかも感じようとするように。
824/04/29(月)00:36:38No.1183472515+
彼女と愛し合うときはいつもそうだ。いつの間にか、主導権が彼女に渡ってしまっている。
「目を開けて初めに見るものがきみだって思うと、なんだかすごくうれしくなるんだ。
きみもそうなのかな」
彼女の飾らない真っ直ぐな気持ちで、普段は言えない愛の言葉も、全部全部引き出されてしまう。

ああ、本当にずるい。
「…うん。昨日も。
起きたらシービーがいて、幸せだった」
「…よかった。
おそろいだね。アタシたち」
それがこんなにも幸せだなんて、彼女がいなければ知らないで済んだのに。
924/04/29(月)00:36:53No.1183472625+
「また拗ねちゃった」
言おうとしても言えない言葉ごと、微笑む彼女に頬を柔らかくつつかれる。そんな自分の子供じみた抵抗も愛してくれるのがどうしようもなく嬉しくて、少し悔しい。
「だって、きみは寝てるアタシのほうが好きなんだもんね。
寝てるアタシはからかってなんてこないし」
今度は彼女がわざとらしく、頬を膨らませながらそっぽを向く番だった。さっきまでの悪戯っぽい笑顔を、隠しもしないまま。
「そういうことじゃないけどさ」
本当に叶わないな、とどこまでも思う。そんな彼女のわかりきった遊びに付き合って、宥めるように頭を撫でても、彼女はずっと笑っているのだから。
「じゃあ、起こしてよ。
起きてるアタシも好きならさ」
「え?」
「今からまた寝るから、起こしてよ。やり方はきみに任せるから。
アタシが起きていたくなるように起こして?」
それにどこまでもついていくのがどうしようもなく心を弾ませるのも、少しだけそれに逆らって、彼女を少し慌てさせてみたいと思うのも、きっと同じ気持ちだ。
彼女のことが、好きで好きで仕方ない。
だから彼女が見せてくれるものは、全部味わいたいと心から思えるんだ。
1024/04/29(月)00:37:15No.1183472775+
唇を離したあとの彼女の頬に少しだけ紅みが差しているように見えて、ささやかな優越感に浸る。
やっと、彼女をどきどきさせられたかな、なんて。
「…今日は大胆だね」
「シービーほどじゃないよ」
もう一度、彼女が笑った。唇越しに伝えた気持ちも、全部飲み干すようにして。
「ありがとう。
起きてたくなったよ。起きてきみと話したくなった」
膝の上に座った彼女の、しなやかな長い手がきゅっと巻き付く。話したいと言ったその言葉を裏付けるように、耳元に唇が寄せられる。
「アタシの口、好き?」
「…ノーコメント」
彼女の唇を自分から奪うという、大それたことをした実感が今更のように湧いてくる。さっきまで触れていた柔らかいそれを彼女が指差してみせてきて、忘れていた恥じらいが一気に噴き出してきた。
「アタシはきみの口、好きだよ。
…アタシのこと好きって、今までいっぱい言ってくれたもん。アタシのことぜんぶ、いいところも悪いところもぜんぶ、好きだって」
1124/04/29(月)00:37:35No.1183472912+
本当にひどい。目を瞑る暇くらいは欲しかったのに、彼女はそれも許してくれないのだから。
さっきまで散々こちらを弄んだ舌が、ゆっくりと唇を割って入ってくる。
そのまま一思いに貪られていれば、まだそこで理性を手放すだけで済んだのに。彼女は誘うようにちょんちょんとこちらの舌をつついてくる。
彼女の瞳は、実に嗜虐的に蕩けていた。欲しいならきみの言葉で伝えてよと、促すように。
「…!」
恥じらいはまだあった。でも、もう、限界だった。
そっと差し出した舌を、彼女は柔らかく噛んで受け止めてくれた。

「ん…ん…!」
さっきまで指がそうだったように、舌の先が溶けてなくなってしまったのではないかと思えるくらい、彼女の熱でたっぷりと愛される。でもさっきと違うのは、もう自分も遠慮せずに、彼女と愛し合いたくて仕方ないこと。
息が続く限り、彼女のくちづけに溺れたかった。息が続かなくて窒息してしまっても、それでいいと思えるくらい。
1224/04/29(月)00:38:07No.1183473120+
「…アタシがいちばん好きなのはね。アタシのこと好きだって、伝えてくれるときのきみなんだ。
だから、きみの口が好きだよ。
きみと話すのも、こうやって味わうのも」
お互いの唇に銀の橋がかかるまで、彼女も自分も唇を離さなかった。お互いに荒い息のままその熱を伝え合うように、凭れかかってきた彼女を抱きしめた。
「…寝汚いお姫様だな。嬉しいけどさ」
「失礼だな。ちゃんと起きてるよ。
起きてるから、もっとほしくなっちゃった」
まだ、夢の中にいるみたいだ。起きてるのに幸せがいっぱいで、心がずっとふわふわしている。
「寝ちゃった分さ。今日は夜ふかししようよ。
もっと遊ぼう?」
「…いいよ。
散歩でもなんでもいいよ。俺も、君と一緒にいたい」
1324/04/29(月)00:38:33No.1183473330+
もう一度、彼女と顔を近づけ合う。
大好きだった。碧色の太陽が登る昼も、瞼の水平線で縫い閉じた夜も。彼女のくれるものなら、ぜんぶ。
ずっと、夢の中で踊っていられたらいいのに。
ふたりだけの昼も夜も、全部愛せるように。
1424/04/29(月)00:39:26No.1183473672+
fu3412334.txtのつづきのようなもの
お馬さんには舌で遊ぶのが好きな子がいるみたいですね
1524/04/29(月)00:41:32No.1183474527+
大丈夫?舌で遊ばれてない?
1624/04/29(月)00:43:29No.1183475380+
CBにいたずらされたい…
1724/04/29(月)00:47:29No.1183476977+
寝てて体温高いシービーから指ちゅぱされるのはさぞ気持ちよかろう
1824/04/29(月)00:49:44No.1183477849+
なんかそこはかとなくえっちだ…
1924/04/29(月)00:55:09No.1183479931+
シービーキャッツは甘えん坊
2024/04/29(月)01:04:59No.1183483215+
夜になって月夜の丘で一緒に寝転がるふたり
2124/04/29(月)01:13:25No.1183485778+
舌わざとしまってないキャッツなCB…
2224/04/29(月)01:14:38No.1183486105+
キスはトレーナーからだけど舌入れるのはシービーからなんだ…
2324/04/29(月)01:18:33No.1183487212+
逆に蜂蜜とかついたシービーの指を舐めさせられたりもしてるとよい
2424/04/29(月)01:23:19No.1183488549+
好きだから舐めるし吸ってくるからどんどんお口が敏感になってく
2524/04/29(月)01:29:03No.1183490256+
舌意識させてから本命のディープキスするのえっち…
2624/04/29(月)02:07:51No.1183498731+
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これまた赤字に粘着が湧いてきてもスレ「」はスヤスヤしてるスレ?
2724/04/29(月)02:21:24No.1183501137+
スレッドを立てた人によって削除されました
カフェといい一度成人男性と口ぴょいする文化が根付いたウマ娘は創作が続く分共有認識のブレがないな
ウマ娘同士のカップリングが持て囃されても主流なイメージのブレがない


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