──夢を見ていた。 ネーサ・マオなどというあの女に身体を貫かれ、死が迫るほんの刹那。 我の心を奪い、惚れさせたにも拘らず、終ぞわが愛を受け入れることなく 勇者に立ち去られたあの日のことを。 ……そうだ。あの勇者の隣には、いつも雪娘が寄り添っていた。 幼い勇者と同じくらいの餓鬼で、それでいて胸が瓜のように大きかった。 勇者より弱く頼りなかったくせに、少し早く生まれたからという理由で頼れる姉女房のように背伸びして振舞っていた。 次々と記憶が蘇っていく。こんな寒い日だった。 甘い菓子を送り合う日だったらしく、二人きりの寝室であの娘が我が勇者に菓子を手渡していたのを遠くで見ていた。 『お前様、今日はその…ばれんたいん、なる日とお聞きしまして…  このようなものを作ったのですが…よろしければ、その…』 『もう、僕の名前は下で呼んでよ。  それに君からもらったものならどんなものでも喜んで食べるさ…  …うん、凄く甘くて美味しいミルクチョコレートだね』 『……そう、ですか……///  み、ミルクは、はぁっ…///どう、ですかっ…?』 『ミルク?そうだね、甘くてまろやかで、普通の牛乳じゃないっていうか…  …って服をはだけさせてどうしたの!?』 『おまえ、さま……そんなに、好きなら……、  もっと、ミルクを、飲んではみませんか……♡』 『……この、ミルクって』 『雪精霊(スノー・フェアリー)族は……愛する人を想えば想うほど、  恋心が乳となって胸の内より溢れ出てしまうのです……♡』 『それに、今日は恋乳をいっぱい飲んで欲しくて……  “じいこ”の乳の実も食べてしまいました………♡  このチョコレートを作って、いるあいだ…おまえさまがよろこんで、くれると思うと…  両の胸が…、どくん…♡どくん…♡どっくんっ…♡どっくんっ…♡ と  心の臓のように熱く……きゃっ』 『…ごめん。ぼく、もうがまんできない…みたい』 『………いいかな』 『……はい』 『あなたを想うこの恋心を、いっぱい召し上がってくださいまs あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝!!!!!! 死ねぬ死ねぬ死ねぬ死ねぬゥゥゥゥ˝ゥ˝ァ˝ァ˝ア˝ア˝ア˝!!!!!!!!!!!!!!!!!