二次元裏@ふたば

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28609 B26/02/14(土)23:35:00No.1402092218そうだねx1 00:57頃消えます
バレンタイン!
言わずと知れた乙女の決戦の日である。好きな人に菓子と共に積もり積もった想いをぶち当ててハートをゲットおーっちゅちゅーする日である。
恋する乙女達はヒト、ウマ娘問わずこの日に向けて皆準備をする。七冠の皇帝だろうと、銀河級ウマドルだろうと、華麗なる一族の令嬢だろうと、そしてカワイイの権化だろうと。

「よーし、がんばるぞー」
愛らしい掛け声と共に気合を入れたのはカレンチャン。カワイイを征き、カワイイに生きるカワイイの申し子である。そんなカワイイ彼女もお年頃。想いを寄せる彼がいる。彼女のトレーナー、通称お兄ちゃん。ちょっとヘタレで少し保身的な所はあるけれど、とっても頼りになる彼女のパートナー。そんなパートナーとどうにか更に一歩踏み込んだ関係になりたいカレンチャン。この三年間色んなアプローチを仕掛けてみた。しかしそこはヘタレで保身的なお兄ちゃん。袖にされるばかりである。
いい加減痺れを切らした彼女は今年のバレンタインは本気でオトしにかかるつもりで臨んでいた。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/02/14(土)23:35:31No.1402092434+
「計量器よし、ボウルよし、オーブンよし!さぁて、頑張って作っちゃうぞー」
ズラリと並んだ調理器具。家庭科室を借りてお兄ちゃんをオトすチョコを作ろうと意気込む彼女。そんな彼女に待ったをかける声が。
「待ちなさい。どうして私を呼んだのかしら?」
声の主はアドマイヤベガ。彼女のルームメイトにして、姉貴分的存在である。
「味見役」
「お断りよ」
去年のバレンタインのこと。お兄ちゃんに贈るチョコを作っていたカレンチャンだったがそこでカワイイ的発想が舞い降りてチョコにフラワーアレンジメントを施したいと思い、刺身に付属していた菊の花を添えた。
──まずい。
アドマイヤベガの感想である。チョコの油分と魚の生臭さが相まって正直3日くらいトラウマとしてフラッシュバックする不味さだった。そんなトラウマを抱えるアヤベさん、当然ながら味見役なんてやりたくなかった。
「待ってくださいアヤベさん!カワイイ妹分のお願いを聞いてくれないんですか!?お兄ちゃんに変なものを食べさせるわけにはいかないんです!」
226/02/14(土)23:35:59No.1402092653+
「カワイイ妹分は姉貴分になら変なものを食べさせていいとは言わないわ。妙なアレンジはやめて普通に作りなさい。それなら食べてあげるから」
「でも…それってインパクトが足りなくないですか?」
「は?」
「例えばカレンが10点満点中8点くらいの美味しさのチョコを作ったとします」
「随分自分を高く見積もったわね」
「でもお兄ちゃんだって社会人。仕事の付き合いで義理チョコを貰うことだってあると思うんです。ほら、たづなさんとか桐生院さんとか」
「案外本命かもしれないわよ」
「仕事の付き合いで義理チョコを貰うことだってあると思うんです」
「義理を強調しなくていいわ。話を続けて」
「その義理チョコの数々がアベレージ8点前後の美味しさがあったとしたら…?如何にカレンのチョコが本命でも近いレベルの味に印象が埋もれてしまうと思うんです」
「…まあ、そうかもしれないわね」
326/02/14(土)23:36:27No.1402092856+
「そこでカレンは思ったんです。大事なのは美味しさの追求よりもインパクトの追求だと。他のチョコでは得られない強烈な印象。それを刷り込んでこその本命チョコ!好きな人に一生忘れられないバレンタインの思い出を刻んだ者こそ真の勝者!お兄ちゃんに忘れられない思い出を残すためならカレンはチョコに菊の花どころかセイウンスカイさんの髪飾りだって引きちぎって入れる所存です!」
「待ちなさい。それ結局お兄ちゃんさんに変なもの食べさせる宣言に聞こえるのだけれど」
「嫌だなアヤベさん。インパクトは追求するけど最低限の味は確保しますよ。今から検証したいのはどの程度のものなら入れてもギリ食べられるか、そしてどれ程強烈なインパクトを残せるかです」
「なるほど、その過程で私は変なものを食べさせられるのね。お断りよ」
「そう言わないで付き合ってくださいよアヤベさん!今年のカレンは本気なんです!いつもみたいにお兄ちゃんを揶揄うだけで終わらせたくない!本気のカレンチャンのバレンタインなんです!いや、本気過ぎてもはやバレンチャンのカレンタインです!」
426/02/14(土)23:36:44No.1402092966+
「意味が分からないわ。お兄ちゃんさんにアプローチを躱され過ぎておかしくなったのかしら」
「どうかインパクトのあるチョコの研究を手伝ってください!カレンチャンのインパクト略してチャンパクトの研究を!」
「やっぱりおかしくなってるわよ貴方」
嫌だ嫌だと首を振るアドマイヤベガ。しかし彼女は面倒見の良いお姉ちゃん属性の持ち主。テイエムオペラオー以外にはついつい手を差し伸べてしまうものである。
「はぁ、分かったわよ…付き合ってあげるから。その代わり明らかに変なものだと思ったら食べないから」
「ありがとうございますアヤベさん!」
斯くして、2人のチャンパクトの探求が始まった。
526/02/14(土)23:37:18No.1402093179+
数時間後。
「試作品が出来ましたー」
そう言ってカレンは幾つかの包みをアヤベさんの前に並べた。パッと見、普通に包装されたチョコレートである。
「…じゃあ食べるけど。これは何が入ってるのかしら?」
「えへへ、食べてからのお楽しみ❤」
「これは、何が、入っているのかしら?」
「アヤベさん目が怖いですよ…えーっとそれはですね…豆板醤と甜麺醤ですね」
「帰るわ」
「待ってくださいアヤベさん!」
「言ったはずよね?変なものは食べないって」
「変なものじゃないですよ!どっちも食品ですよ食品!」
「食い合わせというものがあるわ」
「お兄ちゃんって麻婆豆腐が好物なんです。だから麻婆豆腐を構成してる調味料を入れたら印象に残るかなって…」
「美味しいものと美味しいものを掛け合わせたらもっと美味しくなると思うのは阿呆の発想よ。嫌よこんな辛いんだか甘いんだかコクがあるんだか分からないもの食べるの。明日は大事な予定があるの。変なもの食べて体調崩したくないわ」
626/02/14(土)23:37:38No.1402093297+
「ちなみに予定って?」
「トレーナーさんとデートよ。ちょっと奮発して彼の好きそうなフワフワのガーリィなデート着だって用意したんだから」
「はい、召し上がれー」
「むぐっ!?」
無理矢理劇物を口に押し込められたアヤベさんは昏倒。バタンとぶっ倒れた。
「どうですかアヤベさん、お味は?…アヤベさん?アヤベさーん?おーい?…うそ、息してない…そんな、カレンのせい、で…?あ、あぁ…!ごめんなさい、アヤベさん!アヤベさーーーん!!!」
「…はっ!」
ガバッと起き上がったアヤベさん。辛うじて生還したようである。
「アヤベさん!良かった、生きてた!」
「殺しかけた人の言う台詞?妹が助けてくれたのよ」
「妹って亡くなった双子の?」
「ええ。三途の川で引き止めてくれたの。とにかく、これ以上付き合ってられないわ。帰るから」
「待ってください!次のは自信作なんです!もう一度チャンスをください!」
726/02/14(土)23:38:00No.1402093454+
「死にかけてるのよ?…で、これは何が入ってるのかしら?」
「イナゴの佃煮」
「帰るわ」
「待ってください!見た目は悪いけど案外美味しいんですよ!」
「佃煮単体ならね。何でチョコに混ぜたのかしら」
「男の子って昆虫好きかなって…」
「だからって食べたくはないと思うわよ。嫌よ、さっきも言ったけど明日デートなの。勝負下着だって用意したんだから」
「はい、召し上がれー」
「むぐっ!」
口にチョコ味のイナゴを押し込まれ、再度倒れるアヤベさん。
「どうですかアヤベさん?今度のは自信…作…?うそ…また…?カレンのせいで…?ごめんなさいアヤベさん!多分隠し味で入れた練り梅が良くなかったんだと思います!戻ってきてアヤベさん!アヤベさーーーん!!!」
「…はっ!」
「良かった戻ってきた!」
「道理でちょっと酸っぱかったはずだわ…妹にまた来たの?って怪訝な顔をされたわよ」
826/02/14(土)23:38:17No.1402093549+
「せっかく会えたんだから少しくらい話してきても良かったのに」
「ええ、私もそう思って明日のデートの意気込みを語ってきたわ。あの子と話せるのが嬉しくてね、話し込んでたらそろそろ戻った方がいいよって心配してくれたの」
「それ惚気られるのが嫌になって無理矢理送り返したんじゃ…」
「とにかく、帰らせてもらうから。もう食べないわ」
「そんな!あと一個だけ!これならきっとお兄ちゃんの思い出になると思うんです!」
「……ねぇ、カレンさん。好きな人の印象に残るのが目的なのよね?だったら、チョコ作りより大事なことがあると思うのだけれど」
「どういうことです?」
「贈るチョコはあくまで切っ掛けに過ぎないということよ。美味しいチョコ、インパクトのあるチョコ、それも大事かもしれないわね。でも、本当に大事なのはちゃんと想いを伝えること。カレンさん、貴方はお兄ちゃんさんに好きと伝える努力をしているかしら?」
「それは…」
「私から見たら、今の貴方はチョコ作りに逃げているだけの臆病者よ。今一度、自分に必要なものを考え直すことね」
926/02/14(土)23:38:45No.1402093686そうだねx1
「アヤベさん…」
「大丈夫よ。貴方ならお兄ちゃんさんにちゃんと想いを伝えられるわ。応援してる」
「アヤベさん、そうじゃなくて。適当なこと言って帰ろうとしてません?」
「……そんなことないわよ」
「嘘。今の貴方はチョコ作りから逃げているだけの臆病者ですよ」
「……本当に明日は大事な日なのよ。体調は万全にして臨みたいの。他のことならいくらでも協力してあげるから、もうチョコは…」
「分かりました。じゃあ、お兄ちゃんの印象に残って、尚且つ美味しいチョコのアイデア、一緒に考えてください」
「分かったわ、任せてちょうだい!」
「わぁ、すっごい切実」
斯くしてアヤベさんの協力の元、カレンチャンはカワイイエクレアを完成させて、アヤベさんはデートをエンジョイしたとさ。
1026/02/14(土)23:40:57No.1402094506そうだねx9
まず普通のチョコ作れるようになってからアレンジしろ
1126/02/14(土)23:43:37No.1402095495+
👑デートに行ったのかい!?
1226/02/14(土)23:46:13No.1402096426+
これドア・イン・ザ・フェイスじゃないかなアヤベさん
1326/02/14(土)23:47:09No.1402096771+
> 刺身に付属していた菊の花を添えた。
似た事やらかした中の人がいたような…
1426/02/14(土)23:55:14No.1402099809+
アヤベさん妹ちゃんに呆れられててだめだった
1526/02/14(土)23:59:16No.1402101189+
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三國志1〜5
武 95→80→79→63→71
知 60→69→67→67→69
政 --→--→61→61→14
魅 95→50→53→55→83
1626/02/14(土)23:59:44No.1402101351+
>これドア・イン・ザ・フェイスじゃないかなアヤベさん
押し込み強盗じゃねぇかなこれは
1726/02/15(日)00:14:00No.1402106704+
アヤベさんかわいそ
1826/02/15(日)00:53:13No.1402120870+
男に卑しすぎる…
1926/02/15(日)00:56:15No.1402121919+
百合豚には書けない文章


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