エグニャアが住まうオリベ家のリビング。引っ越ししたばかりの頃は殺風景な団地の一室であったが。暮らしと共に変化していく。
まずソファーが来て、そしてTVが来て、マクベ法相(CV杉田智和)から送られた高級で重厚なカーテンがサイド3の人口照明を遮る。少し不釣り合いだ
「マさん」とニャアンは呼ぶその陶磁器が大好きなおじさん。キシリア様の寵愛を受け、キシリア様から才能を見出され、そしてキシリア様から「親子」の盃を受けた。キシリア組最期の「子」であるニャアン。
故に義兄弟であるニャアン夫婦をかわいがっていた。義侠心と庇護愛が関係性を形成していた。
マさんは地球の木材が好きだった。マさんはオーク材が好きだった。エグニャア夫婦の寝室のベッドはオーク材で飾り立てられていた
タンスも桐づくりだった。ジオン中流家庭にしては高級な内装が広がっていた。
そんなオリベ家は少しづつ、殺風景な見た目から徐々に「あたたかさ」を持ち合わせていた
藤編みベビーベッドと哺乳瓶、そして消毒材『ミルトン』がさらに家庭的な香りを強くさせていた
宇宙世紀においても粉ミルクは現役であり。『ミルトン』も現役であった

そんなニャアンと我が子をニッコリと見つめる存在、それがエグザベくんであった。
当然の権利として育休を申請した。愛するニャアンと赤子をふたりぼっちにさせる訳にはいかない。
しかし、ジオン軍学校の講師として授業に穴を開ける訳にはいかなかった
育休はわずか一ヶ月しか与えられなかった。現在は在宅ワークとして、オンラインで講義を行っている。
家庭的なリビングに鎮座するPCデスクと大型スクリーン。毎日エグザベくんは家庭内で仕事に励んでいた
本来なら黒板への板書で済むはずなのに、なれないパワーポイントでのレジュメ作り等、黒板ではなくオンラインで講義するのは通常講義より大変だた
そしてなにより、ニャアンと我が子の事が心配でならなかった。

まだ言語を習得していない赤子は泣く事と笑う事でしか感情表現ができなかった。
だから泣いているか、笑っているか、寝ているかだった。
子供が泣く度にエグザベくんが駆け寄る。寝不足でウトウトしているニャアンは反応が遅れてしまう
「ちっちかな？おっぱいかな？」とおむつを外すエグザベくん、新生児特有の「緑色のうんち」が出ていた。
おしりふきで清拭。おむつを変えてあげる。赤ちゃんは快適さを取り戻したように泣き止む
「ごめんなさい…あなたにまかせちゃって」
間に合わなったニャアン、すこしバツが悪そうに謝る。この子を産んだのは自分なのだ、自分で育てたかった
「気にしないでニャアン。夜泣きで君は疲れているんだ。もうしこしボクに頼って欲しい」
「でも…」
「僕はこの子の父親だ、一緒に育てたいんだよニャアン。わかって欲しい」
『父親』その言葉がニャアンに重たくのしかかる。―――この子の種は彼の種ではない。
眼の前の命には、エグザベくんの遺伝子。エッセンスは含まれていなかった。自分そっくりな褐色と瞳。

しかし『父親』として接してくれている。それはなにより『自分』、妻への愛からだろう。
その愛を深く受け止めていたニャアンであった。
実直で剛健。まるで軍艦を波風からとどまらせる「錨」のような重たい愛をニャアンは受け止めるつもりだった。
その愛の海におぼれるつもりだった。―――しかし、時は残酷であった
「ニャアン、ちょっと『別居』しよう」
―――突然の別れの言葉だった。悲しい言葉がニャアンを包む。別れである

「やだ…ここにいてあなた…」ニャアンはわがままを言う、
「90分もしたら戻って来るから、『えらいこ』で待っていてくれるかな？」
若妻の黒髪ロングを撫でるその指は角ばっていて男性的な手指だった。ブラウン色の髪色がまた男性らしさを助長させる
「わかった…まってる。いっしょに『えらいこ』で待っていようね」
とすやすやと眠る赤子に声をかける。
「いいこ…えらいこ…やさしいこ」ニャアンは慈母めいた言葉で話しかける
かつてジークアクスに話しかけた時のように、優しく語りかけるのだ。「クソがぁ」とか言うニャアンは悪いニャアン。
「そうだね、きみは泣いてもいいし笑っても良い。でも「いいこ」にしているんだよ」
赤子に別れを告げ、エグザベくんはノートパソコンを持ち、リビングから離れる
静かに手を降るニャアン。
長いお別れがはじまる。

エグザベくんは自室に籠もる。出産前には空き部屋でしかなかったが、今急遽作った自室だ。
物は机と椅子しかない、コンクリ剥き出しの殺風景な一室だった。
エグザベくんノートパソコンを開き、ネットワークに接続する
「こんにちわ、みなさん。」話しかける相手は薄いパソコンの液晶画面だった
その先にいるのは数百人ほどの士官候補生達、エグザベくんの姿はオンライン上で映し出されていた
軍学校「ニュータイプ概論」の授業がはじまろうとしていた。1コマ90分の授業であった
エグザベくんに産休はない、しかしこうして在宅で授業をできる環境はとてもありがたかった
授業中、時折赤子の鳴き声が聞こえるのは御愛嬌。鳴き声が聞こえるたびそわそわする若き夫エグザベくんの姿は
ジオン士官候補生全員が知っていた。
でも鳴き声はすぐに止む。ニャアンがあやしているからだ。
愛妻に育児を任せるしかないこの90分。辛い時間ではあるが、夫として食い扶持を稼いである証拠でもある
故にこの90分にエグザベくんは全力をかける。
語りと簡単なレジュメのみでニュータイプについての基礎理論を未来のニュータイプたる候補生に叩き込むのだ。

終礼のタイマーが鳴る
「では今日はここまで、質問のある方はDMを送って下さい、明日以降返信します」
90分の労働時間終了。ラップトップを閉じ、リビングへ向かう。
長いお別れは90分で終了した。再会を果たす。
「ニャアン、だいじょうぶかい？ニャアン？」とエグザベくん顔を覗き込む
ニャアンは我が子といっしょに眠っていた。夜泣きと授乳で寝不足であった彼女は常にウトウトしていた
「やさしいこだ、やさしいこだねニャアン」
彼女にタオルケットをかけ、そっとしておいてあげる優しいエグザベくんの姿がそこにはあった
神聖たる夫の姿がそこには存在した―――
「今日はボクがご飯を作ろう」
そう言って米を研ぎ始めるエグザベくん。とりあえず米を研いで、そして炊いてからおかずを考える派の男だった
冷蔵庫の中身と格闘しながら料理に勤しむエグザベくん、絵になりますね
どんな夕飯になったかは二人と一人の赤子だけの秘密。幸せな団欒だったようですよ。
エグザベくんはいいだんなさんになれるよ

以上がエグザベくん在宅ワーク概念の全容です。
某お題スロットよりお題をいただきました、ありがとうございます
明日と明後日はおやすみです
次回のジークアクスの内容次第でまだ語り足りない所があると思うので、続きはまた後日。

産まれてるね
産まれたんだね
ニャアンはいいおかあさんになったんだよ

自分の子供でもないのに育児を押し付けられるエグザベくんかわいそう
おかしいコモ
そんなのおかしいコモ

別居したほうがいいコモ

淫売は一人で産んで一人で育てるのがお似合いコモ
ニャアンはシングルマザーが似合うコモ

マブである友達に子供が生まれ「おばちゃん」になってしまったマチュ
「おばちゃん」でいるのもいいな、と思っていた
空虚に自分の子宮を撫でる。命を宿さないその生殖器官に怒る事を辞めようとおもった
「赤ちゃんデキなくてもニャアンの赤ちゃんかわいいからいいや！」
割り切りが早い所がマチュのいい所だった
マチュおばちゃんはニャアンの赤ちゃんを溺愛するよ

もうすぐ聖夜だねエグザベくん
性夜をエグザベくんと愛し合おうねニャアン

ディアブロ太郎さん今日もありがとう

私にも種付けするコモ
エグザベくんの元気な赤ちゃん産んでやるコモ！