カツカツと立てられたブーツの音。 それに振り向いた生徒達が見るのは、エリートにしか着る事を許されない青い制服に、光を反射して見る角度によって違う色が煌めく長い髪を束ねた女性。 そんなエリート生、ファインメルトの姿を見た生徒達は格の違いに気圧されたのか、誰ともなく道を開ける。 ファインメルトはそんな有象無象に目を向ける事もなく、少し顔を顰めながら目的の場所に向けて歩みを進める。 カツ、カツ、カツ。 〜♪、〜〜♬、〜🎶 ファインメルトが早足で鳴らす音が、何処かの生徒が鳴らしているのだろうか、微かに聞こえる音楽にリズムを刻む。 ファインメルトが進むにつれて、煌びやかだがどこか神聖さを感じる音が、段々と大きくなっていく。 ファインメルトはその音の中心地となる部屋の前で止まると、バタン、とノックすらせずに扉を開いた。 「〜〜🎶〜〜🎶……ん?どしたの?」 「…………リテラ…」 部屋に入ってきたファインメルトに、楽器を打ち鳴らしていたピンクの髪を活動的に揺らす女子生徒、リテラがその手を止めてそちらを見る。 俯いていたファインメルトは顔を上げ……泣きべそをかきながらスカートをたくし上げた。 「お……おちんちん生えちゃった……!」 ボロン。 そんな擬音が聞こえてくるかのように、ファインメルトのスカートの下から、彼女の履いている膝丈のスカートにギリギリ隠れるかどうかというサイズの巨根が顔を出していた。 「……はい?」 予想外の発言と予想外の光景に、リテラはポカンと口を開ける事しか出来ない。 ……目線だけは、こっそりとチンポへと向かっていたが。 …………………………………………………… 「……うんうん、なるほど」 それから30分。 リテラが半泣きのファインメルトを慰めながら聞き出した所によると、 ・ネルヴァの魔力を引き出していた所、魔力が暴走してしまった。 ・暴走した魔力がファインメルトの中で行き場を失い、男性器の形で具現化してしまった。 ・魔力を『排出』すれば元に戻るはずだが、自慰行為のようになってしまい、ヘタレのファインメルトには出来なかった。 「……って事ね?」 「うん……なんか言い方に棘がある気がするけど……」 呆れた顔のリテラに、申し訳なさと恥ずかしさと釈然としなさがブレンドされた表情のファインメルトが頷く。 ファインメルトの話によれば、具現化された魔力チンポは感覚まで含めて再現され、ファインメルトの身体と一体化しているらしい。 そのせいで魔力を集中させたら恐ろしい大きさに勃起するわ、触ったら初体験の快感が走ってビクビクするわ。 ろくに男も知らないファインメルトには文字通り手に負えない状態になっていた。 かと言って、自分にチンポが生えたなんて事を先生や男の人に相談するのも恥ずかしすぎて出来ず……唯一頼れたのが、同じ女性かつ友人のリテラだったのだ。 「で、それは射精せば収まるの?」 「う、うん。魔力で作られた物だから、魔力を出せば消えるはず。まあ……そんな訳で、百戦錬磨のリテラ先生にお願いを……」 「人を勝手に百戦錬磨にすんな」 ピシッ、と手刀で軽くツッコミを入れながら、リテラはファインメルトの可愛らしい下着からはみ出したチンポを横目で見る。 もしもこのサイズのチンポを男が振り回していたら、リテラも恐怖を感じていたかもしれない。 だが、気心が知れた可愛らしい女性のファインメルトが、上目遣いの困りきった顔で見せてくるチンポは、また別の感情を想起させた。 …‥具体的に言うと、嗜虐心を。 「そう言うって事は……ソレ、私の好きにして良いのよね?」 リテラは蛇のようにスルリと腕を伸ばすと、指抜きグローブから伸びた長い指で、さす……とチンポを包み込んだ。 「ひゃうぅっ!!?」 ファインメルトはビクン!と硬直する。 だが、チンポの方は「もっと触ってください」とばかりにプルプルと震えていた。 その震えを抑えるように、あるいはもっと大きくしてやるかのように、リテラの指がチンポに絡み付く。 同時に、空いていたもう片方の腕がファインメルトを後ろから抱きしめ、2人の体が密着する。 ファインメルトの足と、それよりも少し太めのリテラの足もまた絡み合う。 じっとりとしたお互いの体温が伝わり、その熱がじわじわと頭を茹だらせる。 さわさわ。 指の腹で、慈しむように裏側を撫でる。 ツンツン。 人差し指で、可動域の限界を調べるかのように押す。 すりすり。 指全体で、シゴくように愛撫する。 カリカリ。 爪を立てて、優しく裏筋を擦る。 「んひっ♡んみゅぅ……♡♡」 リテラの一挙手一投足に、ファインメルトは面白いように反応し、顔を歪ませて悶える。 それがリテラの嗜虐心をまた煽り、指の動きが更に激しくなる。 「あっ、ダメ、無理、なんか、なんか出る……っ♡」 足をピン、と伸ばし、人生初の射精に向けて体勢を整えようとする。 後少し、あと1mmの刺激で出せる。 そんな時、リテラの指がチンポから離れた。 「え……?なんで……」 ファインメルトは、裏切られた子犬のような目でリテラを見る。 「これだけで出すとか勿体無いでしょ?本番はこっち……♡」 「え、あ、うん……」 リテラは小悪魔的な笑みで下…自分の股間の辺りを指差す。 ファインメルトが少しだけ残念そうな顔でそちらに視線を向け… 「嘘だよ♡」 「へっ?」 ファインメルトの意識が逸れた瞬間、リテラの手はガシッとチンポを鷲掴みにする。 その勢いのまま、シコシコシコシコシコ!!!としごき出した。 「ほっ!?♡♡やめっ♡♡やめてっっ!!?♡♡♡♡」 静止の声は届かない。 手加減も遠慮も一切無しの全力手コキ。 ビュルルルルルルルル〜〜〜〜ッッッッ♡♡♡♡♡♡ 不意打ちで押し付けられた柔らかい女子の掌に、レベル0の雑魚チンポが耐えられるはずも無い。 ファインメルトはなすすべもなく、導かれるままに射精した。 「ま・だ♡」 リテラはクパァ♡と足を開く。 ハグで2人の間に溜まった熱が、蒸れた蒸気となってムワァ……♡と拡散する。 トロトロと流れ落ちる汗は官能的で、先程射精したばかりのファインメルトの喉がゴクリ、と鳴る。 「さっき言ったよね?こっちが本番だって♡」 「え、あ、うそ…なんじゃ……」 「それも嘘♡」 まるでトラバサミのように、リテラの太ももがファインメルトのチンポを挟み込んだ。 羽毛布団の中のような温もりと、全方位からかかるムチムチの肉圧。 先程の手コキとはまた性質の違う気持ち良さがチンポに伝わる。 ほとんど無意識のうちに、ファインメルトの腰がヘコヘコと振られる。 それに応えるかのように、リテラも脚をスリスリと擦らせる。 グチュ♡グチュ♡ ファインメルトの射精した魔力汁とリテラの汗が潤滑油となり、いやらしい音を立てながらチンポと太ももが滑り合う。 「あっ♡出る♡出ちゃうっ♡♡」 ファインメルトは縋り付くように、ギュッとリテラの手を握りしめる。 リテラもその手を握り返し、安心させるようににっこりと笑う。 「射精せ♡♡♡」 ビュルッ♡♡ビュルル♡♡♡ビュルルルルルッッッ……♡♡♡♡♡ リテラの命令に従うかのように、ファインメルトの中に溜まっていた魔力が搾り出された。 リテラの太ももから、虹色の魔力汁がドロォ…♡と溢れ出る。 少しだけ足を離すと、粘性を持った魔力汁がダラリと地面に落ちた。 …………………………………………………… 「うぅ……♡」 ファインメルトは、恥ずかしさと疲労によってリテラの胸に顔を埋めた。 その股間にはもうチンポは生えていない。 「よく出せました♡」 その様子とは対照的な笑みを浮かべながら、リテラはファインメルトの頭を撫でる。 ‥…この後、『生やし癖』が付いてしまったファインメルトのために定期的にリテラが処理する事になるのだが、それはまた別の話。