| … | 826/08/06(木)08:26:38No.1455836998そうだねx6「…終電、なくなるんですの」 妖しげな看板が煌々と輝き、ぼったくりバーへ誘う客引きが闊歩し、ヘラヘラと笑いながら近づいてくるキャッチが蔓延る繁華街。そんなやかましい街の真ん中で私は背後から四季に抱きしめられていた。 「無くなったら、どこかへ泊まればいい…」 消え入りそうな声で囁いた四季にどこへ?とは聞けなかった。ただ、あんなに聡かった四季がどうして…そう思う。 きっかけは間違いなく私とメイの同棲。元々冬毬と住む予定で借りた2DKにメイが転がり込んで来て、家賃折半を条件に私はそれを許した。1ヶ月もすれば元の鞘に収まるだろう…そう思っていたのに気づけば1年。メイと四季の間に何があったのかは、まだ聞けてない。 「あなた達はバカですの」 原因というか元凶というか…きっと全部私のせいなのに、どうして…。 「バカでいい。ただ、今だけは…」 四季の腕に一層力が入る。なんで、なんで私なの…? 「…終電の時間、過ぎたんですの。で、この後どうしますの?また飲み直すんですの?」 ふっと力を抜いた四季が私の手に自分の手を重ねる。それを振り解くでもなく握り返した自分はつくづく救いようがない…そう思ったのだった。 |