二次元裏@ふたば

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133747 B26/09/23(水)11:25:03No.1471146891+ 13:14頃消えます
暑くも寒くもない、うららかな休日の昼下がり。目の前にはさっき散歩して摘んできた野の花と、本を広げて少し眠たそうにしているアタシのトレーナーがある。
これを使ってアタシがどんな遊びをするか、今からお見せしようと思う。
アタシのトレーナーは少し癖毛だ。いつもはしっかり整えて仕事に来るのだが、オフの今は少々跳ねたり絡んだりしたままになっている。だが、今はむしろ好都合だ。
まずは赤い花を一輪取って、跳ねた髪の隙間に簪のように差し入れる。だが、それだけではすぐに抜け落ちてしまうので、今度は茎の長い紫の花をさっきの赤い花の茎に髪の毛と一緒に巻きつけてやる。
思い思いの花でこれを繰り返してゆくと、まるで彼の頭から花が生えているような格好になる。彼はずっとアタシにされるがままだったが、アタシが遠慮なく笑うと、半分呆れたような視線をこちらに向けた。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
…126/09/23(水)11:25:39No.1471147017+
子供の悪戯に気づいたような彼の声音には遠慮がないが、それはアタシも同じだ。
「何してるの」
「んー?
好きなものを好きなもので飾ってるだけだよ」
彼の髪から外した花たちで花冠を作って、少し乱暴に頭に乗せてやる。彼の頭の両側にある花は、からかうとすぐ赤くなるのだ。
だが、そんな彼の胴と足を抱えて持ち上げたときには、辛うじて残っていた余裕のある態度も消え去った。
「わ…!どうした…!?」
「花束ができたから運ぼうと思って」
慌てる彼とは対照的に、アタシは上機嫌そのものだ。干したばかりのシーツの上に彼を放り投げたときなどは、つい鼻唄まで歌ってしまった。
…226/09/23(水)11:25:59No.1471147088+
自分の行動を振り返ってみると、まるで動物のようだなと思うことがある。歩き回って、好きなだけ遊んだ後には眠くなるなど、まさに猫そのものではないか。
「眠たいなら寝ちゃおうよ」
彼の横にすぐさま寝転んで、手足を絡めて囁く。
嫌だと言っても逃がさないし、そんなことは言わせないが。

彼は観念したように、ふう、と息を一つ吐いた。
「暫く起きないし離さないからな」
「…ふふっ。いいよ。
今日は花の夢が見られるね」
本当は嬉しいくせにわざとらしく溜息をつくところも、そのくせアタシを抱きしめる手には優しいながらもしっかり力が入っているところも、何もかもが愛おしくて仕方ない。
彼の胸に思うさま頬ずりをしているうちに、瞼が重くなっていった。
…326/09/23(水)11:26:22No.1471147170+
目を覚ましたとき、窓から差し込む陽の光はほんのりと茜色を帯び始めていた。
眠たい目を擦ったままでも、違和感にはすぐに気づいた。ついさっきまで一緒に眠っていたはずの彼の姿が、跡形もなく消えている。
いや、正確に言えば跡は残っている。彼の髪に挿していた花のうちの一輪が、アタシの隣に置かれていた。
「…ずるいよね。
さらっとこういうことできちゃうんだもん」
きっと彼は、この花の花言葉どころか何という花なのかも知らないに違いない。なのに、アタシがたくさんの花に紛れさせた中から、どうしてこの一輪を選べてしまうのだろう。
…426/09/23(水)11:27:43No.1471147495+
彼が横になっていたシーツの部分はまだ温かい。アタシの目が覚めたのも、きっと彼が腕の中から居なくなったからだろう。彼が出かけてからアタシが目を覚ますまで、それほど時間は経っていないに違いない。
そう考えていると、答え合わせのチャンスがあっさりと訪れた。
『起きてる?
夕飯はシチューにしようと思いますが、何か入れたい具はありますか』
携帯の画面に表示されたメッセージを見たとき、アタシはぺろりと舌を出していた。お腹が空いたからだけではない。シチューよりも美味しそうなものを見つけたからだ。
紫色のその花をグラスに活けて、アタシは家を飛び出していた。
…526/09/23(水)11:28:43No.1471147710+
買い物を終えた彼とは、商店街の入り口でちょうど鉢合わせになった。
「待っててよかったのに」
「ちょっと寄りたいところができてさ。大丈夫?」
そう言いながら袋を半分持つと、彼は怪訝そうな顔をしながらもアタシに付いてきた。

夕陽はもう地平線に差し掛かっていて、この丘の上からでも半分顔を出しているくらいだ。昼間花を摘みに行った花畑も、夕焼けの衣を纏うとまるで違う表情に見える。
侵し難い気品を漂わせていた紫の花びらは、茜色の光と手を取るとどこか優しく見えた。
…626/09/23(水)11:28:58No.1471147767+
「紫のすみれの花言葉って、知ってる?」
「ん?いや…
もしかしてあれ、すみれだったの?」
あのときは、きみが一輪の花に変わってしまったのかと思った。きみを表すために、あのすみれよりも相応しいものはないだろうから。

花畑の只中に腰を下ろして、足下に咲いていた一輪のすみれを手に取る。
「ただ置いていくんじゃなくてさ。
今度はちゃんとつけてよ」
屈んだ頭の上の耳に、彼の指が伸びる。くすぐったくて笑い出しそうなのをこらえながら、彼がアタシにもう一度すみれの花を贈ってくれるのを待った。
…726/09/23(水)11:29:19No.1471147864+
頭の上に手をやると、花びらのやわらかな感触が伝わってくる。
欲しいものは手に入った。後は、聞きたいことを聞き出さなくては。
「ありがとう。これで二輪ももらっちゃったね。
そういえばさ。どうして、すみれを選ぼうと思ったの?」
改めてそう問われて、彼は少し面映ゆげにしていた。けれど最後にはアタシの目を見て、優しく微笑みながらこう告げてくれた。
「…いちばん綺麗に見えたから、かな。
どの花もみんな綺麗だったけど、シービーにあげたい花のことを考えてたら、あの花を選んでたんだ」

ああ、よかった。
「…ふふふっ。そっかそっか。
じゃあ、お返ししないとね」
やっぱりあの花は、きみにぴったりだ。
…826/09/23(水)11:29:40No.1471147944+
いきなり胸に飛び込まれて、きみは何も言えずに花畑に寝転んでいる。
でも、まだ逃がしてあげない。言わなければいけないことがあるからだ。
「教えてあげる。
紫のすみれの花言葉はね」

耳元で囁くと、見てもいないのにきみの頬が熱るのがわかる。
紫のすみれの花言葉は、一途な愛。
こんなにきみにぴったりな花を、アタシは他に思いつかない。
…926/09/23(水)11:29:53No.1471147996+
花はいつか枯れてしまうけれど、きみの想いはいつまでも瑞々しいままでいてほしい。きみのどこまでも一途な愛は、何度摘んでも飽きないくらいに綺麗だ。
「他の誰にもあげないでね」
「…あげるもんか」
だから、いつまでも咲いていてよ。
──そのための水なら、いくらでもあげるから。
…1026/09/23(水)11:30:12No.1471148058+
おわり
山路来て何やらゆかしすみれ草
…1126/09/23(水)11:32:53No.1471148678+
意識してない言葉や振る舞いで刺されるのに弱いCB
…1226/09/23(水)11:36:00No.1471149408+
>意識してない言葉や振る舞いで刺されるのに弱いCB
でもそういうことがあるとすごく機嫌がよくなるCB
…1326/09/23(水)11:41:10No.1471150663+
寝てるときに抱きしめられるのは束縛じゃないのって意地悪したらキミはいいのって拗ねるシービーが見たい
…1426/09/23(水)11:45:50No.1471151848+
しょっちゅう勝手に布団に潜り込んで一緒に寝てるしトイレとかで寝床を出るとすぐに起きて行かないでよって拗ねるくらい甘えられたい
…1526/09/23(水)11:48:28No.1471152557+
意外と乙女なところがある猫
…1626/09/23(水)11:52:38No.1471153688+
スレッドを立てた人によって削除されました
やはりシービー異性トレ似合う
…1726/09/23(水)11:54:55No.1471154318+
最近涼しくなってきたので遠慮なくくっついてくる猫
…1826/09/23(水)12:00:26No.1471155835+
ベッドに外の風と野の花の匂いが移るようになる
…1926/09/23(水)12:04:59No.1471157046+
不自由は嫌いなくせに気に入った相手に抱きついたり撫でられたりするのは好きな女
…2026/09/23(水)12:08:55No.1471158168+
猫がお気に入りのクッションを抱きしめるみたいに抱きしめられたい
…2126/09/23(水)12:17:49No.1471160766+
付き合いたてのころは愛とか恋人とか無理やり名前をつけたがらないし一緒にいたいからいるでいいでしょって言ってそう
でも好きって言われたり愛を伝えられると喜ぶしそのうち「言ってくれないの?」ってねだってきそう
…2226/09/23(水)12:28:45No.1471163926+
コップに二輪のすみれが活けられてるCBの家
…2326/09/23(水)12:33:04No.1471165224+
意識しないでデカ目の矢印出しちゃうトレと思い切り意識して特大矢印飛ばすCBは健康にいい
…2426/09/23(水)12:44:54No.1471168938+
>コップに二輪のすみれが活けられてるCBの家
晩ごはんができたときにCBが一緒に食卓に置いてにこにこしてるんだよね
…2526/09/23(水)12:58:18No.1471173046+
すみれの贈り物は嬉しいけどそれはそれとして途中で買い物行っちゃったからって言われて添い寝おかわりすることになってほしい
…2626/09/23(水)13:04:06No.1471174841+
ちゃんと男性トレーナー前提の卑しい肉便器ミスターシービーでよかった


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