「うわあぁぁぁーん!もう残業なんてやだよー!あたしもお祭り行きたーい!」 医療部門に一人残された、いやネズミとともに残された人形、ヘリックスが泣きながらも器用に手は動かし薬品作成をこなしていた 「えーと、これとこれをアナライザを使って…あっ、こっちはもう結果が出てる!」 ドタバタと走り回る彼女の姿はボールに入れられたハムスターのようだ 「おじゃまするわね、お仕事経過はどう?」 「わわっ教授!?クリスマスなのにお祭りいかなくていいの?」 「いいのよ。もう十分楽しんだわ。次は聖夜に働くサンタさんを見に来たの」 「好きで働いてないよ!あたしも遊びたい。残業は自分のドジが原因だけど…」 一年でも特別な日に彼女が孤独に働くのもそのドジが理由。仕事では優秀なヘリックスはそれ以外でやらかすことが多々ある。今回は薬品棚の中身をぶちまけたため、補充する業務を命じられたのだ 「年明けまで続く祭りじゃない。それまでに終わればいいんでしょ?」 「でも、でも今日はサンタさんがくるんだよ?会ってみたかったな」 マグラシアでも本物のサンタクロースがいるわけない。元々子供は適当な理由で連れ出し、部屋にプレゼントを置く作戦だった。彼女に残業ができたのは渡りに船だ 「さて、私が来たからには安心よ」 「手伝ってくれるの教授!」 「遊びましょ。どうせ1日業務が遅れたって平気。サボりのプロが言うから間違いないわ」 「えぇええ!?で、でもお仕事……。それにいい子じゃないとサンタさんが」 「真面目ねぇ、ヘリックスは。それならこれはどう?良い子は悪い大人に捕まった。休もうと言われて仮眠室についていった」 「うんと、えっと…それなら平気、なの?」 「平気よ。平気。性夜のお約束くらい神様は許してくれるわ」 ──ヘリックスの部屋 「ま、鍵が電子ロックでも私の前では無いも同然ですね。いない間に私がプレゼントを置く。適当な作戦いくら子供でも通じるんですかね?私なら信じません」 ヘリックスの部屋に侵入したアントニーナはプレゼントと1つ2つと置いていく 「バレないように飾りつけるべきでしょうか?もっとサンタらしさがほしいな。書き置きでも残して…」 彼女の考えるサンタらしさがヘリックスの部屋を覆い尽くしていく 「あとは帰るのを待つだけですね。教授が呼びに向かったのですぐ戻るはず」 隣室なのを生かして壁に耳を当て、反応を伺う。特に声はない 「さすがにまだ早い。私も何期待してるんだか…」 1分後、また壁に耳を当て音を拾おうとするアントニーナがいた ──医務室「あっ、ダメだよきょうじゅ、やだっ」 脱ぎ捨てられた服が、ベッドに散らばるゴムが、行為にかけた時間を教えている。ヘリックスの螺旋を描くような特徴的な髪もすっかり乱れていた 「何であるのっ、それへんっ、おんな……なのにっ、だってきょうじゅっ」 「マグラシアって便利よね。データとオペランドさえあれば何でもできる世界だし。赤ちゃんだってできたりして。私と、ヘリックスの」 赤ん坊。それを聞いた彼女は、反射的に教授のちんぽを締め付けてしまう 「やッ、あ…まって、ムリ、だってあたしにんぎょっ……んんっ」 「どうして?データならあるじゃない。あなたは遺伝子の研究をしてるのよ。私は欲しいわ。あなたとの子供」 それに、と教授はヘリックスの小柄な身体を持ち上げるとそこからさらに突き上げる 「さっきからあなたの奧が私のに当たってるわよ?まんざらでもないんじゃない?」 「ほ、ほしいよ!ほしいもんっ!でもあたしまだ子どもっ、あッやっ、深いのっ…とどいてっ」 「子供だ大人だなんて細かいことは置いといて、ほらっ射精るから受け取って!」 「待っ、まってぇッ!いくっ、あたしいくッ、んんんんぅううううう〜」 子宮を持ち上げられ押し当てられた箇所から中に中にと教授のモノを受け入れていく。意識は朦朧と、すべてが終わるまでただ強くしがみついているしかなかった 「はあっ…はっ…できるかな?あかちゃん」 「どうかしら?できるといいわね。でもマグラシアだもの。ここなら研究を続ければきっとできるわ」 「そうだね!あたし頑張るよ!教授との赤ちゃんサンタさんがくれますように」 そのまま疲れたのかヘリックスは着替えることもせず眠りに落ちた 「呼びに行くだけが遅かったですね……彼女はどこなんです?」 夜半過ぎに暗闇を忍び足で、廊下を歩く教授をアントニーナが呼び止めた 「仕事で疲れて寝たみたいで……」 背中におぶられた少女は着るものも取り敢えず腕を通されたぐらいで髪も結ばず、運動でもしたかのように汗をかいたままだった 「ずいぶんと激しいお仕事だったようで。なにしてたんですか?こんなに可愛くて有能でみんなに頼られる教授のサンタを待たせて」 「ちょっと…遺伝子の、そう!卵子と精子がくっつくかの実験をね!」 「いいです。その口閉じててください。DDoS攻撃開始」