こんなのパイーパイーだよ

はいこんばんは
なんだか最近めっきり寒くなってしまいましたが月頭の頃は上着なんて着てられないような気温でしたよねおかしいな
今回はまだそんな過ごしやすかった頃のお話です
皆さんは「秋の乗り放題パス」という切符を御存知でしょうか
鉄道の日のある10月の間のみ販売され、3日間JRの全路線が乗り放題といういわば秋版の青春18きっぷのような切符です
値段は7800円なので18きっぷの3日版よりかなりお安いですね
今回はこの切符を使い旅に出ようという企画です

犯り残しってなんだったんです？
怒ってる女の子って可愛いよね…カメラさんもっとバニケツをお願いします

ここでものすごく個人的なことなのですが今回の旅を語るに避けられない要素なので説明
去る2024年12月、一週間にも渡る長期間の旅の途中私は鳥取県のとある場所で派手にすっ転び両手両足に怪我を負い病院に駆け込む羽目に
手はスマホを持つのすら一苦労、足は膝を曲げるだけで激痛が走るという状況下で旅の続きができるわけもなく道半ばでリタイア
以降の予定を全てキャンセルし新幹線で帰る羽目になるという事件がありました
今回旅の目的地に選んだのはまさしく事件の現場鳥取
前回ロクに見れなかった場所、一度見た上でゆっくり訪問すべき場所を洗い出し、ブラッシュアップし、やり残したことを全て潰しに行くための旅です
これは因幡の白兎への復讐だ

>ここでものすごく個人的なことなのですが今回の旅を語るに避けられない要素なので説明
うん
>これは因幡の白兎への復讐だ
え…？

あっどうせ語るのに時間かかるんで宣伝していいですか
前回の夏の旅の記録をスレで語ったものから更に加筆して外部サイトにまとめておきました
たまに「これまでのやつは見れないの？」と聞かれることがあるのでそういう方はこちらをご覧ください
なんと今回は前後編に分けて計2万字も語ってます
なんでこんな長くなっちゃったんでしょうね
https://note.com/kumanosita

津山まなびの鉄道館いいよね
昔行った時はタブレット閉塞器を触らせてくれた

>昔行った時はタブレット閉塞器を触らせてくれた
なにその楽しそうなの

因幡の白兎への復讐なので皮引ん剝いて逆バニーにしてやる！とかじゃないんだ…

1日目
朝一の新幹線に乗車し降り立ったのは西の玄関口新大阪駅
今日はまずここから在来線で途中下車をしつつゆっくり西を目指します
といっても新幹線を降りた時点でどこで降りるかは完全ノープラン
とりあえず新快速に乗り込んだもののこのまま乗っていたら予定よりも2時間以上早く乗換駅に着いてしまい時間を持て余す…どうしよう…とぼんやり路線図を眺めていましたが…そうだ旅の始まりに相応しい駅があるじゃないか！
というわけで最初の途中下車は東京から続く東海道本線の終着駅にして下関まで続く山陽本線の始発駅である神戸駅！
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神戸駅の開業は1874年！日本最古の鉄道である新橋〜横浜間の次に開業した日本で2番目に古い駅！
そして現在の駅舎が建設されたのはなんと1930年！以後90年以上現役で神戸の玄関口として活躍を続ける素晴らしい駅舎です！
コンコースにずらりと並ぶ巨大な柱が只者ではない空気を放ちます！
駅舎内部は多くのお店が入りかなり綺麗にリニューアルされていますが外壁のレンガや窓枠は当時から交換されてないようでその傷んだ姿から積み重ねた歴史の重さを感じることができます
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ここで私は時間がなくて行けなかった神戸駅耳寄り情報
切符売り場の近くにあるスターバックスPLiCO神戸店、なんとここ神戸駅の元貴賓室をそのまま利用して営業しているお店なんです！
貴賓室が残る駅というだけでも珍しいのに実質一般客に解放されているというのは大変貴重！
大抵は滅多に公開されないですからね！
皆さんも神戸駅を訪れた際にはぜひスターバックスを利用して要人気分を味わってください私も今度行ったら必ず寄ります
また改札の脇には現駅舎建築時に設置された水飲み場が保存されています！こういうのも最近の駅には無いですからね！
やはり神戸駅は積み重ねた歴史の重さが桁違いということを深く実感しました
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続いて神戸駅から普通列車に揺られ降りたのが山陽本線須磨駅
ここは駅の目の前に須磨海水浴場の砂浜が広がるという関西屈指の海が近い駅！
ホームに降りた時点で視界いっぱいに砂浜が広がる！…はずなのですが今日はその砂浜でスポーツイベントが開催されておりテントがぎっしり
う〜ん…まあ仕方ない…あと天気もすごい悪いので海が綺麗に見えない…でも降りた瞬間潮の香りがするのは好き
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海水浴場が近い駅ということで駅前には足湯ならぬ足洗い場が！さらに駅入り口には「ここで砂を落としてください」の注意書きが！
流石にこんなのは他の駅じゃ見たことないなあ！
青空こそ見れませんでしたが砂浜に出てしばらく海の景色を楽しみました
天気がイマイチとはいえやはり海が近い駅というのはいいですね
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須磨駅を後にした辺りでさらに天気が悪化し大粒の雨が降り出したためゆっくり途中下車する計画は中止
新快速で姫路まで一気に移動し乗り換えの列車を待つのですが、せっかくなので姫路駅の名物をいただくことにします
その名物とは姫路のえきそば！駅そばなんて全国どこにでもありふれてるでしょとお思いかもしれませんが姫路は一味違う！
そば粉を使わない中華めんに近いタイプの麺を使うのが姫路駅流！さらに薬味はネギではなく高菜漬け！
この高菜の辛み成分が汁に溶け出すのがまた美味しいんだ…
私はかしわ天そばを注文しましたが大きめのかしわ天が2つも入っていて大満足、美味しかったです
皆さんも姫路のえきそば覚えておいてくださいね
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あと姫路といえば播但線の103系ですよね！
やっぱりさ〜103系は顔面に扉がある地下鉄対応車よりこっちの顔だよね〜
関東では全滅してしまって久しく、関西でも殆どが引退してしまったので久しぶりに顔を見れて嬉しかったです
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デカパイハミ乳輪屋さんの旅行記好き

姫路からは姫新線に乗り換え一路津山を目指します
この姫新線、途中で運転系統がいくつも分かれており全線を直通する列車が存在しないため乗り通すにはどうしても乗り換えの手間が発生します
というわけで姫路〜津山間のほぼ中間に位置する上月駅で約50分の接続待ち
ですが降りてみるとこの駅が思っていたよりいい雰囲気！
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線路ギリギリまで迫った山、緩くカーブしたホーム、そして綺麗な木造駅舎となかなかのローカル駅
そして駅舎内には地元の特産品を販売する直売所が！
せっかくなので何かないかなと覗いたところ地元のパン屋さんが作っているアーモンドラスクを発見
早速一口頂くと非常に美味しい！天気も朝の空模様が嘘のように晴れ渡りとても爽やか！
予想外にいい駅を見つけ大変ご満悦…やっぱり旅はこういうことがあるから面白いんですよね
ラスクは全部は食べずに非常食として残しておきました
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いい思いつきだ
駅に何の興味もなくても「神戸駅は〜歴史が〜」と言われるとあたかも自分も見たいと思っていたかのような気がしてくる
赤茶色のレンガのイメージと共にその時突如脳内に流れ出す存在しない憧れ──

おっぱい屋さんの描くおっぱいに釣られたら旅行記が始まっていたけどこれはこれで楽しそうだな

やってきた下り列車に乗り込み午後2時過ぎに津山へと到着
ここでは乗り換えになんと2時間半待ち…時間もあるし津山へ来たからにはあそこに寄らなきゃなあ！ということで向かったのが津山まなびの鉄道館！
ここは津山駅構内に残っていた転車台と扇形機関庫を利用した博物館であり、大変貴重な車両を数多く保存している素晴らしい場所です！
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まずこの機関庫の大きさが圧巻！1936年に建築された津山の扇形機関庫は日本国内に残るものでは京都の梅小路機関車館に注ぐ大きさ！
現役当時の姿をそのまま残している転車台と機関庫というのがまず大変貴重なのにその上この大きさは本当にすごい！
もう大きすぎて私の写真じゃスケール感が伝わらない！
D51形2号機蒸気機関車を筆頭に保存車両も豪華な顔ぶれ！
特にDE50形、キハ33形などは日本ではここでしか見ることができません！
各車両が今にも走り出しそうなくらい綺麗に保存されているのもいいですね！
ここは本当にオススメです！
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この後は駅前のトマト＆オニオンでご飯食べました
津山に行くたびにお世話になってる気がするこのファミレス

さて…午後4時半を回り津山駅から乗り込むのが今回の旅の大きな目的であった因美線です
因美線は津山と鳥取を結びかつては岡山から鳥取へ向かうメインルートとして急行「砂丘」が名を馳せた路線です
ですが大阪方面から智頭駅までを短絡する智頭急行が開通したことで鳥取へ向かう優等列車は全てそちらを走るようになり、因美線の東津山〜智頭間は廃止ギリギリのローカル線へと成り下がってしまったのでした
そういった経緯からこの区間は1日わずか7往復、さらに大半が早朝と夕方以降に集中しているため昼間は僅か2往復という大変途中下車しにくい路線となっています
ですが！利用者が少ないことで施設の更新なども行われなかった結果国鉄時代の姿をそのまま残した大変味のある駅が多数存在する区間でもあるのです！だからどうしても降りてみたかった！
私もこの数年で1日数往復しか列車が止まらないようなローカル駅を多く訪問してきたローカル線のアマチュア！今更因美線にビビってられるか！
ということで覚悟を決め陽が落ちつつある山中で途中下車を慣行します

以前からどうしても降りてみたかったのがこの那岐駅！
開業は1932年！開業当時からの木造駅舎が今も使われています！
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この駅舎がもう素晴らしい！流石90年もの！木造のベンチ、木造の改札！本棚が設置された小さな待合室！
どこを切り取っても魅力たっぷりです！
さらにこの那岐駅の特徴が線路が駅舎より一段高い土地を走っているということ
そのためにホームと駅舎を結ぶ階段がまた雰囲気抜群！豪雪地帯の為木造の囲いが付けられた古い階段は見上げるだけでワクワクしてしまいます！
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時刻が午後5時を過ぎたことで周囲は刻一刻と暗くなり空も暗くなり始めたところで上り列車が到着…明かりがついたホームもまた素晴らしい！
ここまで画になるローカル駅というのもそうそうありません！那岐駅本当に降りてよかった！
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バニーで釣ってわっと旅行記を浴びせるつもりだな…

駅ではしゃいでたらすっかり周囲は真っ暗になってしまいましたが心配はいりません
なんとこの那岐駅、すぐ近くに宿泊施設があり今回はそちらを予約してあるのです
駅から道を真っ直ぐ徒歩10分ということで余裕余裕…と思っていたのですがなんか暗くない！？
街頭の数がめっちゃ少ないんですけど！暗いんですけど！
写真だと空が明るいように見えますが実際はそんなことありません！！真っ暗でした！！
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しかも歩道を歩いてるだけでやたら蜘蛛の糸が身体に引っかかる！！なんで！？歩道だよ！？
もう何日も人が歩いてないの！！？駅前の道の歩道なのに！！？
最近熊被害のニュースも多いので滅茶苦茶ビビりながら歩きましたがなんとか宿の明かりを見つけることができました
今回利用したのはナギノ森ノ宿さん、廃校になった小学校を改築した宿泊施設です
中は大変綺麗！その上安い！あとここ大浴場もあるんですよありがたいですよね
駅からここまで歩くだけで汗だくになった私はお風呂で汗を流しゆっくり寝ました
みなさんも因美線を巡る時には利用すると便利だと思います
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いい雰囲気の宿だ

明け方の写真って肉眼と全然違う写り方するよね

2日目
朝の那岐駅から因美線の始発列車に乗り込んだ私はこの機会にもうひとつの降りてみたかった駅を目指します
それが那岐駅の隣、美作河井駅！こちらの駅も1931年の開業時に建てられた木造駅舎を現在でも利用しています！
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お洒落なガラス戸で仕切られた窓口が残る駅舎も魅力なのですがこの美作河井駅の特徴が転車台！
かつて除雪車を方向転換させるために使用していた手動の小さな転車台が駅構内に残っているのです！
流石にレールは繋がっていませんが迫力は抜群！このレバーを押して人力で車両を回転させていたんですよすごいですよね
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かつての貨物用の側線が今も残る広い構内をブラブラ散歩していたらあっという間に折り返しの列車が来てしまいました
こちらも大変オススメの駅ですが本数はマジで少ないのでご利用は計画的に

ここまで白バニー推すなら白兎神社行けよ！

因美線を乗り継ぎ次へ向かったのは郡家駅
ここから伸びる若桜鉄道の終点若桜駅が今回の旅最大の目的地です
なぜなら前回！若桜駅に向かう途中で怪我したから！結局終点まで乗れずに引き返したから！
ただ次の若桜行きが来るのは約1時間後、待ってもいいですが前回来た時も同じ因美線の列車を利用し郡家駅で1時間待ちをしました
また同じことをするのは芸がないよなあ…ということで今回は列車が来るまでの間に2キロ強先の駅を目指して歩きます！
郡家を出てしばらく若桜鉄道は県道に沿って走るので道に迷う心配はないのですが…なんか暑い！日差しが強い！
なんで汗だくになってるんだ！10月なのに！
まあ曇り空よりはマシですけどねー曇りだと写真映り悪くなっちゃうし
というわけで歩くこと30分、無事2つ先の因幡船岡駅に到着しました
>ここまで白バニー推すなら白兎神社行けよ！
前回うさぎかわいい〜とかやってたら怪我したから絶対行きません

>前回うさぎかわいい〜とかやってたら怪我したから絶対行きません
大国主命「お前の目は邪悪なものを感じる」

若桜鉄道線の特徴は古い駅施設の数々！
1930年の全線開業時の施設を今でも大切に使っており、駅舎やホームなど数多くの鉄道遺産が国の登録有形文化財として指定されているんです！いわば生きた博物館！
因幡船岡駅はそんな登録有形文化財に指定された駅の一つ！
見てくださいこの駅舎！大変美しいこの木造建築！入口に吊るされた丸い電灯がいい味出してますよね！
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そしてこの因幡船岡駅は待合室の雰囲気も素晴らしい！壁備え付けのベンチとこれまた天井から吊るされた丸い電灯がグッド！
そしてホームに出ると田んぼと山ののどかな田園風景！いい感じの気温と吹き抜ける風！いや〜…めっちゃいい駅ですよここ…
ホームのベンチに座りまったりしていたらあっという間に列車が来てしまいました
もうちょっといたかったなあ…
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次に降りたのは八東駅！この駅の駅舎もホームも待合室も国の有形登録文化財！
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ですがこの駅の見どころは古いものだけじゃありません
なんとこの八東駅、かつては単線だったのですが2020年に列車の交換設備を復活させた大変珍しい駅！
若桜鉄道は元々途中駅に列車の交換設備が一切ない全線単線の路線であり、線内を1本の列車しか走ることができなかったため運転本数を増やすことができませんでした
そこでこの八東駅に交換設備を新設！通学時間帯に列車増発を行ったのです！
昨今暗いニュースばかりのローカル線で交換設備新設と増発というのは非常に嬉しい話題！若桜鉄道さん頑張ってますね！
その結果この八東駅は100年近く使われている古いホームとまだ出来たばかりの新しいホームが並ぶ珍しい駅となったのでした
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おまけにここ八東駅にはかつて使われていた貨物用ホームが保存されており現在は日本から姿を消した地方ローカル線の貨物輸送、その一端を見ることができます
なかなかユニークな駅で面白いですよね

八東からは上り列車に乗り逆戻り、降りたのは始発駅郡家の隣の八頭高校前駅
この駅は1996年に開業した特に古くない駅なのですが…因幡船岡まで歩いたときに少し気になるものを駅のそばで見つけたので戻ってきてしまいました
その気になるものというのがこちら、ドレミベーカリーというパン屋さん！
私はこの手の「店内でパンを焼いてるタイプの街のパン屋」が大好きで…店構えもなかなかレトロで惹かれるじゃあないですか…
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店内でパンを物色して見つけたのが「白あん揚げドーナツ」なる商品
なんと砂糖をまぶした揚げドーナツの中に白あんが入っているという見るからにカロリー爆弾なヤバいパン
こんなの絶対美味しいじゃん…ということでクリームパンと一緒に購入
結論から言うとまあ美味いに決まってるよねまた行きたいパン屋が一つ増えました
次に下車したのは隼駅
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この隼駅も非常に素晴らしい駅舎を持つことで有名な駅なのですが…今回の目的はそこではありません
まずはお礼参りを済ませなくてはいけませんから

うおっすげえ旅行記…

トーマスの車庫みたいなやつ現代に残ってるんだ

訪れたのは隼駅から少し歩いた場所にある「Cafe & Dining San」
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廃校をリノベーションした施設内にあるお洒落なカフェです
実はここ、私が例の怪我を負った際に応急手当てをしていただいた大恩あるお店
血だらけの両手を見せたら消毒液を持ってすっ飛んできた店員さんの顔今でも忘れません
食事後「去年ここで応急手当をしていただいた者ですが…」と話したところ当時対応してくれた店員さんが出てきてくれました
本当にありがとうございましたと何度も頭を下げてから旅に戻ります
いや本当に助かりました…鳥取のどこに病院があるかとか知らなかったもんなあ…
あっここお料理も美味しいんですよオススメのお店です
あとこれが私の血を吸ったアスファルトです
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そしてついに！若桜鉄道の終着駅若桜駅へと到着！
苦節10か月！ついに去年やり残した大願が成就しました！
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この若桜駅の施設も当然有形登録文化財！
さらにこの駅には若桜鉄道の車庫と本社が存在するため他の駅とはスケールが違います！
駅舎は他の駅と同じく90年以上使われている古いものですが他の駅が建築当時の姿を残しているのに対しこの若桜駅は構造はそのままに内部は大きくリノベーションされ大変綺麗になっています
駅舎内にはソファと机が並んだ洒落た待合室に加え軽食を売っているカフェまで！
古い駅舎のリノベーションは多少賛否が分かれるものですがこの若桜駅は非常に魅力的な駅に仕上がっていると私は思いますね
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デカパイ電車旅ありがたい

ちょっと待ってこんだけ読んでまだ温泉に辿り着かないんだけど

若桜駅の魅力はこれだけではありません！
構内には蒸気機関車が運転されていた時代の施設、すなわち転車台と給水塔が現存しているのです！
もちろんこちらも文化財！どれだけ文化財があるんだ若桜鉄道！
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かつて地方ローカル線の終着駅には必ずと言っていいほど存在したこれらの施設ですが綺麗な形で残っている駅は殆どありません！
特に転車台は回転可能な状態で保存してあるためとっても貴重！こちらも美作河井駅で見たのと同じ手動で回転させるタイプの転車台です！
いや本当に貴重なんですって…なぜかその貴重なものを半日で2つも見てるんですけど
そしてそんな構内に佇むのが現役時は鳥取で活躍していたC12形167号機蒸気機関車！
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こちらは圧縮空気で動くように改造されているので動態保存と言われるとちょっと違うのですが…それでも存在感は抜群です！
定期的に構内を運転もしているらしいので次はそれを見てみたいなあ！
若桜駅は怪我のせいで膨れ上がった期待と予想を超えてくる素晴らしい駅でした！

ちゃんと改築とかしてんだなあ

旅行行きたいな…

行ったことないのに美作って何故か読めたんだけどどこで覚えたんだろう

この後は鳥取駅へ向かいそこからはひたすら移動
今日のお宿は豊岡に泊っていたのでそちらまで向かわなければなりません普通列車で
夕飯は鳥取駅で購入した名物駅弁のかにめしと鳥取砂丘の新名物にして私の大のお気に入りプリンである砂丘プリン
あとドミノベーカリーさんで買ったパンや上月駅で狩ったラスクをつまんで夜を明かしました
どれも美味しかったです
>ちょっと待ってこんだけ読んでまだ温泉に辿り着かないんだけど
4時間喋りっぱなしでもう朝8時なのにまだ温泉に着いてなくて焦ってるのは俺の方なんだよね

3日目
楽しかった旅ももう最終日
今日はまず豊岡から列車に乗り朝の城崎温泉へ！
前回怪我をしたその日に予約していた宿がなんと城崎温泉の温泉宿！
普段やっすいビジホばっか使ってる人間が奮発して温泉に泊まろうとしたところその当日に怪我して温泉に入れなくなるという悲劇！
マジふざけんなよ………
ということで温泉リベンジだよ！！！！
ですが温泉に行く前に行きたい場所がありました
それが山陰本線の第一大谿川橋梁！
大谿川は城崎温泉の中心を流れる川であり柳の植えられたこの川沿いに並ぶ古い温泉街が城崎温泉最大の魅力と言っても過言ではありません
そんな大谿川を渡る山陰本線を朝から撮影！う〜んこの水面に近い橋と柳の葉っぱがいい感じだと思いません？
これが城崎温泉の景色なんですよいいですよね〜
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古いなあ
いいなあ

城崎温泉の特徴が外湯文化
温泉宿とは別に昔から地元住民に親しまれる共同浴場が多く存在するため宿泊せずとも温泉を楽しむことができるのです！
というわけで向かったのがそんな共同浴場のうちの一つ、一の湯さん
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城崎温泉を代表する共同浴場ですが朝一で向かったので人影はまばら！よしよし！
ここの名物が洞窟風呂！建物のすぐ後ろに聳える山をくり抜き作った洞窟にお湯を引き入れ、自然の洞窟の中でお風呂に入ることができるんです！
ゆっくりお湯に浸かってさっぱり！風呂上がりに瓶牛乳も飲んですっかりご満悦！
いや〜城崎温泉楽しいなあ！！

いい気分で温泉を出たものの次の列車まではまだ一時間以上時間が
そういえばまだ朝食がまだだったのでどこかで食べたいなあと城崎温泉をうろついたところ見つけました、素敵なお店！
こちら大谿川沿いに建つ「PARADI」さん
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朝9時から焼き立てのパンやケーキを提供しているお店です
今回は店の名物らしいアーモンドクロワッサンとバニラケーキ、そしてアイスブレンドティーをチョイス
あったかくてサクサクのクロワッサンは絶品！緑茶を使ったブレンドディーも温泉で温まった体を冷やしてくれて最高！ケーキも美味しかったです！
あと店のロケーションがすごくいいですね！ここは絶対オススメです！
オシャレ店舗知識で友人知人にマウントを取ろう！
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パンやケーキの写真は！？

>パンやケーキの写真は！？
全部食べてから撮ってないことに気付いた…

ならしゃあないか…

腹減ってると写真どころじゃないからな…

食い物は食うためにあるんだからそれでいいんだ

今まで紹介したラスクやドーナツの写真も無いから変だと思ったんだ

さて、城崎温泉の後は本来もう一度鳥取方面へ向かう予定でした
この区間には鎧駅という非常に海が綺麗に見える駅があり以前から行ってみたかったんです
ですがどうにも天気が不安定…城崎温泉は晴れていたものの分厚い雲が山の向こうに見えるこの微妙な感じ
流石に晴れてない状態で海が見える駅に行ってもなあ…ということで計画変更、まずはこのまま京都に向かうことにします
豊岡方面の列車に乗るため駅に戻った私を待ち構えていたのは謎の車両！
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えっ何コイツ！？本当に知らないんだけど！？どちら様ですか！！？
>今まで紹介したラスクやドーナツの写真も無いから変だと思ったんだ
食べ物は撮影するよりまず噛り付いてしまう癖がありまして…大抵食べてから思い出すんですよね…
ラーメンとかは食べる前に思い出すことが多いです

私は全く知らなかったのですがこちらの車両「うみやまむすび」は2019年に登場した車両だそうで…
観光列車用に改造こそしてありますが普段は特定の列車の運用についているわけではなく豊岡周辺の路線の定期列車に完全ランダムに充当されているんです
要するに狙って乗ろうとしても狙いようがない非常に希少な存在！それがたまたま予定を変更して早めに駅に向かったおかげで出会えたわけです！すごいラッキー！
このうみやまむすび、外観も非常に煌びやかで好きなのですがもっとすごいのが内装！
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転換クロスシートに加えて窓側を剥いたソファシートがずらり！車端部には観光案内などが行えるモニターまで！
これ本当に普通列車でいいの！？豪華すぎない！？
天井の照明などもきっちり交換されており大変力の入った改造を施されていることが分かります
というかもう元の車両から残ってるの天井のクーラーくらいでしょ…マジですごいわ…
思わぬ出会いに京都へ向かう自分の判断を褒めたくなりました
この時は

不穏な一言やめろ！

また…転ぶのか？

豊岡から京都まではひたすら山陰本線でゆっくり進みます
所要時間は4時間…いやまあ仕方ないですね豊岡って遠いんですよ
今回京都に向かう理由は京都市内にまだ乗っていない路線があったから
それが鞍馬山ケーブルカー！なんと鞍馬寺直営という日本で唯一の宗教法人が運営する鉄道路線です！
この時間から京都に行けば3時前には鞍馬山に着ける！旅の最後に鞍馬寺観光！いいじゃん！とかなり乗り気だった私
二条で地下鉄に、三条で京阪電鉄に乗り換え午後2時過ぎに叡山電鉄の出町柳駅へと到着しました
ここから鞍馬まで叡山電鉄に乗ればいよいよ…と思っていたところ出町柳駅の改札で衝撃の張り紙を発見
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今回の旅の行程が10月5日から7日でした
…………んぇ

城崎は昔カニ食いに行ったなぁ…
本ズワイ旨かった

鞍馬山って結構体力使うぜ

…はああああぁマジでぇ！？動いてないの！？4時間以上かけて来たのに！！？
旅先で頭が真っ白になるというのはこういう時に起こります
まあ動いてないもんがどうにかなるわけはないので打つ手はないです
今できることは何とかして代案を出すことのみ
ですが出町柳に14時過ぎというのはここからさらに遠出するには遅すぎる時間
あと今通ってきた三条や二条方面に逆戻りというのもしたくない
でもいくら考えてもこっからいい感じにリカバリできる行き先が見つからない…
ということでここから国際会館方面へ向かいまだ乗っていなかった地下鉄烏丸線に乗ることでお茶を濁すことにしました
お昼もまだだったし京都名物の街中華でも食べるか！と移動しながら検索したところ店が集中しているエリアをついさっき通過したことが判明したり
じゃあもう国際会館のレストランで食べちゃおうか！と思ったら今日は展示が行われていて一般人は中に入れない日だったことが判明したりともう何もかもがうまくいかない
いやまあ…仕方ねえよ…
もうグッダグダすぎて烏丸線の新型車両に乗れたことくらいしか語ることがありません
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自分もこういうひとり旅やってみたいなと思うけどこういうのって行きたいところを調べてから行くのかな

むっ

>自分もこういうひとり旅やってみたいなと思うけどこういうのって行きたいところを調べてから行くのかな
スレ「」じゃないけどドキュメント72時間で見た場所は結構行きたくなる

結局この後はたか松本店でつけ麺食べて京都駅でお土産買って新幹線でそさくさ帰りました
つけ麺と駅で買ったビールが美味しかったのでとりあえずの留飲は下がりました
おわり

いかがでしたでしょうか
かなり語っていた初日2日目に対して圧倒的中身のなさでお送りした3日目
旅はこういうこともあるというのがよく分かりますね
いやまあ城崎温泉までは滅茶苦茶楽しんでたので総合的に見たらいい旅だったと思いますよ
私来月また京都に行く予定なので鞍馬山ケーブルはその時リベンジしたいと思います
紅葉シーズンの京都ですよ！観光客の数ゲロヤバそうですね！
あと旅程がまるまるエアライダーの体験会と被ってるんですよね！今更変えられませんけどね！
エアライダーやりてえ〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！

いや本当にやばいぞ紅葉シーズンの渡月橋とか
電車で行くもんじゃない

分かってて行ったなら仕方ねえ

>自分もこういうひとり旅やってみたいなと思うけどこういうのって行きたいところを調べてから行くのかな
あくまで私のやり方ですけど
とりあえずここは絶対に行きたいって場所を決める
その場所に合わせて時刻表を調べて大まかな行程と宿を決める
その行程の中で行けそうな場所を軽く調べてピックアップしておく
その上で当日の天気や気分に合わせてアドリブで動くって感じですね
本数の少ないローカル線はもうみっちり予定組んで動かないと下手すりゃ死ぬ（比喩ではない）のでしっかり組みますけどそれ以外はかなり適当です
あとたまに「この列車乗りたいな〜切符取れそうだな〜取っちゃうかぁ〜〜〜！！」で取ってから「…これどうやって乗りに行くんだ？」って旅程を組み立てることがあります

旅行先をアドリブで動くと休業してたりでつらい

>旅行先をアドリブで動くと休業してたりでつらい
そんなことはしょっちゅうです
週に一回の定休日にどんぴしゃでハマるとかめちゃくちゃあります
一軒だけ定休日とかならまだいい方で周囲の店軒並み定休日の日に偶然ぶち当たるとかすごくよくあります
あれなんなんでしょうねなんでこんな嫌がらせみたいに？
でもあんまりきっちり決めすぎるのも面白くないと思うんですよね私は
その場その場のフィーリングで動くのが旅の醍醐味だと思います上手くハマった時は本当に楽しいですしね
その結果失敗したら人知れず泣きます

神戸は近いからよく行くけど知らなかったこと多くて面白い
今度見てみよう

というかまさに今回アドリブで動いて失敗してんだよ！！
みなさんもこうなりたくなかったらちゃんと調べた方がいいですよ！！！

ちゃんと調べた結果サイトの情報が古くて休業日なこともある

怪我しなかっただけヨシ！

デカパイようこそ岡山へ

このご時世だとGoogleMapのデータだけ見て大失敗なんてのもよくある

>行ったことないのに美作って何故か読めたんだけどどこで覚えたんだろう
美作は人名でたまに出てくるな
美作いろりとか

あとお酒のダイマしていいですか
帰りの京都駅の伊勢丹で買った京都醸造さんのこのビールがめっちゃ美味しかったです
オススメです
新幹線乗る前に駅の売店でビールを物色する、これオススメしません
一番の狙い目は大きな駅には大抵併設されてる百貨店の酒屋です
そういった百貨店がない場合にも地元のお土産コーナーの冷蔵庫などに地元で醸造されたビールが並んでいるパターンが多いです
せっかくなら美味しいお酒持って新幹線に乗りましょう
https://kyotobrewing.com/products/seoul-sweet

>あくまで私のやり方ですけど
>とりあえずここは絶対に行きたいって場所を決める
>その場所に合わせて時刻表を調べて大まかな行程と宿を決める
>その行程の中で行けそうな場所を軽く調べてピックアップしておく
>その上で当日の天気や気分に合わせてアドリブで動くって感じですね
>本数の少ないローカル線はもうみっちり予定組んで動かないと下手すりゃ死ぬ（比喩ではない）のでしっかり組みますけどそれ以外はかなり適当です
>あとたまに「この列車乗りたいな〜切符取れそうだな〜取っちゃうかぁ〜〜〜！！」で取ってから「…これどうやって乗りに行くんだ？」って旅程を組み立てることがあります
なんて楽しそうな旅行の仕方をしてるんだ…
今回ならどこかあったのかな？
それとも切符取れたから確実に行けるようにするため？