二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1764950682831.png-(656677 B)
656677 B25/12/06(土)01:04:42No.1379616693そうだねx2 03:55頃消えます
「ゲッ!雪!」
「まー。予報では言ってませんでしたのに」
空からはらはらと降り落ちる白い粉に、ふたりは眉間に皺を寄せた。ココがスマホの画面を拭い、ハンナが肩掛けカバンを抱え直す。
「これ、初雪じゃありませんこと?」
「だからなーに」
「撮ったりしなくていいんですの?ほら、いつもの」
「いいよ、そんなん」
そう答えるとココは少し目を伏せた。そして、か細い声でつぶやく。
「あてぃし、雪も冬も嫌いだし」
それを聞いて、ハンナは自分の失言に気がついた。安易に謝ることもできず、結局、
「わたしも嫌い」
と小声で返した。少し気まずい空気が流れる。しんしんと降る雪は、もうふたりの肩をうっすら白に彩っていた。
「あの」「ねぇ」
口を開いのは、ふたり同時だった。
125/12/06(土)01:05:21No.1379616822そうだねx1
「あっ、いや、」「コ、ココさんからどうぞ」
「えと、じゃあその、えーと……お嬢は、今日の夕飯、なににすんの?」
ココの質問に、ハンナは目を見開くと、すぐにくすくすと笑い出した。ココは顔を赤くして食いついた。
「は?何?キモいんだけど!」
「ち、違うの。あのね、わたくしも、同じ質問をしようとしてたんですわよ」
ハンナはけらけら笑っている。揺れる肩から、雪が舞い落ちた。一瞬ぽかんとしたココも、ハンナがあまりにおかしそうに笑うので、つられて笑い出した。なんでもない会話に、こんなにおっかなびっくりになるなんて。
「わたくしは、お鍋にしようかしら。寒いですし」
「鍋かぁ……いいじゃん?あてぃしもなんかあったかいモンにしよーっと」
「それがいいですわ。だって冬で、寒いんですもの」
「ん、そーね。冬で、寒いんだしね。さっさと帰ろ」
会話が少し弾んだ。雪は止まずに降り続けていたが、ふたりの心は温かかった。どうせ冬は毎年やってくる。わざわざ泣いてやる必要なんてないのだ。
「あー雪!寒すぎんだろ!」
「寒すぎですわー!」
ふたりは並んで駆け出した。雪が覆った道に、4つの足跡が並んでいった。
225/12/06(土)01:16:48No.1379618991そうだねx1
ココハン良いですわね…
325/12/06(土)01:17:36No.1379619119そうだねx1
ハンナさん?
425/12/06(土)01:18:28No.1379619273そうだねx1
全組み合わせでも完走する気か文豪アンアン
525/12/06(土)01:22:00No.1379619879そうだねx1
お嬢呼びなのハンナからしたら満更でもなく結構気に入ってそう
625/12/06(土)01:26:18No.1379620588そうだねx1
ココハンは"ある"
725/12/06(土)01:28:15No.1379620866そうだねx1
同室というだけでなく僅かな共通点から会話を構築し情景を引き出す...流石文豪だ
825/12/06(土)01:44:48No.1379623429+
>ココハンは"ある"
ない
ない
ありません
925/12/06(土)03:01:09No.1379632705+
>お嬢呼びなのハンナからしたら満更でもなく結構気に入ってそう
お嬢様願望あるからここだけでハンナさんポイント稼いでそうなココちゃん
1025/12/06(土)03:05:32No.1379633160+
この2人普通にいい関係で好き
1125/12/06(土)03:06:35No.1379633274+
>>ココハンは"ある"
>ない
>ない
>ありません
【ココハンはある】


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