二次元裏@ふたば

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214722 B26/07/04(土)00:02:10No.1445922441そうだねx1 02:11頃消えます
ちちち。
朝の日差しが、うすらと閉じたまぶたの裏を照らして。んん、と意識が起き上がる。そうして、ぼーっとしたままの頭で重たい目を開ける前に――。

ふわり、嗅ぎなれた香りが脳をくすぐり。それから目を開けると、そこには――。

「……っ……! …………。……おや、おはようございます、トレーナーさん」
「おは、よう……? えっ、ジャーニー……?」
何故か目の前に、添い寝をするようにベッドに横たわる俺の担当、ドリームジャーニーがいた。

――――
「……えっ、どうしてジャーニーがここに……? ここ、俺の部屋だよね? えっ……?」
「……えっと、その…………そう、ですね」
困惑しきりの俺の問いかけに、ジャーニーはふむとすこし考えると、やがてふふっ、と微笑みを返して言葉を紡ぐ。
「……。ええ、まあ……その辺りのことは、トレーナーさんのご想像にお任せします。――嗚呼、そんなことよりも、トレーナーさん。昨晩はよく眠れましたか?」
「えっ、うん……まあ?」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/07/04(土)00:04:38No.1445923298+
「そうですか。それは、良かった――」
ジャーニーは嬉しそうに穏やかな笑みを溢す。その優しい眼差しに気が緩んで……いや、そうではなく。

「いやえっ、と……! その、どうやって俺の部屋に? 鍵は締めてた気がするけど……」
「それは、その……。…………ふふっ。御安心ください。戸締まりはしっかりなされていましたから。防犯上の問題は、どこにもございませんよ。この私が保証いたします」
「そうなんだ……? なら、良い……のか?」
「ええ。何も、えぇはい、何も心配なさる必要はありませんよ」
ジャーニーのこちらを安心させる言葉にひとまず乗って腑に落とす。
だがしかし、そうは言っても……未だ疑問は多い。突然朝のベッドに現れた自分の担当についての不明瞭さへの問いかけを、どう言葉にしようか悩んでいると――。

「……その。まだ、困惑なされているようですね……? ですがそれも、仕方ありませんね。驚かれたことでしょう?」
「そりゃあ、まあ……かなり。だって起きたらジャーニーが居るんだし……」
朝起きたら自分の部屋に担当がいた。これを驚かずにいられる訳が無かった。
226/07/04(土)00:08:09No.1445924504+
「――えっと、ジャーニーはその……いったい俺の部屋で何をしてたんだ……?」
「……そう、ですか。そうですよね、気になりますよね。それは……」
ジャーニーがすこし言い淀む。そうして、すこしの間言葉を探してから彼女は答える。

「…………ふふっ、私はただ……トレーナーさん。貴方の穏やかな寝顔を、こうして、お傍で見守っていただけですよ」
穏やかな口調でそう告げるジャーニー。なるほど、なんだ見守っていただけか。そう一瞬納得しかけて、ん? いや、と彼女の言葉に引っかる。
「……えっ、見守ってたって、どれくらい前から?」
「そう、ですね。ざっと、2時間ほど前からでしょうか……?」
「うん、……うん? えっ、2時間前……!?」
平然とそう言いのけたジャーニーだったが、俺はいやいやと聞き返す。

「そんな前から俺のこと見てたのか……?」
「……まあ、結果的にはそのようには。正直、ここまで長く眺めているつもりは無かったのですが……トレーナーさんの安らかな寝顔を見ていたら、つい」
326/07/04(土)00:11:02No.1445925397+
すこしかたく微笑みながら、どこか恥ずかしそうに頬をやわりと朱に染めるジャーニー。そんな表情の彼女はすこし新鮮で可愛らしく思うのだが――いやしかし、羞恥を覚えるのはむしろこちらの方で。

「……おや、どうかされましたか? トレーナーさん、顔が赤くなっていますよ」
「えっ、あっいや……その、なんだ。そんなずっと寝てるところ見られてるとは思わなくて……正直恥ずかしいというか」
彼女の方から視線を外してそう答えると、ジャーニーはおやまあ……とすこし驚いたかと思うと、どこかおかしそうにクスクスと笑った。

「じゃ、ジャーニー……?」
「ああ、申し訳ありません……すこし、お可愛らしいなと思いまして」
「可愛……っ!?」
「ふふっ……♪」
まさか可愛らしいなどと呼ばれるとは思ってもおらず、クスクスと笑うジャーニーにしどろもどろになるが。しかしその羞恥心を誤魔化したくどうにか話を変えようとする。

「あっと……じゃあその、ジャーニーはずっと眺めていたんだよな?」
「ええ……今のように、こうしてトレーナーさんのベッドをお借りしまして、トレーナーさんの寝姿を横で眺めていました」
426/07/04(土)00:14:03No.1445926363+
「その、色々疑問はあるんだけど。それって楽しい……? 2時間も俺の顔見てるだけって、俺にはあんまり良さは分かんないんだけど……」
「それは、もう――とても、楽しめましたよ?」
ジャーニーは静かに噛み締めるようにして、それから柔らかに微笑んでそう返す。

「そう、なんだ……? よ、よく分からないけど、ジャーニーが楽しかったなら、良かった……?」
「ふふっ、ええ。――ありがとうございます……♪」
そう嬉しそうに礼を言うジャーニー。未だ戸惑いの方が強いが、ジャーニーが喜んでいるのなら、良かった……と思えば良いのだろうか。
しかし、それはそれとして。そのことに何も思わない訳ではなく――。

「でもジャーニー、その。ずっと寝てるところ見られてたっていうのは……ちょっと恥ずかしいというか」
「……おや、ふむそうですか」
 
「あと、その……目が覚めたら目の前に予期せず君が居るってのは……ちょっと、いやすごくびっくりするから、心臓に悪いかも……?」
「ふむ、それは……そう、ですよね――」
526/07/04(土)00:17:02No.1445927265+
俺がそう言うと、彼女は申し訳なさそうな表情でこちらを見やる。決して、ジャーニーを責める意図は無い。だがしかし、びっくりするものはびっくりするのである。

「……すみません。このようなことは、良くないですよね。申し訳ありません驚かせるような真似をしてしまって。目が覚めたら、突然私が居るなんて……ええ、大変驚かれたでしょう?」
「うん。びっくりしたし、今もちょっと現実味が無いというか……」
「申し訳ありません……。――それでは、二度とこのようなことがないよう」
すこしの後悔を混ぜたように暗くなった表情のジャーニーの言葉に、俺は慌てて弁明する。

「あっ、いや! もうしないでくれ辞めてくれ、みたいなことではなくて……!」
「――えぇ……? そう、なのですか……?」
「う、うん。その、別に嫌だったとか、そういう訳じゃないから」
「でも、よろしいのですか? それではまた、驚かせるようなことに……」
すこし、否……だいぶ戸惑っている様子の表情のジャーニーが聞き返してくるが――。

「え、えっと。事前に来るって言ってくれれば……? 俺も驚かないとは思うし」
626/07/04(土)00:20:01No.1445928143+
「その……それは、立場的によろしいので――……否、そうですか」
何かを言いかけたジャーニーは不意に口を閉ざすと、すこしだけ間を置いてから自らの出しかけた言葉を否定し、1つ息を吐く。

「――それでは、次からはちゃんとトレーナーさんにお伝えしてから、参りますね」
「うん、そうしてくれると助かるかも」

そうして、目覚めた直後のジャーニーとのやりとりをそこそこに。不意に時計に目をやれば、もう朝も良い時間になっていた。
「おや、もうこんな時間ですか。トレーナーさんも、朝の準備がございますよね?」
「うん、そうだね」
「……では、私はこの辺りで。申し訳ありません、しっかりと朝のご用意まで出来ていれば良かったのですが……」
「いやいや、そこまではしなくても大丈夫だから!」
そう俺が返すと、ジャーニーはまたクスクスと柔らかく笑みを溢す。
「ええ、承知しました。――それでは、名残惜しいですが、私はこの辺りでお暇いたします。また、トレーニングの時間でお会いいたしましょう」
「ああ……! またな」
「ふふっ。ええ、では」
726/07/04(土)00:22:17No.1445928829+
そう言って、ジャーニーはそっとベッドから抜け出すと、ふわりと気品のある足取りで扉の方へと向かい、一礼をしてから俺の部屋を去っていくのだった。

――そうして残ったのは、本来の自分一人だけの部屋。先程までジャーニーが隣に居たことが、まるで夢だったかのようなどこか現実味の無い頭の中をそのままに。
ふわり、と。ベッドのそばで香るジャーニーの残滓を感じながら、なんだかんだとはぐらかされてしまった疑問をぼうっと思い返す。

「……結局、どうしてジャーニーは俺の部屋に居たんだ……?」

「…………まあ、嬉しそうだったし……いいか」
そうして俺は余計な疑念を振りほどいて、一人残された部屋にて朝の支度に取り掛かるのだった。
826/07/04(土)00:23:40No.1445929202そうだねx1
――
扉をガチャりと閉め、数歩分歩き出して、それからふう、と息をついてから思う。
「……ふふっ、相変わらず……お優しく、穢れなき純真なお方。それでこそ、トレーナーさんだ――。……しかし、それにしても」

ちらりと、あの人から拝借した合鍵を見る。それから、我を忘れて眺め続けてしまったあの寝顔と、彼が起きてしまった時のあの瞬間を思い返して――。
そうこうして。私はやがて心の中に湧き上がる咀嚼できぬままの言葉をひとり、吐き出す。

「――あの状況からでも、どうにかなるものなのですね……」
926/07/04(土)00:25:02No.1445929528そうだねx2
おわり
ジャーニーのモーニングコールサービス
1026/07/04(土)00:32:43No.1445931683+
このモーニングコール勝手に侵入してる…
1126/07/04(土)00:55:23No.1445937030+
本当に良いかなぁ!?
1226/07/04(土)01:29:05No.1445944430+
貴方はこれ以上ないほど、望ましい方です。
1326/07/04(土)01:35:35No.1445945616+
トレーナーチョロくない?
1426/07/04(土)01:42:18No.1445946848+
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やはりジャーニーは異性のトレーナーの方が似合う
1526/07/04(土)01:59:47No.1445949362+
流されてんじゃないよ!
1626/07/04(土)02:01:29No.1445949627+
合鍵を拝借ってトレーナーの許可とってる?
1726/07/04(土)02:03:53No.1445949960+
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