二次元裏@ふたば

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691089 B26/07/08(水)19:46:48No.1447356936そうだねx7 21:07頃消えます
イモゲンチャーの怪文書を書きました。ひと屋です。
今回で雪山編は終了!本当は3回くらいで終わらせたかったけど無謀すぎた!
次は早く書きたいからプロトタイプ版ってことにしてだいぶ先の話をやると思う!
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お借りした味方枠 
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お借りした敵枠
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/07/08(水)19:47:21No.1447357101+
匙で掬った南瓜のポタージュの甘味と熱が、篤人の冷えた身体を春の日差しのように温め、頬を緩ませていく。
疲労と寒さで冷えた身体のまま馬車に揺られ灰被りの城へと戻り、暖色のガラス細工で飾られた客室に案内された。その直後差し出されたポタージュは、器を傾け一気に飲み干したくなるものであった。
「ぷはァ……うめェな、アツト」
少し前に目を覚まし、隣に座ったジャンクモンがスープを満足げに飲み干す。
途中まで城にいた自分とジャンクモンでさえこうなのだ。絶え間なく続く吹雪の中で死闘を繰り広げていた三幸や雪奈達の心地は、自分の比ではないだろう。
そう思いジャンクモンに笑みを返してから、篤人は周囲を見渡した。
「ん〜っ……生き返る〜っ……」
「美味い。デジコアから全身が温まってくる……こういうの、悪くねぇな」
向かいに座る三幸とガジモンが、目元も頬も緩めきり、その甘みと熱を心地よさそうに掬っていた。
226/07/08(水)19:47:51No.1447357259+
「美味いな……無くなった力が、どんどん戻ってくる気分だ」
「ずっと吹雪の中にいたからねー……いま外に戻ったらわたし、耐えられないと思う」
離れた席の颯乃と雪奈達も、寒さを思い出してか苦笑も浮かべて頬を緩める。
啜る音と暖かさが客室が満たされ、篤人も自然と笑みが戻ってきた。それがしばらく続くと廊下から硬い足音が聞こえ、サンドリモンが現れた。
「お気に召してくれたようですね。
作った使い魔も、喜ぶでしょう」
「はい!それはもう、おかわりをいただきたくなるくらいに!!」
「どんだけ気に入ったんだよミユキ。
いや、オレも気に入ったけど」
満面の笑みの三幸の賛辞と呆れた様子のガジモンにサンドリモンは口元を緩ませると、使い魔に何かを手で指示し、篤人達へ顔を向け直した。
326/07/08(水)19:48:24No.1447357428+
「まず、この場を借りて礼を言いましょう。
皆様のおかげで、本当に助かりました」
「いいんです。わたしは颯乃ちゃんを助けにきたのが一番の目的でしたから」
「僕達も依頼を受けただけです。礼なら、助けを求めてアリーナまで来たソフィーさんに」
篤人と雪奈の話を聞き、サンドリモンは口元は緩めたまま、ため息をついた。
「やっぱりあの子、話も聞かずに大人しくしなかったのね……」
「ええ、事情は分かったとはいえ……一方的に言われて大人しくしてやるもんですか」
重たげな声と足音と共に、ソフィーがバコモンと共に客室へと足を踏み入れた。
426/07/08(水)19:49:06No.1447357648+
「ソフィーちゃん!大丈夫なの!?」
「平気よ。ちょっと疲れただけ。
セツナもハヤノも、本当にありがとう」
心配する雪奈にソフィーは小さく手を振って答え、篤人の隣の椅子へと座る。そしてサンドリモンは、口を真一文字に結んだ。
「良く、やってくれました。
ですが、ノーブルファミリアーツ一回でその有様……鍛え足りないようですね?」
「これ以上のスパルタはお断りよ。ワタシ、これからアツト達と一緒に行くって決めたし」
少し怯んだ様子を見せながらのソフィーの突然の言葉に、篤人と三幸は咄嗟に彼女の目を見た。
「えっ……来てくれるのは嬉しいけど、そんな迷いなさすぎじゃ……」
「アリーナの時には言えなかったが……最初から、そのつもりであったのだ」
戸惑った篤人に、バコモンがややバツが悪そうに答えた。
「まぁワタシ達、正面からの勝負には自信はないわよ?でもね?」
ソフィーが微笑み、篤人の肩に両手を置いた。突然のことで驚き、皮膚に熱を感じた篤人は反対の肩を跳ねさせ、彼女から目を背けた。
526/07/08(水)19:49:48No.1447357866+
「それでもワタシ、結構頼りになるでしょ?アツト」
「えっ!?あっ……うん!」
篤人は思わず跳ね上がった声を発し、ソフィーの顔を見ないようにそのまま俯いた。
「あのー……ソフィーさん……来てくれるのは、嬉しいんですが……距離近……」
「ってことだから、よろしくねミユキも」
「わっ!!あ、いや……こちらこそよろしく……なんですが……」
不満げに声を低くしていた三幸にソフィーが近づくと、今度は彼女の後ろから手を回す。
三幸は沸騰し始めた湯に冷水が入ったかのように落ち着くと、離れるソフィーを真顔で見送った。
「じゃ、どうするかは明日話したい……けど……」
ソフィーが椅子に戻ると、頬を掻きながら周りから目を逸らした。篤人がどうしたかと聞く前に、バコモンが咳払いをした。
「……問題が、出てしまってな」
626/07/08(水)19:50:25No.1447358082+
「問題?俺様達で解決出来っか?」
ジャンクモンの問いに、バコモンはサンドリモンの使い魔から差し出されたスープに口をつけ、重苦しくため息をついた。
「デジヴァイスが壊れた上に、我が取り込んでいたデジモンの情報が全部消えた」
「あの時に時空石が壊れたから……」
篤人は思い出し、三幸達にも説明すると、彼女達は考え始めた様子を見せ始めた。
「デジヴァイスの中に入れてた保存食やお金も全部消えたわ。
1bitどころか1スゥも無い、一文無しよ」
言葉とは裏腹に後悔のない笑みで話すソフィーに、篤人がかける言葉を選び始めた矢先、颯乃が「そういえば」と呟いた。
726/07/08(水)19:50:59No.1447358259+
「私がひと屋に持たされたあの粗悪品の予備が部屋にあったな……それでいいなら譲るが……」
颯乃の言葉にソフィーは「ホント!?」と目を輝かせた。それから少しして、考えていた様子のブルコモンとゴブリモンがバコモンに声をかけた。
「力ならおれとゴブリモンのを取り込むか?
コピーすれば済む話だしな」
「完全体二つなら当面困らないだろ?今までと戦い方、変わるだろうがな」
バコモンは目を伏せ「すまぬ」と呟き、ソフィーも「Mercy」と笑って告げる。篤人はやり取りを見続ける最中に生源寺の言葉を、バコモンは元々ひと屋に居たという話を思い返し息を呑むと、ジャンクモンが椅子から降り篤人の足を軽く叩いた。
「生源寺の言う事がウソでもホントでも、バコモンに今聞くのはやめとけ」
ジャンクモンの言葉に篤人は頷くと、話の終わりを見計らったサンドリモンが、ゆっくりとソフィーに近づいた。
826/07/08(水)19:51:45No.1447358503+
「持たせた路銀は今回の報酬ということになさい。返す必要はありません」
「助かるわ。14歳で借金生活なんて嫌だもの」
「あとは……貴方、食べたいものはあるかしら」
続いたサンドリモンの優しげな声と意外な言葉に、ソフィーは目を丸くし、沈黙した。
「ソフィー。彼女なりの礼だ。受け取っておけ」
「……オムレツ。デジタケたくさんのやつ」
「よろしい。夕食を楽しみになさい」
バコモンの言葉を聞き、戸惑い気味に好物を告げたソフィーに、サンドリモンは優しい声音のまま踵を返そうとした直後、廊下から複数人の駆け足の音が鳴り始めた。
926/07/08(水)19:52:20No.1447358683+
「ハヤノ!無事で良かった!!」
「ラリッサ!それにみんなも無事か!」
小麦肌の少女が勢いよく颯乃に駆け寄る。それからすぐ、人種も年齢も違う男女とそのパートナーであろうデジモン達が颯乃の周りに集まり、篤人はその光景に少し、気圧された。
「は、颯乃ちゃん……その人達……王子様候補?」
「そう、なんだが……この通り、色んな国の人が居てな……言葉は通じるし、みんないい人だぞ」
雪奈も気圧されたのか引け気味に尋ね、ラリッサが離れた後に颯乃も、やや硬い笑みで答えた。
「ワタシがここにいた頃と同じ感じね。
ワタシはまぁ、そういうの少しは慣れてたけど」
「フランス、色んなルーツの人がいますしね……私も色んな所から来た子と寮生活してましたけど」
ソフィーと三幸が思い出したように会話を続けるうちに、硬い足音と共にガードロモンが現れた。
「貴様らも無事であったか……いや、良く生きていてくれたと言うべきか」
「ん?お前フロゾモンか?」
「うむ。力の使いすぎで退化してしまったがな」
ジャンクモンの問いに退化していたフロゾモンが頷くと、篤人はようやく、本当の意味で全員を確認し、安堵から笑みをこぼした。
1026/07/08(水)19:53:04No.1447358910+
「ひと屋のせいでここに送られた者達も、喜ばしいことに残ると答えました。
ならば当然、再び来るやもしれぬ狼藉者を相手にするため、鍛えねばなりませぬ」
「勿論、吾輩も残りますぞ姫様。時が経てばフロゾモンに戻れるでしょうしな」
続いたフロゾモンにサンドリモンは「当然」と短く告げると、颯乃は表情を硬くした王子様候補達に視線を送った。
「私と雪奈はしばらく残るとはいえ、本当に良いのか?」
「外に出て戦う勇気まで、持てないだけだよ」
代表したラリッサが不安げなまま答えると、ウルヴァモンが続いた。
「招待状拾ったら無理矢理組まされた始まりだけどさ、いざ付き合ったら悪くないしいいかなって。
何より、あいつらムカつくからやり返す」
「始まりがどんな形でも、か。
いいと思うぞ、オレは」
始まり。ウルヴァモンとガジモンが発したその言葉に、篤人は胸を紙で切られたような微かな痛みで、瞼を動かした。
1126/07/08(水)19:53:40No.1447359117+
スレに貼る分はここまで!大体8800字くらい!
いつも通り色々とごめんなさぁい!
1226/07/08(水)19:56:13No.1447359908+
あとごめん貼ってる分にもイーモゲモン2体も見つけたから修正したのこっち!
fu6950848.txt
1326/07/08(水)20:16:45No.1447367408+
ちょいちょいジメっとするね三幸ちゃん…
1426/07/08(水)20:26:06No.1447371021そうだねx1
生源寺公式よりいつもありがとうございます
海蒼ちゃんの怪文書今書いてるので口調がどんなのとか分かるの少々お待ちください
1526/07/08(水)20:28:44No.1447372009+
復讐や仇討ちは始める気持ちは分かってもやり方や遂げた後の行動がまずいと…ね…
1626/07/08(水)20:30:56No.1447372905+
今回で雪奈ちゃん颯乃ちゃん生源寺さんはここで一旦出番は止まります
でも鳥谷部さんがダークエリア再突入前のバロッコでの最後の敵?になると思うし生源寺さんもまたお借りするかもしれません
つまりいつも通り何も決めてません
1726/07/08(水)20:33:43No.1447374042+
距離が近い女だぜソフィーちゃん
1826/07/08(水)20:39:31No.1447376420そうだねx2
ちょいちょい出会い方がアレだけどなんだかんだ関係悪くないテイマーとデジモン多いよねこの世界
1926/07/08(水)20:46:03No.1447379011+
鳥谷部さん…どっちに転ぶかなこの人…
2026/07/08(水)21:03:58No.1447385855+
そろそろ落ちるね見てくれた「」有難う!
とりあえずしばらくはタイムストレンジャーで遊ぶ!!


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