*マギレコの1部2章と3章の間の出来事です 「…ささみ、なに~?」 ミラは無限とも思える程の屋台が並ぶ場所に居た 「これウワサだよね!!……たぶんね~」 いつの間にか浴衣になった魔法少女服を気にせずに、ミラは屋台が並ぶ道を歩く 「ささみはこのウワサについて何も知らないの?」 歩きながらミラはささみに尋ねる 「たしか~……祭りをとにかく楽しめ~って感じだったはず~」 大雑把な答えが返ってきた 「楽しめ…かぁ………自信ない~?」 ミラがささみの言葉を否定し、目についた屋台に近寄っていく |たこ焼きいかがですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!| 「うるさい!!」 思わずそう言ったミラに店主がしょぼんと肩を落とし 「あ~……たこ焼きくださ~い」 ささみがたこ焼きを買い、その場で食べる 「…個性的~」 ささみがそう言った瞬間 ブブー!! という音とバツ印の花火が打ちあがり 「…あれ!?」 最初の場所に戻された ブブー!! 「…これで五回目~」 スタート地点の鳥居を眺めながらささみがそう呟く 「これ…楽しいとか嬉しい以外をウワサが探知すると、お祭り失敗ってわけだね~」 ウワサの性質を何となく理解できて来た二人はまた屋台へと向かっていく 「……ねぇささみ、何~?……こういうの、少し楽しいよね」 わかる~とささみが同意し、射的の屋台の銃を手に取る 「魔力をこめて~」 バン! 精霊場のような的を撃ち落とし、ぬいぐるみを手にするささみ 「ゲット~!」 天に掲げてそう言うとともに ピンポーン! と言う音と共に丸印の花火が打ちあがる 「やった~…」 ぬいぐるみを抱えたまま屋台の群れの中を歩いていくミラ 「次は…あれにしよう!!」 |らっしゃい!| GSのような小さなボールがプールに浮いている、GS掬いに挑戦してみるミラ 「こういうのは初めてだけど!」 ミラは釣り竿手に持ち、先端の針をプールに沈める (ゆっくり…じっくり) ミラはボールの動きをじっくり観察し続ける (今!) バシャァアン!! 「ヨシ!!…ナイス~」 ミラがボールを手に取ると同時に、先ほどと同じように音が鳴り花火が上がった 「次は何処にする~?」 ささみがミラに聞きながら次の屋台に向かうのだった 「ちょっときゅうけ~」 ささみがそう言いながら近くのベンチに座る 「…あれ、あんなのあった?」 ミラが自身の左側を指さしながらそう言う、そこには…大きな太鼓があった 「あれがウワサの本体かな~?…行ってみよう!!」 ミラがベンチから降りようとするが 「先に焼きそば食べよ~よ~……まぁ、腹がへったら…食べるのが一番~」 ピンポーン!! 焼きそばを食べた二人は大きな太鼓の前に来ていた 「これが本体!」 ミラは武器を構えようとするが…出てこない 「何で!?、楽しいお祭りに武器は不要~」 ピンポーン!! ピンポーン!! 「…当たりなんだね、じゃあどうしろと」 攻撃方法を考え出すミラを無視して、ささみは太鼓の横についてるバチを手に取る 「これで叩くんだよ~」 ピンポーン!! 当たりと言わんばかりに音が鳴り響き ウワサが叩きやすい角度に移動する 「行くよ~!はぁ!!」 ドン! ドンドンドン!!! 音が鳴り響き、空間が揺れる 「次ミラ~……ちょ!いきなり!?」 困惑しつつもミラも太鼓をたたく カン!カン! 先ほどとは違う音が、ウワサ内に響き渡る ドンドンカンドンドドンカンカンカン!! 「太鼓楽しいよね~、初めて叩くけど、良い!!」 二人は魂のままに太鼓をたたき |幸せドン!!| そのような言葉が聞こえたと思えば、太鼓が夜空に飛び上がり ひときわ大きい花火となり散った 「「たーまや~」」