二次元裏@ふたば

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150068 B26/04/07(火)23:10:16No.1418246713+ 00:56頃消えます
「これは…」
トレーナー室にて。見慣れぬ本が机の上に置いてあるのを見つけた。そのタイトルは『奥手な殿方も一発差し切り!恋のレースの極意』。著者はキングヘイローの母親。かつて偉大な成績を遺した競走ウマ娘であると同時に、現役中に自身のトレーナーを逆ぴょいして子を孕み、そのままレースに出走したという逸話も遺す困ったさん。そんな人が著した恋愛指南書、ウマ娘とトレーナーの様々な恋愛模様が飛び交うココ、トレセン学園ではバイブルとしてウマ娘達から絶大な支持を得ていた。そして、そんな現状を把握していないトレーナー陣ではなく……
「どうしてこれがここに…?いや、バクシンオーか」
この部屋を使うのは自分ともう一人。となると持ち込んだのは彼女しか有り得まい。だが、誰が持ち込んだにせよ、だ
「バクシンオーには悪いけど、処分させてもらおう」
126/04/07(火)23:10:36No.1418246813+
キング母のこの本、単純に逆ぴょい事案だけでなく、専属契約によるトレーナーの独占等も引き起こす危険物としてトレーナー間では周知されていた。故に、見つけ次第回収するのが我々トレーナー側のセオリー。OG寄贈と生徒会権限のコンボで図書室の備品となっているため完全な根絶は不可能なのだが。閑話休題。
本に手を伸ばしたその時。
「バクシンバクシンバクシーン!!こんにちはっ!!トレーナーさんっ!!午後も一緒にバクシンして参りましょうっ!!!」
騒がしく我が愛バがやって来た。むふーっ、と得意げな顔を向けると、手に持っているものに気付く。
「ややっ、それは私が失くした本!」
「やっぱりバクシンオーのだったか」
「ええ!最近流行りの本だと学友に譲ってもらったのです!まだ読んでいなかったのでほとほと困り果てていました!」
「そうなんだ…悪いけどバクシンオー、これはトレーナー間では危険とされている本なんだ。このまま処分させてもらうよ」
「何ですと!?どこが危険なのですか!?」
「え…?」
226/04/07(火)23:10:56No.1418246897+
「危険な本なんですよね!?どこがどう危険なのか教えていただけないと納得いきません!!」
「えーと…その…」
「それは私が学友から譲り受けた大切な本!それ相応に納得行く理由が無ければ、はいそうですかと処分させるわけにはいきません!ねぇ、トレーナーさん。それが危険な本って知ってるってことはどこがどう危険なのかもお分かりなんですよね?ちょっとどう危険なのか分かりやすく説明していただけませんか」
「えーと…うーんと…じ、実は俺も内容はよく知らないんだ!そういう風にたづなさんからお達しがあっただけで!」
嘘である。恋愛の駆け引きや男女の踏み込んだアレコレが事細かに書いてあるのは知っている。しかし『これは男女の恋愛だけじゃなくて、えっちな内容も書いてあって、しかもそれをウマ娘達に推奨してトレーナー達の貞操が危なかったり、トレーナー不足が加速しちゃうからダメだよ!』と明け透けに言うのは憚られた。
「………そうですか!しかしこの模範的学級委員長のトレーナーさんともあろう人が、いくら上から言われたからと内容を確認せずに処分してしまうのは、些か先急ぎ過ぎじゃありませんか?」
326/04/07(火)23:11:15No.1418247021+
「ははは、その通りだ。君のバクシン癖が移ったのかもしれない。似てきたかもね、俺達」
「………ややー!それは私がおっちょこちょいということですか!?似てると言われて悪い気はしませんが!」
にへらと笑うバクシンオーを見てホッと一息。確かに彼女の言う通り、そう言われたからと言って勝手に彼女のものを処分するのはよろしくなかった。いくら教育に悪いからと言って、理不尽に取り上げられたら誰だって良い気はしないだろう。下手すれば彼女との仲に悪影響があったかも。取り敢えず、この場は彼女に本を返そう。ごめんね、バクシンオー。
「そうだ!内容を知らないと言うのなら、トレーナーさんも一緒に読みませんか!」
「えっ」
「この本は危険なものなんですよね!?今後この本を見つける度、トレーナーさんは処分しなければならない!しかしその時内容を知らないとなれば、今回のように納得のいく理由を相手に説明出来ない!」
「それは…」
「ならば今ここで!貴方の愛バと一緒に目を通すのが今後の為というもの!違いますか!?」
「いやいやいや」
426/04/07(火)23:11:34No.1418247139+
それはまずい。さっきも言ったが内容は把握している。恋愛術から男女のあれこれ。とても教え子と読む内容ではない。
「れ、恋愛の指南書ということは知ってるよォ?」
「それはタイトルを見れば分かるでしょう!どういう恋愛のどういう手練手管を教えてくれるかは、ちゃんと中身を読まないことには!……ねぇ、トレーナーさん?」
何とか誤魔化さなければ。このままだと教え子一緒に逆ぴょいレクチャーをされる羽目になる。気まずいなんてもんじゃない。
「そ、そうだ!恋愛の本だけどバクシンオーには必要なの?好きな人でもいるとか?」
「……ええ、いますとも」
「えっ」
初耳だ。なんやかんや、公私共に一緒にいる時間が長いが全く気付かなかった。応援してあげたいような、胸に何となくモヤモヤしたものがあるような、何とも言えない気分。
「どんな人?」
「不器用で、一人で抱え込もうとする困ったさん。でも、誰よりも私のことを考えて、誰よりも私のことを信じてくれる、そんな人」
526/04/07(火)23:12:07No.1418247304+
「へぇ、良い人だねその人」
「クソボケ」
「えっ」
「何でもありません!ささ、それはさておき読みましょう!」
一瞬バクシンオーから凄まじい怒気と突き刺すような視線が向けられたような気がしたが気のせいだろう。それどころではない。結局誤魔化し切れず、本を一緒に読むことになってしまった。

好きな人をオトすには!
相手が好む格好をして、肉体的接触をして、耳元で直接愛を囁く!そして極め付けに逆ぴ
「はーい、ここまで!ここまでにしよう!」
「えー?これからがイイトコなんですよー?」
何とか逆ぴょいの頁に至る前に打ち止めることが出来た。バクシンオーは不満そうだが、これで一応は内容を確認したという言い訳も立つ。良しとしよう。
「ではトレーナーさん。練習に付き合ってくれませんか?」
「えっ」
本日何回目になるか分からない、「えっ」が出た。何言ってるのバクシンオー。
626/04/07(火)23:12:26No.1418247397+
「私がいざ好きな人に迫る時、ぶっつけ本番でやれと仰せですかトレーナーさん!それはあまりにもご無体!」
「いやいや、恋なんて皆ぶっつけ本番。練習なんて無いよ」
「じゃあこれが本番だと言ったら?」
「それくらいの気概でやるってこと?」
「クソボケ」
「えっ」
「何でもありません!私は模範的で優秀な学級委員長ですからね!実は既に練習用のコスチュームも用意してあるんですよ!」
ジャジャーンと言って有無を言わさずジャージを脱ぎ捨てるバクシンオー。中から現れたのはシンプルなビキニ。シンプル故に、自分のスタイルに余程自信が無いと着れないシロモノだ。
「用意がいいね…」
「むむーっ!?女性の渾身のビキニ姿を見てそのような反応は模範的じゃありません!他に言うことがあるでしょう!」
「似合ってるよ」
「そうでしょう!そうでしょうとも!」
726/04/07(火)23:12:51No.1418247547+
むふー、と得意げなバクシンオー。可愛い。じゃなくて。
これはまずい。彼女は練習と言った。つまり、好きな格好に着替えて次に来るのは…
「トレーナーさんっ!」
ガバッと抱き着いてきた彼女を、咄嗟に数歩下がって躱す。
「ややっ!?何故避けるのですか!?練習とは言え流石に悲しいですよ!」
「好きな人がいるんでしょ?だったら、その人に悪いよ」
「いいから!甘んじて私の抱擁を受け入れてください!」
ウマ娘の身体能力をそう何度も躱せるはずもなく、あっさりと捕まってしまう。そして迎える第三段階。
「ふっふっふ、捕まえましたよトレーナーさん!では!」
コホンと息を整え、バクシンオーが耳元にゆっくり顔を近付ける。そして。
「大好きですよ、トレーナーさん…」
なるほど。これは効く。
順ぴょいしてしまうかはともかく、俺もバクシンオーに思いの丈をぶつけたくて仕方ない。というかビキニで抱き着いてくるのは反則だろう。感触も視界も、ちょっと色々限界だ。
826/04/07(火)23:13:09No.1418247662+
「トレーナーさん、お返事を…」
上目遣いでそんなことを聞く。許されるなら、本心を言いたい。だが俺とバクシンオーの立場上、それを打ち明けるのは許されない。
「たまには嘘じゃなくて…貴方の本心を聞かせていただけませんか、トレーナーさん…」
「………俺はいつも本当のことしか言ってないぞ」
「それならそれで構いません。でも、どうか。ちゃんとお返事を」
「……分かった」
そうとまで言われたら仕方あるまい。バクシンオーの目を見据え、俺の本心を伝えることにしよう。
「俺、ビキニよりもスク水の方が好きなんだよね」
「クソボケ」
926/04/07(火)23:14:11No.1418247996+
恋愛頭脳戦的なのとそれで上を行く嘘つきを書きたかった
1026/04/07(火)23:15:06No.1418248313+
クソボケすぎる…
1126/04/07(火)23:25:07No.1418251642+
クソボケを超えたクソボケ…
1226/04/07(火)23:25:32No.1418251798+
狙って言ってるのか天然で言ってるのかで話が変わってくるな…
1326/04/07(火)23:29:02No.1418252893+
バクシンオーもこれ最初から仕組んでやってない?
1426/04/07(火)23:29:20No.1418252979+
クソボケがぁーっ!
1526/04/07(火)23:34:32No.1418254534+
図書館に置いてあるならもうどうにもならないのでは…
1626/04/07(火)23:40:16No.1418256249+
>バクシンオーもこれ最初から仕組んでやってない?
頭脳戦だからな…
1726/04/08(水)00:07:34No.1418263540+
笑える
1826/04/08(水)00:39:13No.1418271004+


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