「欲しがりですねーハンナさん」
シェリーが腕を前に出す。その手には、小さな箱が握られていた。何度見ても、どこから見ても、ジュエリーケースだ。もはやハンナの体は完全に宙に浮かんでいた。
（ドレス！式場！招待状！）
ハンナは目を瞑って左手を差し出す。薬指にリングをもらうために……
「はい！できました！」
能天気な声に、ハンナは目を開けた。薬指を見る。何も無い。
（あら？）
頭に疑問符が飛んだ。シェリーの方を見ると、ニコニコと胸をつついている。ハンナも自分の胸を見た。そこには、翡翠の石が埋め込まれたブローチがついていた。
「……これ？なに？どういう？」
「なんとなく、良さげだったので買ってきました！やっぱり似合ってますね〜。ほら私、恋人の鑑じゃありませんか？」
その瞬間、先ほどのビジョンがガラガラと崩れ、足が地面についた。意味不明なプレゼントをよこした本人は、底抜けに明るい顔で笑っている。これは、勝手に盛り上がったハンナが悪いのだろうか。
「ありがとう名探偵……」
「もっと言ってくれてもいいですよ！」
ハンナは座り直すと、またまたお茶を啜った。それから、胸のブローチを、薬指で撫でた。

光だ

ハンナちゃん一人で舞い上がってる…！

>ヒスイの宝石言葉は「繁栄・長寿・幸福・安定」です。
橘お前…

>「ありがとう名探偵……」
>「もっと言ってくれてもいいですよ！」
ここ好き！

>>ヒスイの宝石言葉は「繁栄・長寿・幸福・安定」です。
>橘お前…
なんとなく良さげだったから買ったっていうのはシェリーちゃんなりの照れ隠しだった…？

これが…これが指輪だったら…

>ハンナちゃん一人で舞い上がってる…！
これは否が応でも期待して当然でしてよ！

とりあえず褒めるようになってるのに愛を感じる

根性見せろよハエ女！

君は夜行性の「」ンアンちゃん！

>根性見せろよハエ女！
これは結構根性見せてるんじゃねえか？

今日もアンアンは文豪の道を歩んでいるようだな…正しい

さっさと遠野を旧姓遠野にしてやれっつってんだよ…！

>さっさと遠野を旧姓遠野にしてやれっつってんだよ…！
ですわですわ〜！

えー？でもすごく似合ってますよ？そのブローチ

ハンナさんが紅茶じゃなく所帯臭い番茶なのいいよね…

誕生日でも記念日でもない日にそういう装飾品を贈られるのは期待して当然だろ！
これじゃ遠野があんまりじゃねぇか…！紫藤もそう思うよな！？

もうわたくしの方から求婚したほうが話がはえーのではなくって？

書き出しからナチュラルに同棲してるシェリハン…

でもシェリーちゃんも流石にハンナちゃんの反応から本当は何を欲しがってたのか推察出来る気もする…

ブローチをわざわざ薬指で撫でるのがエッチすぎるからアンアンちゃんは有能

逆にまだ結婚してねえのかよ橘

期待と違っててもプレゼントにちゃんとお礼を言うハンナは偉い

エマさんに言わせればこんな時間に怪文書だなんて…やべーですわよ！

でもでも結婚を申し込むとしたらもっと特別な日のほうがハンナさんも喜ぶと思いませんか？

ここ最近のアンアンちゃんは凄い
投稿時間以外アンアンちゃんじゃないみたいだ

愛されてるのはわかりますけれど…！
けれど…！！

文豪の「」ンアンちゃんだ

遠野が橘になると2人になって呼び方がややこしくなるからウチから元々の橘への呼び方はハエ女固定になる