二次元裏@ふたば

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691141 B25/12/09(火)20:05:05No.1380810148そうだねx2 21:24頃消えます
イモゲンチャーの怪文書書けました。前のから続いてます。今回で姉になろうとする不審者とは一旦お別れです
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自分ので出てるのは
867・片桐篤人
868・犬童三幸
931・林花英(イム・ファヨン)
こちらは今回お借りした「」イマー
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前の
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/12/09(火)20:05:40No.1380810344+
「犬童さん!日野君!山林に狙撃手が隠れてる!
こっちはレディーデビモンが撃たれた!すぐ何かに隠れて!」
225/12/09(火)20:06:10No.1380810527+
デジヴァイスから響く篤人の叫びに、三幸の心臓は跳ね上がる感覚に見舞われた。叫びを聞いたラヴォガリータモンが、すぐに三幸と勇太の遮蔽物となるべく飛び上がり、二人の前に仁王立ちした。
「勇太君!ヘルガルモンにも、何かしてあげられませんか!?」
「その場しのぎだけども……ラヴォガリータモン!溶岩をヘルガルモンに!」
勇太の指示に応え、ラヴォガリータモンは自らを構成する溶岩の一部を切り離すと、ブルムロードモンと打ち合うヘルガルモンに鎧兜のように纏わせた。
「助かったユウタ!これなら耐えれるはずだ!」
「ごめんねラヴォガリータモンも、ヘルガルモンも!君達が一番怖いはずなのに!」
「銃弾なら一発二発は平気だよ勇太!もし狙撃がきたら、僕がメルダイナーで反撃するから!」
陰に隠れ、申し訳無さそうに話す勇太に、強靭な脚で草むらに仁王立ちするラヴォガリータモンは、明るい声音を崩さぬまま、振り向いた。
「守りを固めてきたか……」
ブルムロードモンは花の槍を、溶岩で覆われていない顔面に突き出す。ヘルガルモンはそれを払うと、炎を纏った爪で槍の柄を引き裂いた。
325/12/09(火)20:06:44No.1380810734+
槍の穂が落ちる。ヘルガルモンは爪を振るった勢いで脚に力を溜めると、沈んだ態勢から右手を後ろにやり、低く飛ぶ。草むらを焼き焦がし這い進む炎の爪が甲冑にあたると、あざ笑うような金属音と共に爪は弾かれ、ヘルガルモンは体勢を崩した。
僅かによろめいたブルムロードモンが、槍の柄でヘルガルモンの顔を殴りつける。鈍い音と共にヘルガルモンが仰向けに倒れると、ブルムロードモンは拾った槍の穂を顔に突き刺そうとしたが、振り上げた槍の穂は突如起こった爆発により、ブルムロードモンの手から離れた。
「……ラヴォガリータモンの粉塵か!」
忌々しく呟いたブルムロードモンがラヴォガリータモンに振り向き、肩の花から重機関銃のような音を響かせ、種子を撃ち出す。大きく動けないラヴォガリータモンは粉塵による爆破と吐き出す熱線で対抗するも、連射される無数の種子の全てを防げず、命中と共にくぐもった呻きを漏らした。
「このまま砕け散るといい!」
このまま種子の連弾がやがて岩竜の体を砕く。ブルムロードモンが確信した瞬間、起き上がったヘルガルモンが肩の花を切り裂いた。
425/12/09(火)20:07:17No.1380810937+
「ぐっ……!」
ブルムロードモンは槍の柄でヘルガルモンの顔面を殴りつけるも、それを防いだヘルガルモンはその勢いを利用して、後退した。
「ミユキ!出力上げてくれ!」
「勿論!やってしまいなさい!!」
パートナーの求めに応え、ラヴォガリータモンの後ろに隠れた三幸は、右頬の傷が開く痛みを僅かに感じながら、デジヴァイスに力を送る。
力を送られ、更に激しく燃えるヘルガルモンを前に、ブルムロードモンは拾い上げた槍の穂と柄と繋ぐと、苦々しく口を開いた。
「力を得てもこれほどとは……だが!」
繋げられた花の槍は、宵闇をぼんやりと照らすように輝き出す。光は徐々に強まり、ラヴォガリータモンに隠れ直視出来ない三幸すらも、夜が明けたかと一瞬錯覚する程の輝き。
やがて開花した花の槍から、宵闇を斬り裂く陽光の大剣が現れると、ブルムロードモンは僅かに不満げに呟き、剣を手に取った。
「グラン・デル・ソルは使えぬが…参る!」
525/12/09(火)20:07:48No.1380811115+
ブルムロードモンがヘルガルモンに向かい一直線に駆け出し、剣を振り下ろす。ヘルガルモンはそれを爪で打ち払おうとしたが、陽光の剣に炎の爪が触れた瞬間、炎が陽光で掻き消された。
「な……!」
驚愕と共に、ヘルガルモンは咄嗟に腕を引き、回避を優先した。振り下ろされた大剣の切っ先は溶岩の鎧を紙のように引き裂いた。
それが見えた三幸は、瞬きする間も無い時間で訪れるであろう危機に、何か別のモノに突き動かされたように、咄嗟に力を送ってヘルガルモンの炎を激しく燃やした。
「ラヴォガリータモン!ヘルガルモンにまた!!」
ほんの僅かに遅れて叫んだ勇太が再びラヴォガリータモンに指示を出す間に、三幸はただ、魔狼の体が銃弾で貫かれないことを祈り、目を瞑った。
625/12/09(火)20:08:20No.1380811305+
「……ん?」
銃弾は、飛んで来なかった。三幸がそれに疑問を抱く思う間もなく、ヘルガルモンに再び溶岩の鎧兜が装着されると、ラヴォガリータモンが熱線を撃ち込む。陽光の剣がそれを容易く斬り裂くと、後退したヘルガルモンは、獄炎を引き裂いた剣を、息を荒くしたまま睨みつける。
「さぁ、どう出る?これで消えるような価値の者ではなかろう」
ブルムロードモンはどこか値踏みするような声音で、再び剣を構えた。
725/12/09(火)20:08:54No.1380811500+
「三幸さん!俺、後ろに回ってブルムロードモンを……あだだ!?」
耐えかねた勇太がデジヴァイスを握り動こうとした瞬間、三幸が勇太の耳たぶを迷わず掴んだ。勇太も突然のことで抗議よりも先に素っ頓狂な声を上げ、気が抜けたようにその場で座り込んでしまい、それからすぐ、三幸の有無を言わせない目に気付いた、
「私は篤人さんにあなたのことを託されましたの!無謀な行動は許しませんわよ!!」
「っ……ですけど!」
「銃弾はまだ来ないけど安心出来ない!僕から離れるのだけは絶対にダメだよ勇太!!」
三幸とラヴォガリータモンの言葉を受け、反論をしようとした勇太は苦い顔をしながら、三幸が差し出した手を掴み、ゆっくり立ち上がった。
三幸は勇太が立ち上がった事を確認すると、思考の整理のため、右頬に傷に触れながら言い始める。
「でも、弾丸は来なかった……単に篤人さん達の方を見ているのか、それとも他に……?」
「……理由はあるかもしれないってことですか?」
勇太の問いに、三幸は無言で頷くと傷に触れた手を離した。
825/12/09(火)20:09:31No.1380811705+
「どちらにせよ、私達はラヴォガリータモンに隠れたまま、ヘルガルモンにあの光の剣の対応をさせなければいけません」
「即席の鎧はともかく、炎も通じないのは……」
思考の整理を終えた三幸は、勇太の言葉に小さく唸って返事をすると、ブルムロードモンの剣撃に対して回避に専念するヘルガルモンを見て、再び傷に手を当てた。
「ミユキ!アレは今のオレにはどうにもできん!せめてもう少し、出力を……」
「やむを得ませんか。こうなったら全部注ぎ込んで短期決戦で「待ってください!」
目を見開し意を決してデジヴァイスを握りしめた三幸を勇太が止めると、自分のデジヴァイスを操作して、画面を見せた。
「……勇気の、デジメンタル?」
勇太のデジヴァイスに映されてた赤い卵のような物体を見て、三幸は自分の首から下げた同じ二文字の名前を持つ、真紅の紋章に手を触れた。
925/12/09(火)20:10:05No.1380811885+
「力がいるなら使ってください」
「いいのですか?」
紋章を軽く握り、まじまじとそれを見る三幸に対し、勇太は軽く笑って答える。
「三幸さんが俺のことを、片桐さんに託されたように……俺にも、託させてください」
「……任されました!」
勇太の言葉に、三幸は歯を見せて笑いながら、自身の真紅のデジヴァイスに移された、勇気のデジメンタルを見て、叫んだ。
「ヘルガルモン!デジメンタルアップ!!」
1025/12/09(火)20:10:36No.1380812070+
デジヴァイスから現れた勇気のデジメンタルは変形し、赤い鎧となる。それがヘルガルモンの身に覆われると……炎で歪み、噴き上げる火柱でひび割れた。刻まれた「勇気」という二文字ごと焼き尽くすように、炎はやがて、蒼く禍々しいものに変わる。
最後に生成された鉤爪に蒼炎が宿ると、一際強く燃え盛る。宵闇も陽光も焼き尽くす蒼い大火の魔狼の名を、三幸が叫んだ。
「ヘルガルモン・インフェルノ!焼き払え!!」
三幸は……魔狼の主は、右頬の傷から薄っすらと血を滲ませ、目を血走らせて叫ぶ。ヘルガルモン・インフェルノが応えるように咆哮すると、猛進するブルムロードモンが振り下ろした剣を、爪で弾き返す。それを受けたブルムロードモンは、目を見開いて後退した。
「まだ手段があったとはな」
ブルムロードモンが呟くと、地獄の蒼炎を宿らせた魔狼が、一直線に突撃した。
「三幸さん……俺より熱くなってない……?」
「……とりあえず、僕は狙撃に備えるね勇太」
魔狼が想像を超えた変貌を遂げたのを見届けた勇太とラヴォガリータモンは、三幸の先程までとは差がある振る舞いに困惑を感じながら、いつ銃弾が飛来するかも分からぬ奥の山林に目を向けた。
1125/12/09(火)20:11:27No.1380812377そうだねx1
スレに貼る分はここまで!だいたい13000文字くらいになっちゃった!
いつも通り色々とごめんなさぁい!!
1225/12/09(火)20:25:59No.1380817541+
デジメンタルの使用も対物ライフルギミックも最初は入れる予定なんて無かったのになんか入っちゃったの……
1325/12/09(火)20:40:52No.1380823332+
スレッドを立てた人によって削除されました
アンリアルエンジン
1425/12/09(火)21:19:35No.1380838618+
スレッドを立てた人によって削除されました
ファイアウォール


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