アリアンロッド2e世界観ガイド バージョン v1.3 更新日 2026年10月22日 グランフェルデンで、あなたの最初の冒険を。 ・最初の3分は、駆け出し冒険者に必要なこと。 ・もう3分で、食事や買い物、街での暮らしを。 ・さらに11分で、国々の歴史や神話の背景まで。 気になるところまで読んだら、冒険の支度を始めましょう。 3分で冒険の支度を あなたが暮らすのはどんな世界か 舞台はエリンディル大陸の西方。畑を耕す人、店で商いをする人、工房で物を作る人。街にはさまざまな人が暮らし、国を守る騎士たちもいます。そして、そのなかに「冒険者」という生き方を選んだ人たちがいます。武器や防具を携えて遺跡を探り、危険な魔物に立ち向かい、ときには困っている誰かの力になる。あなたも、そんな冒険者のひとりです。 畑には麦が育ち、草原には馬や羊がいる。私たちになじみのある風景に、魔法や不思議な道具が加わる世界です。文明の目安は15〜16世紀ごろのヨーロッパですが、錬金術による銃や機械もあります。 また、この世界で「人間」と呼ばれるのは、私たちに似た姿のヒューリンだけではありません。長命なエルダナーンや、金属加工に長けたネヴァーフたちも、人間です。 冒険の出発点は古き王都 あなたが冒険を始める街は、「古き王都」グランフェルデン。グランフェルデン王国の都で、冒険者や傭兵が集まる街です。王女レティシアは冒険者の力に期待しており、広く人材を招いています。 あなたがここへやって来たのは、仕事を求めてか、名声を求めてか、お宝を求めてか……はたまた、冒険そのものに憧れてのことかもしれません。 冒険には危険もつきもの 旅の途中で山賊に行く手を阻まれたり、遺跡で魔獣に出くわしたり。村を襲う妖魔を退治したり、恐ろしい魔族と剣を交える日も来るかもしれません。何が潜んでいるのか、どんな宝が眠っているのか。仲間と力を合わせて、まだ知らない場所へ足を踏み入れてみましょう。 最初の仕事は神殿から 人々を生み、生きるための知恵や技を授けた神々。その神々を祀る神殿は、冒険者にとっても身近な場所です。グランフェルデン大神殿では、冒険者への依頼も斡旋しています。 併設の依頼所で受付をしているのは、小柄な種族フィルボルの少女アリエッタ。まずはどんな依頼があるか、話を聞いてみましょう。 街でひと息つくなら 酒場兼宿屋「竜の骸骨亭」には、新米も名の知れた冒険者も集まります。店主のガウルテリオは元冒険者で、新人の面倒見もよい人物です。旅の噂を聞いたり、これから一緒に冒険する仲間と知り合ったり。あなたの物語は、ここから始まるのかもしれません。 もう3分で街の暮らしを楽しむ ひと仕事終えたら何を食べよう この大陸では、小麦やライ麦、米などが作られています。ただ、寒冷なグランフェルデンでは小麦を育てるのが難しく、農作物はそれほど多く採れません。その代わり、平原では馬や食用の羊を育てる牧畜が盛んです。川沿いの水車では、穀物を挽いています。 「竜の骸骨亭」の名物は羊肉の煮込み料理。少し癖のある、濃い味付けが特徴です。酒の肴に今日の手柄を語るうち、隣の卓からも英雄譚が飛び出してくる。誰かが杯を掲げれば、笑い声と乾杯が店に響く。冒険帰りには、そんな賑やかな夜も待っているでしょう。 甘いものなら、喫茶店「ガーデン・マレット」へ。紅茶やお茶請けの洋菓子を楽しめる店で、貴族や貴婦人も訪れます。もし困ったことがあったのなら、ロイヤルミルクティーと一緒に「ジャム入りで」と注文してみては?何かいいことがあるかもしれません。 服や旅支度の品を探しに 服やアクセサリー、保存食を扱う雑貨店もあります。「ポッポベリー」は、そんな品々に加えて珍しい道具も並ぶ店。冒険者たちの情報交換の場にもなっています。 街歩きの服を選んだり、気に入った店に立ち寄ったり、次の旅の食料を買い足したり。冒険をしていない時間にも、あなたらしい暮らしがあります。 グランフェルデンの特産品は馬や貴金属製品。街には国営の錬金術協会もあり、武器や道具の研究が進んでいます。 今夜の寝床と明日の予定 旅暮らしの拠点にするなら、酒場と宿を兼ねる「竜の骸骨亭」があります。ときには店主との腕相撲大会が開かれ、勝てばその日の料理代と宿泊代が無料になることも。 食事を済ませて部屋で休むか、もう少し酒場で話し込むか。次の冒険まで、この街でどんな日々を過ごすのでしょう。 街の外へ出たくなったら グランフェルデンから南へ向かえば、錬金術の街カナン。街の一部を鉄道が走っています。南東には遺跡の街ラインがあり、さらにその南東には、闘技場の興行で知られる水の街クラン=ベルがあります。グランフェルデンの他にも、この大陸にはたくさんの街があるのです。 さらに11分で神話と歴史の旅へ 光の時代に世界が生まれる はるかな昔、まだ天と地は混ざり合い、混沌のなかにありました。やがて天地が分かれると、その狭間から光がこぼれ、世界が誕生します。その天と地の間に生まれたのが、天空神ダグデモアと地母神ダナンでした。二柱は夫婦の神で、さらに幾柱もの神々を生みました。 神々は世界を照らす光に言葉を与え、自分たちの導きを受ける補佐者として精霊たちを生みます。精霊のなかでも強い輝きを持つ者は王と呼ばれ、光や風、水などを司りました。こうして精霊たちは世界を形づくっていきました。 神々の寵愛を受けた精霊たちは、動物を生み、世界に住まう者と定めました。世界はまだ若く、裂け目も綻びもありません。飢えや凍えに苦しむこともないこの時代を、「光の時代」と呼びます。 最初の民と風の粛清 精霊には知性や感情がありましたが、神々から与えられた命令に従って生きていました。神々はその後に、みずから考え、目的を追い求める最初の民エルダを生みます。 ここでいうエルダは、後に現れるエルダナーンと同じ民ではありません。今の人々よりも古い、神話のはじまりを生きた民です。 エルダは精霊から知恵や技術を学び、神々はその成長を喜びました。しかし、ほかのエルダと自分を比べ、競い合ううち、妬みや欲望が芽生えます。神々の怒りを恐れる気持ちさえ、彼らの心を苦しめました。 エルダたちは造物の力を備えていました。闇に染まった彼らは、自分たちに従う者たちを生みました。それが邪神です。邪神たちは魔族を造り、神々に従っていた竜や巨人、霊獣の多くを堕落させ、自分たちの軍勢に加えました。こうして、世界で最初の戦いが起こります。 神々はエルダを滅ぼし、邪神たちを世界の果ての「魔界」へ放逐しました。しかし、戦いで世界は傷つき、汚れていました。神々は天の神界へ帰ると、風を司る精霊の王に命じ、嵐で邪悪な瘴気を吹き払わせます。これが最初の粛清、「風の粛清」です。 残された魔獣と水の粛清 風が世界を清めても、すべての邪悪なものが消えたわけではありませんでした。大地の穴に潜み、再び襲いかかる機会をうかがう魔獣が残っていたのです。 その魔獣を滅ぼすため、天空神ダグデモアは世界を癒す民ヴァーナを、雷神グランアインは堅忍不抜の民ドゥアンを造りました。ところが、この二つの民にも闇に誘惑される者が数多く現れます。そこで神々は、水を司る精霊の王に世界を清めるよう命じました。 水は猛り、大地の七割を呑み込みます。これが二度目の粛清、「水の粛清」です。ドゥアンやヴァーナの一部は生き残りましたが、多くの同胞を失い、その悲しみはまだ癒えていませんでした。 傷ついた世界に生まれた新たな民 世界が海に覆われた後、泉の女神アエマは、残された小さな世界を管理する新たな民としてフィルボルを生みました。陽気な彼らの笑顔は、傷ついたドゥアンやヴァーナたちの心を慰めたと語られます。 フィルボルは人々のなかで初めて植物を栽培し、馬や羊を家畜として育てた民でもあります。移り歩く暮らしではなく、ひとつの土地に腰を据え、田畑や家畜を世話する暮らしを営みました。私たちにもなじみのある畑や牧場は、こうした神話のなかにも続いています。 次いで、山と鍛冶の神ゴヴァノンは、自らが愛おしむ民としてネヴァーフを生みました。彼らは地下を住まいと定め、神から金属を加工する技を学びます。地の底で見つけた宝石を磨き、美しい細工を施す技も身につけていきました。 この時代を「地の時代」と呼びます。ドゥアン、ヴァーナ、フィルボル、ネヴァーフという四つの民が暮らしていたころです。 妖魔王の支配と地の粛清 ところが、滅びたはずの最初の民エルダには、生き残りがいました。水の粛清をただひとり生き延びたとされる、妖魔王バラールです。 バラールは妖魔と呼ばれる者たちを自分の手で造り、彼らを率いて四つの民に襲いかかりました。やがて自ら王を名乗ると、妖魔を軍団にまとめ、ドゥアンやフィルボル、ネヴァーフたちを捕らえて奴隷とします。病をもたらし、その苦しみまで支配の道具としたと語られます。 ネヴァーフは武器を造らされ、妖魔はその武器でフィルボルを支配しました。一方、ドゥアンとネヴァーフは密かに結束し、反乱を起こします。神から授かった金属加工の技が支配に使われるなか、人々はその支配に抗おうとしていました。 バラールはさらに、神々の住む神界へ通じる扉を造らせようとしました。しかし、人々の反乱は大きくなり、ついには神々の知るところとなります。大地を司る精霊の王は地殻を引き裂き、バラールと妖魔たちを、底知れぬ地の底へ呑み込みました。これが三度目の粛清、「地の粛清」です。 エルダナーンとヒューリンが現れたころ 恐ろしい妖魔の群れが一掃され、世界は光を取り戻しました。フィルボルは畑を耕し、ネヴァーフは金床へ向かいます。ドゥアンは妖魔との戦いを後世のために記し、ヴァーナは歌い、踊りました。人々は夜を不安なく眠り、朝を笑顔で迎えられるようになったのです。 それでも、四つの民は、光の時代のような欠けるところのない世界はもう戻らないと知っていました。ときおり大地が大きく揺れるたび、地の底へ追放された者たちがまだ消えていないことを思い出します。ネヴァーフの鎚の音は止まり、ヴァーナの歌声は小さくなりました。 四つの民の心を苛んだのは、神々が自分たちを見捨てたのではないか、という不安でした。 そんな時代に、長い寿命を持つ新たな民エルダナーンが現れます。彼らは妖魔との戦い方を最初から知っており、親しくなった他の民に、予言の女神ブリガンティアから遣わされてきたと伝えました。さらに最後の民ヒューリンも姿を現し、太陽神アーケンラーヴから遣わされてきたと明かします。 二つの民がやって来たのは、いつか必ず来る妖魔の復活に備えるためでした。こうして六つの民がエリンディルでともに暮らす時代、「火の時代」が始まります。 私たちが冒険するのも、この火の時代です。風、水、地による三度の粛清は、すでに過去の出来事。しかし、火による粛清はまだ起きていません。いつか人々が力を合わせても抗えない妖魔が来襲し、そのとき神々は火で世界を清めるだろう、という予言が伝えられています。 今も妖魔は人々を襲い、邪神の復活を目指しています。あなたが仲間と立ち向かう小さな事件も、やがて世界を揺るがす大きな出来事へとつながっていくのかもしれません。 妖魔と魔族はどう違うのか 妖魔は、人間の六種族が邪神の瘴気によって邪悪化して生まれた種族。元の種族の特徴を残しており、たとえばネヴァーフからはトロウル、フィルボルからはゴブリンが生まれました。 一方、魔族は、邪神が神々との戦いに備えて造った存在です。基本的に不老不死で、普通の武器では消滅させられません。封印や、特別な武器である「神具」が関わってきます。 普通の人間が邪悪化することもあります。魔族の瘴気が原因なら、元凶の魔族を倒すなどして解ける場合もあります。一見、人間同士の争いに見える事件の裏に、魔族の思惑が働いているかもしれません。そんなときは、魔族の影がないか注意深く探ってみるとよいでしょう。 暮らしのそばにいる七大神 特に強い力を持つ七柱の神々は「七大神」と呼ばれます。太陽の神アーケンラーヴ、月と予言の女神ブリガンティア、天空と知恵の神ダグデモア、大地の女神ダナン、泉の女神アエマ、山と鍛冶の神ゴヴァノン、雷の神グランアインです。 実りを願う畑にも、火を入れた鍛冶場にも、古い知識を学ぶ机の前にも、神々の名を思うひとときがあります。あなたは、旅立ちの前にどの神へ祈りを捧げますか? グランフェルデン大神殿は、この七大神すべてを祀っています。依頼所だけでなく、王立図書館の管理も神殿の仕事。古い記録を調べたくなったら、神殿で入館許可を求めることになります。 グランフェルデンから遠く南東へ。エリンディル西方の東端には、各地の神殿を統括する聖都ディアスロンドがあります。白く輝く七つの塔は神々が築いたとされ、三度の大粛清でも崩れなかったと伝えられます。 古き王都と隣国の事情 グランフェルデンは、昔の戦争で国力を失った王国です。今は、国々や自治都市が互いを助ける「パリス同盟」の一員。新しい技術や人材を受け入れる一方、昔の栄光にこだわる貴族もいます。そんな王都で、王女レティシアは冒険者に期待を寄せています。 王国の土地は寒冷で、穀物はそれほど多く採れません。その代わりに牧畜や鉱業があり、ヴェンガルド川が鉱山資源を運びます。王立騎士団が周辺の治安を守り、街では錬金術師たちが武器や道具を研究しています。 同盟が生まれたきっかけは、軍事力を強めた神聖ヴァンスター帝国の進出でした。エリンディル西方にはほかにも、かつて大国だった伝統あるエルーラン王国、砂漠のヴァーナたちが魔族との戦いで連帯して生まれたキルディア共和国があります。 近年の魔族戦争や、古代竜が引き起こした「薔薇の災厄」には、冒険者たちも立ち向かいました。帝国の北方進出は止まっていますが、同盟は今も警戒を続けています。 言葉と暦とまだ見ぬ世界 ふだんの会話は共通語で通じますが、土地ごとの言葉もあります。錬金術で使う古いラーフ語や、儀式や神聖な文章に使う古エルダ語を知っていれば、読めるものも増えるでしょう。 1年は12か月で360日。1か月には7日間の週が4回と、「始めの日」「終わりの日」があります。週の最後は「休日」や「運命日」と呼ばれる休みの日。年は、神託で定められた火の時代の開始を元年とする「聖暦」で数えます。 海の向こうにはアルディオン大陸が、砂漠の向こうには東方世界が広がっています。さらに、人々の住む物質界のほかにも、魂や精霊の世界である幽界、神々の住む神界、邪神たちが封じられた魔界があるとされます。ただし神界を訪れることはまれで、魔界の詳しい姿もよくわかっていません。 運命を司るアリアンロッド 火や水、風など、この世界の元素を司るのは「精霊の王」たちです。そして、その六つの元素に加えて、運命を司る第七の大精霊がいるという伝説があります。その名は、「銀の輪の女王」アリアンロッド。 酒場で隣り合った誰かが、生涯の仲間になる。一枚の依頼書が、まだ知らない土地へあなたを連れ出す。そんな出会いの先に、どんな運命が待っているのでしょう。この冒険の名にもなったアリアンロッド。その銀の輪は、あなたの旅にも重なるのかもしれません。