二次元裏@ふたば

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169719 B26/01/24(土)22:12:01No.1395550021+ 23:23頃消えます
コーラス部の練習の歌声が聞こえてくる。
スピッツ「ロビンソン」。る〜らら〜とサビの高音が心地良い。
「理解できねえな。それじゃ私有利のルールだ」
振り向いて、窓枠に腰掛けたナカヤマフェスタが言う。
「ハンデだ」
「ハンデは好きじゃない。私も同等のライフで闘おう」
そう言うと、ナカヤマはいつも被っているニット帽を脱いだ。
トレーナーのライフは5。ナカヤマフェスタのライフは5。対等の勝負だ。
何のライフか。それはこれから始まる脱衣賭博の、である。
126/01/24(土)22:12:15No.1395550101+
「トレセン学園賭ケグルイ部」
嘘喰いと賭ケグルイと地雷グリコが図書館に入荷されると、学園内はたちまちその話題で持ちきりになった。
奇想天外なゲームと心理戦に刺激を受けた学生たちは、自分たちで考案したルールをもとに、トレーナーへ勝負を挑むようになった。
もっとも、命を賭けるほど重くはしたくない。だが、何も賭けないのも味気ない。
その折衷案として選ばれたのが――脱衣だった。
226/01/24(土)22:12:34No.1395550247+
「それで、どんなゲームにするんだ?」
トレーナーは窓の向こうに広がる学園の中庭を指さした。
「人間orウマ娘ゲームだ」
人間orウマ娘ゲーム。ルールは非常に単純だ。
中庭を左から右へ通り過ぎる存在が、人間かウマ娘かを賭ける。
見事当てた側のライフは1追加され、外れた側のライフは1減少する。
負けていくごとに服を脱がなければならないが、勝てば着なおすことができる。
最終的にどちらかのライフが0になれば決着だ。
326/01/24(土)22:12:53No.1395550379+
「解せねぇな」
「何がだ?」
「賭けになってない。中庭を通るのはほとんどウマ娘だ。ウマ娘が圧倒的に有利すぎる」
その指摘はもっともだった。
「その通り。だから、”親番”を設定する」
このゲームには、親番が存在する。
親番はウマ娘か人間か自由に決める権利がある。相手は残りの選択肢を強制される。
ただし、親番は「ウマ娘を選択したら、勝敗に関わらず相手に親番を譲ら」なくてはならない。
トレーナーが親だとする。ウマ娘に賭けたとする。すると次の勝負、親はナカヤマに移る。
人間に賭ければ親番は維持できるが、勝ちの見込みの薄い択に張らなければならなくなる。
426/01/24(土)22:13:15No.1395550546+
「なるほど……勝ちを取るか、親を握るか、ってわけだな」
「これくらいがちょうどいい。さっそく始めよう」
最初の親番はじゃんけんで決め、ナカヤマが先手を取った。
「……私は、ウマ娘に賭ける」
「じゃあ俺は人間だ」
二人は並んで窓の外を見据える。
中庭の中央には、葉を落とした桜の木が一本立っていた。
昼食時にはそれなりに人気のスポットのようだが、平時はあまり利用されることがない。
ただ、放課後にいくつかの部活動が活動場所に使っていることがある。
526/01/24(土)22:13:32No.1395550663+
「空も飛べるはず」の歌詞が聞こえてくる。熱心なコーラス部だ。
すると、勝負服のウマ娘が小走りで中庭を横切った。
「……私の、勝ちだな」
トレーナーは何も言わずにワイシャツを脱いだ。トレーナーのライフは4。ナカヤマのライフは6。
ウマ娘を選んだので親の権利がトレーナーに移った。
「俺も、ウマ娘に賭けよう」
「なら、私は人間ということだな」
このゲーム、大まかなセオリーは決まっている。
親番になったら即座にウマ娘を選び、堅実な勝利を取りに行くというものだ。
これならば、大勝ちをしないが大敗もない。
626/01/24(土)22:13:50No.1395550796+
緊張し、中庭を見つめる。しばらくすると。
タキシード姿の男が指揮棒を手に中庭を横切った。
トレーナーとナカヤマは顔を見合わせる。指揮棒……? だが。
「……人間だな、私の勝ちだ」
トレーナーはベルトを緩めてチノパンを脱いだ。ナカヤマは乙女っぽく目をそらす……なんてことはなく淡々と見つめていた。
トレーナーのライフは3。ナカヤマのライフは7。
「運が悪かったな」
運が悪いだけではない。ウマ娘を選んだから親の権利がナカヤマに移ってしまうのだ。
「次は私が親番だ……ウマ娘を選ばせてもらおう」
「わかった。俺は人間だ」
726/01/24(土)22:14:08No.1395550940+
次に現れたのは、勝負服に身を包んだウマ娘だった。息せき切らして視界から消えていく。
「ウマ娘だな、私の勝ちだ」
トレーナーはTシャツを脱いだ。ライフは2。ナカヤマは8。
「……俺は人間に賭ける」
あえてセオリーを外して勝負に出た。これ以上は負けられない。
「いいのかな、それは典型的な――負け仕草だぜ」
直後、左から五人のウマ娘が現れた。
ここにきての連敗。視界がぐにゃあと歪む。
トレーナーは震える手でズボン下を脱ぎ始めた。赤色のボクサーパンツが露わになる。
「……どうやら今日のツキは私に向いているようだ」
トレーナーはパンツ一丁で険しい表情を浮かべていた。
826/01/24(土)22:14:31No.1395551113+
「……ナカヤマ、俺はナカヤマの下着が見たい」
「あん?」
「いやらしい意味じゃない。純粋に、どんなパンツを履いているのか興味がある」
「何言ってんだ、アンタ?」
「だからこそ、最後のチャンスを与えたい。ナカヤマ、降参するなら今のうちだ」
ナカヤマは怪訝な顔になった。布一枚で立っている男とは思えない。
ライフ差は歴然だ。誰が見ても自分が有利という。
「……ははあ」
ナカヤマは一つの結論に至った。狙いは、”無効試合”だ。
今、親番を握っているのはトレーナー。勝負を進めるか否かを選べる立場にある。
このまま話を引き延ばし、賭けを成立させず、最後は流すつもりなのだろう。
「気に入らねぇな。アンタは正々堂々としていると思ったのに」
926/01/24(土)22:14:48No.1395551263+
その間にも、二人のウマ娘が視界に入って、消えていった。
「楽しみだねー」
そんな声がガラス越しにわずかに聞こえてきた。だが、賭けは行われていない。
「勝負を投げるなんて、賭博師として一番やっちゃいけないことじゃねえのか?」
「……見損なうな。俺はナカヤマを裏切らない」
壁時計がちょうど17時を指した。ぼーん、ぼーんと鐘がなり、からくりのカッコウが飛び出してきた。
トレーナーは弾かれたように伸び上がり、びしりと中庭のほうを指さした。
「時間だ……俺は、人間に賭ける」
ついに覚悟を決めたのか? ナカヤマが口を開く前に、トレーナーは続ける。
「ただし”九回連続で”だ。俺は”九回連続で人間に賭ける”」
1026/01/24(土)22:15:07No.1395551387+
「なん……だと……?」
九回連続で人間に賭ける? 一瞬、思考回路が追いつかなくなった。
いや、だが、できる。ウマ娘を選ばない限り、親番は譲られない。
理屈の上では、永久に人間だけを選び続けられる。
だが、誰もそんなことはしない。
あまりにも、勝率が低すぎるからだ。
はっと我に返って中庭を見るのと、トレーナーが微笑むのは同時だった。
一人、二人、三人、四人、五人、六人、七人、八人……九人。
トレーナーと思しき人間が、談笑しながら桜の木の下を通過していく。
九回の勝負は、すべて成立していた。トレーナーのライフは10。ナカヤマのライフは0。
1126/01/24(土)22:15:27No.1395551531+
「な、ぜ……」
「思い出したんだ。今日はコーラス部の定期演奏会だ」
「な……だから、指揮者と勝負服のウマ娘が……!」
ナカヤマはかぶりを振った。
「いや、それでも人間が九人まとまって来るとは――」
「中等部の全体トレーナー研修もあった。終了は17時だ」
トレーナーは淡々と続ける。
「鐘が鳴れば、教室から一気に人間が吐き出される。行き先は、愛バの待つ中庭だ」
ナカヤマフェスタは気が付いた。先ほどのパンツがどうこうの話、あれは悪あがきなどではなく。
「親番になって……時間調整をしていたってわけか」
「無駄話で稼いだのは、数分だ。あとは人間に九回、賭けるだけだ」
1226/01/24(土)22:15:44No.1395551664+
ナカヤマの気分は、不思議と高揚していた。
負けて意気消沈することは全くなく、むしろ相手をたたえたい気分だった。
いい勝負をした後だけに訪れる、静かな充足感に包まれていた。
「完敗だ。脱ごう」
「いや、脱がなくてもいい」
「なんだと?」
「俺はナカヤマと真剣勝負がしたかっただけだ。後のことはどうでもいい。グッドゲームだ、楽しかった」
その瞬間、ナカヤマの表情が曇った。口が、むっとへの字に歪む。
「……気に入らねぇな」
1326/01/24(土)22:16:03No.1395551777+
ナカヤマは制服の上着を脱ぎ捨て、スカートを床に落とした。
タンクトップもスパッツも躊躇なく脱ぎ、靴下を後ろへ放る。
「な、ナカヤマ!? 何を……!」
「敗者には罰、勝者には栄誉だ。アンタの当然の権利だ。だろ?」
じりり、とブラジャーとパンツ姿で近づいてくる。
「ちょ……ウワー! やめろ! 服、着ろ! 寒いから! ぽんぽ冷えちゃうから!」
悪いことは連鎖反応的に続いていく。コンコンとトレーナー室の扉がノックされた。
こんな時にだれが? 今立て込んでいます! と返答する暇もなく。
「ちっす! 新聞部です! 月刊号をお届けに参りま……し……た……?」
新聞部とカメラマンと思しきウマ娘が唖然とした顔で扉の前に立つ。
対するこちらはボクサーパンツ一丁のトレーナーと、下着姿のウマ娘。
「し、ししし、失礼しましたぁああ! おい、スクープ! スクープ! 一枚撮っとけ!」
ばしゃばしゃと遠慮なくフラッシュが焚かれ、旋風のように新聞部は去っていった。
1426/01/24(土)22:16:22No.1395551921+
何が起こった? トレーナーはがっくりと膝から崩れ落ちた。
「クックック……ハッハッハ! 時間通りだな」
ナカヤマが腹を抱えて笑う。トレーナーは急速に冷静さを取り戻す。
毎月第四金曜日の午後、新聞部が月刊号を届けにやってくる。ノックを待たず、扉を開ける。有名な話だ。
ナカヤマは、最初から知っていたのだ。
つまり、この勝負。最後の一枚まで、彼女の掌の上だった。
うなだれるトレーナーの肩にナカヤマが手を置いた。いたずらっぽく言う。
「いい勝負だったぜ」
その顔には満足げな笑みが浮かんでいた。
1526/01/24(土)22:16:45No.1395552088+
脱衣賭博はそこかしこで行われた。
しかし下着姿はさすがに恥ずかしいというので、水着を下に仕込むのがマナーになった。
サクラバクシンオーは爆速で負けた。だが、騙されるのが快感になっているようだった。
カルストンライトオは直線的に負けた。敗北への道を直滑降に降りていった。
ヒシミラクルは普通になんも考えてなくて負けた。そのままプールに行けと言われた。
オルフェーヴルは激戦の末負けた。「せぬ」とぐずったが、最後には堂々と金色ビキニを着て学園内を闊歩していった。
ウインバリアシオンはイカサマで負けた。だが「堕ちる時は一緒っすよ」とトレーナーも巻き添えにして丸裸にした。
結果、水着姿のウマ娘が学園を練り歩き、風紀は完全に崩壊した。
「おかしいであります……おかしいでありますよ……こんなことは」
フェノーメノは泡を吹いて気を失った。
ナカヤマフェスタはやけに機嫌がよくなった。
1626/01/24(土)22:26:03No.1395556157そうだねx3
脱衣賭博する前にわざわざ金色ビキニを着るオル面白すぎる
1726/01/24(土)22:26:37No.1395556367+
男性コーラス隊
1826/01/24(土)22:29:31No.1395557588+
スレッドを立てた人によって削除されました
弱者男性の妄想すぎる…
1926/01/24(土)22:33:58No.1395559416+
スレッドを立てた人によって削除されました
>No.1395552088
>オワリ
オワリの人騙ったらレスしてもらえると思ってる浅ましさ

>メ欄に終わりやオワリ入れてるだけで書き手が固定されてるとでも思ってらっしゃる?
でもそうすればあの人気怪文書作家と誤認してもらえると思ったからやったんだろ?普通は終わりでいいし
浅ましいよ
2026/01/24(土)22:39:58No.1395561985+
流石にブラとパンツはライフに含まれてなかったか
でもトレーナーは負けたらパンツも脱ぐんだよな
2126/01/24(土)22:48:07No.1395565187+
風紀委員も風紀を乱せ


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