二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1760541200986.png-(151023 B)
151023 B25/10/16(木)00:13:20No.1363234688+ 03:18頃消えます
「こくこくこく……」
「おいおい、あんまり呑みすぎるなよビリーヴ」
「んんぅ……大丈夫です……自分の許容量わかってますから……」
「そうか……?」
ビリーヴがグラスにあけたお酒を飲み干す。時は夜頃自宅にて、俺とビリーヴはささやかな飲み会を開いていた。担当とトレーナーだった俺たちが、今や同じチームのトレーナーとサブトレーナーとして、あるいは先輩と後輩として、あるいはもっと深い関係として、こうして二人で呑むことができるようになるとは。あの頃は想像もしていなかったが、しかし随分と時は流れたものだ。
互いに持ち寄った肴をつまみ、思い思いに酒を呑む。最初は度数の低い甘めの酒を呑んでいたビリーヴも、宴もたけなわともなれば日本酒をいくつも空けていき、俺は俺で缶ビールを何本も空にしていった。

「……あ、また空になった……次のお酒……」
「ビリーヴーあんまり呑みすぎると明日に響くぞ〜」
「僕はまだ大丈夫です、だいじょうぶまだ呑めます……」
「それ酔っ払いのセリフだぞ〜」
「だいじょうぶです、まだ呑めますからぁ……」
125/10/16(木)00:14:19No.1363234959+
ぼーっとした目でまだ新しい酒に手を伸ばすビリーヴ。さすがにそろそろ止めるべきだろうか、そう思ってビリーヴの求めるチューハイ缶をひょいと持ち上げる。
「ぅぁ……トレーナーさん、おかわりくださいー……」
「もうだめー、ビリーヴ呑みすぎだからぁ」
「だいじょうぶです、だいじょうぶですからー」
ぐだぐだと、お酒を取り合うビリーヴと俺。
「うぅー、一本だけ……あと一本だけですから」
「ホントにかー……? じゃあ一本だけだぞー」
そうしてカシュっと缶を開けると、ビリーヴに手渡してやる。
「えへへ……こくこくこく……」
顔を赤くしたビリーヴが、嬉しそうに楽しげにチューハイ缶を呑んでいく。その飲む勢いは止まらずに、飲み干す勢いで呑んでいくとやがて、やけに軽い音を立てて缶がその手から離れ転がり落ちる。

「けふ……」
「ちょい、ちょい……ビリーヴそんな一気に呑んでだいじょうぶか……?」
「んんぅー……だいじょーぶです」
虚ろな瞳でじーっとこちらを見てくるビリーヴ。そんなビリーヴが心配になり、立ち上がってビリーヴのそばに寄ると……。
225/10/16(木)00:15:16No.1363235256+
「んんぅー……トレーナーさんー……」
すく、と……ビリーヴが立ち上がる。そうして、こちらにゆらりゆらりと近づいてくる。
「えっ、ちょ……どうしたビリーヴ……?」「トレーナーさーん〜」
押し込まれるようにビリーヴに迫られ、ベッドの辺りまで後ろずさりしていると、ビリーヴはうぅとすこしうなり顔を俯かせる。

「ぇっと……ビリーヴ、だいじょうぶか……?」「……トレーナーさんぅ……」
そうして、しばらくふらふらとしていたと思っていたらビリーヴは、急にくっとその動きを止め静かになる。
「……ビリーヴ……?」「…………」
どうかしたのか、心配になってその顔を伺おうとした、その時。ビリーヴはすくっと顔を上げ、そうして――。

「……トレーナーさ〜ん、ど〜ん♪」「おわぁ」
かわいらしい笑顔を向けたビリーヴに、どーんと押し倒される。
「えへへ……とれーなーさん……♪」
「うわちょ……ビリーヴ……!?」
胸元を抑え込まれ、ベッドに押し付けられる。倒れた先がベッドだったおかげで痛みは無いが、突然のことで驚いたのも事実。いったい全体どうしたのだと思いつつ、どうにか起き上がろうとするが――。
325/10/16(木)00:16:37No.1363235613+
「んん〜……♪」「うゎ、ビリーヴちからつよ」「どーん……♪」
人間がウマ娘に勝てるわけがないという言葉が脳裏によぎる程、しっかりとビリーヴに押さえつけられた身体は、まったくと言っていい程に動かなかった。

「んんぅ、トレーナーさんぅ……♪」
ぐりぐり、と。胸元にビリーヴが顔を押し付けてくる。それからぎゅぅ、とビリーヴが抱きついてきて二人の身体が密着する。
「び、ビリーヴ……! なにしてるの」「トレーナーさんをたんのうしてます」
ぐりぐりぐり、顔を押し付けるビリーヴ。
「んんぅ、ぎゅ〜〜〜……すき、トレーナーさんすき……♪」
思いっきり抱きつかれ、ビリーヴから好意を伝えられる。
「すき、すき……トレーナーさん、すき……」「ぅぁビリーヴ」「ぎゅーーぅっ」
耳と尻尾をパタパタさせて、抱きつくビリーヴ。なんとも可愛らしい姿ではあるが、流石にちゃんと引き剥がさないとマズい気がする、色々と。
「ちょちょ、一旦はなれてビリーヴ」
「……なんで」「え……?」

「とれーなーさんと離れたくないです……僕のことキライになったんですか……?」「いや、ちょっ……!?」
425/10/16(木)00:17:44No.1363235943+
ビリーヴが、涙目になってこちらをうるうると見つめてくる。そんなビリーヴの姿に罪悪感が湧き上がって言葉が詰まる。
「とれーなーさん、とれーなーさん……! ぼくのこと、キライになっちゃったんですかぁ……っ」
「ぁ、いや……! その……!」

「……えっと……その、好きだぞ……ビリーヴ」「…………もっと」「……え……?」
じぃっと、見つめてくるビリーヴ。

「もっと、言ってください……」「ぇっ……えっと、すきだ、ビリーヴ……?」
「もっと……っ」「す、すき……好きだ、ビリーヴ」
「もっと言ってくださいっ……!」「……あぁ、もう、好きだっ! ビリーヴ好きだ!! 愛してるぞビリーヴ!!」
「……えへ、えへへ……♪」
やけっぱちになってビリーヴに愛を告げると、ビリーヴは顔を更に赤くしてにへらと笑う。

「んん……♡ とれーなーさん、すき……♪」「あ、ありがとうビリーヴ」
「ん、ちゅーっ……♪」
525/10/16(木)00:18:57No.1363236271+
ビリーヴの唇が、俺の唇を塞ぐ。
「ぅぁ、ちょビリーヴ……!?」「んん〜……♪ ちゅー……♡」

ちゅ、ちゅぅ。ちゅーっと。ビリーヴが何度も何度もキスをする。普段のビリーヴならこんなにやたらめったらにキスなんてしない……けど、今のビリーヴは正体を失っていて。
「ちゅー……♪ ちゅっ、ちゅぅ……♡」
終わらないキスの雨。ビリーヴの瞳以上にとろけだす自分のあたま。……もう、なんだかどうなってもいいや、と。俺は思考を放棄し始めて、そして――。
「ちゅーう……♪」「……ちゅ」
「……♡ とれーなーさん、ちゅー……♪」「ちゅー……ぅ……!」
――そうして、俺とビリーヴは酔いが回って意識を失うまで、終わることの無い口づけの応酬に溺れていくのであった……。

――――
――次の日。

「……今日のトレーニング方針はこんな感じだ。…………えっと、その……ビリーヴの方からは、あの……あれだ、……えっと、どう……?」
「ぅぇ、ぁっ……いや、その……ぇっと……はい、大丈夫……です……」
625/10/16(木)00:19:16No.1363236370+
『……ひそひそ』
「なにかあったのかしら二人……?」
「ぎこちなくない?」
「昨日絶対なんかあったって」
「顔真っ赤で推せる〜」

「……い、いいからトレーニング始めろ!!」
『は〜い』
 コースへと走る担当たち。取り残された俺とビリーヴ。なんとも気まずい空気の中、俺はそっと口を開く……。

「……その、昨日のことは。お互い、無かったことに……」
「……は、はい……その……お願いします……」
 そう言ってみたは良いものの、止むことのないこの気まずさは、二日酔いで痛みつつも鮮明に残る昨日の記憶とともに、俺たち二人の間に重くのしかかるのであった――。

「…………ぁ、あぅ」
725/10/16(木)00:19:45No.1363236510そうだねx4
おわり
酔いどれビリーヴはたぶん絶対かわいい
どーん
825/10/16(木)00:29:33No.1363238964+
かわいい
925/10/16(木)00:59:09No.1363245625+
ど〜んが参考資料あるおかげで脳内再生しやすい
1025/10/16(木)01:10:53No.1363248012+
本編じゃ絶対出さないかわいい声のビリーヴいいよね
1125/10/16(木)01:21:35No.1363250086+
ど〜ん
fu5743843.mp4
1225/10/16(木)01:24:59No.1363250732+
スレッドを立てた人によって削除されました
弱者男性の妄想すぎる…
1325/10/16(木)01:30:51No.1363251679+
スレッドを立てた人によって削除されました
https://tsumanne.net/si/data/2025/03/24/9894773/
オワリの人とここまで文章力の差が出ると辛いな
とりあえず相手は奇をてらわないでトレーナーにしたほうが無難…
1425/10/16(木)01:31:49No.1363251819+
スレッドを立てた人によって削除されました
>おわり
>酔いどれビリーヴはたぶん絶対かわいい
>どーん
オワリの人騙ったらレスしてもらえると思ってる浅ましさ

>メ欄に終わりやオワリ入れてるだけで書き手が固定されてるとでも思ってらっしゃる?
でもそうすればあの人気怪文書作家と誤認してもらえると思ったからやったんだろ?普通は終わりでいいし
浅ましいよ
1525/10/16(木)01:32:24No.1363251914+
スレッドを立てた人によって削除されました
ちゃんとマクイクのスレで言われた通りトレウマの怪文書しか書かなくなって偉い!
1625/10/16(木)01:43:55No.1363253740+
ビリーヴはわりとお酒強そうなイメージある
1725/10/16(木)03:01:35No.1363261070+
1825/10/16(木)03:07:30No.1363261477+
どーんの残した爪痕は深い…


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