二次元裏@ふたば

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141390 B26/08/31(月)21:46:20No.1464007158+ 22:57頃消えます
「キャンプファイヤーFoo〜!!」
夏の終わり。おれとルビーとヘリオスたちと……。おれたちは無人島に遊びに来ていた。
夏最後の思い出作り、夏合宿も終えてリフレッシュ、あるいはこれから始まる秋のレースに向けて。とにかく、ヘリオスたちが企画してくれたこの島での1日は、とても楽しいものだった。

遊んで、楽しんで、友だちと一緒に満喫する今年最後の夏遊び。とにかく、とにかく、本当に楽しかった。
そうして、夜になって。ご飯も食べ終わって、テントも寝袋も用意したけれど、まだ今日という日は終わらない。
今日の最後に、焚き火を囲んでみんなとキャンプファイヤー。満天の星空に向かって、パチパチと炎が立ち昇っていた。

「ああ、海からの潮風が炎を揺らして……ふふっ、心の内を和風が吹くようですね」
「それ、めっちゃわかる! こう、ユラユラしてるのを見ると落ち着くよね〜パチパチ鳴ってるのも心地良いし〜」
「それな! でもでもーもっとメラメラしても良いんじゃね!? 薪増やすしか〜!?」
「わわっ、ヘリオス!?」
「まあ、ふふふっ……♪」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/08/31(月)21:49:04No.1464008159+
両手で薪をどんどん追加しようとするヘリオスに、あわあわしてるパーマー、それを楽しそうに見守るゼファー。
賑やかな友だちの声が、焚き火に乗って夜空に登る。こういう一時、賑やかな時間。結構すきだな。

わー、わー。楽しげな声が響く中、ひとり静かに。どこか、遠巻きに焚き火を眺めているのは、ルビーで。
「…………」
「……あはは、賑やかだねルビー」
「……そう、ですね」
浮かない顔、なのは今日1日なんだけれど。……うん、それも仕方ないかもしれない。
ルビーは今、悩んでいる。お家のことは、なんとなく聞いているだけで、おれはそういう事情を全部知っている訳じゃない。けれど、ルビーが路線のことで悩んでいるのは知っていた。

「やっぱり、レースのこと、考えちゃう……?」
「……申し訳ありません。今日1日は、リフレッシュに充てると予定を組んでいましたが……」
「あはは、うん……それも、ルビーらしいよ。それだけ、真剣ってことだと思うから」
「ですが……」
夏合宿中もトレーニングに手を抜かず、スプリンターズステークスに向けて励んでいる中。忙しい時期なのに、ルビーはこの日の為に予定を用意してくれた。
226/08/31(月)21:51:34No.1464009102+
元々ヘリオスの発案だったけど、今回は早い時期から企画していたお陰でルビーも参加できたみたいで。夏合宿期間を終えた後の1日ならば、とリフレッシュの為に来てくれた。
だから、ルビーとも一緒に島遊びをしていたんだけど……やっぱり、どこか浮かない表情はしていて。割り切れないもの、というのはどうしてもあるんだと思う。

「……私は」
ぽつり、と。ルビーは零す。

「私は、……一族の使命を果たせませんでした。求められていたのは、ティアラの栄冠。けれど、私は。勧められ転向した短距離路線。ですが……無論、短距離路線の先達を、その栄光を軽視している訳ではありません。しかし、どうしても――」
「難しい、よね。期待に応えられなかった、それは……変わらないから」
……おれだって、そうだ。みんなの期待を裏切ってばかりだった。もっと、もっとおれが上手くできていたら――おれの身体が、もっと丈夫だったら。
そんな風に思うことは……今だって、ある。きっとルビーも、それで苦しんでるんだと、思う。
326/08/31(月)21:54:08No.1464010110+
……けど。
それでも、おれは……今を後悔はしてない。色々上手くいかなかった。いっぱい出遅れた。
……でも、そういうのがあったから。たぶん。
色んな人に出会えた。ルビーに、ヘリオスに、みんなに。だから、今は後悔していない。これが良かったんだって、今は思ってる。今日1日、みんなと遊んで、リフレッシュして、いっぱい楽しんで。改めて、そう思った。

おれは、恵まれてる。こんなにたくさんの友だちができた。おれと走ってくれる人がこんなにできたんだ。……それが、何より嬉しかった。

「……今は、ルビーも悩んでると思う。これで本当に良かったのかって……本当なら、って。けど――」
「ミラクルさん……?」
「……うん。いつか、この道を選んで良かったって。ルビーが心の底から思える日が来たら良いなって、おれは思う。……ううん、そう思わせたいんだ、おれが」
426/08/31(月)21:56:14No.1464010903+
「短距離路線には、ヘリオスがいる。ゼファーもいるし、おれだって。レースだけじゃない、今日こうして島でおんなじ1日を過ごして、パーマーにヘリオスに、いっぱい仲間がいて……いつか、みんなと居られる時間が、良かったって。こっちの道を選んで良かったって、ルビーにもそう思える日が来てほしい」
「……それ、は」
躊躇いがちに、ルビーは言葉を紡ごうとする。
うん、それは。たぶん、今のルビーが求めているものじゃ、ない。そう思って欲しいって思うのは、おれの我儘で……。

「けど、いつか。ルビー、君の中にも輝かせたいんだ。今は、何も見えなくて……輝いていない石に見えるかもしれないけど。それでも、いつかは」
「……できる、でしょうか。今の私は、この道を……心の底から良かったと、そう評することは到底できません。今の私は、……この道を往く私を許すことが、できません」
ルビーの言葉は、静かで、重たく。暗く、きっと、光なんて、見えないんだと思う。

でも、だからこそおれは。光の見えないルビーに、光を……希望の輝きを、あげたい。選んだこの道が希望の道だったと、思わせたい。だから――。
526/08/31(月)21:58:20No.1464011707+
「――ルビー。まずは、おれが……君の希望になるよ」
「ミラクルさん……? えっと、それは……」
「次の、スプリンターズステークス……おれも出るんだ。だからそこで、約束する。おれ、本気で走るから」

「君にとって、この道が価値のあるものだって。そう心から思えるように、まずはおれが、君に“希望”を見せるよ」
「っ。ミラクル、さん」
「うん。だから、約束。次のスプリンターズステークスで、一緒に走ろう。おれが君の、希望になるから――」
そう、おれが小指を向けると、ルビーは。おず、おずとそっと小指を合わせてくれて。

「うん。必ず、なるから」
「……はい。まだ、ミラクルさん。貴方の想いに応えられるかは、わかりません。けれど――」
「大丈夫。まずは、おれが。……でも、おれだけじゃないし、スプリンターズステークスだけじゃない。これからいっぱい掛けて、みんなで君に。輝きを、“希望”を、灯していくから」

「んんっ?? ちょっお嬢にミラクル何やってん? 誓い的なそれっ? マ? ウチも混ぜっし〜!」
「あはは、そうだね。ヘリオスにも、ルビーの希望に、輝きになって欲しいな」
626/08/31(月)22:00:31No.1464012610+
「おぉ? おお〜!? ウチ、お嬢の太陽になるっテカ? テカテカのテカ!? い〜ねっ、それ最高ゥ! ウチでいっぱいお嬢照らしてやるっしっ♪」
「……そう、ですか。ええ、それでは。ヘリオスさんにも、お願いします」
「……おぉ。おぉ〜!? なんか知らんけど、お嬢がめちゃデレ!? これ夏の魔法的な的な?? 島ヤバ!? キャンプファイヤバ!?」

ふふっ、あはは……! よく分かってないけどいっぱい盛り上がってるヘリオスと、すこし素直なルビーと。……うん、どこかちょっとだけ、ルビーの表情が緩んでいるような気がして。それが、何だか嬉しくて、胸がぽかぽかして。
だから自然とおれも、笑顔が溢れて。

「しゃあ! キャンプファイヤーサマサマだし、なんかやらん!? キャンプファイヤーっぽいコト!!」
「いいね〜! けど、キャンプファイヤーらしいことか〜。何かあるかな?」
「ふふっ、このまま揺らめく焚き火で南風を感じるのも良いですが……」
そうして、ワイワイと盛り上がるみんなを眺めていた時、ふっと。思い浮かんだのは、ひとつの歌詞で――。

「――……いーつまでもー、たえるーことなくー」
726/08/31(月)22:02:31No.1464013490+
『とーもだちで〜いよう〜♪』
それ、知ってる! ウチらも歌お♪ そう言っておれの歌声に、ヘリオスとパーマーの歌声が重なる。
『〜♪』
「ふふっ、あぁ饗の風のような音色……それでは、私も――」
『――そーらを飛ぶ鳥のように〜♪』
ゼファーの声も重なって、カルテットが夜空に響く。それは、どこまでも登っていくような焚き火のような温かな音色で。

『ラーララララ〜♪ ラーラーラララ〜♪』
パチパチと、焚き火の心地良い音と重なって、おれたちの歌声は温かく賑やかにこの時間を彩って。
……だから、おれはこの時間に、君も……ルビーも、居てほしいと思ったから。目配せをして、そっと手を差し伸ばして――。

「そう、ですね。えぇ、では……」
そう静かに、零して。それから……ルビーは、そっとおれの手を握ってくれた。
「……信じ合うー、喜びーをー大切にしようー」「……!」
そうして、ルビーの歌声も重なって――。
826/08/31(月)22:04:28No.1464014402+
『――今日の日はさようーなーらー♪ まーたー、会うー日まで〜♪』
そうして、おれたちの歌声は、焚き火に乗って……何処までも、何処までも、この夜空を登っていくのでした――。

――――

……うん。この夏を終えたら、スプリンターズステークスが始まる。まずは、おれが……君に、希望の道を見せるんだ。
このおれの脚で、走りで。

だから――。

「……まーたー、会うー日までー」
約束だ、ルビー。スプリンターズステークスで、希望の道を……必ず。
926/08/31(月)22:05:25No.1464014839+
おわり
今日の日はさようならを歌って欲しいウマ娘ステークス一番人気ケイエスミラクル
1026/08/31(月)22:07:18No.1464015690そうだねx2
ちいかわ見たな
1126/08/31(月)22:18:22No.1464020619+
去年コーラス大会出てたしこういう曲ケイちゃん歌ってそう
1226/08/31(月)22:37:50No.1464029143+
ケイちゃんねるじゃなかった
1326/08/31(月)22:44:34No.1464032190+
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アフィカスdel


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