おう！おっさん！
まさか本当に完成するとは思ってもみなかったぜ〜！

（一般人の庭には似つかわしくない鋼鉄の獣がそこにはあった…）

いやなんか暴力的な感じの車体になってまあ
先祖返り的なマシンに乗る事になるとは

ところで･･･試運転はしたのかい？

>「ニ〜三日なのによくやるよ・・・マジで」
以前の100倍はいい走りする筈だぜ？ﾆﾋｯ
以前知らねーけどな！

一つ聞きたいのよね？杏子は直線でカタを付けるって言ってたけどさ…
やっぱり待ち構えた方が捕まえやすいような気もするのよね

>ところで･･･試運転はしたのかい？
これからってところさ…ついさっき樹里のOK出たからな〜

美樹さんたちがパーツ加工してくれたから早く済んだんだ…
神那さんのおかげで素材にも困らなかったし…自信作になったと思うよ、おじじ

>一つ聞きたいのよね？杏子は直線でカタを付けるって言ってたけどさ…
>やっぱり待ち構えた方が捕まえやすいような気もするのよね
そーだな、あの魔獣…曲がるときに速度落ちねえんだ…

>そーだな、あの魔獣…曲がるときに速度落ちねえんだ…
まあ物理法則無視しちゃってくれるのはあの手の存在の定番だが…！

さーて…あとはこいつをどこで転がすか、がちょっとした問題だ
適当な魔女結界でもありゃ、周りを気にせずぶっとばせるんだが…

路地に追い込んで時間を止めちまうってのも考えたさ
でも見つけて発動の間に逃げられちまうだろうな…
そんくらいに速ええ…無茶苦茶さ

ははーん…それで同じ条件になれる直線を選んだって事なのね？

見てから発動までの間に引き離されるか…随分とピーキーなのが出てきたな？

目的地で張ってるってのもあるだろうけどよ
反応遅れて桜に飛び込まれたらアタシらの負けだ

トップスピードに持っていくのに魔力も使うでござんすよ杏子？全力の出しどころはそれこそ一瞬でござんすから

ところでさやかよ…織莉子ちゃん達には協力を扇げたかい？

>ところでさやかよ…織莉子ちゃん達には協力を扇げたかい？
うっ…（固まるさやか）
そ…それは…

うーむ…まだキリカちゃんたちとはぎこちないか
まぁそれを言ったら俺も同じようなもんだが…

あ？んだよ青魚、お前らまさか仲間割れでもしてんのかっつーの（肩をすくめる樹里）
魔獣はいつ現われてもおかしかねーんだぞ？

そっちも色々あるみてーだな？
そんで…試運転なら樹里サマが特別に教えてやらねーこともないぜ？

う…う、うるさいわね
ちょ、ちょっとそのー…色々あったのよ！

>そっちも色々あるみてーだな？
>そんで…試運転なら樹里サマが特別に教えてやらねーこともないぜ？
そんなとこあったか？ツーかまだオマワリが走ってるぜ見滝原は
風見野もだ

>そんなとこあったか？ツーかまだオマワリが走ってるぜ見滝原は
>風見野もだ
まぁこの前駅前であんな火事があって間もないからなぁ･･･その辺は仕方ない部分もある

二木に来い！
ヒトッ気もねえとこがあんだよ
一回でも転がして感覚掴まなきゃ勝てるもんも勝てねえぞ？

…でも、みんな（顔を上げると一同を見渡す時雨）
こないだの駅前での事故もそうだったけど…その魔獣は普通に街中に現われるんだよね…？
だったらもう街中でテストするしか無いんじゃ…
>そんなとこあったか？ツーかまだオマワリが走ってるぜ見滝原は
>風見野もだ
あっ…事故の調査がまだ済んでないんだね…
>二木に来い！
えっ…ええっ！？　ほ…ほんとに大丈夫なの…？大庭さん…！

ヨシ…！実地試験しに行くか！

それはありがたい提案だけども〜……それに二木のあんたたちにも迷惑がかかるんじゃ

桜子の中に…何とか入れるかしらねこれは
自動車は駄目っぽいけども〜…

>それはありがたい提案だけども〜……それに二木のあんたたちにも迷惑がかかるんじゃ
んなこと言ってる場合かっつーの！姉さんには樹里サマから話し通しておいてやるから安心しろ
それに見滝原のあんたらがしくじってみろ、そうすりゃ次は二木か、宝崎か…ってハナシなんだろーが

>それはありがたい提案だけども〜……それに二木のあんたたちにも迷惑がかかるんじゃ
ケツ持ちはあたしがやってやるよ…ﾆﾋｯ♪
見てえんだよ…ここまで来ちまったらよ…そのマシンがどこまでの力があるのかをな！（狂気めいた目だ！）

こ、高速で跳びこまれたら…滅茶苦茶にされちゃう？
追いかけきれないなら…！

ヨシ！乗ってやるよ色んな意味でな！！
とゆーかそのハイスピードとやらにどうやってするのかすら聞いてねーぞこらぁ！

>ヨシ！乗ってやるよ色んな意味でな！！
>とゆーかそのハイスピードとやらにどうやってするのかすら聞いてねーぞこらぁ！
まあまあ！それをこれから試しに行くという事で！
レッツゴー！

二木には、夜の11時から明け方にかけてだな
門前橋の交通量がグッと減るんだよ…だから今回はそこを使わせてもらう！
“門前橋の蝙蝠”のヤローが居座ってたおかげであのあたりの治安が血の惨劇が起きるまで最悪になっちまってた名残だよ
ヤローがくたばった後も噂だけが残ってて、みんな橋を通るのを避けるんだよな

…な、なんかとんでもない事やってたのねアンタたち…

（そういうわけで桜の樹を使って二木にやってきたのである！便利！）

｜…今度は暴走族が私を狙ってる？不運とダンスっちまう？｜（あまりよくわかっていない桜子だ）

なるほどな…にしても、門前橋か！（二木市の地図を見ながら頷く「」）
>ヤローがくたばった後も噂だけが残ってて、みんな橋を通るのを避けるんだよな
治安の悪かった門前橋周辺を避けて、街の住民は街の東にある東扇橋か西にある西扇橋を通るようになったんだな
おかげで街の中央を繋ぐ門前橋が練習コースとして最適であると…！

>｜…今度は暴走族が私を狙ってる？不運とダンスっちまう？｜（あまりよくわかっていない桜子だ）
そうはさせないからさ！そのための秘密兵器をこれから試しに行くのよ！
二木までよろしく！

>｜…今度は暴走族が私を狙ってる？不運とダンスっちまう？｜（あまりよくわかっていない桜子だ）
まぁ…みたいな感じの敵が出ると思ってくれて概ねあってる
そうならないために今から秘密兵器の試運転をするんだ、桜子ちゃん

おう、桜子…わりーな
魔獣が搦め手使ってき始めたんだよ…めんどくせーことにな？
これはそいつを始末するための一手だ！よろしく頼まぁ

｜…うん、わかった｜
｜「」にさやか…それに杏子達みんなも、気をつけて｜
｜「」、あなたは特に……私もね、あなたの無事を祈ってるから｜

マミさんにはあたしが連絡しとくからね！ちょっとテストしてきますって

（桜子の美少女フェイスがたおやかに微笑む…さながら満開の桜のごとき華やかさである）

ま、今夜仮に出たとしても…こっちもいくつか兵隊出せるかもしれねえ…でも気は抜くなよ？

>｜「」、あなたは特に……私もね、あなたの無事を祈ってるから｜
お…おぉ！！（いかん…ちょっとグッと来てしまった！）
だ、大丈夫だ…化け物マシンの威容を前に二木の魔女もビビって出てこないかもしれないぐらいだ！

（二木の桜の樹へ…ここは地下にカタコンベのある所である）
（そして直線道路は目と鼻の先でもある…）

最終調整といつ現れるかわからないなんて本当に綱渡りなんだよね…すごくない？

（晩秋の夜を風が駆け抜けてゆく…直線道路は人っ子一人いない…）

さーて、ここがその試運転に適してるってとこかい？
そんで…どうやりゃいいかは動かしながらやってくとするか！

ホントに誰もいないわねぇ…車も来ないなんてさ？

>ホントに誰もいないわねぇ…車も来ないなんてさ？
まだ良からぬハナシがこびりついてんだよ、この街にはな…
ここを車が行き帰するようになるのはそれが剝がれた時だろうさ

この直線道路はそのまま門前橋に繋がってる道だよ（道を指さす樹里）
今の時間なら誰も通らねーし、姉さんにも声をかけて人払いしてもらってる二段構えだ
遠慮無くブッ飛ばせ！

そんじゃ、こまけーことは頭の中に送ってくれ！
（くろがねにまたがる杏子！突貫なので鋼鉄の地肌むき出しのマシンである）

へへ♪そいつぁありがてぇ…ここまでお膳立てしてもらってんだ
お言葉に甘えさせてもらおうじゃないか♪（キーを指でクルクルしつつ不敵に微笑む杏子だ）

ﾌﾞﾙﾙﾙﾝﾝｯ…！（エンジン始動！排気筒が唸る！）
ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ…！

ムム…往年のニトロヒロインのような感じだな杏子ちゃん！

変身する杏子！次の瞬間には視界から消えている！

イエース、まさにくろがね号の名に恥じぬ見た目でござんす…（ｳｯﾄﾘ…）
見ておくれよさやか、君たちが加工した金属ボディの無骨な輝きを！

ﾄﾞｯ…ﾌﾞｵｰｰｰｰｰﾝ!!!!

見る暇なく走ってったわよ！？
…ってか…前より段違いで速くない？あれなら…！

うっ…！！（杏子の赤ポニテが水平に靡く！）

＜ひょおおおおおおおおお〜〜…！！！！！（直線道路の大気を切り裂き、あっという間に遠ざかる！）

上等上等！
とは言え…その魔獣って奴のスピードもどんだけ出すのかすらわからねーが…
捉えられる速度のうちに食らいつくしかねえだろ？

いきなり乗りこなしてる…佐倉さん…色々違う世界にいる人って感じ？

おお…！！おおーっ！！（こぶしを振り上げる樹里！）
見ろよオイ時雨！神那！樹里サマ達のマシンが息づいてやがるっつーの！！

おうおう！もうすぐ端っぱか？ここで…ターンだ！

（ああ…なんだこの高揚感は！なんだかわからねーが…抑え込めるのか？このアタシの中のイカレたモンを）

>おうおう！もうすぐ端っぱか？ここで…ターンだ！
ｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬ!!ﾌﾞﾛﾛｰﾝ!!!!

『ｳﾞｫｲ!こっから全力試すぞ！どうすりゃいいんだ？』

>『ｳﾞｫｲ!こっから全力試すぞ！どうすりゃいいんだ？』
『あーもしもし杏子？ジェムみたいなのがついてるでござんしょ？そこにコネクト感覚で流し込むんだ』

(ハンドルの正面についている曰く付きのクリスタルめいた何か)

>(ハンドルの正面についている曰く付きのクリスタルめいた何か)
あ？！これか？
…大丈夫なんだろうな？バラバラになったらタダじゃおかねーぞ！

『いーから樹里サマを信じろ！ここまでおぜん立てしてやったんだぜ？死んで来い！！！』

お！こいつだな！（水晶めいた部分に指で触れる杏子）
おっさんのもんだった時のこいつにはボタンがついてたっけか…

>『いーから樹里サマを信じろ！ここまでおぜん立てしてやったんだぜ？死んで来い！！！』
あ、あの…そこは『風になってこい』とかなんじゃ…？
ぼくは訝しんだ

頼むぜくろがね？ｵﾗｧ!!!
（コネクトの要領で魔力を流し込む！）

死んでこいだぁ！？…はっ、上等だこのやろー！♪（にっ…！）
ついでに地獄の入り口でエンマのやつの顔にタイヤ痕つけてきてやるよ！

(魔力を帯び赤く光る車体！煌々と輝くヘッドライト！)

ｻｰﾃｨｰﾛｰﾔﾘｰ♪
（さやかのスマッホに着信…マミからである）

>(魔力を帯び赤く光る車体！煌々と輝くヘッドライト！)
ハハッ！なかなかゴキゲンだ！いくぜぇーー！！
フルスロットルだ！！

赤き魔力が鋼鉄の巨体に血液として流れ込み…沸騰する！
門前橋を食い破らんと咆哮する真紅の暴れ馬が今！アスファルトを切り裂きながら！
暗闇！走り抜ける！

（遠方から赤い光が来るのが見える…それはあっという間にこちらに迫ってくる！）

うっわ……あれスピードだけなら「」っしーのしろがね号をもう越えてるんじゃない？
これならもしかして…！
>ｻｰﾃｨｰﾛｰﾔﾘｰ♪
>（さやかのスマッホに着信…マミからである）
この着信音は…マミさんからだ！もしもーし！

うおっ！？どんくらい出てんだ！？
二輪が出していいような速度じゃないのでは？

＜ぃぃぃぃぃいぃいいいいいいいいいいいい！！！！

…やっほおおおおおおおーーーーーッ！！（迫る杏子の駆る新生くろがね号！）

>この着信音は…マミさんからだ！もしもーし！
『美樹さん！件の魔獣が出たみたいよ？見滝原の外周を遠巻きに動いているわ…！』

>うおっ！？どんくらい出てんだ！？
>二輪が出していいような速度じゃないのでは？
大丈夫だよ、おじじ…佐倉さん…！（テレパシーを送る時雨）
ブレーキテストもしておきたいから、そろそろブレーキをかけてみて…！

>『美樹さん！件の魔獣が出たみたいよ？見滝原の外周を遠巻きに動いているわ…！』
！
ホントですか？
えっと…例の作戦ぶっつけですけど動いてください！

>ブレーキテストもしておきたいから、そろそろブレーキをかけてみて…！
『ちぇっ、もうちょっと飛ばしたかったがしかたねぇ』
『だがただ止まるだけじゃ面白くねぇな……見てろ！』

>ブレーキテストもしておきたいから、そろそろブレーキをかけてみて…！
『オーケー！いまから止まりに行く！！！』

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ----ﾝ！！！！（ブレーキにて急制動をかけるくろがね号）
…ｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬ！！！！

ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｰｰｯ…！！（金田バイクめいたスライドブレーキだ！）

>！
>ホントですか？
>えっと…例の作戦ぶっつけですけど動いてください！
『わかったわ…暁美さんは桜の樹の前で罠を張る』
『美国さんへは…一応話はしてあるけれど…信じるしかないわ、彼女たちを』

>ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｰｰｯ…！！（金田バイクめいたスライドブレーキだ！）
うわわわっ…！（風圧でビビる時雨！そのまますとんと尻餅！）
も、もう…脅かさないで…！

ふう…そうさな……最高じゃねえか！これなら食い付けるだろ！！

ハハッ！こいつぁ良い！気に入ったよ！

>『わかったわ…暁美さんは桜の樹の前で罠を張る』
>『美国さんへは…一応話はしてあるけれど…信じるしかないわ、彼女たちを』
マミさん！人払いを何とかできないでしょうか？やっぱり難しいですかね？

…マミからの連絡だな？出たんだなしゃやか
アイツが…！

さやか！凄いぞ杏子ちゃん！それに新生くろがねも！
って誰と電話しているんだ？

…来たよあいつが！
まるで様子見る用に見滝原の外周ぐるぐる回ってるって…
ただの考え無しじゃないみたいね…ちょっと怖いかも

ええーっ！？ほぼぶっつけ本番じゃないの？！

いいぜ、樹里サマも付き合ってやる！
デビュー＆リベンジだ！見届けねえわけにはいかねーからな？ﾆﾋｯ♪

>マミさん！人払いを何とかできないでしょうか？やっぱり難しいですかね？
深夜になれば…そうね？時間を稼ぎつつといったところかしら？
それに相手も私たちを警戒しているみたい

>マミさん！人払いを何とかできないでしょうか？やっぱり難しいですかね？
それなら我がプレイアデス聖団が、十八番の合体魔法でなんとかするよ…任せてくれさやか（ﾊﾞﾁｰﾝ☆…とウインク！）
箱庭魔法を応用したものを限定的に展開する…と言っても
あすなろ市を覆ったあれとは勝手が違うから長い時間は持たないだろう…だから短期決戦、よろしく！

>…来たよあいつが！
>まるで様子見る用に見滝原の外周ぐるぐる回ってるって…
>ただの考え無しじゃないみたいね…ちょっと怖いかも
ウチらの妨害ぶっちぎっていくチャンス狙ってんだろうさ
一点突破にも程があるが…それに負けるわけにはいかねーな？

それこそウシミツ・アワーを利用して人気のない時に勝負をかけるという事か！
お巡りさんたちの目をごまかしつつ…！

あわわわ…なんかとんでもない事に巻き込まれてるんだよね僕…
こういうの他のネオマギウスのみんなよりなんか多くない？

感謝しとくよ、火トカゲ…あたしもこいつもちょうど良くエンジンあったまったよ
…くうかい？（ゴソゴソとポッケを探るとタバコめいてロッキーを取り出す杏子）

>感謝しとくよ、火トカゲ…あたしもこいつもちょうど良くエンジンあったまったよ
>…くうかい？（ゴソゴソとポッケを探るとタバコめいてロッキーを取り出す杏子）
お♪いいねぇ…樹里サマも甘いもんキライじゃねーっつーの♪

ヨシ！ならば善は急げって言うし急いで見滝原に戻るわよ！
頼むわよ杏子……あたしたちも全力でサポートするからね！

>あわわわ…なんかとんでもない事に巻き込まれてるんだよね僕…
>こういうの他のネオマギウスのみんなよりなんか多くない？
まあまあまあ！時雨！まあまあまあ！
呉越同舟でござんすよ♪

ああ、頼むぜ？ここまでお膳立てがあるんだ…
必ず潰してやる！

『直線道路ね…何とか追い立てるように考えてみるわ！任せておいて！』