二次元裏@ふたば

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1367271 B25/12/30(火)22:26:38No.1387877215そうだねx2 23:56頃消えます
イモゲンチャーしました

出てくるの
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/12/30(火)22:27:21No.1387877549+
あらすじ
各々の目的を果たすためにあらゆるプログラムが集うとされている「マグメル」へと向かう颯乃とゴブリモン
旅の途中で情報を得るため図書館に立ち寄った二人は有力な情報を得る。
マグメルへ向かう道筋を示す『ウェルギリウスの羅針盤』を手に入れるため、暗き森──『アトラーカブテリモンの森』深部へと再び足を踏み入れるのだった。

***
225/12/30(火)22:27:37No.1387877639+
日も届かない深い森の中、二つの人影が歩みを進めていた。
「険しいな……大丈夫か?ゴブリモン」
「まだ大丈夫だけど、ホントに道あってるんだよな?」
なかなかの獣道だ。
無心で歩むように心がけていたが、否が応でも思い出す、かつての森の記憶。
ここで起きたとある事件の渦中で、自身が未熟なばかりにパートナーまで巻き込んで友人たちに迷惑をかけてしまった。
苦い記憶を思い出しながら森を進んでいるとふと気づく──闇に紛れて獲物を窺う、幾つかの視線に。
「どうやらすんなりと通してはくれないようだ」
「わかった、ゴブリモン、超進化──!」
しばしの間、葉が一際大きく揺れた。

***
325/12/30(火)22:27:52No.1387877753+
襲い来る森の住人達を退けしばらく進むと、急に開けた場所に出た。
中央には小さいながらも厳かな雰囲気を宿す祠が鎮座し、傍らには樹木のようなデジモンが静かに眠っている。
お互いに顔を見合わせる。どのみちここより他に道らしい道もない。
意を決して近づいてみると、デジモンが目を開いた。
「来訪者とは久しいな……」
声の主、ジュレイモンは威厳と年季を感じさせる重々しい言葉を発する。
ここに来るまでに出会った者たちと違い敵意を感じないため、颯乃は話しかける。
「失礼、私は神崎颯乃。こちらはカラテンモン。この森に『ウェルギリウスの羅針盤』を探しに来たのだが、何かご存じだろうか」
「私は見守っているに過ぎない……決意を固めたのなら、その祠の前に立つといい」
それを持つに相応しいかは自ずとわかるだろう、と続けたジュレイモンはそのまま沈黙してしまった。
「……つまりなんか試験みたいなことが起きるってコトかな」
「そのようだな」
パートナーと現状を確認し、祠の前へ歩む。ここまで来たのだ、今更決意は揺らがない。
二人そろって前に立つと、祠から放たれた光に視界が眩んだ。
425/12/30(火)22:28:10No.1387877865+
光が収まると、先ほどの森の中とは明らかに違う場所へ立っていた。
見渡す限り果てはなく、頭上には晴れやかながら太陽の見当たらない空。
足元にはそんな空を反射するほどの透明な水が少し張られた地面が続いている。
今まで歩んできたデジタルワールドにも増して現実感のない空間だ。
「楽園を求めし者たちよ」
「うわあ!」
不意に背後から声がかかり、構えつつ反転するとそこには黒い靄の塊のような物体が揺らいでいた。
先ほどの声の主はこれか、と思案しているとそれが言葉を続ける。
「道標を欲するならば──汝らの力を示せ」
こちらの返答を待つこともなく靄が形を変える。
見る見るうちに巨大になっていったそれは、各部にヒレを持ち頭部を中心に金属で身を固めた海竜のような姿を象る。
「要するにコイツを倒せってことか!」
「なるほど、単純明快でいい」
525/12/30(火)22:28:53No.1387878145+
改めて剣を構えなおした二人へ、黒い海竜は頭部中央からエネルギー波を発射する。
躱しながら着弾した箇所へ目をやると、大きなクレーターができていた。どうやらまともに食らえばただでは済まないようだ。
「カラテンモン!」
「おう!『衝撃羽 』!」
烏天狗の翼から黒い矢羽が放たれる。
被弾直前に突然、海竜が一瞬不定形のような形を経由し姿を変えた。
さきほどと比較して大分小型で、槌のような武器を携えた人形のような姿。
「姿を変えた!?」
不意を突かれながらも、なんとか両の剣でいなすカラテンモン。
小型ながらも獲物に違わず侮れないパワーを持っているようだ。
「カードスラッシュ、──!」
援護しようとした颯乃に、先ほど姿を変えたものとは別の植物系デジモンが襲い掛かる。
素早く刀を抜き切り払いつつよく目を凝らすと、靄のデジモンと繋がっている糸のようなものがチラリと垣間見えた。
(手下を操っている?この敵は手数、というわけか!)
625/12/30(火)22:29:09No.1387878245+
手勢を払いのけながら合流し少し距離を取っていると、再び人型が違う姿に形を変える。
全身が機械で構成された、背中に砲門を二つ備えた二足歩行の巨大な怪獣。
二人で刀を振り下ろすも、厚い装甲に阻まれた剣筋は傷一つ付けられなかった。
振り払われた反動をいなしつつ着地し、体制を立て直す。
「これは……」
「一筋縄ではいかなさそうだな……」
眼前に立ちはだかる強敵に、再び柄を握りなおす二人。
道標を手に入れるための試練が幕を開けた。

***
725/12/30(火)22:29:31No.1387878373+
「くっ……!」
戦闘が始まって十数分、颯乃達は苦境に立たされていた。
機械系は元からサトリで動きが読みづらい傾向にあるのだが、特殊な敵だからかほかの形態も含め見切り切れず少しずつ被弾が増えていく。
カードで強化した攻撃など有効打も一切ないというわけではなかったが、本物には劣るとはいえ対究極体という世代差はいかんともしがたいものがあった。
「ハヤノ、このままじゃジリ貧だぜ……!」
人形とその配下に囲まれながらも寸でのところで攻撃を躱しているカラテンモンが叫ぶ。
(カラテンモンの言うとおりだ、ここはリスクを冒してでも攻めるべきか──)
自らの身を削るカードを使うか否か逡巡したその時、ついに複数体の攻撃を捌ききれなくなったところにブリッツハンマーが直撃した。
「ぐあああああっ!」
「カラテンモン!」
吹き飛ばされた烏天狗へトドメとばかりに靄が海竜の姿を取り、鼻先のエネルギー砲をチャージする。
「させるか!」
カラテンモンの眼前に飛び出し受けるが、クロンデジゾイド製の刀であっても人間一人の力では到底防ぎきれるものではない。
「うあっ!」
825/12/30(火)22:30:17No.1387878683+
致命打は避けられたものの、パートナーと揃って弾き飛ばされる。
ダメージを受け退化したゴブリモンと颯乃に、海竜が迫る。
「ハヤノ……俺達は十分経験を積んでるはずだ」
倒れ伏しているゴブリモンが突然そんなことを言い出した。
真意を計りかねて沈黙を続けている内に、彼が続ける。
「なら、何故進化しないんだ?」
「それは……」
一時共に旅した周囲の皆が究極体に進化していく中、二人は究極体へ進化することもなかった。
いや、進化を試そうとすらしていなかった。
原因は──
「あの時のことを、引きずってるんだよな」
この森に入るときに思い出した、苦い記憶。
敵の策略によるものとはいえ、暗き思いが猛るまままま進化し、皆と敵対してしまった思い出が過る。
また負の感情に任せて進化してしまっては申し訳ないと──否、それを言い訳にして、踏み出す勇気がなかったのだ。
925/12/30(火)22:30:40No.1387878830+
「俺もいる!きっと頼りないけど……それでも俺は、ハヤノのパートナーだから!」
「ゴブリモン──」
ゴブリモンの必死な言葉が胸を打つ。
自分一人の力で進化しているわけじゃない。
それなのに自分は、何を一人で恐れていたのだろう。
「そうだな……」
もう、迷いはない。
固めた決意に呼応するように、懐のアークから新たな光が溢れる。
「もう一度、一緒に戦ってくれ!」
「当然!」
1025/12/30(火)22:31:02No.1387878958そうだねx1
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1125/12/30(火)22:31:41No.1387879210+
デジモンと文字通り一心同体となって進化するマトリクスエボリューション。
(……動く)
かつて友を事故から庇って怪我を負い、上がらなくなってしまった右肩が自在に動くようになっている。
両の手の剣で、久方ぶりに二刀流の構えをとる。
幼少期より幾度となく繰り返した構えは、半年近い空白を抱えていても体が覚えていた。
人形の姿を取った靄が槌を構えて突撃してくる。
(大丈夫だ)
構えを崩さず、正面から二刀で受ける。
(受け止められた!)
完全体の時とは桁外れの膂力に驚愕するゴブリモン。これなら、正面からでも互角以上に渡り合える。
だが、その隙を狙うように手下の植物型デジモンが背後から迫っていた。
(背中は、俺が守る!)
1225/12/30(火)22:33:59No.1387880075+
鞘に納まったままだった背後下部の2刀が独りでに動き、奇襲してきた敵の攻撃を受け止める。
──大丈夫。一人で戦っているわけじゃない。
自分の中にいる、心強い味方を感じながら力を込めて敵の武器を弾き飛ばす。
「はああああっ!」
四刀による回転切りにより背後より襲ってきた敵ごと、目前の人形を両断した。
喜びもつかの間、絶たれた黒い靄が今度は機龍の姿を取る。
「全員倒すまでが試練というわけか」
状況を把握し、気合を入れなおす。
砲撃を避けながら考える。相対するには今までの戦い方──カードによる強化が必要ではないか。
進化の際一体化してどこにあるかは分からないが、消えたわけではないはず。
心の中でアークを思い浮かべると、手元にトランプカードの山が出現した。
絵柄に目をやると、そこにはこの旅の中で見覚えのあるものたち。
これまでの記憶が昇華された、いずれも劣らぬ『切り札』ばかり。
使い方も、まるで幾度も使ったことがあるように理解できる。
スキを突くように機龍が両肩の大砲を放つ。
1325/12/30(火)22:34:35No.1387880313+
対応するために、咄嗟に選び取ったカードを構え、叫ぶ。
「メモリーブースト、『混沌三弾』!」
リボルバーから放たれたエネルギー弾が敵の射撃と激突/相殺し爆炎が上がる。
「メモリーブースト、『猿々廻回』!」
刃物のついたヨーヨーのような武器を生成/敵へ向かって射出する。
「メモリーブースト、『雷神堅盾』!」
眼前に生成された大盾を構え/爆発に紛れて一直線に接近する。
近接戦の間合いまで近づき、両手の二刀で突きを繰り出すが、厚い装甲に阻まれる。
1425/12/30(火)22:34:46No.1387880387+
かつて共に戦った仲間の一人との、数少ない問答を思い出す。
(「こちらの攻撃が通らない、防御力の高い敵と相対したときはどうすればいいのだろうか」)
「まだまだ!」
パートナーの操る剣と合わせて再度の四連突。
敵の機龍がよろめくが、まだ防御を貫通するまでは至らない。
反撃に放たれたクローが身を掠めたが、それでも勢いは止めない。
(「そんな時は、決まっている──」)
無口な先輩に教えられた、シンプルな教え。
(倒れるまで──叩き込む!)
貫徹の信念の元放たれた目にも留まらぬ神速の八刀が、厚い壁を貫いた。
1525/12/30(火)22:35:04No.1387880500+
腹部を貫通された機龍が姿を変え、最初に相まみえた海竜の姿を形どる。
「「あと一体!」」
進化までに残っていたダメージで疲弊してきた体を奮い起こすように、二人で叫ぶ。
振りぬかれた尾を防ぎ後退したピエモンへ顔を向け、海竜はエネルギー砲のチャージを開始する。
「メモリーブースト、『陽光炎弾』 、『月光神矢』!」
敵のチャージ完了と同時に、火炎弾と氷矢が放たれ敵の攻撃と相殺される。
爆風から飛び上がり、相棒の操る剣と合わせ全ての剣を構える。
(良子、雪奈……力を借りるぞ!)
取り出すのは、この度の中で最も多く連れ立った親友の二人。
「メモリーブースト、『抗滅火炎』、『魔騎氷雪』!」
手にした剣と相棒の振るう剣、二振りずつにそれぞれ炎と氷の力を宿す。
「『トランプソード・ルーベルサフィス』!!」
二属性を湛えた四振りが、最後の敵を断ち切った。
1625/12/30(火)22:35:24No.1387880636+
最後の一体を撃破したと共に光に包まれ、気が付けば辺りが薄暗い森林に戻っていた。
進化を解除し戻った颯乃がつぶやく。
「……夢、だったのか?」
「夢ではない」
「ウワーッびっくりしたあ!」
すっかり存在を忘れていたジュレイモンに語り掛けられて驚く二人。
「その証拠に──」
「これが……」
「……『ウェルギリウスの羅針盤』!」
颯乃の手中に、いつの間にか古めかしい羅針盤が握られていた。
その針は違わずただ一方向を指し示している。
「礼を言います、ジュレイモン」
「我は見守っていただけ……試練を突破する力を手に入れたのは、偏に汝らの積み重ねあってこそ」
見事であった、と称賛の言葉を浴びせ、祠の守護者は再び目を閉じた。
1725/12/30(火)22:35:37No.1387880721+
***

右肩を動かそうとしたが、進化前と同じく動かない。
どうやらそううまい話はないようだ。
「ついに最終目的地も分かって旅も終盤、って感じだな!」
「ああ、そのための新たな力も手に入れられたからな」
手元の羅針盤の指し示す先、地図上にあるのはただ一つ。
目指すは、生と死の狭間の楽園へと至る道。
「行こう──ダークエリアへ!」

つづく
1825/12/30(火)22:36:50No.1387881188+
デカパイマトエボ感謝
1925/12/30(火)22:38:30No.1387881776そうだねx4
当初は生身で戦える分強化イベントが遅いユニットみたいなイメージはあったんですが
こんなにも時間がかかってしまった…しかもつづくなんて書いちゃった…
MAKUHIKIは近いうちに、とは言えなさそうなんでそのうち…2周年くらいには…いけるといいですね…

Q.メモリーブーストってなんだよ
A.マトエボした後にもカードスラッシュぽいことしたかった 記憶を昇華して劣化コピー的な技が出せるぞ!
Q.ピエモンにそんな技ないよね
A.外部出演する度に新しい能力が生えるくらい謎に包まれている魔人型ならば新技も容易いとされているギャ
2025/12/30(火)22:38:55No.1387881936+
モノクロになると映えるなピエモン…
2125/12/30(火)22:48:06No.1387885352+
女の子がピエモンになるのちょっと性癖感あるな…
2225/12/30(火)22:53:54No.1387887330そうだねx3
図鑑の設定より話の進めやすさや見栄えが優先されるとされるギャ
2325/12/30(火)23:05:59No.1387891398そうだねx2
    1767103559213.png-(54264 B)
54264 B
いつもお付き合いいただきありがとうございます
うちの子が力になれたようで何よりです
颯乃ちゃんかっこいい!ゴブリモンもすっかり頼もしくなったね!
2425/12/30(火)23:31:21No.1387899106+
ヤッターカッコイイ!
2525/12/30(火)23:32:12No.1387899343+
知らない技や能力なんてデジアドの頃からポンポン生えてますからね
2625/12/30(火)23:41:39No.1387902169そうだねx3
お手書きが投稿できなかったので
直接ぺたり
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2725/12/30(火)23:47:02 ID:wd/TTrNUNo.1387903875+
スレッドを立てた人によって削除されました
対応するために、咄嗟に選び取ったカードは構え、叫ぶ。
「メモリーブースト、『混沌三弾』!」
リボルバーから放たれたエネルギー弾が敵の射撃と激突/相殺し爆炎が上がる。
「メモリーブースト、『猿々廻回』!」
刃物のついたヨーヨーのような武器を生成/敵へ向かって射出する。
「メモリーブースト、『雷神堅盾』!」
眼前に生成された大盾を構え/爆発に紛れて一直線に接近する。
近接戦の間合いまで近づき、両手の二刀で突きを繰り出すが、厚い装甲に阻まれる。
2825/12/30(火)23:48:52No.1387904475+
やったーマトエボかっこいい!!素敵だぜ
2925/12/30(火)23:49:54No.1387904839+
メモリブーストは知り合いのデジモンたちの技なのかねかっこいいね
3025/12/30(火)23:50:43No.1387905082+
スレッドを立てた人によって削除されました
デカパイマトエボ感謝
3125/12/30(火)23:50:55No.1387905158+
スレッドを立てた人によって削除されました
>ヤッターカッコイイ!
デカパイマトエボ感謝
3225/12/30(火)23:51:11No.1387905250+
スレッドを立てた人によって削除されました
デカパイマトエボ感謝
3325/12/30(火)23:51:50No.1387905446+
スレッドを立てた人によって削除されました
>やったーマトエボかっこいい!!素敵だぜ
デカパイマトエボ感謝
3425/12/30(火)23:52:08No.1387905565+
スレッドを立てた人によって削除されました
>メモリブーストは知り合いのデジモンたちの技なのかねかっこいいね
女の子がピエモンになるのちょっと性癖感あるな...


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