二次元裏@ふたば

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178516 B26/03/30(月)23:24:02No.1415889091そうだねx1 00:40頃消えます
ある時、寮の談話室にラジオが置かれた。栗東と美浦に一つずつ。既にテレビがあるのに誰が聞くのか、といった設置当初の声に対し意外と人気で、余暇の際にはラジオの周りには何人かのウマ娘が屯している光景が見られた。
「あれ、キングちゃん。またラジオ聴いてるの?」
「ええ。案外良いものよ。テレビとは違った趣きがあって。スペさんも一緒にどうかしら?」
「一緒に聴きましょうよスペさん!」
本日ラジオの前にいたのはキングヘイローにシーザリオ。通りかかったスペシャルウィークも巻き込んで、3人でのラジオの聴取会が始まった。
「わぁ、キングさんにスペさん!お二人とご一緒出来るなんて嬉しいなぁ」
「もう…そんなに喜ばれると何か恥ずかしいわ」
「えへへ、照れちゃうねキングちゃん」
シーザリオ──ON OFFの切り替えが極端なウマ娘。ただ今余暇につきOFFのホワホワ状態。尊敬する先輩達に囲まれてご満悦。そんなこんなでラジオのスイッチを入れた。
『貴方の悩みを徹底討論!【イーちゃんのバ耳討風】!今宵も始まりました、パーソナリティーは私、イーストウィンドが務めさせていただきます』
司会のウマ娘の朗らかな声が流れ出す。ところが。
126/03/30(月)23:24:45No.1415889487+
『何と今日はスペシャルゲストをお迎えしております!巷で人気の恋愛マイスター!かつては優秀な競走ウマ娘として名を馳せた──さんです!』
『よろしくお願いします』
突然のゲスト。キングにとっては聞き慣れたその声の主は。
「これってキングちゃんのお母ちゃ…」
そこまで言いかけハッとして、スペはキングの方を見やる。思い切りグーを振りかぶり、ラジオ目掛けて発射しようとしているキングがいた。
「キングちゃん!」
慌てて羽交い締めにする。
「離してスペさん!お母様が変なことを公共の電波で口走る前に止めないと!」
「ラジオ壊しても意味無いから!」
キングヘイローの母。かつてレースで偉大な成績を残した競走ウマ娘にして、現役中に自身のトレーナーの子を身篭りそのままレースに出走したという逸話も持つ恋愛強者。最近ではその経験を活かして、恋愛指南書を出版したり恋する乙女の相談に乗ったりと、多方面で活躍されているお方。なのだが、娘としては親のそういう話を聞きたくはないし、そんな親に感化されていく娘達を見るのも複雑な心境、というより割と真剣に嫌であった。故に。
226/03/30(月)23:25:13No.1415889721+
「がぁぁぁぁ!!!離しなさい!!!このラジオを叩き壊すのよ!!!」
「ちょっ…力強っ…カワカミさんみたい…シーザリオさんも止めるの手伝って!」
「静かにしてください。真剣に聴いてるんですよ、私は」
「「え、はい。ごめんなさい」」
シーザリオ、突然のスイッチON。どうやらキングの母親の話に興味津々なご様子。真面目なトーンで怒られた2人は思わず謝ってしまった。
「マジトーンで静かにしてくださいって言われる…後輩に言われたくない言葉ランキングトップ5には入るわ…」
「何そのランキング」
斯くして、慕ってくれてる後輩からの若干の裏切りを感じつつ、しょんぼり状態のままラジオ聴取会再開。
『──さんをお招きしたということはもちろん、今日は恋愛に纏わるお悩み特集でーす!』
『ふふっ、得意分野ですことよ』
『巷じゃ恋する乙女達からカリスマ的人気を集めてますもんね〜。貴女が来るってリスナーの皆さんに予め伝えておいたらですね、沢山の恋のお悩みのお便りをいただきましたよ』
『あら、光栄ね。ご期待通り答えられるか分からないけど、頑張るわ』
326/03/30(月)23:26:03No.1415890072+
『よろしくお願いしまーす。ではでは早速、お便りを読んでいきましょうか。ラジオネーム【ブルークラウド】さんからのお便り』
【私はトレセン学園に通うウマ娘です。珍しい話ではありませんが、私は自分のトレーナーさんが好きです】
『あるあるね』
【そして恐らくなんですけど、トレーナーさんも私のこと好きです。両想いです。だというのにですね、トレーナーさんったら全然素直じゃないんですよ。私が勇気出してアプローチしても、好きの一言も言ってくれない。それどころか揶揄おうとしてくるんですよ!酷くないですか?だから、お願いです。どうにかトレーナーさんを素直にして、私に好きだと言わせる方法を教えてください】
『はい、ということでした』
「どっかで聞いた話だけど……ねぇ、キングちゃん。これってセ……」
「言わないでちょうだい。友人がこんなの頼ってるって事実に耐えられそうにないの」
よく知ってるトリックスターな友人の顔が思い浮かんだが、流すことにした。さて、キング母の答えは。
426/03/30(月)23:26:22No.1415890202+
『恐らくだけど、これ貴方自身も素直じゃないわね。日頃からアプローチをかけているのは本当のことでしょう。でもあと一歩のところで【今のは冗談でーす】なんてやるタイプね貴方は。トレーナーさんもただ揶揄おうとしてるんじゃなくて、普段やられてる分仕返ししようとしてるんじゃないかしら?相手の方が歳上だから私の気持ちを汲んで、なんて考えは甘えよ。恋は対等、互いに気持ちを汲み取らなきゃ。だからまずは貴方が素直になって、たまにはトレーナーさんに甘えてみたらどうかしら?』
「ねぇ、キングちゃん。思ったよりもボコボコにされてるんだけど……」
「気にしちゃダメよ。耐えられそうにないって言ったでしょ」
今頃寮で横になってるトリックスターを想って、スペは両手を合わせた。
しかし構わずラジオは進行していく。
526/03/30(月)23:26:51No.1415890431+
『はーい、続いてのお便りはラジオネーム【トゥエルブナイト】さんから』
「しゃあっ!!!」
「シーザリオさん!?」
突然ONでもOFFでもない叫びを上げた後輩を見て、狼狽える先輩2人。
「いえ、失礼しました。これ、私なんですよ」
「お便りの主ってこと?」
「シーザリオさんってトレーナーさんとの仲で悩んでたりするんですか?」
「まあまあ。聴いててください」
【私はトレセン学園に通うウマ娘です。私にも専属のトレーナーさんがついており、私は彼を愛しています】
『出だしからアクセル全開ですね〜』
『恥ずかしげもなくそこまで言えるのは素晴らしいことよ。【ブルークラウド】さんにも見習ってほしいところね』
「死体蹴りはやめてあげてほしいわね…」
突然の追撃を食らった友人を思い浮かべて、キングも両手を合わせた。
626/03/30(月)23:27:19No.1415890694+
【そして彼もまた私を愛しており、私達二人は比翼連理、互いに何時如何なる時も共にあると誓った仲であります。そんな私達ですが、めでたく先月刊行の月間トゥインクルのベストパートナー大賞に選ばれました】
『あら、ということは貴方はシーザリオさんね』
「身バレしてるじゃない!?」
何やってるのよとシーザリオに詰め寄るキング。
「すみません、何処かで自慢したくて」
しかし彼女は涼しい顔。
『先月誰が大賞取ったかすぐ分かるんですね〜。流石です』
『職業柄ね、色んなウマ娘とトレーナーをチェックしてるのよ』
「貴方の本職はデザイナーでしょう!?」
「キレキレだねキングちゃん」
キングのツッコミが止まらない。ラジオの進行も止まらない。
【とても嬉しいです】
『悩みは!?』
「悩みは!?」
726/03/30(月)23:27:48No.1415890877+
母とハモってしまった。本当に自慢したかっただけらしい。ところが。
『なるほど、話は分かったわ』
キングの母は何やら掴んだ様子。
『貴方はトレーナーとの仲が何らかの形で認められて本当に嬉しかったのね。気持ちは分かるわ。でも、誰かに認められる為にトレーナーとの愛を育んできたわけではないでしょう?』
「当然です。私とトレーナーの目標はウマ娘達の未来の礎となること。私達の愛はその目標を叶える道のりで培ったものです」
『きっと貴方自身も理解してるはず。だからこそ、敢えて言わせてもらうわ。トレーナーとの仲は誰かに誇るものではない。己に誇るものよ。例え誰にも認められなくとも、貴方のトレーナーとの確かな愛を感じているのならそれで良い。胸を張って彼への愛を叫びなさい』
「良いこと言うね、キングちゃんのお母ちゃん」
「貴方までお母様に靡くのスペさん…?」
「そんな絶望的な眼差しを向けられても…何かごめん…」
826/03/30(月)23:28:01No.1415890987+
「なるほど…確かに…私が浅はかだった。トレーナーとの愛は誰かに誇るものではない。私が確かな愛を感じていれば、それで良い。ふふふ、目が覚めた!キングさん!」
「な、何かしら…?」
「貴方のお母様のおかげで私はまた一つ成長出来ました!ありがとうございます!」
「いやぁぁぁ!お母様のことで感謝される!後輩に言われたくない言葉トップ3に入るわぁ!」
「だから何なのそのランキング」
因みにこの回の評判は良く、キングの母は準レギュラーとしてコーナーを持つに至った。キングの足はラジオから遠ざかった。
926/03/30(月)23:28:11No.1415891058そうだねx3
絶対逆ぴょいだろ…
1026/03/30(月)23:28:52No.1415891367そうだねx5
キング母著書久しぶりに見た
ラジオだが
1126/03/30(月)23:29:40No.1415891704+
セイちゃんかわいそ…
1226/03/30(月)23:30:56No.1415892284+
>絶対逆ぴょいだろ…
自分を誇りなさい
1326/03/30(月)23:32:51No.1415893108そうだねx2
Qどうすればいいのでしょうか
A逆ぴょいよ
じゃなくてよかった
1426/03/30(月)23:33:51No.1415893626+
スレッドを立てた人によって削除されました
1526/03/30(月)23:37:40No.1415895433+
別に過激なことを言うわけでもなく真っ当なアドバイスしかしてない
何も恥ずかしがることはないよキングちゃん
1626/03/30(月)23:38:08No.1415895704+
いいこと言ってるよ多分
1726/03/30(月)23:42:08No.1415897379+
まあ尊敬する先輩とそのトレーナーの仲を相談とかじゃなくてよかったじゃない
1826/03/30(月)23:44:41No.1415898411+
実はスペも送ってるけど中々採用されないんだ
1926/03/30(月)23:46:26No.1415899130+
キング母ラジオ越しに相手の事情把握し過ぎじゃない?
2026/03/30(月)23:49:13No.1415900295そうだねx2
ブルークラウドさんはこういう時タダでは転ばない人な気がするのでおそらく「最近ラジオにハマっててさ〜」とわざとらしくつけて聞かせている
しかし見透かされた上に痛いの思いっきり食らったので「色々あるんだね〜」とすっとぼける
顔はめっちゃ赤い
2126/03/30(月)23:56:55No.1415903222+
ノータイムでラジオ叩き壊しに行くのは怖いよキングちゃん…
2226/03/31(火)00:05:25No.1415906010+
>実はスペも送ってるけど中々採用されないんだ
キングが悲しそうな目をしているぞ
2326/03/31(火)00:15:27No.1415908957+
誰からも認められなくとも愛を貫いて駆け落ちしたシービーの両親とかいるしな…
2426/03/31(火)00:16:29No.1415909259+
スレッドを立てた人によって削除されました
完全男性トレーナー前提怪文書助かる
2526/03/31(火)00:17:05No.1415909455+
スレッドを立てた人によって削除されました
>完全男性トレーナー前提怪文書助かる
女トレとかトレセンには桐生院しかいないし…


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