二次元裏@ふたば

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58877 B26/10/03(土)22:01:14No.1474480362+ 23:13頃消えます
低迷しつつあるVRウマレーター業界が起死回生の一手として検定シミュレーションを始めた。
レベル1、レベル2、レベル3と徐々に難易度を上げていき、見事合格した者に資格を付与するという仕組みだ。
中でも人気が高かったのがクソダサトレーナー検定である。
「百年の恋も覚める劇薬! 失望すること間違いなし! あなたは耐えられるか、このダサさに……!」
やたら挑発的なキャッチコピーが耳目を集め、我こそはという実力者たちがこぞって検定に参加を表明した。
そこにはタマモクロス、スーパークリーク、オグリキャップの姿もあった。
「なんやけったいな装置やなあ……てっきりポッド型かと思ってたけど、違うんか」
「どうやらプラネタリウム型のようですね。みんなで一緒に楽しめますね〜」
「なんか不安しかないわ。CMなんぞ流しとる。しゃらくさいわ、映画館か!」
…126/10/03(土)22:01:53No.1474480617+
装置の照明が落とされて、半球形のスクリーンにでかでかと「レベル1」の表示がなされた。
映像が切り替わる。どうやらトレーナーと二人きりの食事会の様子が映し出されているようだ。
「今日は楽しかったな〜。え、割り勘? いいっていいって! 俺が払うからさ!」
伝票の札を取って、トレーナーがウインクして、意気揚々とレジの方へと向かった。
しばらくレジの前で店員と問答していたが、急に肩を落としてすごすごとこちらに戻ってきた。
「ごめん……お金、足りなかった。少しだけ、借りてもいいか?」
トレーナーのしょぼくれた顔。背景にフェードインしてくる「クソダサレベル1」の文字。
「うわっ、ダッサいなあ。ホンマにダサかったわ」
「?? タマ、私には何が何だか……」
「あのなオグリ、トレーナーは一度奢るっちゅうて見栄はって格好つけてんねん。で、いざ会計となったら見通し甘くてお金が足りんかった。その落差がダサい。結局ウマ娘にお金要求しているのもダサいわ」
「うふふ、でも私、こういうの全然許せちゃうかもしれません〜」
…226/10/03(土)22:02:20No.1474480790+
「まあ、クリークはそう言うやろな。ウチだったらきちっと『ダッサ!』って言うとるわ」
映像が切り替わる。今度は控えめなフォントで「レベル2」の表示がなされた。
舞台は高台の公園のようだ。季節は冬でイルミネーションが華やかに飾られている。
ふと、ウマ娘の前でトレーナーが片膝をついた。手には指輪らしき小箱が握られている。
プロポーズの場面なのだ。
「大事なことだから聞いてくれ。俺は……俺はクリークのことが……しゅき(好き)」
言った後に頭を抱えるトレーナー。背景にフェードインしてくる「クソダサレベル2」の文字。
「うわ、むずむずすんなあこういうの。でもダッサいな」
「タマ、今のは噛んでしまったのがダサいポイントなのか?」
「うん……まあ説明せんでもええやろ。大事なところで決めきれない男っちゅうことや」
「あらあら……まあまあ……うふふ、うふふふふ」
「アカンわ、クリークには完全に逆効果になっとる。好感度上げとるだけや!」
…326/10/03(土)22:02:49No.1474481013+
映像が切り替わる。今度は警報音と共に「レベル3 注意」の文字が降りてきた。
「なんや仰々しいな」
場面は真夏の海のようだ。たくさんの海水浴客で海の家はにぎわっている。
トレーナーが焼きそばを買いに席を外した隙をついて、男たちがなれなれしく話しかけてきた。
ナンパなのだ。
「お嬢ちゃんかわいいね〜、俺らと向こうで楽しいことしようぜ〜!」
集団で取り囲んでゲラゲラ笑っている。そこへトレーナーが戻ってきた。
「な……お前ら、何をして……」
「あ? なんだてめーは、どっかいけや! 消えろ!!」
肌の焼けた男が肩のタトゥーを見せながらすごむと、トレーナーは完全にひるんでしまった。
顔を真っ青にして無言で俯いている。ウマ娘はなおもしつこく声をかけられている……。
悲壮なるBGMとともに背景に映し出される「クソダサレベル3」の文字……。
「ちょ待てえ!!」
…426/10/03(土)22:03:26No.1474481275+
タマモクロスは耐えきれず赤い緊急停止ボタンを押した。
このボタンを押した時点で検定には不合格となるのだが、なりふり構ってはいられない。
「ちょ待てや!! これだけさっきのと毛色が違いすぎるやろ!!」
「タマ、どうしてトレーナーは助けてくれないんだ。困っているじゃないか」
「いやホンマにな! オグリの言う通りやわ! もうこれダサいを通り越してんねん! 人として情けない領域に足を突っ込んでんねん! 誰やねんこれ作ったの!!」
「だめ……私は……甘やかさなきゃ……だめ……」
「アカン! クリークがフリーズしとる! 母性でカバーできる範囲を超えてしまったんや!」
『緊急停止ボタンが押されました。検定はこれにて終了となります。不合格です』
「やかましいわ! オグリ、そっちの腕持て。クリーク、しっかりせえ! もう終わった! 終わったから!」
ずるずると二人は装置からスーパークリークを引きずり出していた。
…526/10/03(土)22:03:52No.1474481435そうだねx4
コピペ
…626/10/03(土)22:03:59No.1474481469+
緊急事態ということでタマモクロスに呼び出されてトレーナー室に連れてこられた。
「後は任せたで」と言うがこちらには何が起こったのかまったく知らされていない。
とりあえずベッドに座ったスーパークリークに相対する。目が虚ろで、焦点が合っていない。
「クリーク、来たよ。どうしたんだ。クリーク!」
「あ……う……トレーナーさん……?」
いつものでちゅね遊びを要求する余裕のあるスーパークリークはどこに行ったのか。まったくの別人に見える。
「私、私は……すごく怖い夢を見たんです」
「夢?」
「はい、悪魔が、幸せに暮らしている二人を引き裂くという内容だったんです。私とトレーナーさんの暮らしを……」
「そっか、辛かったな。でも大丈夫、夢なんだろ? 所詮夢さ」
…726/10/03(土)22:04:30No.1474481687+
「違うんです。私は悪魔に絡まれたとき、トレーナーさんのことをダサいと思ってしまったんです」
「ダサい?」
「はい。私のことを助けてくれないのはダサいって、頼りないって」
「それは……」
「私はママらしくいなくてはならなかったのに、ママならばどんな格好悪さも受け入れるべきなのに、本当は心のどこかでいざというときに私を守ってくれる人を求めていたんです。私は……ママになりきれなかった」
なにやらわからないが、どうやらアイデンティティの話をしているらしい。
しかし、だとしたらひどい勘違いだ。トレーナーはスーパークリークが好きである。
だがスーパークリークが『ママだから』好きという訳ではない。
スーパークリークがスーパークリークであるから好きなのである。
…826/10/03(土)22:05:04No.1474481930+
トレーナーは立ち上がって、スーパークリークの頭を抱いて胸に引き寄せた。
「昔、甲子園を目指していた同級生が、燃え尽き症候群に陥っていたことを思い出したよ」
担当ウマ娘は何の話やら、クエスチョンマークが頭に浮かんでいる。
「そいつは自分には野球以外にはないんだって、ほとんど強迫的に自分を追い詰めてた」
「……その人は、どうなったんですか?」
「俺がバカヤローって、殴ってやったよ。そしたら目が覚めたみたいでさ、受験に向けて勉強し始めた」
ようやくスーパークリークも気が付いた。自分のでちゅね遊びに対する執着が、自分を縛っていたことに。
「俺はさ、自他ともに認めるダサいやつだけど、悪魔にグーパンチかますことぐらいできると思うぜ」
「……私を、救ってくれますか?」
「ああ、バカヤローって、言ってやるよ」
…926/10/03(土)22:05:32No.1474482135+
スーパークリークの目に徐々に光が戻ってきた。肌にも血色が差して元気そうだ。
「うふふ……かっこいいこと言われちゃいました〜」
まだ本調子でないのかややぎこちない。それでもさっきよりはだいぶ良くなっている。
「トレーナーさん、最後に私のわがままを聞いてもらっていいですか?」
「なに?」
「この文章を、読んでみてくれませんか?」
スマホの画面を差し出される。そこにある文章はこっ恥ずかしいものだったが、さっきまでさんざんこっ恥ずかしいことを言ってきていたのでもう気にならなかった。
「『俺は……俺はクリークのことが……しゅき(好き)』」
しまった。言ってからすぐに口を押さえた。こんな簡単な言葉を噛んでしまうとは。
しかしスーパークリークには効果てきめんであった。
驚き→受容→歓喜の三段活用が発生し、眉は菩薩のように垂れ下がり、満開の桜のような微笑みが浮かび上がった。
「うふ、うふふふ。しゅきですか? はい、私もだいしゅきでちゅよ〜」
完全にいつものペースに戻ったのを見て、トレーナーはほっと胸を撫で下ろした。
…1026/10/03(土)22:05:54No.1474482269+
【お知らせ】
現在VRウマレーターは修理中です。再開は二ヶ月後を見込んでいます。
クソダサトレーナー検定はレベル3があまりにも危険だと判断したため上映中止としました。
レベル3上映中にウマ娘が痙攣・失神・過呼吸を起こし、果てには暴走して、マシンを破壊しにかかる事態も発生しています。
今後このようなことが起きぬよう、再発防止に努めてまいります。
今後とも、サトノグループの製品をなにとぞご贔屓にお願いいたします。
…1126/10/03(土)22:06:53No.1474482671そうだねx1
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以下スレ「」の感想
…1226/10/03(土)22:17:19No.1474487189+
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>以下スレ「」の妄想
…1326/10/03(土)22:19:59No.1474488337+
でちゅね検定も作ってバランスを取ろう
…1426/10/03(土)22:23:00No.1474489625+
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以下スレ「」の感想


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