① 蟲惑魔たちの森は深い霧に閉ざされている。 視界は制限されどこに致命的な落とし穴が潜んでいるかも分かりづらい。 この霧に加えて鬱蒼と茂る梢に阻まれて天から差し込む月光さえ微かにしか届かない地上に水音と娘の声が響いていた。 「んっ、あっ、あっ、あ……❤」 柔らかく湿ったものを乱暴にかき混ぜるような音。まだ少女の幼さを帯びた甘い鼻声。 音の発生源は森の地面に直接生えた巨大な花びらを持つ花の真ん中から発していた。 中央の台座になったところに彼女はいた。この森を統べる蟲惑魔たちの重鎮、フレシアの蟲惑魔だ。 まだ年若い少女に見える姿は罠そのもの。その童女の微笑みと花から漂う甘い香りで森に迷い込んだものを誘い込み、まんまと捕らえた獲物を文字通り捕食する恐ろしい怪物。 そのはずだった。いたいけな体付きと名器のギャップが倒錯的な生殖器で獲物の精を頬張るのも食事の内のはずだった。 しかし今のフレシアにその兆候はない。食欲ではないものに突き動かされ、夢中になって淫らな遊びに没頭していた。 跨った肉体の上で腰を振り、股の間の淫らな口で彼女の身体には太すぎる剛直をむしゃぶりつくように頬張っている。 「あっ、あっ、だめっ、これっ、きもちいっ、おかしく、なるっ❤」 自分から動いていながらフレシアの蕩けきった声音は完全に主導権を明け渡していることを意味していた。 割れ目と男根の間からは蜜が止めどなく溢れ、その分泌量は既にフレシアの制御下を離れている。 縋り付くように身体を這わせ、腰だけかくかくと上下に振る浅ましい姿に蟲惑魔の森の盟主たる威厳は欠片も無かった。 普段なら超然と微笑んでいる顔も真っ赤に染まり、快楽に染まった半笑いを浮かべて涎状の蜜や涙を流している。 この行為が捕食ではなくただ性行によって悦楽を得るためのものとなってしまっているのは明らかだった。 別に今回に限ったことではない───獲物のはずの者の精にフレシアは溺れてしまい、法悦を与えてくれる相手が森を訪れるのを心待ちにするようになっていた。 「あ、あんっ、んっ、んっ……え?ああ……そのことですかぁ……❤」 今晩はいつもより情熱的な理由を問われたフレシアはまるで年頃の娘が意中の相手へ向けるような艶のある表情を浮かべた。 腰を動かし続けたまま身体に抱きつき、耳元に唇を寄せて鼓膜の奥へ囁き声を流し込む。 「ふふ……どうしてだと思いますかぁ?ええ、今晩の私は特別だからです。何故ならぁ……」 割れ目の一番奥へ剛直の先端をねじ込むように腰をグラインドさせながら、ほとんど唇と耳を密着させて吐息を溢した。 「孕めちゃう夜だからです……雌しべが受粉してしまう準備ができちゃってるんです……❤」 その瞬間深々と突き刺さっているものがどくんとその大きさを増し、呼応してフレシアの身体がびくりと跳ねた。割れ目の隙間から更に大量の白濁した蜜が流れ落ちる。 「あんっ❤あは、興奮してくれましたかぁ?私も実は、どきどきが止まりません……今から本当は食べ物のはずの相手に孕まされて、蟲惑魔失格になっちゃうのが怖くて、待ち遠しくて……❤」 フレシアの息が荒い。本体ではない疑似餌の部分の彼女は呼吸する必要もないはずだった。 精巧に少女を模された肉体は高揚のあまり息を乱す機能さえ完全に再現し、自身の堕落へ向けて破滅的な快楽を空気と共に貪っている。 腰の動きが一段と激しくなる。接合部の蜜がぐちゅぐちゅと泡立つほどに撹拌され、お互いの股間の周りにべっとりとついたそれは真っ白になっていた。 「限界っ、ですよねっ、私もっ、限界……っ❤  もうだめです、我慢できません、堪らないんですぅ……❤」 囁きはもう泣き声のようになっていた。 あのフレシアが必死で縋りつき、小さな唇を震わせながら耳にくっつけ、情けない懇願を垂れ流し始めた。 「はやく、はやくください、出して、出して、出して、出して……❤  奥にびゅーっ❤びゅーっ❤ってして、全部出して、一滴残らず流し込んで……❤  蟲惑魔狂わせちゃう強ぉい精液たっぷり注いで、熱いのでいっぱいにして、お腹たぷたぷにして……❤  あああああっ、もうだめ、だめぇ……っ❤  ───孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて、孕ませて……❤  フレシアのこと、ちゃんと終わらせてぇ……っ❤」 もう限界とばかりに腰が密着するまでフレシアが腰を深く落とした瞬間、真白い迸りが最奥にぶちまけられた。 声にならない悲鳴をあげながら断続的に大きく痙攣し、強すぎる快楽から逃げようとするフレシアだが身体をがっちり押さえ込まれてそれも叶わない。 「あーっ、あ゛ーっ、うあ、あ゛ーっ❤❤❤」 半狂乱のフレシアの中へマグマのようなずしりと重く熱い精液がどぷどぷと呑み込まされていった。 やがてフレシアは終わらない射精の感覚で「ひあ、あ……❤」と譫言を呟きながら意識を飛ばした。 腹の上でぐったりとしながら時折ぴくぴくと跳ねていたフレシアが戻ってきたのはしばらく経った後のことだった。 「ふ、ふふふ、ごちそうさまでしたぁ……❤  今、私の中で何が起こってると思います?」 全身から滝のような甘ったるい蜜を流し、疲弊しながらも雌臭い微笑みを浮かべるフレシア。 未だ硬い屹立を女陰に収めたまま、蜜を相手の身体に擦り込むように擦り寄りながら、耳たぶを甘噛みしたりしつつ伝えてくる。 「今花粉が柱頭へたくさんくっついちゃったところです。  奥へ向かって凄い勢いで進んでますね……一番底まで達されちゃったらもう私、取り返しがつきません……❤  ああ……すごい、すごいです……蟲惑魔としての本能が早くなんとかしろって危機感を煽ってます……怖くて怖くて自然と震えてきてしまいそう……❤  もう手遅れなのに……んあっ❤……っ、はぁい、今胚珠にあなたの花粉が辿り着いちゃいましたぁ……❤  卵細胞がどちゅっ❤どちゅっ❤ってあなたの精に虐められちゃってます。ふふ、もう負けを認めちゃった❤  はい、受粉❤これで蟲惑魔の森のフレシアはおしまいでぇす❤番のあなたに絶対服従の孕みモンスターになっちゃいましたぁ……❤」 蟲惑魔として絶望的なことを多幸感に満ちた声音でフレシアは語った。 見つめてくる瞳は親愛と盲信の色で染まり、絶対的な存在の精で孕んだことに昂って涙のような蜜を垂れ流している。 「ああ、なんて強い精……もうお腹の中が種子を作り始めてどくんどくん❤って言ってるわ……。  こんなの注がれちゃったらどの子だって1発であなたの番になってしまいますね……。  ねぇ、提案があるのですけれど……❤」 と、その顔にかつてのフレシアが隠し持っていた嗜虐的な微笑みを浮かべ、あなたへと囁きかけてくる。 「他の蟲惑魔の子たちも私と同じように堕としてしまいましょう?私も手伝いますから……。そうしたらもっと楽しいと思うの。  セラちゃんをあなたの逞しいものを目の前に突きつけられるだけで上からも下からもだらだら蜜をお漏らしする堪え性の無い子にしてしまいましょう?  アロメルスちゃんを時間をかけてくちゅくちゅ、くちゅくちゅ、たくさん虐めてサディスティックな性格を無理やり雑魚マゾに変えてしまいましょう?  クラリアちゃんをあなたが目の前に立つだけでいけない穴が発情して、蟲惑魔が本来使わない穴を一生懸命開いてお情けを強請る変態蟲惑魔にしてしまいましょう?  みぃんな堕として、蟲惑魔としての尊厳を奪い尽くしてしまいましょう?  そうしたらきっととても楽しくて、とてもとても気持ちい───んぉ゛ぉっ!?❤」 自分から仲間を売ってまで気持ちよくなろうとするフレシアの最奥が再びごつんと潰された。 今まさに種子を作っている場所を乱暴に犯されて、フレシアが被虐の嬌声を上げながら噴水のように蜜を噴き出す。 あっさりと達したフレシアがぴんと背筋を仰け反らせ、かくんかくんと壊れたように痙攣した。 目を白黒とさせていたが、その目尻は嬉しそうに下がっていた。 「お゛、お゛ぉ……っ、ふ、ふふ、そう……今晩は徹底的に私を虐めて、きっちりトドメを刺すんですね……っ❤  お腹ぶちゅぶちゅ潰して、お精子びゅーびゅー注いで、お腹がぼてぇ❤となるまで孕ませちゃうんですね……❤  はぁ、はぁ、こんなの初めて……❤もう忘れるなんて絶対できない……❤  お願いしまぁす……フレシアを、もっともっと壊し尽くして───❤」  ……翌朝。霧がかる蟲惑魔の森には月の光と同様朝日もさほど差し込んでこない。 その僅かな木漏れ日は、お腹をぽっこりと膨らませたフレシアが潰れたカエルのようになって伸びているのを照らし出していた。 既にその乳首からは白濁した蜜がとろとろと染み出し始めている。 全身の穴という穴から精液を溢しながら「お゛……っ❤んお゛……っ❤」と情けない呻き声をあげるフレシアの口元はだらしなく緩んでいた……。 ② 年中霧深い蟲惑魔の森にも時折霧の晴れる日がある。 折よくその夜は満月だった。煌々と輝く月の青白い光が蟲惑魔の森を怪しげに照らし出している。 もっとも霧が晴れていようと、木々が折り重なるように生えて光を遮るこの森では地上まで月光が届く場所は限られていた。 その数少ない場所。ぽっかりと開けた小さな空間で狂宴は開かれていた。 「ああ……素晴らしいことです。言い出したのは私ですけれど、まさか本当にみんな堕としてしまうなんて……」 傍に侍るフレシアの蟲惑魔が片腕に抱きついてしなだれかかり、甘える猫のように肩へ頬擦りしながらうっとりと見上げてくる。 視線は恋する少女が向ける蕩けたものであり、また悪しき魔女の放つ淫らな眼差しでもあった。 共通しているのは強烈な親愛と崇拝の感情だ。もたれかかるフレシアはくすくすと笑いながら手を伸ばした。 手のひらを置いた先はこちらの股間に顔を突っ込んでいる頭だ。フレシアは優しく撫で回すが、撫でられている方はそれに反応するどころではなさそうだった。 「すー……っ、はー……っ、すー……っ、はー……っ。  あああ、だ……めぇ……っ、匂いだけでぴりぴりしちゃうよぉ……❤  すきぃ、これだいすきぃ……❤」 フレシアが撫でているのはセラの蟲惑魔だ。 その小柄な身体をこちらの股の間に潜り込ませ、極大の陰茎に鼻先をくっつけて香りを満喫している。 太ももを盛んに擦り合わせているが、そのたびにくちゅくちゅと水音がする。脚を自分で分泌した蜜でべったりと濡らしているのだ。 「いいよねっ、もういいよねっお兄ちゃんっ、ん……ちゅっ❤」 辛抱たまらないという様子で熱烈な視線を亀頭に注いでいたセラは、その先端に小さな唇を寄せるとまるで神々しいものに触れるかのように恭しくキスをした。 そしてその口をぱっくりと開けるとずぶずぶと屹立を飲み込んでいく。セラの小さな疑似餌部分では咥えるものが大きすぎて顎が外れそうだ。 その長大な男根の半分も口の中に収められていない。それでもセラは口の中で竿へ舌を這わし、かくかくと頭を動かし始めた。 股間へは手が伸ばされ、渾々と蜜の湧き出る割れ目の中へ指を深々と突っ込んで恥ずかしい水音を立てながら激しい自慰に耽っている。夢中だった。 セラは繰り返し口の中に溢れんばかりの精を注ぎ込まれ、口腔での奉仕の中毒になってしまっている。 すっかり自分の疑似餌部分の口を本気で精液便所だと信じ込んでしまった。 蟲惑魔としての本分も忘れ、今ではすぐに発情して口で陰茎を咥え込むことを懇願してくる始末だ。 じゅぶじゅぶといやらしい音を立ててしゃぶるセラ。彼女の背後には同じように存在を歪められた蟲惑魔たちが淫らな遊びに没頭していた。 「んぐぅっ、おっ、ご……っ、ンひぃっ、おぅ、お゛っ❤」 声にならない声をあげているのはアロメルスの蟲惑魔だ。 その身体は蔦や触手が絡みつき、磔にされるようにして縛り上げられている。 手足は折り畳まれてがっちりと固められ、乳房や秘部を強調された拘束の仕方で、アロメルスは身動きひとつ取れないという有様だった。 そのアロメルスの疑似餌の裸身にアトラやトリオン、ランカやリセといった蟲惑魔たちが群がっている。 彼女たちはアロメルスの股間や乳首、口元といった蜜の分泌箇所に口元を寄せていた。 「んぉっ、あぉっ、おっ、くひぃっ❤  はひっ、ひぃっ、あっ、ああっ、あぎっ、ひっ❤」 彼女たちの舌がねっとりと身体を舐め回すたび、アロメルスはぴゅっと蜜を身体のあちこちから噴き出した。 人間であれば尿道口に相当するところや膣からは透明な蜜。ふたつの乳首からは白濁した母乳のような蜜。 それらが舌先でつつかれるたび水漏れするかのように溢れ出ている。 アロメルスの口には猿轡のような蔦が咥えさせられ、目にも丁寧に覆いがかけられていた。 喋れない口の端から零れ落ちる涎さえリセに舐め取られている。 拘束され吊られたアロメルスは無様にも他の蟲惑魔たちのドリンクサーバーと化してしまっていた。 それが他の蟲惑魔の蜜だったとしても今アロメルスに纏わりついている蟲惑魔たちにとって栄養を得るのは重要だ───皆、一様にぽっこりと下腹を膨らませている。 全員精をその胎に注ぎ込まれ、フレシアと同じように堕落して孕んだ証だった。 アロメルスの蜜の出がやや悪くなる。すると彼女の女陰や尻穴に潜り込んだ張り型状の太い蔓を群がる蟲惑魔たちが操作し、アロメルスを叱るようにどすんと突き上げた。 「んぎぃぃっ❤あがっ、あおおおお゛お゛っ❤」 アロメルスが白い腹をへこへこと引き攣らせながら吠え声を上げると同時にびゅるるっと蜜が穴から流れ出る。それを再び孕んだ蟲惑魔たちは舐めとっていった。 かつてのアロメルスはこんな仕打ちに甘んじる蟲惑魔ではなかった。 性格は冷酷。他者をいたぶるのを好み、高慢な気質のある蟲惑魔だった。 だが今のアロメルスにその面影はない。彼女はフレシアの協力のもと徹底的に調教を時間をかけて施され、その心をぽっきりとへし折られている。 嗜虐的だった性質はそうであったからこそまるきり反転し、壮絶な被虐の悦びに目覚めたアロメルスは屈服と屈辱を心の底から堪能するようになってしまった。 縛り上げられる間、だらしなく緩んだ微笑みを浮かべながら蜜を大量に分泌していた彼女は救いようのないマゾヒズムの沼に取り込まれてしまったようだった。 そんなアロメルスの横では、こちらも尊厳を奪い尽くされた蟲惑魔がだらしない格好で伸びてぴくぴくと痙攣していた。 「あう……、お゛……っ、お゛ー……っ、お゛お゛、んお゛……❤」 その尻だけ高々と天へ向かって突き上げたまま、うつ伏せで寝そべっているのはクラリアの蟲惑魔だ。 こちらは先程トドメを刺されたばかり、堕ちたてほやほやだった。 腹が膨れるほど精子を注入され、だらりと舌を唇から溢し瞳を裏返らせてすっかり気をやってしまっている。 ちょろちょろといくつかの穴から蜜が流れているが、クラリアに群がっているカズーラやジーナ、ティオといった蟲惑魔たちはそれには見向きもしなかった。 彼女たちがその舌を伸ばし、ぴちゃぴちゃと舐めているのはクラリアの持ち上がった尻だ。 正確には持ち上げられた尻の頂点、まんまるに開いたまま閉じる気配のない穴の縁とその奥である。 そこは本来疑似餌部分である彼女たちの身体にとって、使用する必要がなくただ模してあるだけの穴だ。 人間であれば排泄物を放出するための穴。そんな穴に用途を与えられるなど、蟲惑魔にとってはある意味大きな屈辱であるだろう。 だがクラリアの尻の穴はぱっくりと開き切ってしまっていた。 穴の中を覗き込めばそこには白濁した液体が詰まっている。 クラリアの体内の蠕動に合わせてちゃぷちゃぷとその液面が波打っていた。 クラリアを取り囲む三匹の蟲惑魔たちの狙いはこの液体だった。 つまりは先程獣のような浅ましい断末魔をクラリアが叫ぶと同時に尻穴の中へぶち撒けられた精液である。 下腹を膨らませた蟲惑魔たちは、まるで酔っ払っているかのように上気した頬で熱心にクラリアの尻穴を己の舌でほじくり返していた。 「ンお゛……あお゛……っ、ひっ、あひぃ……❤  えへ、へへ……っ、お゛、あはぁ……っ、あ、あ、あ……❤」 精液のポットと化したクラリアは幸せそうに尻穴の縁をひくつかせ、なすがままに尻穴の中の精液を啜られている。 きっと頭の中ではこれまでの躾の日々が回想されていることだろう。 執拗に尻穴を抉られ、獲物のはずの人間が放つ麻薬のような精を何度も注がれることで無価値だった穴が極上の性器へと変えられていく。 それはクラリアにとって怖気と悦楽に満ちた毎日で、こうして堕ちた今はそれらが全て恭順の悦びへ変換されているはずだ。 涎を垂らし自分で弄りながら、尻穴ほじりでトドメを希望したクラリアに過去のクールな性格は微塵も残っていなかった。 「ふふ、なんて素敵な光景……あなたにみぃんな捧げることができて、私はとても幸せです。ねぇ、セラちゃんもそう思うでしょう?」 変わり果てた蟲惑魔たちの姿を満足そうに眺めたフレシアは、相変わらず一物を咥えているセラの後頭部に優しく手を添えた。 そして勢いよく無造作に押し込んだ。 セラの鼻先が股間に触れ、男根がその喉にまでずるんと呑み込まれるまで。 「んごぉっ!?ごぉ゛っ!?ごっ❤おごぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ❤」 セラがくぐもった叫び声を上げる。その股間から淫水が迸り、じょぼじょぼと音を立てた。 細い喉にぼこりと陰茎の形が浮き上がり、じたばたとセラがもがいたがフレシアは手を離すことはない。 「ごぉ゛っ❤お゛っ、お゛っ、お゛っ、ぐごお゛っ、お゛っ❤」 「あはは、何言ってるか分かりませんよセラちゃん。でも気持ちいいですよねぇ❤」 セラの喉をオナホールに見立て、怪しく微笑むフレシアが何度もセラの頭を押し込んで無理やり抽送させる。 フレシアの言葉通り、セラの悲鳴は苦しげではあったもののどこか艶めいていた。 喉奥を突かれる被虐に対する性感をはっきりと感じている甘い嬌声が混ざっていた。 こんな激しい行為では程なく限界が訪れてしまう。頃合いを見計らったフレシアは最後にセラの頭を思い切り押し、その喉の一番奥へ屹立を捩じ込んだ。 「お゛ごっ❤ぁお゛、お゛っ!?───おぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ❤」 一滴残らず、セラの喉の奥へ精液が叩き込まれる。 蟲惑魔を狂わす極上の精を腹の中いっぱいになるまで注がれれば、どうなってしまうかは自明の理だった。 「ん゛……っ、ん゛……っ、ん゛……っ、ん゛……っ❤」 苦しげだったのは最初の一瞬だけ。すぐにセラは喉を軟体動物のようにうねらせて精液をごくりごくりと飲み込んでいく。 へたり込んでいるセラの周りは水溜りになってしまっていた。セラが垂れ流した蜜の湖が甘ったるい香りを放ち、みるみるうちにその範囲が広がっていっていく。 やがて精液の注入が終わり、ずるりとその喉から陰茎を抜き取る。股間に顔を埋めていたセラは完全に腰砕けになっていた。 「えへ、えへへぇ……美味し、かったぁ……❤どんなお肉よりも、何倍も美味しいぃ……ごちそう、さまぁ……❤」 幼い顔立ちをぐちゃぐちゃの体液塗れにし、雌の表情をしたセラが夢見心地で呟くように言う。フレシアが手を離すと自分で作った水溜りにびちゃりと沈んだ。 「ふふ、とっても綺麗ですよセラちゃん。自分が蟲惑魔だったことなんてすっかり忘れちゃった、捕食者失格の最低な顔です……え?きゃっ!?」 余韻でひくひくと震えるセラへ慈母の微笑みを浮かべていたフレシアだったが、直後押し倒されて一瞬きょとんと驚いた顔をした。 だが、それもすぐに陶然とした笑顔に変わる。うっとりとした眼差しで押し倒した相手を見上げていた。 その腹はすっかり膨らみ切り、人間の女性であれば臨月のそれといっても差し支えないほどだった。 フレシアの体つきが幼いため、未熟な少女がぱんぱんになった孕み腹を晒しているという背徳的な美しさがそこにはあった。 その腹を大事そうに撫でさすりながら、フレシアがぱっくりと股を開く。既に蜜でしとどに濡れた割れ目が乱暴にされたいと強請って蠢いていた。 「うふふ、メインディッシュはこれから……ということですかぁ?  最初に堕として、最初に蟲惑魔の矜持も全部捨てさせて、最初に孕んじゃった私を貪りたいんですかぁ?  はい、どうぞ❤今宵もたくさんハメ潰して、たくさん間抜けな嬌声をあげさせてください❤  私も皆が蟲惑魔を立派に卒業した姿をこうして見ていて、ボテ腹の底がきゅぅん❤きゅぅん❤と疼きに疼いて辛抱堪らなかったんです……❤  種のいっぱい詰まったお腹をぶるんぶるん揺らさせて、孕んできつきつになったおまんこを遠慮なくどちゅどちゅほじくって、私が頭悪くあへあへ喘ぎながらまた蟲惑魔やめちゃって、もう種を孕んでるのに追加でまた孕んじゃうまで精液どぷどぷ注いで、他の子たちよりも惨めな姿になるまで❤  最高で最低の屈服感と屈辱感で私のことをいっ……ぱい、狂わせてくださいね❤」 フレシアが息を荒げながら薄い唇を舌でぺろりとなぞる。 拡げられた両足を掴んで更に大きく開かせると、屹立をフレシアの濡れそぼった陰部へ手加減なく突き刺した。 「あがっ❤お゛っ❤ひっ、あヒぃいいいいいいいいいいぃん゛っ❤  そぉっ、このおちんぽらいしゅきなのぉお゛お゛っ❤イぐぅっ❤挿れられただけでっ、イ…………っぐぅうううううううぅっ💔」 蟲惑魔の森の隅々にまで届くフレシアの叫び声。 その場の蟲惑魔全員がそれを羨ましそうに熱い眼差しで見つめ、とろとろと蜜を垂れ流している。 満月は中天にも差し掛かっておらず、そして狂宴もまだ終わる気配は無かった。 ③ 蟲惑魔の森と一口に言っても様々なエリアが存在する。 木々が生い茂る如何にも森林然としたところもあれば、湿地帯とでも言うべきぬかるんだ場所やほぼ沼となっている地域もある。 それはその中でも常に枝葉に空が覆われて薄暗い森林帯で行われていた。 「や、やだやだっ、やだぁ!フレシア姉、助け……っ!」 青褪めた顔で悲鳴をあげているのはアトラの蟲惑魔。その疑似餌部分である娘の身体だ。 生態としてその可愛らしい疑似餌部分で獲物を誘い込み捕食する蟲惑魔の例に漏れず、アトラも普段ならば邪な精神の持ち主だった。 個体差はあるが、アトラは捕まえた獲物を喰らうまでいたぶり弄ぶくらいのことは平気でする方の蟲惑魔である。 いつもなら人をおちょくった態度を取るアトラだったが、今はその余裕が全くない。 後ろからがっちりと腰を掴まれ、獣のような交尾を始められる直前だったのだ。 屹立の先端があてがわれた感触に戦慄したアトラは、目の前に座っている相手へ縋り付くようにして助けを求めた。 その目の前の蟲惑魔こそがアトラに服毒させ、本体部分の蜘蛛のようなモンスターと疑似餌部分を麻痺させたと知っていても他に頼る相手はいなかったのだ。 「駄目ですよぉアトラちゃん。ほら、大人しくずぼぉっ❤とされちゃいましょうね」 「フレシア姉、そんな、嘘、やめっ、ほんとにやめっ───ぎっ!?くひぃいいいいいいぃぃっ!?」 直後、陰茎がアトラの割れ目を押し拡げ、中を耕しながら奥へと突き刺さった。 思わず絶叫するアトラ。小さくはない快楽が身体を突き抜け、それが逆にアトラを怯えさせる。 挿入されたのはつい先程と今ので二度目だった。たった二度で本来は獲物であるはずのこの人間が自分を屈服させる能力を持っていることを肌に染みて理解してしまっていた。 だから腰を打ちつけられて「ごぉっ!?」と潰れたような声を出しながら、目の前の女───フレシアの蟲惑魔に抱きつくようにして必死に慈悲を願ったのだ。 腰のあたりにしがみつかれたフレシアは「あらあら」と微笑みながらアトラの頭を優しく撫でる。 その腹はぽっこりと膨らんでいた。フレシアはその疑似餌部分の肉体で孕んでいた。 ほっそりとしていたその身体のラインが見るも無惨に崩れてしまっている。 そのお腹にちょうど顔が乗るような姿勢になっているアトラはまるでフレシアの孕み腹を枕にしているかのようだった。 「あがっ、がっ、やめ、へっ!?お腹っ、ずんずん、ずこずこ、やめっ、ぎぃっ!?」 「いいえアトラちゃん。私には分かってるんですよ。  もうすっごく気持ちいいんですよね?そのまま気持ちいいのを受け入れましょう。  そして孕むんです。私みたいに、狩る側が狩られる側になってだらしなく孕むんです。  この人を番と認めて、堕ちちゃいましょう?」 「や、やらっ、やらぁ……!」 砂糖を溶かし込んだように甘いフレシアの声音。頭を撫でる優しい手つきと共に頭上から降ってくるその声がアトラの理性を奪っていく。 いやいやとアトラは首を振るが、容赦なくピストンは続けられていた。 「おんっ、お゛っ、お゛っ、お゛……っ!」 身体の奥底を叩かれるたびに鼻声が漏れ出しているのを止めることができない。 フレシアをあっさりと堕とした魔性の男根だ。下級の蟲惑魔であるアトラに抗することなどできるはずもなかった。 その上精まで注がれたら確実に堕ちる。本能がそう警告していた。自覚はあったが最早どうすることもできなかった。 本来ならば本体の巨大な蜘蛛型モンスターが外敵を排除するはずだ。名のある戦士ならともかく人間一匹ごときわけはない。 しかしそちらはフレシアの毒で封じられてぐったりとしており、アトラの疑似餌部分はよりにもよってその背中の上で陥落させられそうになっていた。 アトラの意識は飛びそうだった。いや、ひと突きごとに実際飛んでいた。飛んで、すぐさま絶望的な快楽で呼び戻されていた。限界が近かった。 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!」 「ふふ。気持ちいいですか?気持ちいいですよね。じゃあまずは気持ちいいって口に出してみましょう、アトラちゃん」 「ぎ……ぎもぢ、いぃ……!気持ちいぃ……!やなのにっ!気持ちいいよぉ……!」 自分でももう何を言っているか分からない。アトラは激しい抽送で精神を破壊されつつ促されるままに口にした。 すると、不思議と心がとろんと蕩けて気持ちよさが増した。 ああ、嬉しいな。気持ちいいの、幸せだな。 このまま堕ちて気持ちいいことに素直になったら、全部諦めて受精してしまったら、もっと気持ちいいだろうな。 そんな感情が心の中で急速に膨らむ。それでもアトラはまだどうにか理性で抗おうとしていた。 「そうですね、気持ちいいですよね。なら孕めばもっと気持ちよくなれますよ。負けちゃって孕むの気持ちいいですよ。  孕んで、蟲惑魔としての矜持や誇りも全部ゴミにして、孕んで、孕んで、孕んで、孕んで、孕んで、蟲惑魔として堕落して雌として幸せになるんです。  それはすごくすごく気持ちいいですよね、アトラちゃん」 「はら……む……はらむ……ああ……孕む……っ、孕む……っ」 だが、もうその抵抗する心が砕けるのも時間の問題になっていた。 思考の中で身体の中に濃厚な精子を注がれた際の妄想が一瞬で展開され、期待感が否定しきれないほど膨張する。 股の間から響く音はとても大きなものになりつつあった。アトラが性感によって大量の蜜を分泌しているからだ。 それを掻き混ぜられるぐちょぐちょとした音がアトラを狂わせていく。 これを受け入れちゃ駄目だ、という気持ちがあっという間に萎んでいくのをアトラは心のどこか覚めたところで諦観と共に見送っていた。 しかし、アトラを堕とそうとするふたりはアトラの想像を超えて更に悪辣であったことをまだ彼女は気づいていない。 「……あ、でもそうでしたぁ。私としたことが忘れていましたねぇ」 抽送のたびに精神が削れていっているアトラをあやすように頭を撫でていたフレシアが不意をわざとらしい声音で呟いた。 「アトラちゃんのこっちの身体は女の子ですけど、本体の蜘蛛さんの方は男の子でしたよね。困りましたね、これじゃまだ孕めませんねぇ。なら仕方ありません」 「は……ぇ……?」 「アトラちゃん───」 アトラを見下ろすフレシアの顔がにんまりと微笑む。 それはとても柔和で優しげであったが、同時に悪魔のような邪悪さに満ちた表情だった。 「男の子、もう必要ありませんからやめてください❤」 アトラは一瞬何を言われたのか分からなかった。 そしてその意味を自分自身の身体から教えられることになった。 「へ……、なに、して……やめ……やめぇっ!?」 全身を襲っている快楽にも勝るとも劣らない凄まじい怖気がアトラの疑似餌部分の背筋を駆け抜ける。 恐怖で凍りつく視線は自分の本体の尻あたりに向けられていた。 地面に多脚を放り出して寝そべる蜘蛛型モンスターの尻の先端からは管のようなものが飛び出し、ちょろちょろと白濁した液体を垂れ流していた。 それは輸精管。雄である本体にとって繁殖のための大事な器官だ。 疑似餌が受けた性感のフィードバックを受けて飛び出し、逞しさの欠片もなく押し出されるままに精子を溢していた。 その管に、緩慢な動きで本体の脚が伸びていく。脚の先端には鋏がついていた。 いつもはこれで獲物を捕まえ、八つ裂きにして切り分けている。そんな便利なカトラリーが今まさに自分自身へ向けて伸びていた。 「やめて……やめてやめてやめてやめてっ!壊しちゃだめぇ!止まって!フレシア姉、お願いっ!止めてぇ!」 「うふふ。私は何もしてませんよ。ちょっと毒を盛って動きにくくしただけ。今男の子やめようとしてるのはぁ、アトラちゃん自身の意思───本能なんですよぉ?」 「ひ……っ」 勘づいてはいた。本体は誰かに操作されているわけではない。 強いて言うならアトラ自身。それも本体ではなく、凶悪な性交によって屈服されようとしている疑似餌部分の無意識が本体を動かしている。 本末転倒だった。本体が疑似餌の方に乗っ取られていた。 雄なんてやめちゃえ。もっと強い“雄”に屈服して、孕み散らかす雌になっちゃえ。 理性ではなく本能が本体にそう命じ、そしてアトラの現在の本能は理性を圧倒的に凌駕していた。 鋏が輸精管の根元に添えられる。現実を受け入れることができず、アトラはフレシアに抱かれながらその様子をただ凝視するしかできなかった。 「やめ……やめてあたし……!しちゃ駄目だよ?ちょっきんしちゃ駄目だよ?ちょっきんしたら負けちゃうんだよ……?」 かたかたと硬質な音が鳴っている。アトラの疑似餌の歯が奏でる音だった。 まるでこれまで追い詰めた獲物のようにアトラは恐ろしくて歯を鳴らしていた。 鋏の刃が管にめり込む。切れ味のいい自慢の鋏だ。あと一息入れれば簡単に断ち切れてしまうだろう。 「やめて、お願いやめて、雌になりたくない、雌になりたくない、雌になって気持ちよくなりたく───」 ───本当に? 「あっ」 ふと心にそんな陰が差したのと、鋏が閉じられてアトラの本体の輸精管が根本から切断されたのは同時だった。 ぽとりと地面に落ちた管は最期の名残とばかりにぴゅるると精子を出し、そして二度と射精することはなかった。 「あは……あはははは!切れちゃったぁ!ほんとに切れちゃったぁ!おしまぁい!雄としておしまいになっちゃったぁ!あっ、あっ?なに、これっ?」 壊れたように哄笑するアトラが引き攣った笑顔のまま自分の下腹部を見つめる。 そこに『何か』が生成されているのを察し、ぽろぽろと涙のような蜜を流しながらアトラの唇の端は更に釣り上がった。 「あはっ、できてるぅ!たまご作っちゃってるよぉ!雌になる準備もう始めちゃったぁ!孕めちゃうっ!孕めちゃうのぉ!  お願いっ、出してっ!孕ませて!孕んだらもっと孕むまでもっと出してっ!あたしにトドメ早く刺してっ!  もう雄だったこと思い出せないくらいっ、あたしを人間の雄に媚びる雌にしてぇっ❤」 顔だけ振り向き、自分の上にのし掛かって犯している相手に笑いながら懇願するアトラ。 次の瞬間、アトラの胎に精子が注ぎ込まれた。外から見てもぷくりとその下腹が膨れるのが分かるほどに。 ぐるんとアトラの眼球が裏返った。快楽が爆発した。 「んほぉおお゛お゛ぉ゛ぉ゛っ❤せーしっ❤せーしぃ゛いいい゛ぃ゛ぃ゛っ❤  にんげんのぉっせーしがぁ゛ぁ゛ぁ゛っ❤お腹のにゃかっぶち撒けられちゃっ……ぎぃい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ ❤」 「はい、おめでとうございますアトラちゃん。お腹の中はどうなってますか?」 「たっ、たまごにっかかってりゅっ❤ぷちぷちっ❤ぷちぷちって……じゅせぇしちゃっでりゅうぅぅぅっ❤  ほぉ゛っ、おぉお゛お゛お゛ぉぉんっ❤ぎもぢぃぃぃっ❤はらみゅのぎもぢいぃぃっ❤ばかでしたぁ、あたしばかでしたぁっ❤  雄なんかにこだわってるのばかでしたぁ💔雌になって孕みまくりゅ方が何倍もぎもぢぃぃれすぅぅううううっ💔  イぐっ、イぐイぐイぐイぐぅっ、イぐぅぅぅぅっ💔」 アトラが完全に理性の崩壊したどろどろの顔で報告するのをフレシアが母親のような優しい表情で受け止めている。 かつての疑似餌部分であり、今は快楽によって本体をも支配するアトラの少女体がびくびくと痙攣し蜜を射精するかのように噴いている。 それをかけられながら構わずフレシアは壊れゆくアトラを抱きしめていた。 「お゛……へぇ……あはぁ……❤  ま……まら孕んでりゅ……っ、追加で……お腹の中……どんどん孕んでりゅぅ……っ、孕ん、でっ……イくぅ……っ❤」 やがて力尽きたアトラがフレシアにもたれかかるようにしてがくりと崩れ落ちた。 未だに腰はへこへこと上下に動き、意識は朦朧としながら絶頂し続けていることを示している。 人間であれば汗や涙、鼻水といった液体に相当する蜜で顔面をぐちゃぐちゃにし、白目を剥いてアトラは気絶しようとしていた。 そんな情けない姿にくすりと微笑んだフレシアはアトラの全てを奪い去った人間に対し頷く。 一呼吸置いて、アトラのぬかるみ切った秘裂に再び屹立が最奥まで突き刺さった。 「あ゛がぁっ❤」 「勘違いしちゃ駄目ですよぉアトラちゃん。あなたが孕み堕ちるのは……これからなんですから。  一晩中おまんこほじくられまくって、精液の臭い取れなくなるくらい何度も何度も射精されて、新しく作った卵を片っ端から受精させられて、この方がご主人様だってことを心の底から理解して、それでもまだまだ何度も何度も射精されて孕んで孕んで孕み続けて、人間の番になることを受け入れて、孕み腹撫でると多幸感で頭がどうにかなっちゃうようになって、蟲惑魔完全失格になるための……準備に過ぎなかったんですよ?これまでのは」 「え……あ……あは。あはははははは……💔」 意識を連れ戻されたアトラが狂ったように笑う。 そして抽送が再開される。アトラの豚の悲鳴のような汚い嬌声は朝日が昇るまで止むことはなかった……。 ④ 蟲惑魔の森の湿地帯は植物型の蟲惑魔のテリトリーだ。 苔や腐葉土で常に多量の水を土壌は含み、日光を梢が遮っているので乾燥もしない。 ひんやりとした冷気が漂う、どこか寂しげな雰囲気の立ち込める場所だった。 そんな湿地帯の一角。ぴちゃぴちゃという細やかな水音が常に漂っている水煙を震わせていた。 「ん、ちゅ……ちゅ、ぢゅ……ふぅ……っ、はぁ……」 「んっ、ちゅ、ぢゅるるっ、ちゅぅ……は、ぁ……」 2匹の蟲惑魔が這いつくばって人間の股間に顔を埋めている。 カズーラの蟲惑魔とティオの蟲惑魔だ。共にこの湿地帯に潜む蟲惑魔たちだった。 彼女らはこの湿地帯に迷い込んだ獲物を取り合うライバル関係ではあったが、一方で同じエリアで同じ植生であることから交友の深い間柄でもあった。 気が向けば食べかけの獲物を腹を空かせている相手へ渡してやるくらいのことはする程度に親密だ。 そんな2匹は今、尻を撫で回されながら虚な瞳で人間の逞しい屹立をその舌で舐め回していた。 竿へと舌を巻き付かせるようにして唾液状の蜜を塗し、先端へ情熱的に小さな口を窄めて吸い付く。 睾丸を口に含んでもごもごと愛撫し、尿道口を尖らせた舌先でほじくる。 行為自体はとても熱心だったが、表情は浮かない。 目の端に涙のような蜜の玉を湛え、それでも口と舌は動き続けている。 本当はやめたいのだ。人間の性器を戯れに弄ぶことはあっても、こんなふうに熱烈に奉仕するなど蟲惑魔の沽券に関わるのだ。 でもやめられない。身体がまるで操られるように勝手に跪き、その屹立の先端から迸るものをせがんでしまう。 既に2匹ともどうにか抵抗しているのは疑似餌であるこの少女の部分の心だけになっていた。 この人間の精の匂いを嗅いだ瞬間には、もう本体部分はぐずぐずと腐り落ちるように堕落を始めていた。今ではすっかりこの人間のものだ。 証拠に、彼女たちが今座り込んでいるのはティオの本体だった植物部である。 そこはティオの疑似餌が常駐する場所であり、同時に恐ろしき罠であったはずだった。 獲物がそこに誘い込まれた瞬間蝶番のようにぱたんと閉じ、中で消化液を分泌して獲物を溶かし殺す。 それがそういうふうであったのは先日までのことだ。今ではすっかり形が変わってしまっている。 ふっくらと厚みを増し、まるで大きな深皿のような形状になった。 最早それに閉じたり消化液を分泌する機能は備わっていない。 ただ、寝そべると居心地がいいだけ。 ただ、繁殖を営むには都合のいい平たい寝床であるだけ。 ティオの意思とは別に、本体の本能は完全にこの人間へ媚びきって自身の役割を放棄していた。 「んひぃ……っ!」 「あはぁ……っ!」 尻の肉を揉んでいた指がずぶ濡れのふたりの秘所へつぷりと潜り込む。 指を1本挿入されただけで、カズーラとティオは目を見開いて電気を流されたように身体を浮き上がらせ、それでも剛直を舐める口は止められない。 やがて剛直の表面の血管がびきびきと膨張し、射精が間もないことを察すると2匹は口をぱっくりと開け両手を受け皿のようにして待ち構えた。 これもしたいからしているわけではない───けれど、身体は自然と動く。 「きゃ……っ!」 「ひぁ……っ!」 直後、破裂するような勢いで大量かつ濃厚な精液が2匹の顔面へ目掛けて放たれる。 その圧倒的な射精量でふたりの顔はすぐに真っ白になっていった。幾筋も顔から精液が垂れ落ち、それを揃えられていた両手が受け止める。 口に入ったものを飲み込みながら、2匹の背筋は断続的にびくびくと跳ねていた。 匂いと味、そして秘所から与えられる僅かな性感だけで絶頂したのだ。 やがて射精の勢いが収まると、2匹は自分の両手いっぱいに溜まった精液を見つめてごくりと喉を鳴らした。 ───これを飲んだら更に堕落が進行する。 もう取り返しがつかないくらい堕ちてしまっているけれど、確実にそれが進んでしまう。 それが分かっていても本能に抗えず、おそるおそるそれを口元へ運び、ごくごくと飲み干していく。 その間も白い腹がぐねぐねと蠢き、2匹が甘い絶頂を迎えていることを表していた。 「ぷぁ……」 「けぷ……」 指の間まで舐め回して精液を飲み干した2匹はその場にへたり込んだまま、酩酊しているかのようにぼーっとしている。 蟲惑魔を狂わせるこの精液を何度も繰り返し飲まされている。まともな判断力は大して残っておらずふらついていた。 と、カズーラが何かに気づいて「あぁ……」と小さく呟く。ティオは億劫そうに頭を動かしてカズーラを見つめた。 「どうしたの……?カズーラ……」 「どうしよう……できちゃった……完成しちゃったみたい、ティオちゃん……」 普段であれば陽気で溌剌としたカズーラが表情を曇らせながら囁くように言う。 その2匹の視界にこちらへゆっくりと蔦を蠢かせながら近づいてくるものが映った。 まるで水瓶のような機構をそなえた、大きな魔性植物だ。カズーラの本体といえるものだった。 こちらもティオの本体と同じく、すっかり目の前の人間に屈服してしまっている。 本来獲物を溶かして栄養に変えるための消化液がたっぷり詰まっているはずの水瓶では、消化液が雄の性欲を煽る媚薬に変換されていた。 つまりもうカズーラは獲物を捕らえるためにこの水瓶を用いることはできなくなってしまった。蟲惑魔の蟲惑魔たる捕食者としての立場を本能が発狂して放棄してしまったのだ。 その変換作業が今まさに終わり、ティオの深皿のようなこのベッドに媚薬が注がれようとしている。 作った本人であるカズーラにもそれがどれほどの威力を持つのか見当もつかなかった。疑似餌部分からの意思が本体に伝わらなくなって久しいからだ。 ただでさえ蟲惑魔をおかしくするこの人間の性が更に強化される。 恐怖や絶望、悍ましさ、そして否定しきれない期待感。 奥底から込み上げるそれらから目を背けるように、カズーラとティオの疑似餌部分は両手を重ね合わせて指を絡めた。相手の震えが伝わってきてぎゅっとその握る力を強くした。 水瓶はベッドの元へ辿り着き、傾きつつある。 すぐにこのベッドは媚薬の水溜りになってしまうだろう。 「て、ティオちゃん、頑張って我慢しようね……っ。人間なんかに負けちゃ駄目だからね……っ!」 「か、カズーラ……が、頑張る……ティオ、頑張って耐える……だからカズーラも……一緒に……」 2匹は嵐を耐え忍ぶ小鳥たちのようにひしと身を寄せ合い、硬い表情を人間と傾いていく水瓶に向けた。 ───媚薬がベッドに溢れ落ちた途端、じゅうと蒸気を発して周囲に甘ったるい香りが立ち込めた。 砂糖を溶かし込んだかのようだ。頭が痺れるほど甘い。かつての消化液も獲物を誘うために甘い香りが付けられていたが、それよりも更に輪をかけて。 媚薬はみるみるうちに注がれ、あっという間に手で床をさすれば液面を掻き混ぜられてしまうくらいにティオのベッドへ満ちた。 しばらく蒸気のせいで視界が効かず、2匹はけほけほと軽く咳き込んでいた。やがてそれが晴れるとおそるおそる瞼を開け─── そして目の当たりにしてしまった。 「は……」 「あ……」 ───なんだこれ。 2匹はぽかんとしてしまった。瞬きさえできずにそれを見つめた。 視線はそこへと吸い寄せられ、引き剥がすことはもう叶わなかった。 人間の股間にそそり勃っている男根。これまででさえ大きかったのに、ひとまわり以上も伸張した凶悪な形になっていた。 竿の表面で脈打つ血管の血潮の流れさえ伝わってくるようだ。触るまでもなく金剛石のような強度を得ているのは明らかだった。 竿も恐ろしげならその先端もまた凄まじい。鬱血してドス黒く変色したそこはたっぷりと粘液に塗れている。先走りの汁が泉のようにこんこんと溢れていた。 亀頭は信じられないほど厚く、太く、エラ張っている。まるで何らかの強力な怪物がそこに出現したかのようだった。 あんなものを、もしぶち込まれてしまったら。 唖然とするカズーラとティオの股間からちょろちょろと音がする。股間から失禁のように漏れた淫水がベッドの上の媚薬に注がれて響いていた。 口の端からどろぉと唾のような蜜が筋を作る。涎を垂らしていることさえ2匹は気づかず育ち切った剛直をただ凝視している。 その逞しいものから漂ってきた淫香がつんと2匹の疑似餌の鼻をつんとくすぐった時、カズーラとティオの心のどこかがぷつんと切れた。 あれだけ必死に固めていた耐える覚悟がいとも容易く雲散霧消し、代わりに崇拝の気持ちが芽生えた瞬間だった。 ティオの腰が抜け、力無く仰向きに倒れ込んだ。ぴちゃりと媚薬の沼に上半身を横たえた。 それを見ていたカズーラはすぐに『それ』の使用用途を思いついた。 ───このティオとかいう雌穴の身体、自分が犯してもらう台にぴったりだなぁ、と。 だからそうした。ふらふらと擦り寄り、糸が切れたように仰向けのティオへ向けてうつ伏せに倒れ込んだ。 すぐにティオが反応した。覆い被さってきたカズーラを抱きしめるように手を伸ばし───その尻肉をがっちりと掴む。 カズーラもそれに倣い、腕を伸ばしてティオの尻肉を鷲掴みにした。 そして、ぐいっと相手の尻肉を左右に開き、しとどに濡れきった秘所の中身をぐぱぁと晒した。 大開きになった秘裂の内壁が視線を浴びてひくひく蠕動し、奥底の子宮口に似た入り口がきゅんと収縮した。 「はっ、はっ、はっ……くだ、さいっ❤  おちんちん、ください、せーえき、ください、孕ませて、くださいっ❤  ばきばきおちんちん、一目見ただけであっさり堕ちたよわよわ蟲惑魔2匹、孕み奴隷にしてくださいっ❤」 「見てぇ……これぇ……ティオと……カズーラの……❤  一瞬で……とろとろ……即、受粉準備、完了した……おまんこ……❤  あなたの形を……覚える気満々……あなたの遺伝子で……孕む気満々の……自分の立場知っちゃった……弱いおまんこ……❤」 「あはっ、奥までじぃっくり目に焼き付けてぇ❤  屈服したくて堪らなくてっ、雌しべのあるところの入り口までくぱっくぱっしてるとこ❤  これがさっきまで、人間なんかに負けないって生意気言ってた雑魚おまんこなんだよぉ❤」 「分かり……ましたぁ……全部分かりましたぁ……❤  蟲惑魔はみぃんな……あなたに負けて奴隷になって……孕まされるのが……幸せなんだって……❤  さっきまで……無駄な抵抗してて……ごめんなさい……❤」 「欲しい、早くお腹に欲しいよぉっ……せーえきで卵犯して欲しいよぉっ❤」 「欲しいよぅ……早く欲しいよぅ……お腹いっぱいに種作りたいよぅ……❤」 「あたしとティオちゃんの雌しべに……」 「ティオとカズーラの雌しべに……」 「「せーえき、くださぁいっ💔」」 半笑いの2匹が情欲でどろどろに蕩け切った視線を投げかけ、清水のように蜜が湧き出る割れ目を懸命に拡げ、奥底を見せつけた直後。 「くほォ゛っ❤」 仰向けに寝ていたティオが奇妙な声を上げ、ぐりんと白目を剥いた。 「んほォ゛っ❤」 そのすぐ後、ティオに覆い被さるカズーラが同じようにびくんと身体を跳ねさせた。 「お゛っ……ンお゛、お゛~……っ……お゛~……っ ❤」 「こぇ゛っ……らめぇ゛……っ、交互ぉ゛……にぃ゛……っ❤」 あの蟲惑魔を破壊するために作り上げられたような邪悪な屹立が小柄なふたつの少女体の間を往復し、内部を掘削していく。 一度突っ込まれれば淫裂はぽっかりと大穴を開け、それが元に戻るまでにまたもう片方の身体から帰ってきてほじくり直す。 一番奥底まで抉られれば、その形が外からはっきりと見えるくらいぼこりとお腹の形が変形した。 あまりにも致命的な抽送に哀れな2匹の蟲惑魔、あるいは以前蟲惑魔だった雌穴はまともな嬌声さえ上げられなかった。 「お゛、オ……お……お゛っ……お゛、ぎ、お゛ ぉ……っ、ご、ぉ゛……っ ❤」 「が……ご……っ、お゛……っ、ん゛ぎぃ゛……っ、……ん゛ぉお゛……っ❤」 沼地にぷくぷくと浮き上がるあぶくのような、汚らしく鳴き声とさえ思えない間抜けな声をあげるだけだ。 カズーラとティオは媚薬塗れでぬるぬるとする身体を擦り付け合いなら、己の雌しべへと繋がる道を拡張されるたびに可愛らしい娘の喉から出たとは到底思えない吠え声を発し続けた。 やがてカズーラが作り上げた媚薬によって超強力になった精液が睾丸から陰茎へ送り込まれ、2匹の胎の中へ放水機の如き勢いで注ぎ込まれるに至ってもカズーラとティオの理性は吹き飛んだままだった。 「───ぃ───グ───ぅ───💔」 「───っ───グ───ぅ───💔」 どくんと白濁した爆発が身体の中で起こり、2匹は腹の底から僅かな空気が搾り出され、声にならない掠れた声を天に向かって叫んだ。 折れるのではないかという背の反り返り方で達し続けている彼女たちへ容赦なく抽送が再開される。 一度の射精を半分に分ければ半分ずつしか2匹の蟲惑魔に種付けすることはできない。 それを埋め合わせるように、倍以上の射精量が2匹を溺れさせていった─── ……そうして地獄のような受粉の夜が過ぎ、明け方を迎えた頃。 彼らの元にフレシアの蟲惑魔がやってきた。惨状を目の当たりにすると彼女はにっこりと微笑んだ。 「ふふ。カズーラちゃんもティオちゃんも、とっても素敵な姿になりましたねぇ」 視線の先はティオのベッドの真ん中。 媚薬と精液と2匹が漏らした淫液で白濁したプールに2匹は佇んでいた。 正面から抱きしめ合うようにして座り込んでいる。よく見れば、お互いがお互いにもたれかかる形で互いの肩に頭を預けていた。 「お゛……っ💔こぽ、お゛……ご……っ💔ぐ、ごぉ……お゛ぇ……っ💔」 「ぉ……っ、が、ご……💔 ぅ、ゔ……っ💔ぐぶ、ぅ……っ、ぎ……っ💔」 瞳孔を明後日の方向に飛ばしている2匹の顔には理性はおろか何かを思考する能力さえ微塵も残っていない。 その腹はぱんぱんに膨れ、まだ種付けされたばかりでありながらもう臨月の妊婦のように膨れ上がっていた。 ふたりが倒れ込まないのはこのお腹が重りとなって支えているからだ。媚薬の効果で尽きぬ精液を全てその身で受け止め続けた結果がそこにあった。 ぴくぴくと微かに痙攣して余韻に浸る2匹の周りに変化が起きる。 ティオのベッドが中に溜まった媚薬などを排出しながら真っ二つに折れて閉じ始めたのだ。 カズーラもティオも勘違いしていた。もう閉じなくなったのも分泌液を失ったのも早とちりだ。 ただ獲物が変わっただけ。獲物が森に迷い込んだ者から、自分たち蟲惑魔に変わっただけ。 ……ベッドはぱくんと閉じた。やや間を置いて、隙間からびゅうと淫水が大量に溢れ出た。 「💔💔💔」 「💔💔💔」 壊れていく蟲惑魔のくぐもった叫び声が響いた気がした。 すぐさま漏れるほどたっぷりと分泌された熟成液がふたつの孕み雌しべを更に作り変えていくだろう。 もしかしたら熟成液に触れて狂いながら絶頂した2匹の蜜も混じっているかもしれない。 「蟲惑魔として生まれ変わることをカズーラちゃんもティオちゃんも自分の本能で決めたんですから……素晴らしい末路ですよねぇ?」 人間と共に並んでカズーラとティオのいたところを眺めるフレシア。 そしてこれが本題とばかりに孕んだ腹を揺らし、興奮で赤く染まった頰で顔を見上げた。 「ところで……はぁ、はぁ……カズーラちゃんの媚薬でとっても力強くなった立派なおちんぽ……私も味わいたいのですがぁ……❤」 息を荒げるフレシアの手は股間へと伸び、未だ張り詰めたままの剛直を撫でさすっている。 人間はフレシアを適当な幹に掴まらせ、背後からもう孕んでいる秘裂を追加で孕ませるような抽送を始めたのだった。 カズーラやティオに負けず劣らずの豚のような鳴き声で無様に喘ぎ出したフレシアのすぐ側で、2匹を包んだティオのベッド───いや、蟲惑魔改造プラントが怪しい紋様から微かな燐光を放ち始めた。 光は示していた。中で熟成液に漬けられた2匹が繰り返し絶頂しながら蟲惑魔としての在り方を歪められていることを。 あの蝶番が開いた時、更にあの人間にとって都合のいい生き物になったカズーラとティオが立派な孕み腹を晒しながら現れることだろう。 こうしてまた新たに2匹、蟲惑魔の森の蟲惑魔ではなくある人間のしもべとしての蟲惑魔が誕生した。 全ての蟲惑魔がかの人間の孕み袋としてひれ伏すのはそう遠くない未来のことだろう。 ティオのプラントの隙間から淫液がまた僅かに滴る。次の犠牲者を望む舌舐めずりのようだった。 ⑤ 蟲惑魔の森の北側は気候の影響で比較的乾燥した地域となっている。 植生も違い、乾いた土地に強い草木が多い。蟲惑魔の森では例外的に日差しも地表へ差し込むような場所だ。 そこにはその環境に適した蟲惑魔がいる。今回の餌食になったのはその蟲惑魔だった。 砂地の地面にぽっかりとできた、大きなすり鉢状の穴。うっかり足を踏み入れれば流砂で滑って真ん中まで落ちていってしまうだろう。 そのすり鉢の底から何やら声がしていた。なるべく抑えようとしているのに無理やり捻り出されている、そんな少女の声だった。 「あっ、あっ、あっ、あ……っ!  ひっ、んあっ、や、やめっ、あっ、あっ、あ……っ!」 喘いでいるのはトリオンの蟲惑魔、その疑似餌部分の少女体。 流砂の底からその巨体の半身を覗かせているのが彼女の本体だ。鋭い顎を持つ肉食の昆虫のようなモンスターである。 だが本体は砂に半ば埋まったままぴくりとも動かない。そんな本体の上でトリオンは人間に犯されていた。 そう、それはトリオンからすれば耐え難い凌辱のはずだったのだ。 今、トリオンは本体に腰掛けた人間の膝に座っていた。背面座位の姿勢で男根をその秘裂に咥え込まされていた。 少なくとも疑似餌部分とは体格差があるので、一見はまるで小さな子供が親に甘えているようでもあった。 挿入されてからというもの、延々と小刻みに下から突き上げられているトリオンは全身から体液となる蜜を垂れ流しながら人間の膝の上でぐったりとしていた。 「ふーっ、ふーっ、ふー……っ!  あっ、あっ、やぁ……っ、ふーっ、ふーっ、ふー……っ!」 顔どころか全身を真っ赤にしながら、なるべく長い呼吸で火照りを鎮めようとしている。 疑似餌部分の呼吸など人間を真似ているだけの動作だ。もちろん与えられる刺激に対してはほぼ無意味な行為だった。 そうしている間にも勃起しきった乳首や陰核といった急所を擦られる。あくまで優しく。あくまで丁寧に。 指の腹を使って触れるか触れないかという繊細な触れ方をされるたび、トリオンの脱力した肢体は悩ましそうにひくひくと戦慄いた。 とんとんとん。お腹の奥を優しく小突かれる。 すりすりすり。敏感な突起を優しく擦られる。 ひっ、とトリオンの口から切羽詰まった声が漏れる。それはもう何度目かわからない、甘い甘い絶頂を直前に迎えた息遣いだった。 「んひぁああああ゛ぁぁぁ……っ❤」 雌臭い鳴き声をあげながら、人間ならば尿道口に値するところからトリオンは蜜を噴き出してしまった。 開かされた足の先端の指をきゅっと丸め、ぴんと身体を突っ張らせながら至福の表情でじょろじょろとお漏らしする。 びくびくと痙攣している間待ってくれていたがそれも束の間、再びくたりとトリオンが脱力すると軽い抽送や敏感な部分へのささやかな愛撫が始まった。 (あま、いぃぃ……っ!ずっとずっと、甘イキ止まらない……っ!頭も身体もどろどろにされてるのに、ずっと甘々続いてるぅぅ……っ!) もう歯を食いしばる気概も無く、ぱかっとだらしなく半開きにした口からとろとろと涎のような蜜を溢しながらされるがままのトリオン。 捕食対象に甘ったるく嬲られるという屈辱の最中でありながら、あまりの気怠い気持ちよさにトリオンはその事実を忘れかけていた。 そんなトリオンの様子を流砂の斜面に腰掛けてじろじろと観察している者がいた。 「これで何回目の絶頂でしたっけ?間隔がどんどん短くなっていて数えるのもやめちゃいました。もう降参したらどうですか?トリオンちゃん」 わざとらしく呆れたような口振りで降伏勧告が告げられる。フレシアの蟲惑魔だ。 トリオンは顔を緩ませながら力無く首を横に振った。 「いやらぁ……っ、負けてにゃい……っ、人間なんかに負けないぃ……っ、人間のものになんかぁ……っ」 「ふーん。何度も繰り返しびゅーびゅー潮を噴いちゃうほどイキ狂ってるのにまだそんなこと言うんですねぇ?」 「やらぁ……、屈しないもん……っ、人間なんか、に……っ、あえっ!?んむぅっ!?」 へとへとになりながら否定するトリオンだったが、直後不意にされたことに素っ頓狂な声を上げた。 首を上へと傾けられ唇を吸われた。小さな口が人間のそれと重ねられ、舌がぬるりと入ってくる。 普段ならば食物のはずの人間からのディープキス。屈辱的だ。舌を噛み切ってやるべきだった。 しかしトリオンは拒まなかった。拒めなかった。 驚いたのも束の間、ふらふらと腕を持ち上げると相手の首へと抱きついた。 しっかりと体勢を固定し、自分から相手の唇へ齧り付くように吸い付いた。 「じゅるっ、ずじゅじゅっ、れろぉ……っ、はぁっ、ぐぢゅ、じゅぷぷぷぅ……っ❤」 人間から送り込まれてくる唾液を夢中で啜り、お返しとばかりに自分の舌を相手の口腔内に挿し入れて熱烈に舌と舌を絡め合う。 全てはトリオンが無意識に行ったことだ。抵抗の意識など最初からなかったかのよう。 その姿はどこからどう見ても恋人同士の睦み合いであった。 おまけに性器への小突きや敏感な突起への刺激も変わることなく継続されていてはもう堪らない。 両方の乳首をかりかりと爪で軽く引っ掻かれ、子宮口に相当する部分を亀頭でノックされ、蕩け落ちるほど甘く深いキスをされたトリオンはとうとう噴水になってしまった。 「んみゅぅぅううぅっ❤じゅるるるっ、んむっ、むぅううぅぅぅっ❤くはぁっ、れろぉぉ……っ❤」 潮噴きのような蜜の噴射が止まらない。じゃっ、じゃっと飛沫が飛び散り続ける。 人間の膝の上で股が更に開いていき、背中はもう完全に縋り寄って体重を預け切っていた。 へこっへこっと腰が情けなく動いて激しい連続絶頂を示し、それでも恋人同士のような激しいキスだけは止まらない。 (好きぃ、好きぃ、好き好き好き好き好き好き好き好き好き……ち、ちがぁ、好きじゃない、人間なんか好きじゃ……好き、好き、好きぃ……!好きぃ大好きぃ……!) 全身に浮かんだ玉のような滴から甘い雌の香りがこれでもかと漂う。 トリオンは放心し切ってキスに耽溺し秘裂を小突かれ続けた。 やがて舌を唇から引き抜かれた時にはトリオンの舌が相手の唇を追いかけるようにぴんと伸ばされた。 名残を惜しむようにお互いの唇の間には粘っこく太い唾液の糸がかかったほどだった。 「ぷぁぁ……っ、あひぃ……っ、へっ、へ……っ、ふひゅぅぅ……っ❤」 余韻で未だに潮を断続的に噴きながらひくついているトリオンへ、フレシアがにっこり微笑みながら言った。 「はい、お疲れ様でした。あまぁぁいキスをされながらおまんこほじほじ、乳首かりかりされるの随分気持ちよかったみたいですねぇ。  観念して、人間のものになる決心はできましたかぁ?」 「……ひ……ひて……にゃい……っ、にんげんの……ものになん、かぁ……ならにゃ……」 「そう。じゃぁ仕方ないですね!」 それはトリオンにとって繰り返し口にしてきたからこそ何とか言えた抵抗の台詞だった。 きっともう後一度果てていたらそれさえ言えずに堕ちていた。危なかった───とトリオンは絶望しながらも僅かに安堵していた。 だが朦朧としていたトリオンはフレシアの返答にふと違和感を覚えた。何かがこれまでと違った。 直後、裂け目を塞いでいた屹立が突如として引き抜かれ、トリオンは抜け落ちるその感覚に「ひぃっ!?」と悦楽の悲鳴を上げた。 トリオンを膝の上に乗せていた人間が彼女を大事そうに本体の上へと返す。 そして……踵を返してしまった。 何が起こったか全く分からず、トリオンは呆然とその背中を見つめるしかなかった。 「え……?あれ……?」 「うーん、思ったより時間がかかるみたいですねぇ。  それじゃあ、トリオンちゃんは最後に回しましょうか。  私たちは森に帰って、交尾の続きをしましょうね❤」 フレシアが愛おしそうに人間へと語りかけ、その腕に自分の腕を絡めて歩き去っていく。 一度落ちれば流砂に嵌って抜け出せない、トリオンの蟲惑魔自慢の砂地獄も深く根を張って大地を固定できるフレシアの前では無力だった。 蔦で編まれた足場が流砂の斜面に用意され、フレシアたちはそれを登ってトリオンから遠ざかっていってしまう。 途中、フレシアが一度だけ振り返った。呆気に取られるトリオンを一瞥し、にんまりと可愛らしく邪悪に微笑んだ。 その瞬間、トリオンの心の中で何かがぴしりと音を立てて砕け散った。 「──────やだ」 力の入らない腰や足を引き摺って本体から砂の上へ転げ落ちるように降りた。 トリオンの疑似餌部分は立ち上がることさえままならず、砂の中でもがくようにして前へ進み、流砂の斜面を這い登ろうとしたが叶わなかった。 当たり前だ。これはトリオンの誇った流砂の罠なのだから。 疑似餌である少女体は見た目通りの力しか無く、この罠にかかった獲物同様に脱する手段など存在しない。 この罠を作ったトリオンの本体ならば問題なく登れるが、その本体は沈黙したまま疑似餌の呼びかけにも応じなくなっていた。 「待って。行かないで」 それでもトリオンは手足を必死に動かし、砂を掴んで遠くなっていく背中を追いかけようとする。 ほんの少し進んではすぐに穴底へ滑り落ちる。トリオンが何度も見てきた獲物たちの最期の姿をトリオン自身が再現していた。 「行かないで。お願い。待って。お願いだから。……お願いだからぁ……!」 じわぁ、とトリオンの目の端に涙のような蜜が込み上げる。ぽろりと落ちて頰を伝い、乾いた砂に吸い込まれていった。 はらはらと涙を流しながらトリオンは尚も這いつくばる。じたばたと無駄な努力を重ねながら、悲痛な叫び声を上げた。 「お願いしますっ……行かないで……いかないで、いかせて、イかせてイかせてイかせて……っ」 砂まみれの手を伸ばす。もう見えなくなりそうな彼らへ向けて。 凄まじい空虚感で頭がおかしくなりそうだった。こうしている間にも胎がじゅくじゅくと疼き、股間から蜜の滴りが止まらない。 あの野太い陰茎が身体に埋まってないことが現実的ではないように感じられた。あれが埋まっているのが正しくて、これまでが間違いだったのだ。 身体も心も屈服しきって、もう後一押しだったのに。なのにこんなところでお預けなんて辛すぎる。 どうして最後まで堕としていってくれないの。どうしてそんな意地悪するの。なんで。どうして。 胸がズキズキと痛む。悲しみで張り裂けそうだ。涙が後から後から零れ落ちて止まらない。 「ぅう……う……うぁぁぁあああぁぁ……っ!」 取り返しつかないことを知ったトリオンは砂の斜面に身体を放り出し、肩を震わせて嗚咽の声を上げ始めた。生まれて初めての心の底からの涙だった。 これまでのことが走馬灯のように脳裏に蘇り、そのどれもがどうでもよいものに感じられた。 ここでトドメを刺していってくれないことの方が何百倍も辛かった。 こんなことになるならさっさと負けを認め、捕食者の矜持などというゴミは打ち捨ててしまえば良かったと心底後悔した。 悔恨の涙を流すことに浸り切っていたためだろう。 トリオンはいつの間にかフレシアが戻ってきて、流砂の斜面に蔦の椅子を作って目の前に座っていたことにも気づかなかった。 「トリオンちゃん」 頭上から呼びかけられ泣きじゃくった顔をふらりと持ち上げる。先程と変わらぬフレシアの優しげな笑顔がそこにあった。 「どうします?」 ───もう、答えは決まっていた。 「なるっ!なるなるっ!人間……ううん、ご主人様のものになるっ!  全部あげるっ!おまんこも子袋も卵も全部っ!何してもいい、何されてもいいっ!  おちんぽ突っ込んでじゅぼじゅぼしてくれるなら何だってするからっ!蟲惑魔失格でいいからっ!  だから……私をイかせて、堕としてぇぇぇっ!」 つんのめるような勢いでトリオンは必死になって這いつくばったまま頼みこんだ。 これが最後の機会とばかりに懸命の形相だった。 そのトリオンの腋に後ろから手が差し込まれ、ひょいと持ち上げられる。びっくりして振り向いたトリオンが「あは……っ」と表情を喜色満面にした。 ───やったぁ。あの格好いいおちんぽ様が帰ってきてくれたんだぁ。 その人間はトリオンを持ち変えると彼女の脚を折り畳み、膝の裏に腕を回して向かい合う形で抱きかかえた。 空中に吊られたトリオンの疑似餌部分はもう何もできない。身動き取れない。 「わ、私……これじゃ……おちんぽしごくためだけの……ただの……穴……❤」 トリオンの血走った視線はびきびきと硬く反り返る陰茎に釘付けだった。涎が渾々と湧き出て顎を濡らしていた。 ずぶ濡れの穴に先端があてがわれる。はっ、はっ、はっと荒く乱れるトリオンの呼吸。そして─── 「おギゅっ❤」 一瞬で底突きするまで突き込まれ、トリオンは目玉をひっくり返して汚らしい喘ぎ声を上げた。 待ち望んだものを得られトリオンの思考内で盛大なファファーレが鳴り響く。幸福感しかそこには残っていなかった。 先程とは違う、トリオンを粉砕するような荒々しいピストンが何度も叩き込まれる。だが喘ぎ狂うトリオンに嫌悪感は一切なく、親愛の感情がありありと込められていた。 「ん゛っ❤お゛、おお、ぉおお゛ぉっ❤あひぃぃ゛ぃ゛っ❤  ひ、ぎぃ……っ、ごれ……っ、ごれ欲しかったのぉお゛お゛おおおぉ゛っ❤  これあれば……他に何も要らないのぉおお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉっ❤  あ゛あぁあ゛あっ、あああ゛ぁっ、あああ゛あ゛あ゛っ❤……んぎっ!?」 目尻をだらんと下げ、相手の首に抱きついて幸せそうに腰を振るトリオンが突如奇妙な鳴き声を上げた。 変化は持ち上げられたトリオンの尻にあった。トリオンの裂け目の後ろ、蟲惑魔の疑似餌が本来使うことのない窄まりに蔦が潜り込んでいた。 「ふ、フレシア姉さんっ、何をっ❤」 「うふふ。ちょっとしたお手伝いですよぉ。あ、ここがトリオンちゃんの子袋ですね。こりこりしててかわいいですねぇ」 「やっ、やめっ姉さんっ、お腹どちゅどちゅされてる最中にそこっぐにぐにしなぃれぇっ❤……んぴぃっ❤」 尻穴の奥に何かちくりと刺さる感覚。その瞬間、電気が走ったかのようにトリオンの身体がびくりと痙攣した。 身体を駆け抜けた衝撃に舌を突き出し目を見開いた間抜けな顔をしていたトリオン。その表情が緩み、快楽に蕩けて弛緩していく。 「なに……したの……姉さ……は、はらみ……たい……っ💔  孕みたい……孕みたい……孕みたい孕みたい孕みたいっ、赤ちゃん欲しい赤ちゃん欲しいっ💔  んひぃぃぃぃぃいっ、だ、めぇぇぇぇっ💔せーえき欲しいぃっ、孕みたくてぇ堪らないのぉお゛……おぉぉぉおおっ💔」 「ですからお手伝いです。これから初めて孕むトリオンちゃんの子袋にぃ、ほんの少し生殖本能を増幅させる媚毒を打ち込んだだけですよ」 フレシアの微笑みはあくまで穏やかだったが、効果は覿面だった。 全身の痙攣が激しくなり、腰を振る速度もますます増加した。 子種を搾り取ろうという強靭な意思がはっきりとそこにはあった。 同時に満ちていく圧倒的な多幸感がトリオンの心を侵していく。目の前の番が愛おしくて仕方ない。 堪らずトリオンは顔を近づけて口づけを強請った。 すぐに応えられ、じゅるじゅると下品な音を立てて唾液が交換される。幸せだった。 「ふぁぁっ、好きっ好き好きっ、大好き大好きぃっ💔  愛してますっご主人様っ、愛してるのぉっ、好き好き好き好き好き好き好き好きぃ……っ💔  孕ませてくださいっご主人様との赤ちゃんくださいっ、イくっイくっ、イぃ……っぐゥっ💔  ―――ひ、ひぎゅうぅぅぅぅっ💔い……っ、イッぐぅぅぅぅぅぅぅぅううううぅぅゥっ💔」 トリオンの腰が最も深く沈み込んだ時、がっちりとそこで身体を固定され最奥に精は放たれた。 「ひぎゃぁぁああ゛あ゛あ゛あああ゛あ゛あ゛ぁぁ💔」 溢れんばかりのそれをトリオンの子袋が一滴も逃すまいとごくごく飲み干している。 人間の腕の中で完全に身体が伸び切ったトリオンが断末魔の叫び声を上げる。 下腹がぷくりと膨らむ。注入された精液で水風船のようになって。 その身体が力尽き、分泌液を滝のように流しながら失神するまでにかかった時間は相当長いものだった。 「お゛……ああ゛……ん、へぇ゛……っ💔」 「ふふ。はい、おしまい。  後は好きにしてくださって結構です」 様子を観察していたフレシアはそう言って怪しく微笑む。 トリオンは勝手に意識を失ったが、挿入されている剛直は未だ雄々しいままだ。 残った淫液を掻き出しながらそれが抜けていき、亀頭が抜けきる直前で止まった。 「───もちろん新しく手に入った具合の良い雌穴を満足するまで抉りぬくのも……❤」 剛直が根元まで埋まり、トリオンの腹にその形がくっきりと浮かび上がる。 割れ目の隙間から大量の精液が排出されて、足元の砂地に吸い込まれていった。 完全屈服したトリオンの身体はついに子袋の入り口さえ開門し、直接その中に亀頭が潜り込んだ。 それを合図にして疑似餌の擬似的な尿道口が限界まで開き、太い水流で蜜を吹き出し始めた。 「お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔 お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔お゛っ💔」 潰れた蛙のような、耳障りで壊れきった甘い鳴き声を発し続けるトリオン。 フレシアはそれを満足そうに見つめながら、赤らんだ艶やかな表情で股間を弄ってぞくぞくと震えていた。 ⑥ 私ことランカの蟲惑魔は森の中でも最も美しい蟲惑魔でした。 疑似餌たる人間の少女の身体が美しいのは当然のこと。 その本体さえ美しき花に似て絢爛豪華。正体はカマキリに似た生き物ながら、その出立ちは白妙の妖艶を帯びた優美な姿。 鬱蒼とした蟲惑魔の森の暗澹の最中で一際輝く魔性の美貌。花よりも花らしい美の顕現こそ私だったのです。 暗い森を心細く逃げ惑う獲物は私を見ればその美しさに心奪われ自ら生贄になりにきます。 精神を擦り減らした先にあった感動によってもう逃げる気力さえ奪われた獲物を、優雅に私の本体は摘み気品高くゆっくりと味わうのです。 私は私の美を全て自分のものと思っていました。 私は美しい。その美しさを以て佇み、その美しさを以て狩りをし、その美しさを以て腹を満たす。 生まれ持っての美あればこその優越であり、わざわざあの手この手を講じなければならない他の蟲惑魔たちとは違うという意識さえ持っていました。 美とは私に捧げられたものであり絶対だと信じ切っていたのです。 そこにやってきたのがフレシアの蟲惑魔に連れられたあの人間でした。 第一印象はこれまでご馳走にしてきた獲物たちとそう変わりはしません。 私に食事のお裾分けをしに来るなんてフレシアお姉様も気が利いていますわね、と軽く考えていました。 異変はそれからでした。フレシアお姉様の巧みな言葉遣いに操られ、私はその人間のおちんぽ様───いえ、あの頃の愚かな私はまだ汚らしい陰茎なのだと心に念じていましたからあえてそう呼びましょう。 そう、陰茎を目の当たりにすることになったのです。 今から思えば、最初に見た瞬間に無意識下では屈服しだしていたのでしょう。 目が釘付けになりました。大きさもさることながらその形、その太さ、その逞しさ。 例えるならば年月を重ねて威容を得た巨木の幹です。それほど重厚なフォルムをしていました。 私が私の美以外に目を奪われるなんて滅多にないことでしたからどれほど私が驚いたかなど言うまでもないことです。 ですがその瞬間は動揺が顔に出ないよう耐えました。きっとあの時フレシアお姉様には看破されていたでしょうが……。 平常を保とうとする顔の裏側、心の中では早その男根を捩じ込まれる想像を早々としていました。 蟲惑魔殺しの凶悪な剛直。それが与えてくる衝撃と快感。乱暴な抽送と最後に注ぎ込まれる濃厚な精液。その一部始終の妄想ですわ。 身じろぎして私は驚きました。くちゃと微かな音がしたのです。もう股間が濡れていたのです。 内心では混乱しきっていました。これをどう捉えればいいのか、この人間をどう扱うべきか、これから私は何をすべきか、判断がつかなかったのです。 しかしフレシアお姉様はここからが狡猾でした。 見せるだけ見せて、人間に今日は顔見せだから帰りましょうと伝えたのです。後の私のご主人様……人間もそれに従います。 踵を返す瞬間、ふわりと香った淫香。 それがあの陰茎から発した芳しい香りだったと気づく頃にはフレシアお姉様たちは私の領域を去るところでした。 その晩は興奮して眠れませんでした。目を閉じればあの人間の陰茎が目に浮かぶのです。 鼻先をくすぐった、頭を痺れさせるあの香りが蘇るのです。 ごつごつとしたあの巌を口で咥えたり舐めしゃぶったり、自分の秘裂を拡げて迎え入れる想像ばかりが脳裏をよぎるのです。 私は耐えました。耐えようとしました。たかが人間などに欲情するなど恥だとあの頃の私は思っていたのです。 最も美しい蟲惑魔であり、その美に絶対の尊厳を懐く私が人間などというあんな美しくないものに屈するなどあってはならないこと。 我ながら愚かではあるものの大したものです。その自尊心だけで一晩を乗り切りました。 疑似餌の身体の敏感な部分にも指を伸ばさず、悶々としながらじっとしていたのです。 本体にある我が玉座を割れ目からとろとろと漏れる蜜で濡らしながら、でしたが。 そして忘れようとしました。きっとあの人間はフレシアお姉様かもしくは他の蟲惑魔にももう食べられてしまったに違いないなどと、根拠もない予想で何もなかったことにしようとしたのです。 しかし───フレシアお姉様とあの人間はあくる日もやってきました。 初日と同じように気にしていないふりをしようとしましが、もう無理でした。 顔を引き攣らせてしまい硬直する私の動揺は誰が見ても明らかです。 フレシアお姉様は人間を私のそばまで近寄らせると、その神々しく勃起した陰茎を突きつけてこう言うのです。 好きにしていいですよ、と。 ええ、私はあれこれと言い訳を並べました。 しばらく人間の雄は味わってないから、とか。 食べてしまうまでに弄ぶのも一興、とか。 自分が優位であることを必死に主張する私の実に浅ましいこと。 恥ずかしい話です。全てフレシアお姉様には見透かされていたというのに。 私は夜の間頭の中で繰り返していた内容通りに、先走りの滲む陰茎にそろそろと舌を伸ばしその雫を味わいました。 陰茎───ああっもう駄目です、もうそのような粗末な呼び方では呼べません! そうです、この時もう心の中ではおちんぽ様と呼んでいたのです! そう、おちんぽ様の味わいはそれはもう格別なものでした。 舌が触れた途端、全身に電流が迸りました。頭が真っ白になり、それまでの価値観が屑になりました。 びくん、と小さく身体が跳ねていましたでしょう?あれはあれだけのことで甘イキしていたのです。 我慢などできるわけもなく、私は亀頭を頬張りました。口の中いっぱいに広がるおちんぽ様の香りに酔い痴れました。 丁寧に舌を先端や竿に絡めると、まるで自分が崇高なるものへ触れているかのように心が充足 感で満たされました。 舌先で尿道口を穿ると奥から苦くて甘い、甘露のような先走り汁がぴゅるっと継ぎ足され、私の口の中に……。 それからはもう夢中です。 髪を振り乱し首を何度も振る、自尊心など忘れてしまったような口まんこピストン。 唇を窄めぴったりと頬の肉でおちんぽ様に吸い付き、懸命のご奉仕で精液を強請る哀願おくちセックス。 途中のことなど覚えていません。あの時の私にとってはおちんぽ様こそが全てであり、自分のことさえ忘れ去っていたのです。 私はまるで本能で覚えていたことのように次々と性技による奉仕を繰り出しました。 自分でも驚いていました。まさかこんなことまで自分はするのかと。そして、それを全く抵抗感なく行う自分にも。 やがて輸精管がぶくりと膨らみ、身体の奥から精液が私の口の中にひり出されました。 覚えておいでですか?ああ、なんてはしたない……。 そうです。私はあの瞬間口だけで絶頂を迎えてしまい、盛大に蜜のお漏らしをしてしまいました。足元に水溜りができてしまうほどに。 気持ちよかったのです。プライドをずたずたに引き裂かれ、白濁したものをその上に塗されることに圧倒的な幸福感を覚えていたのです。 精液は私の頰を膨らませる程に出され、それでも尚勢いは止まりません。 まるで美味が食べても食べても尽きないような嬉しさがありました。 一生懸命喉をごくりごくりと鳴らしながら飲み干そうと私はするのですがそれでも間に合わないのです。 私の唇とおちんぽ様の隙間から精液が溢れてしまったことほど悲しいことはありませんでした。 地面に落ちたそれはすぐに染み込んでいってしまいましたが……きっと葉の上などすぐには染み込まないところに落ちていたら跪いて舐めとっていたことでしょう。 体感では永遠にも思われた射精の間、私は何度もイっていました。口に広がる精液の芳醇な味に脳を焼かれ、歓喜の涙さえ流していたのです。 やがて射精が終わり私の口からおちんぽ様が引き抜かれました。 けぷ、と精液臭いげっぷを端なくしながらその場に私はへたり込みます。口が済んだら次は……その夢想に心躍りながら。 そして……ああ、フレシアお姉様は本当に悪いお方です。あの方ほどひどい蟲惑魔はきっといないことでしょう。 よりにもよって、そこまで精液を味わわせておいて、フレシアお姉様は人間を連れ帰ってしまったのです。 後に残ったのは蟲惑魔を破滅させる濃厚な精液をお腹いっぱいに飲んだまま、呆然とする私。 その晩私がどうしたかなど言うまでもないでしょう? 自慰狂いです。まだ口の中に残る精液の味をおかずに、疑似餌の10本の手指を総動員して雌穴を弄り回したのです。 イきました。何度も何度も。イくたびにあのおちんぽ様で体験したものとは雲泥の差の惨めな快楽に絶望しました。 それでも身体は止まらないのです。何度イっても満足するどころかむしろ渇きが増すばかりだというよに。 乳首を摘み、陰核を剥き、割れ目を掻き回し、終いには尻穴さえほじくりました。 とうとう本体の太い触腕もおまんこに挿入しましたが、それでも全く足りないのです。 日が昇る頃になってようやく私は疲れ果てて眠りました。胸の張り裂けそうな苦しみと共に。 そう───そうです、私の新たなご主人様。 そんな体験を経たのが今ご主人様の目の前にいる私、ランカの蟲惑魔なのです。 私の本体も疑似餌もご主人様に全てをお捧げする準備が整っております。 証拠にご覧ください。本体の触腕によって四肢をがっちりと固定され、宙に吊られた私の姿を。 脚を限界まで開き、腰を突き出したハメていただくためだけの格好を。 身体を折り畳まれ、既に濡れそぼっている蕾にご主人様の雄々しいおちんぽ様が挿入される様子を私自身が間近に観察できる、俗に言うまんぐり返しの姿勢です。 このように疑似餌と本体が一体となり一輪の淫らな花を咲かせております。 ああ……ランカのこの痴態に興奮してくださっているのですね。立派なおちんぽ様があんなにもそそり立って……。 はい。今はしたなくぴゅっと淫水が流れ出たのはおちんぽ様を目にしただけで胎が疼き軽くイったせいです。とても我慢弱いおまんこで申し訳ありません。 さぁ……今から全てあなた様の物となる一匹の美しい蟲惑魔を直接手に取ってご検分ください。 白く、そしてほんのりと新芽のような若々しい緑がかった肌。種族にもよりますが、健康で孕み頃の蟲惑魔の証です。 あは……髪を褒めてくださいますのね。嬉しいですわ。晴れやかな桃色の髪の毛。さらさらとして触り心地いいでしょう?ええ、私の自慢です。 ご主人様をうっとりと見つめているこの瞳もよくご覧になって?髪と同じ煌びやかな桃色をしています。宝石のようで綺麗でしょう。 このふたつの眼がご主人様の子種欲しさに微熱で火照った視線を向けております。ふふ、言わなくても限界まで発情していることはお分かりですわね。 濡れた割れ目から蜜が私の顔に滴り落ちていますもの。自分で自分を縛り上げたというのに、待ちきれずに腰を小さくへこへこ動かしているせいでぽたぽたと……。 あんっ!そう、顔だけではなく身体も触っていただけるのかしら。光栄の極みですわ。もちろんどこに触れていただいても結構です。 そこは……あは、ランカの乳房にご興味が?決して大きくはありませんけれども、ただ大きければ良いというものではありませんわ。 ランカのこの美しい肢体にはそれ相応のサイズというものがあります。ええ、小さすぎず大きすぎない最良の大きさと自負しています。 子を孕めば、ここが蟲惑魔にとって最も濃い蜜を溜め込むようになります。そうなれば今より少し大きくなってしまうかしら……。 けれどもご主人様がお望みならば、たっぷりと真っ白い蜜を溜め込む乳牛のような大きな胸へ育てることもやぶさかではありません。全てはご希望のままに、ですわ。 ほっそりとした見事なくびれの腰も見目麗しいでしょう?ご主人様に鷲掴みにされ、乱暴に抉られることを期待している腰です。 これがいずれは淫らに重く膨れ上がり、私がご主人様の所有物であるという証となりますわ。 私はもうそれが待ち遠しく……んっ、想うだけでこの腰の中に収まっている子袋がきゅんと切なく震えてしまいます。 そして───そう、これが私の雌の蕾です。 ご覧の通り既にどろどろに蕩けて熱い滴りを流しております。もう召し上がっていただける喜びで白く濁った蜜さえ渾々と溢れ出ていますね。 ご主人様に媚びるようにひくひくと震え、吐息を漏らすかのように開いたり閉じたりを繰り返しております。 以前はここも細い筋が一本あるだけでしたし、私もその清楚さを好んでいました。 けれど……はい。一晩の内にぷくりと盛り上がり、青さを残しつつもいやらしい雌襞へと変化してしまいました。 ご主人様に喜んでいただきたくて……そうなのです。この淫猥なる花は、ご主人様を愛しているのです。 極めて強く恋慕し、心の底からの屈服を望んでおります。まだお会いして3度目だというのに、手荒に扱われ手篭めにされたいと願う変態蟲惑魔雌壺なのです。 生命としての直感なのです。自分はこのお方に全てを食い散らかしていただくために生まれてきたという確信なのです。 ご主人様にそのおちんぽ様でほじくられ、垂れ流す蜜を余さず味わっていただき、精子を撒いていただき、蟲惑魔でありながら人間の種でお腹をぱんぱんに膨らませたいと願う、どうしようもない雌奴隷志望の孕みたがりおまんこなのです。 如何でしょうか。ランカの蟲惑魔はご主人様のお眼鏡にかなう淫らな雌花でしょうか……? 美しい、ですか?ああ……!それは私にとって最高の褒め言葉です……! ようやく私は学んだのです。これまでの私がとんだ勘違いをしていたのです。 美しさとは自分のためにあるものではなく、麗しきお方にお捧げするためにあるのです。 丹念に整えた美しさを、貪り、踏み躙り、喰らい尽くしていただくためにあるのです。 私の生まれ持っての美しさはご主人様に散らしていただくためにあったのです。 ご主人様、どうかご賞味ください。心ゆくまでお啜りください。何もかもを征服し尽くしてください。 ランカの蟲惑魔は、その身の全てをあなた様にお捧げいたします─── ───フレシアの蟲惑魔は様子を見にやってきて、そしてその必要もなかったことに驚きもしなかった。 そこでは一輪の花がまさに満開の時を迎えていた。 「ん゛っ、お゛おおぉおお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛おっ💔 お゛お゛おぉぅっ、ンお゛おぉおおっ、あ゛おぉお゛お゛っ💔いっ、イぎゅうぅうぅうっ💔イぎぐりゅうぅぅぅううううぅっ💔」 「あはっ、予想通りですねぇランカちゃん」 くすくすと笑うフレシアが見つめる先。 そこでは美しい花が咲いている一方、屠殺場の豚さながらに陰惨な散り様を晒していた。 ランカの蟲惑魔は相変わらず自分の本体の触腕で空中へ恭しく掲げられていた。 格好だけ違う。うつ伏せのまま尻だけを高く掲げる屈辱的なポーズだ。 全身をもう何の体液か分からない淫液でずぶ濡れにし、白目を剥いて恥も外聞もない淫悦の咆哮を上げている。 腰を両手で掴まれ、激しい抽送で好き放題に身体の中身を削られていた。その腹は既に子を孕んだかのように膨らんでいた。 うつ伏せであるため地面へ向かって垂れたそれはランカの秘裂に剛直が捩じ込まれるたびぽよんと震えていた。 白く美しく無垢なものが抗えない暴力で無惨に破壊されていく、グロテスクな美が完成していた。 「こうなるだろうと思ってました。ランカちゃんは綺麗なことが自慢な誇り高い蟲惑魔だと自分のことを認識してましたけれどぉ……。  その実は根っからの奉仕体質、はっきり言えば重度の奴隷気質なんですよねぇ。いい機会でしたからちゃんと自覚を持てて良かったです」 フレシアが呟く先でもう何度目か分からないランカの破壊がもたらされていく。 子袋の中にまで剛直に侵入されているランカの腹が何度も柔らかく弾んだ。 「ほ、お゛ぉあ゛ぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁっ💔  ん゛ヒぎぃイイ゛いぃンっ、お゛まんごっ、ランカのお゛まんごぉお゛お゛ぉ゛ぉ゛っ💔  おまんご狂ぅっ、おまんこくりゅぅおまんこくりゅぅぅうっ💔蟲惑魔まんこ壊れりゅううううぅぅううっ💔」 「ふふふ、もうとっくに壊れちゃってるじゃないですかぁ」 ランカの嬌声に対してのんびり愉しげに答えるフレシア。 腰がしっかり掴み直されて深々と腰を打ち込まれた瞬間、ランカの目が見開かれた。 「ひぁあぁあぁあ゛あ゛あああ゛っ💔  きらぁぁああ゛っ、せぇえきっきらぁぁあ゛あ゛あああ゛あ゛っ💔  まら孕みゅっご主人様の子種で孕みゅぅぅううううっ💔孕みゅの、しゅきぃぃいいいいぃっ💔  じゅ……せいい゛っ、ぷちぷちじゅせぇすりゅのっ、ぎぼぢぃい゛いのぉお゛お゛おお゛ぉ゛ぉお゛おぉぉ゛お゛お゛おお゛おぉっ💔」 「はぁい。どんどん孕んじゃってくださいね。ランカの雌豚ちゃん?」 ぶくんっ、とまた一回り腹が膨れ上がる。 すっかり精液の詰まった袋になってしまったランカの頭を、よくできましたとばかりにフレシアは撫でたのだった。 ⑦ 蟲惑魔の森の中でもリセの蟲惑魔のテリトリーはかなり特殊な状態だ。 リセの本体は非常に大きい。森の一区画にある常に地面が水浸しのエリアをまるきり占有している、植物型の蟲惑魔だ。 リセは他の蟲惑魔たちと違い分かりやすく獲物を捕食する器官を持たない。 代わりにリセは自身の身体である葉や蔓などを自在に操る能力を持っている。 この能力を用いて刻一刻と変化する途切れぬ迷路を作成し獲物を迷わせるのだ。 自分という疑似餌を用いて誘い、獲物が疲れ果てて力尽きるまで延々と深緑の迷路を彷徨わせ続ける。 真綿で首を絞めるような、ある意味蟲惑魔たちの中でも最も残酷な仕留め方をする蟲惑魔であった。 それも全ては過去の話だ。リセの蟲惑魔の領域は大規模なリフォームが行われてしまった。 「はい、それじゃあ腰を降ろしちゃいましょうね、リセちゃん」 膝立ちのリセを背後から抱き締めるフレシアが囁くが、返ってきたのは少女のか細い啜り泣きだけだった。 「すん……すん……」 「リセちゃん?ほら、早く」 「ひどいよぅ……迷路、なくなっちゃったよぅ……リセの……大事な……」 ぽろぽろと蜜でできた涙を流し、情けない泣きべそをかいて唇を震わせるリセ。 彼女は人間の身体の上を跨がされていた。蜜の滴る陰唇には凄まじく凶悪な形をした剛直があてがわれている。 まさに挿入される直前でリセは弱々しく膝を震わせたまま涙を手の甲で何度も拭っていた。 ひときわ目を引くのは、その下腹部が控えめではあるが膨らみを得ていることである。 リセは既にこの人間の精子で受粉を果たし、疑似餌の身体に種子を身篭っていた。 本体ではなく疑似餌の少女体が孕まされているという事実は、リセがこの人間にもう敗北し屈服してしまったことを意味している。 リセは他の蟲惑魔と比べると内向的な性格だ───あえて言ってしまえば、臆病で根性なしと言ってもいい。 だから獲物にさえ直接手を下さず遠回しに弱らせる手段を使うし、普段も出歩かず自分の領域に引き篭もり疑似餌が外に出てくるのは獲物を誘う時だけという有様だった。 領域内に通っている水へフレシアの毒やこの人間の精を混ぜられ、ふらふらになって迷い出て来たところを捕まって人間に犯されてもほとんど抵抗らしい抵抗さえしなかった。 しかしリセにとっての責め苦は堕ちてからが本番だったのである。 「くすくす……そんなこと言っても、そうしたのはリセちゃんでしょう?」 「だ、だってやらないとフレシア姉さんがもっと犯させるって……あ、ダメ、姉さんダメっ、腰っ押し込まないでぇっ!」 後ろからリセの身体に手を回しているフレシアが少しずつ力を込めてリセの腰を落とそうとする。 リセは顔を青褪めさせ、ぶるぶると必死で横に振って懇願した。 怖いのだ。この剛直が今は何よりも怖い。これを咥え込んでしまうと自分のことが分からなくなってしまう。 「本当に嫌なんですかぁ?でもリセちゃんのかわいいお花は先っぽが触れただけで……ほら、ぱくっと咥えてキスしちゃってますよぉ?」 「ひ、ひぃん……っ!や、やめ……っ、やだっやだぁ……っ!」 フレシアの言う通り、リセのふっくらとした下の唇は左右にぱくりと開いて先端を舐め、根っこまで早く飲み込みたいと蜜を屹立に伝わせている。 本当に先端が触れ合っているのみだというのに、精神の根っこがこの人間の支配下に堕ちているリセにはそれだけでジンジンと胎の奥底が疼いてしまうのだった。 「はひぃっ、ひっ、ひぃ、いやぁ……っ」 「……ふふ。もう孕まされちゃってるのに、リセちゃんはまだ頑なですねぇ」 妖艶な語り口でフレシアがぽっこりと浮き出たリセの腹を優しく撫で回す。 その感触にぞくぞくと背筋を粟立たせながら聞き分けない子供のようにいやいやとかぶりを振るリセ。 彼女たちがいるのはリセの蟲惑魔の領域、その最奥。普段リセの疑似餌が引きこもっている場所だった。 リセだって蟲惑魔のひとりだ。どれだけ引っ込み思案でも捕食者として譲れないものがある。 例えばこのリセの支配する領域に広がる緑の迷路だ。 足を踏み入れれば変幻自在の通路が出口にも入り口にも辿り着かせず、進んでいるのか退がっているのかの判断もつかなくさせる、生きた檻。 リセにとっては大事な狩りの道具であり、数少ない誇れるものだった。同じ蟲惑魔でさえ一旦迷い込めば容易には脱出できない、リセだけの迷い道だ。 基本的にはどこも狭く、開けた場所はなく、リセの疑似餌の常駐している場所だってコンパクトな作りのはずだった。 それが今、見るも無惨なことになっている。 「ひ、ひぃ……ひっく、ひどい……よぅ……これじゃもう……ごはん、狩れないよぅ……」 「大丈夫ですよリセちゃん。もう狩りなんてする必要ないんです。  あなたはこれからこの方に全てを捧げて仕えるんですから……」 「ぐす、ひっく……そんなぁ……ひどいよぅ……んひ……っ!?  あっ、あっ、だめ、あ……っ!?」 後から後からぽろぽろと蜜でできた涙を流すリセだったが、急に素っ頓狂な声を出した。 背後のフレシアが体重をかけ、リセの腰を押し込む力を少し増したのだ。 それだけでもう腰に力が上手く入らなくなっているリセはずぶずぶと屹立を受け入れてしまう。 亀頭をぐぷりと飲み込んでしまい、耐えがたく心地良い悪寒が全身を襲ったリセは目を見開き酸欠の魚のように口をぱくぱくと開閉した。 リセだって現状くらいは分かっている。もう抗いきりようがないことくらい。 淫気にあてられてグロッキーになっていたとはいえ、簡単に手篭めにされ、簡単に屈した。どうしようもないくらい敗北している。 それでも、何もかも蹂躙され尽くして堕ちたわけではないぶんリセにはまだ維持していた尊厳があった。守りたいものがあった。 だがそれらも、もうほぼ完全に奪われてしまった。 リセが築き上げて来た領域はほとんど解体されきってしまった。 迷路だった名残さえなく、安易な一本道や開けた庭へと変わってしまって原型を留めていない。リセにとって最大級の屈辱だった。 おまけにリセの疑似餌のいつもいた場所さえすっかり作り変えられてしまった。 足さえ綺麗な水に浸せられれば、こじんまりとした空間があるだけでリセは満足していたのに。 今では広々とした開放的な空間が生まれ、その中央には葉や蔓や幹で編まれた天蓋付きの豪奢なベッドができあがってしまった。 全てはリセの造園能力で作り上げられたものだ。フレシアたちに命令されれば今のリセはもう従うしかない。 リセは自分で作った大きなベッドの上で犯されようとしていた。こんな寝台など欲しくなんてなかったのに。 それでも───身体は否応なしに快楽を覚えてしまう。 「あ、あ、あ、あ……っ!」 「ほらぁ、ずぶずぶずぶ……。入っていっちゃいますねぇ。ふとぉいおちんぽ、美味しそうに食べちゃってますねぇ」 「美味しく……にゃ……っ」 「そうですか?でもリセちゃんのここ、びちゃびちゃになっててどんどん蜜が溢れ出してますよぉ?」 耳の穴に流し込まれるフレシアの囁きにさえぞくりと身体が戦慄いてしまう。 フレシアの言う通りだった。とてもリセの秘裂には収まりきらないと思えるサイズの剛直が今、少しずつリセの身体の中へと収納されていっている。 お腹の上にその形状が微かに浮き出て、どこまで入っていっているのか外からでも見てとれた。 先端が受粉して膨らみを増しつつある腹へと近づくにつれて、接合部の隙間からとくとくと白い蜜が溢れて止まらない。 「ふぁ、あっ、あっ、あ……入っ……ちゃう……っ姉さ……っ、押し込まない……で……っ❤」 顔を真っ赤にするリセは涙と喘ぎ声を漏らし続けている。 フレシアは慈しんでいるかのようにリセのお腹や胸を愛撫しながらくすりと笑った。 ───もうこちらからは体重かけてないのに、どんどん腰が落ちちゃってる。自分からハメようとしちゃってる。あーあ、もう根本まで咥え込んじゃう……。 「くひっ……は、ひぃ……っ、あぅ、あー……っ❤」 完全に腰が落ち切ると、リセはフレシアの腕の中でぴくぴくと身体を痙攣させて忘我した。 目も口も虚ろな半開きでそこから体液が流れ落ち、ぐったりとしつつも身体が微妙に左右に揺れている。 あれだけ嫌々言っていた癖に本能は自分の身体を貫いた剛直の感触を早速堪能中らしい。 串刺しになったリセに背後から密着したフレシアはその耳元に唇を寄せ、囁き声を流し込んだ。まるで暗示でもかけるかのように。 「良かったですねぇ、リセちゃん。ここを作ったご褒美に一番目です」 「……?」 「リセちゃんはぁ、これからこのベッドの上でこの人のお嫁さんにしてもらえるんですよ?」 「お嫁、さ───んぎっ!?あがっ、あ゛っ、あっ、んぁっ、だめっ、下から突き上げちゃ、んぉ゛、あっ、あ゛っ、あ゛っ❤」 抽送が開始され、リセの膨らみかけの腹を杭打ち器のように剛直が抉り始めた。 目を白黒とさせながらされるがままに性器を堪能されるリセを柔らかく抱き止めながら、フレシアが魔性の囁きを続けていく。 「そう。お嫁さんです。  自分から素敵な旦那様に全てを捧げるんです。  蟲惑魔を蟲惑魔たらしめているものなんて全部あげちゃいましょう。  代わりにおまんこでおちんぽにたくさんご奉仕するんです。  でも───リセちゃんは偉い子だから、きっと他の子たちよりも旦那様のお役に立てますよ」 「あぐっ、あ゛っ、あっ、ひんっ❤り、リセ、偉い、子……っ?」 常日頃からリセは根暗で自尊心に欠ける蟲惑魔である。 腰を打ち付けられて快楽で思考が回りきらないぶん、フレシアのその言葉は棘のようにリセの心に引っかかった。 にやりと笑ったフレシアが吐息混じりの甘ったるい淫らな台詞でリセの耳穴をくすぐり回していく。 「そうですよ。だってこんなに広い場所を自由自在に操れるじゃないですか。  それならなんでも作れちゃうでしょう?例えば旦那様に住んでいただく快適なお家だって。  たくさんおまんこハメていただく立派なベッドだって、これよりもっと凄いものが作れるでしょう?  ほら、他の孕むだけの子たちとは違って旦那様に尽くすための素晴らしい力があります。  だからリセちゃんは旦那様のお役に立てる……とても偉い子なんですよ?」 「えら、い……っ、リセが、役に……?」 「はい。リセちゃんは偉い子ですから、たくさんおまんこしてもらえるでしょうね。  どちゅ、どちゅ、どちゅ、っておちんぽ突っ込んでもらって、いっぱいいっぱい気持ちよくなるんです。  びゅるるーっ、びゅるるーっ、って精液注いでもらって、壊れちゃうくらい気持ちよくなるんです。  そうして……どんどん受粉して、旦那様との間にできた種を目一杯産むんです」 「あ、ぅ……産む……きもち、いい……❤」 「ええ。今よりもっと、もっともっと……お嫁さんになっちゃえば、今よりずぅーっと……❤」 健常ならともかく、とうにリセは孕んで堕ちている蟲惑魔である。 ただ早々と堕ちてしまったため、心が追いついていなかっただけ。 「んあ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ❤」 小さなきっかけによって、リセの瞳が徐々に霞がかり始めた。 下から何度も突き上げられて発していた嬌声にも躊躇いが少しずつ薄れていく。 するとリセの心境にも変化が生まれだした。 ───今より気持ちいい。引きこもりと馬鹿にしていた蟲惑魔たちを見返せる。 人間に屈するなんてと思っていたが、そう思うと悪くないような気がする。いや、むしろとてもいい。 そう考えてみると、この人間のこともなんだか嫌な相手ではなくなってきた。 それどころかこんなにも強い雄しべを持っていて、こんなにも気持ちよくしてくれる。とても魅力的に思えてきた。お腹にはこの人間との種も宿っている。 なんだか、愛おしい気さえする─── ……フレシアは機を逃さなかった。リセの変調を敏感に察した。だから抱きしめていた腕を離し、その肩と腰に手をかけた。 リセの蟲惑魔を終わらせるために。破滅させて、蟲惑魔をやめさせるために。 「ふぇっ、フレシア、姉さ……っ?」 「ふふ。せぇ、のぉ……っ」 そして、呼吸を合わせてフレシアはリセの身体を押し込んだ。 下からの抽送も呼吸を合わせ、同じタイミングでリセの身体目掛けて突き上げられた。 「───あぐォ゛っ💔」 その瞬間、リセの疑似餌の背が電気ショックを与えられたようにばちんと伸びた。 そのまま硬直し一言も発さない。いや、声にならない叫び声を上げているのだ。 この人間に屈しているリセの身体は本人のものではなく、人間のものとなっている。 それは彼女の子袋である胚珠もそう。その入り口は剛直を間近にすれば緩み、少し押し込んでやるだけでこじ開けられるようになってしまっていた。 種が育ちつつあるそこへ侵入されたリセは当然堪えられたものではない。 びくん、びくん、と断続的に痙攣し、ちょろちょろと尿道口にあたる部分から蜜を流しているその様は花びらを毟り取られる花に似ていた。 「か……ひゅ……っ❤」 「お嫁さんになったらね。子作りのたびに毎度ここまでおちんぽ捩じ込んでもらえるのよ。とても嬉しいでしょう?」 「あぐぅっ、ン゛オ゛お゛ォ゛っ、ンぅおぉぉおぉぉぉぉぉぉ゛ぉ゛ッ❤  だ……ぇ゛ぇぇっ、ごぁれりゅっ、リセごわれちゃうぅぅッ、おなかこぁれりゅううぅぅぅッ❤」 ここからが本番だという勢いで、先ほどよりも激しい抽送が始まりリセが狂ったような声を出し始めた。 膨らみかけの下腹部がぶるんぶるんと震え、白い腹にはっきりと剛直の形が浮き出るほどの突き上げだった。 フレシアが興奮で頬を赤らめながらリセの胸へと悩ましげに指を這わせる。 さほど大きくはない乳房の根元から指先を沈めると、先端の乳首から真っ白い母乳のような蜜がぴゅぅっと幾筋も飛び出した。 「そうしたら、リセちゃんの身体もどんどん変わっていくわ。旦那様に都合のいい形に。  ふふ。もう蟲惑魔が分泌する中で一番濃い蜜が出始めてる。でもまだまだこれは序の口。  身体が最適化していけば、今よりたくさんの母乳蜜が溢れ出るようになる。乳牛みたいにね。  搾られたら気持ちよくて、リセちゃんは一日中乳首を弄っちゃうかもね。……ほら、ぴゅーっ❤」 「お゛❤お゛ッ❤お゛ッ❤っぐうううッ、イ……っぐぅううううぅうッ❤  姉、さ、おっぱい、搾らないれっ、らめっ、おっぱいびゅーびゅーしたらっ、らめっ、イグッ、イグッ、イ゛ッ……グぅぅぅううううううぅ゛ッ❤」 絶頂に合わせてフレシアがリセの乳房を強く揉みしだくと大量の白い蜜が噴き出て、寝そべる人間の身体にかかった。 それだけで一気に甘い香りが周囲に立ち込め、リセは自分が出したその蜜の匂いでも頭がくらくらして追い詰められていく。 指に付着したその蜜をぺろりと舐めて微笑んだフレシアは跳ね回るリセのお腹へと再び手を置いた。リセの分泌した蜜を塗り込むように撫でる。 「すごぉい。お腹の上からでもおちんぽの形が分かっちゃう。リセちゃんの中で暴れ回ってるわ。  さぁリセちゃん。今からこの中に精液をたくさん詰め込まれちゃうのよ。  あなたの旦那様の出す量はとても多いから、たった一度だけでもここですくすく育ってる種が溺れちゃうくらい射精されちゃうでしょう」 「ふぐぅっ、ぉ゛っ、ぉ゛ぉっ、ぉ゛っ❤」 「───でもそれだけじゃ絶対に終わらない。  抜かずにすぐまた抽送が始まるし、すぐにまた次の射精をされる。リセちゃんのお腹、風船みたいに膨らんじゃうかも。  いいえ、まだまだ終わらない。次が始まるの。リセちゃんが泣き叫んでやめてって言っても駄目。  そうね、最低5回は射精されちゃうわ。その頃にはお腹はぱんぱん。  身体が精液を詰め込んだ袋みたいになっちゃって、意識も朦朧としてくる。  けれどそんなのまだ始まったばかり。次はお口におちんぽ突っ込まれて喉をおまんこみたいに使われるわ。  口で何度か精液を受け止めたら、漏れた分だけまたおまんこに詰め直し。夜通しね。その間に蟲惑魔が使わないお尻の穴もほじられちゃうかも」 「ほお゛ぉ゛っ、おぉ゛おおぉ゛っ、そんにゃ、のぉ゛っ❤リセ、破裂、しちゃ……っ❤」 ───びきびきと剛直が脈打っている。射精が近い。 抽送に翻弄されながら、助けを求めるようにリセがフレシアへ振り向いた。 フレシアは艶然と舌舐めずりをし、にこりとしながら伝えた。リセよりも大きく膨らんだ下腹を愛おしげに撫でながら。 「大丈夫よ───私も経験したことだから❤」 「ひ───ひぎゃ゛あぁ゛あああぁッ💔ンっ、ほお゛お゛おぉ゛おお゛おおおッ💔おごぉっ、んひ……っ、ひっ、ンォォォお゛お゛お゛っ💔」 直後、リセがその細い喉から出したとは思えない法悦の野太い叫び声を上げ、ただでさえ膨らみを持っていた腹が見る間に更に大きく膨張した。 全身が痙攣し、腰が浮き上がりそうになるのをフレシアが抱き締めて抑え込む。 触ってもいないのにリセのふたつの乳首からは栓が抜けたかのように白い蜜が染み出し、身体の上で川を作っていた。 「ふふ。卵細胞が次から次に精子に犯されて、新しく受粉していってるのが伝わってくるでしょう?旦那様のものになれば、受粉でさえ多幸感に満ちた絶頂を迎えることができるわ。  どうする?リセちゃん……」 フレシアの邪悪な問いかけに、でっぷりと膨らんだ腹を両手で抱えながら呻き声をあげるリセが辛うじて頭を上下に振った。 「お゛…、お゛…、お゛…、お゛ぉ゛、お゛ッ…💔お゛ぉ…ッ、お゛ぉ゛お゛…な……りゅ……っ💔」 顔中から分泌液を垂れ流し、舌さえだらんと溢したリセは、しかし欠けた月のように唇で孤を描いてうっすらと笑っていた。 「お嫁しゃんにぃ……なり……ましゅぅ……💔  なって……お゛っ……いっぱい種付け、してもらいたい……れしゅぅ……お゛っ💔」 ───そこには造園と迷路の蟲惑魔はもういない。 家畜となった蟲惑魔たちの厩舎の管理人を兼ねる、繁殖用の奴隷雌が一匹いるだけだった。 ⑧ セラの蟲惑魔にとってジーナは他の蟲惑魔たちより少し特別な存在だった。 生息域も沼地同士で被っている。似たエリアにいるリセの蟲惑魔は自分の棲家に引きこもっているので、自然と交流を持つのはジーナの蟲惑魔になった。 蟲惑魔たちの中では若いセラにジーナは優しく……してくれたかというと、セラは素直に頷けない。 なんせジーナは意地悪だ。にやにやと人を食ったような笑顔をよく浮かべ、セラのこともよく弄ってくる。 セラの獲物をちゃっかり横取りしていたなんてこともかつてはあった。そういう意味では困った先達だ。 一方、ジーナがなんだかんだでセラのことを気にかけてくれていたのもセラは理解していた。 何かと都合をつけて顔を見に来てくれるし、蟲惑魔の森の集まりにも誘ってくれる。 どことなくお姉さんのように振る舞い可愛がってくれる。セラをからかって遊ぶこともたびたびあったけれど最後には味方になってくれる。 だからセラはジーナのことが好きだった。妹分のように慕っていたと言ってもいい。 故に、『あんなふう』になってしまったジーナを横目に見てセラは悲しい気持ちになるのだった。 残念だけれど、もう取り返しがつかないのだけれども。 「んぷ……ん……んっ……んぐっ、ん……っ💔」 リセの蟲惑魔が作った沼地のコテージ、その一角。 プールに腰まで浸かったジーナの蟲惑魔の疑似餌『だったもの』が呆然としていた。 蔓によって蹲踞の姿勢で足を固められ、腕は背中に回されて縛られてその場に縫い付けられている。 目には葉によって覆いがかけられ、視界を遮られていた。 しきりに喉が動き、頻繁に何かを嚥下している。口に咥えさせられたホース状の管で液体を摂取させられているのだ。 その液体というのが、ジーナが浸かっているプールに満ちている淫香漂わせる混合液。 蟲惑魔にとって致命的なそれをお腹がぽこりと張り出すまで摂取させられて、ジーナはどうしようもなく壊れていた。 1匹の蟲惑魔がそうして時折ぴくぴくと肩を震わせながら終わっていくのを横目に見ながら、セラの蟲惑魔もまた堕とされようとしていた。 「ん゛っ、お゛、お゛ぉっ、ん゛ぶっ、お゛っ、ごぉ゛……っ!?」 「ふふ。頑張ってくださいセラちゃん。頑張っておくちでご奉仕しないとぉ、ジーナちゃんみたいにプールに漬けられちゃいますよ?」 意識が朦朧とするセラの耳にフレシアの優しげな猫撫で声が背後から届く。 セラは人間の股間に顔を埋め、剛直をしゃぶらされていた。 長く、太く、逞しい男根だ。小柄なセラでは全て身体の中に収めようとすれば喉がすっかり埋まってしまうだろう。 限界まで顎を開いてそれを受け入れながら、懸命に気持ち良くさせようと尽くす。 舌や口腔内の粘膜、更には喉奥の肉まで使って精液を搾り取ろうと試みていた。 勿論蟲惑魔としては犯されるどころか自分から獲物であるはずの人間に甲斐甲斐しく奉仕するなど屈辱の極みだ。 それでもセラがこんなことをしているのは、フレシアに言われたことに縋るより他ないためだった。 ───この人の精子を残らずおくちで搾り切ったら、あのプールに浸からなくてもいいですよ。 そう言われればするしかなかった。リセと同じように沼地の水に毒を混ぜられ力を奪われたセラには他に手立てなど残っていなかった。 それだけあのプールに満ちている毒々しい混合液が恐ろしかったのだ。 セラの理性が直感で叫んでいた。あれは絶対に蟲惑魔ぎ摂取しては駄目だと。 「ぐぶっ、ぐぼっ、お゛っ、ごっ、お゛、おぉ゛っ、ぐお゛……っ!」 「その調子その調子。さっきより格段に上手くなってきてますよ、セラちゃん。えらいえらい」 四つん這いのセラの小振りな尻をフレシアがすりすりと撫でるが、口に陰茎が突き刺さっているセラは振り向くことさえできない。 股を開いて座る人間の前に跪き、その内腿に両手を置いてひたすら首を動かし、口に纏わるもの全てで少しでも気持ち良くさせようと必死だった。 既に射精は3度行われ、全てをセラは飲み込んでいる。その影響はセラの外見にはっきりと現れていた。 白い腹がプールに沈むジーナと同じようにぽっこりと張っている。 媚薬によって強化されたこの人間の膨大な射精量を余さず受け止めたことで腹が精液により膨れているのだ。 蟲惑魔の疑似餌である少女体に備わっている口やそこから続く管は消化器官というわけではなく、あくまで模したものに過ぎない。 従って精液は何ら変化することなくセラの疑似餌の体内に留まっている。まさに貯精壺になってしまっていた。 しかしセラがこんな風になってしまってもこの人間の剛直は全く衰える様子を見せず、むしろ更にその硬さや大きさを増している気さえする。 (なん、でぇ……セラのお腹、もうぱんぱんになって隙間無いのにぃ……!) ……精液の詰まった腹を揺らすセラが徐々に絶望を覚え始めるのも無理はなかった。 フレシアが「そうですねぇ」とのんびり呟いたのは、セラがそんなふうに終わりのない口内凌辱で心が折れつつあった時のことだった。 「セラちゃんはまだまだ頑張る気みたいですし、そうなると私はとっても退屈です。  ちょっとお話でもしましょうか。ジーナちゃんのこととか、聞きたいでしょう?」 「んっ!?んぶ……っ!?」 口を塞がれたままのセラがびくんと背筋を跳ねさせた。フレシアの指が一本だけずぷりとセラの濡れそぼった女陰に潜り込んだのだ。 その指で中をくるくると気まぐれに掻き混ぜながら、フレシアはつらつらと喋り始めた。 「ジーナちゃんはね、実験体第一号なんです。あのプールに満ちている液体のね。  セラちゃんと同じようにへとへとの状態でここに連れてこられたんですけれど、プールに沈められても最初は頑張って抵抗していたんですよ?  それはもう、びっくりするくらい立派でした。私、ジーナちゃんがあんなに健気だったなんて知らなくて感動してしまいました。  ええ、あんなに長く保つとは思いませんでした。ジーナちゃんは本当に、本当によく耐えました。  ───そう、時間にしてさん、じゅう、びょう❤なんですけれどね」 耳は塞がれていないのでフレシアの語り口は聞こえているはずだが、ジーナに変化はない。 相変わらずごくごくとプールの中身を流し込まれるままに飲み干し、時折小さく震えるだけだった。 「それからはずっとああいう感じで大人しくなっちゃいました。  そうだ、今ジーナちゃんがどうなってるか教えてあげますね。  おっぱいをよぉく見てください。白く染まっていますよね」 つい促されるままにセラは陰茎を舐める舌の動きを止めずに横目でジーナの様子を伺った。 プールの真ん中に佇むジーナの胸の双丘からは時折何か飛沫のようなものが噴き出ている。 先端の乳首からぴゅっと白い液体が迸り、プールを満たす液体と混ざり合っていた。 「あれは蟲惑魔が出す一番濃い蜜、人間の母乳みたいな分泌液です。普通は妊娠してないと出ませんよね。  でも出ちゃってるんです。まだ種付けもされていないのに。たくさん増産している最中なんです。  うふふ、あんなふうにジーナちゃんの身体はバグっていっちゃってる最中なんですよ」 くすくすと可笑しそうにフレシアが笑う。 破壊されゆくジーナは意識がないのか、その笑声にも反応せずくぐもった微かな声と嚥下音を響かせている。 「あの白い蜜を舐めたらとぉっても甘い味がしますよ。それこそ頭がおかしくなっちゃうくらい。  蟲惑魔を変容させていくあのプールの液を更に凝縮した成分なんですから当然です。  そんなものを自分の身体で作っちゃってるんですから、ジーナちゃんはすっかり作り変わっちゃいましたみたいですねぇ。  だからぁ……あのお腹の中、すごいことなってるんですよぉ?」 「くひぃっ❤あごぉ゛っ、お゛……っ、……っ!」 フレシアの指がセラの陰核を摘んで軽く絞り、その刺激でびくんと痙攣したセラ。 それでも戦々恐々と──あるいはそれ以外の感情と共に───セラは液体が詰まったジーナの腹を見つめた。 ほっそりとしていたジーナの腹は無惨に膨れて原型を留めていない。 「こうしている間にもジーナちゃんの胚珠がどんどん変貌していっています。  そうですね、蟲惑魔の疑似餌部分にとってそこはそういう機能が一応備わっているというだけの部分。  本来の繁殖は本体の方で行うものです。私たちの身体はそういうふうにできているはずです。  ───でも、だぁめ。これからは違います。  蟲惑魔の繁殖用子袋は、疑似餌である私たちのお腹になるんです」 セラの蜜で濡れたフレシアの指が這いつくばるセラの腹を撫でる。 優しく……神への供物を扱うかのように、大事そうに。 「ジーナちゃんの本体の生殖機能は退化していっている最中です。  代わりにあのお腹の胚珠が発達し、性能が置き換わっています。  人間の精子で簡単に孕み散らかす、雑魚雌胚珠です。特定の人間、そう、この人には絶対服従のよわよわおまんこです。  同時に胚珠に心さえ支配されていっています。  気持ち良くなって、孕んで、産むこと。それが頭の中で1番の優先順位になります。  屈服して、ひれ伏して、盲従して、孕ませていただいて、それが何よりも幸せな奴隷になります。  セラちゃんたちみたいな水辺の蟲惑魔は特にそう。水ではなくこの人の精液を啜って生きていく生き物になっちゃいます。  徹底的に、この人にとって都合のいい孕み袋としての蟲惑魔になるんです。  ……あらぁ?どうしたんですかぁ、セラちゃん」 剛直を咥え続けるセラの頭の横にまでフレシアが顔を寄せてきて、慈母のような微笑みで言った。 ぐちゃぐちゃとセラの割れ目を指で弄びながら。 「お股、蜜の出る量が凄いことになってますよぉ?」 「……っ❤」 フレシアの囁きを証明するかのように指の挿し込まれたセラの秘裂から白く濁った蜜が溢れ出した。 「ぐ……ぶゥ……っ❤」 そしてより深く、まるで熱烈に抱擁するかのように剛直を喉奥まで飲み込んだ。 先端は胸の辺りまで達している。喉を塞がれる苦しさにセラは涙のような蜜を目の端に浮かべたが、自分から抜こうとはしない。 セラは絶望していた───フレシアにそんな破滅的なことを伝えられ、うっとりとしてしまった自分に。 もうとっくに自分の口や喉を凌辱するこの雄々しいものへの嫌悪感は消えていた。 それどころか、しゃぶればしゃぶるほど愛おしさのようなものが込み上げてくる。 もっと気持ち良くなってほしい。もっと喜んでほしい。もっと精液をお腹の中に注いでほしい。 目の前の人間が特別なものに感じられ、それに奉仕している事実に心が舞い踊りそうになる。 「ごっ、お゛っ、お゛っ、お゛っ、んごぉ゛っ❤」 ごつごつと喉奥を小刻みに抉られてくぐもった声を上げるセラ。喉の粘膜は剛直がどくどくと脈打って射精が再び行われることをセラに伝えていた。 それが、とても嬉しい。頭の中が幸福感でいっぱいになってしまうほどに。 (出して、早く出して、いっぱい出してぇ……セラのおくちおまんこにたっぷり種付けして、もういっぱいになってるお腹の中もっとたぷたぷにしてぇ……❤) 人間であれば心臓が早鐘を打っていただろう。甘いときめきがセラの胸中を満たす。 人間の両手がセラの頭に添えられる。便所に用を足すように、セラという吐精壺へ込み上げた精液を注ぎ込む姿勢だった。 物扱いされるという屈辱を受けても返ってセラの心は弾む。あまりにも逞しい雄に自分を使っていただく喜びにきゅんと胎が疼いた。 いよいよ精が放出されるという直前になって、セラはちらりと横目でジーナの方を見た。 蟲惑魔としての全てを破壊し尽くされていっている悍ましい姿が今では違って見えた。 ───ああ、ジーナお姉ちゃん……羨ましいなぁ───。 「─── ん゛ぶォおっ、ぐぶッ、ンぶぶぉおお゛ぉ゛お゛ッ❤おぶぉっ、ンぶッ、ごっ、お゛っ、おぶぉ゛ぉ゛お゛ ッ❤」 ……そして精液はセラの喉奥へと放たれた。 どぷどぷと流し込まれる音が聞こえてくるほどの勢いでセラの性器と化した口や喉が蹂躙される。 それに合わせてセラの喉が何度も嚥下を繰り返した。 張っていた腹へ追加で液体が溜まっていくのがはっきりと見て取れる。 限界を超えて腹の容量を膨らませられながらセラの股間からは何度も勢いよく潮が噴き出していた。 最初は脅されて仕方なく行っていた口での奉仕を今のセラは心の底から歓迎するようになってしまっていた。 (せーえきおいしいっ、せーえきおいしいっ、もっと、もっと欲しいよぉっ❤なんでこの人のおちんちん咥えるのヤだなってセラ思ってたんだろう、馬鹿みたいっ❤こんなに精液美味しくて、こんなに幸せなのにっ❤) 喉全てを使って剛直を包み込みながら、陶然としてまだ止まらない射精を受け止め続けるセラ。 度重なる飲精絶頂に目を白黒とさせながら、その目尻はとろんと下がって溢れかえる喜びに身を震わせていた。 フレシアが微笑みを浮かべながらその耳元へ囁いた。 「そうそう。あのプールに満ちる液体、何でできてるか教えてあげましょう。  私の毒、ティオちゃんやカズーラちゃんが生成した媚薬や熟成液、それに……この人の精液をたっぷりと。  それをですね、ティオちゃんとカズーラちゃんの身体を使って濃縮したものなんです……❤」 「───」 ぐびゅる、と出てはいけないはずの汚らしい音を立てて屹立がセラの喉から引き抜かれる。 「けほっ、あふ……っ❤」 自分の流した分泌液の水溜りにへたり込み、口の端から精液を垂らしながら膨らんだ腹をさすって呆けていたセラだったが、やがて隣のフレシアにおずおずと声をかけた。 「あ、あのね。フレシアお姉ちゃん」 「はぁい。なんですか、セラちゃん」 「セラね、この人の精液……なんだかとっても美味しく感じるの。もうこれしか口にしなくていいってくらい……。だけどね……」 セラはひっそりとそちらを伺った。 そこではジーナが先程から変わらず同じ姿勢で蟲惑魔として変容していっている。 それが恐ろしかったはずなのに、火照った視線でそれを見たセラはフレシアを見上げて言った。 「セラね……『あれ』も飲みたくてしょうがないの……いいかなぁ……?」 あんなに怯えていたのが嘘のようなセラの問いかけに対し、フレシアは抱擁感のある穏やかな笑顔で頷いた。 「もちろんです。好きなだけどうぞ。それで沼地の蟲惑魔としては完全に終わってしまいますけれど、そんなものもうセラちゃんには必要ないでしょう?」 「……。……うん」 こくりと頷くとセラはゆっくりと立ち上がり、精液の詰まった腹を揺らしながらふらふらとプールへ向かって歩いていく。 ひと嗅ぎしただけでも危険と分かる毒々しい甘さの香りを漂わせるその淫水を前にしても、セラは期待に胸を膨らませるだけだ。 何度も蟲惑魔をおかしくする強い雄の精液を注がれ狂ってしまったセラの本能は、これに浸かって変わってしまうことがセラにとっての最良だと告げていた。 そこに広がるのは各種液体の合成槽と化してしまったティオとカズーラの本体が繋がりあって作った、白濁した湖だった。 ゆっくりと足先から浸かっていく。小柄なセラではすぐに膝のあたりまで沈んでしまう。 「んぁ、あはぁ……っ💔」 それだけでセラは人間が風呂に浸かった時のような気の抜けた声を上げた。 セラの全身にぴりぴりと電気が走っている。それは水辺に生きるセラの蟲惑魔が水を吸い上げだしたことであり、そして吸い上げた水がセラを作り変えている際の刺激だった。 覚束ない足取りでセラはジーナの元まで辿り着いた。水飛沫を上げながら目の前へ割座で座り込んだ。 倒れ込むようにしてジーナにぎゅっと抱き着く───求めるものは目の前にあった。 「これぇ……これが欲しかったの、ジーナお姉ちゃんのお乳ぃ……💔あむっ、じゅるっ、ずじゅるるっ💔」 涎を垂らしそうな顔でセラは怪しく笑うとジーナの乳首へと吸い付いた。 渾々と真っ白な蜜が大量にセラの口の中へ流れ込む。 このプールの淫液の成分を尚煮詰めたような代物だったが最早セラはそんなことを構うことはなかった。 「んぶぅぉ゛っ……お゛ぅっ……お゛、ん゛お゛おぉ゛……っ💔」 新しい刺激にジーナが口から淫液を注がれながらもびくびくと痙攣する。 一方搾乳し続けるセラの尻穴にもジーナの口に挿入されているのと同じものが伸びていった。 「お゛ッ……おほぉッ……💔ンほぉお゛ぉおお゛お゛お゛……っ💔」 セラの細い喉から汚らしい嬌声が飛び出る。尻穴に管が接続され淫液を注がれ始めたのだ。 ただでさえ精液の詰め物になっていたセラの腹がそれによってますます膨張し、妊婦のようになってしまった。 セラがやってきたことでペースが変わったのか、ジーナの腹もその尻穴から排出される量より口から注がれる量が上回り、控えめに膨らんでいた腹が徐々にサイズアップしていく。 2匹の蟲惑魔が淫液の皮袋となった腹を押し付け合い、乳を吸ったり吸われたりしている姿というのは倒錯的で破滅的、そして淫猥な美があった。 それでもまだ乳吸いをやめないセラの身体に蔦が巻き付いていく。 ジーナを縛って立たせていた蔓と絡み合いセラとジーナをくっつき合った状態で固定してしまった。 あとは身体の内外から肉体を侵す混合液が彼女たちをじっくりと作り変えていくだろう。 「ゔぅ、ゔぅぅ……っ、ンゔ、お゛、ぉ……っ💔 ん゛ぉお゛お゛、お゛……っ💔ごぉ、お゛、お゛ お゛……おぉお゛っ、ご、ぉ……っ、ごぼっ💔」 「じゅるっ、じゅるるるるっ💔が、あ゙あ゙ぁっ、あ゙っ、あ゙っ あ゙、あ、゙ん゛ぉお゛……っ💔おっぱぃ……ジーナおねえぢゃ゛……おいし……っ💔」 「うふふ。仲良しさんでとても素晴らしいことですねぇ。でもこれで実験成功です」 その様子を見守っていたフレシアは人間へと向き直り、嬉しそうに笑った。 「みぃんなあなたのものになっちゃうまで、もうすぐですね❤」