神馳 悟 かんばせ さとる 27歳 表向きの来歴 比較的裕福な家庭の一人息子として生まれる。都内の私立進学校に通っていた頃、当時付き合っていた同級生女子の一家の家族旅行に同行して冬の北米旅行に行く。 そこで遊覧飛行中に山中に墜落、遭難。10日程経ってから悟だけが救出され、パイロット含む残りの4人は付近で殺害されたハイイログマの胃の中から見つかった。 ただ一人生き残った悟は帰国後、有力な私大医学部に進学、そこでとある大病院グループトップの男孫と親しくなる。 卒業後はその大病院グループ傘下の総合病院に孫と一緒に就職。彼自身は高い技術を持つ期待の若手として活躍する。 しかし孫の方が拙い技術で医療事故を立て続けに起こし、一年余りで退職に追い込まれる。 彼と親しくそのコネで就職した悟も、現場からは惜しまれながらも病院を去る。 次に彼が就職したのは医薬品会社のFE社であり、短期の間に天沼矛配属の研究員にまでなる。 しかしそこも一年程で自主退職してしまい、そのまま天沼矛からほど近いダークエリアの一画に居着いてしまう。 そこでひと屋の創業者と幹部に出会い、今に至る。 もうちょっと詳しく箇条書き ・雪山に墜落した時点でパイロットと同級生の両親は死亡。食べるものが無く飢えた二人はやむなく三人の遺体を食べる。 ・人を食べたことで良心の呵責に耐えられなくなり、また自身を悟に食べさせるために同級生は自殺。 ・そこを冬眠に失敗したハイイログマに襲われ、食べ残しがハイイログマに全て食われてしまう。 ・悟も危うく食べられるところだったが、捜索隊によってハイイログマは射殺。悟も救助された。 ・食べかけ食べ残しも含めた遺体が全てハイイログマに食べられたことで同級生の自殺と二人が人肉食をしたことは発覚せず。 ・この時の体験が強烈に焼き付いてしまったのか、以後人肉食に傾倒することになる。 ・医学部に進学したのは、より効率的に人体を処理する技術を獲得するためと、医療関係者とコネを作ることで遺体を合法的に入手する手段を手に入れるため。 ・大学で知り合った孫を人肉食の道に引き込み、協力して悟の両親を排除。悟の自宅地下を人肉処理場に改装する。 ・悟にとって一つ目の誤算が、孫が外科医としてあまりにも無能かつ手術をやりたがる人間だったこと。 ・孫が医療業界に居られなくなった時に、孫が人肉食をしてる証拠を突きつけて孫の祖父を脅迫、悟の人肉食について口封じをさせる。 ・この孫はクロイツフェルト・ヤコブ病ほかプリオン脳症を発病して死亡。医療事故の件は有耶無耶に。 ・祖父の紹介でFE社に転職した悟は、人体実験だけでなく廃棄された実験体や殺害した敵対勢力の処分にも関わる。 ・しかし総じて味が良くなかったらしく、日頃から不満を漏らしていたらしい。特に廃棄実験体については薬漬けで食えたもんじゃない、という感想だった。 ・デジタマモンに出会ったのもこの頃。 ・その際の第一声が「もったいない!そんな食べ方をしたらおいしくないでしょう。私が美味しい食べ方や調理方法を教えてさしあげますから、どうかそんな残念な食べ方をしないでいただきたい。貴重な人間なのですよ?」 ・食用デジモンとそれを応用した食用クローン人間の開発計画を提出するが、当然認められるはずもなく却下される。 ・この事が悟のFE社退職の直接のきっかけとなった。なお退職願には食事が不味いことを退職の理由に挙げている。 ・悟が人肉食者であることを知っていたのは直接関わったことのある水行と金行の各次席までと副社長、人事部長だけである。 ・クオン社長や取締役達、他の五行メンバーには伏せられていた。また人事部長も他の同位個体には隠していた。 ・天沼矛からダークエリアに移り住んだ悟は「ひと屋」の存在を知り、接触を図る。 ・彼がデジタマモンとともに来訪して最初に言った言葉は「すいません、こちらで食用の人間は取り扱っていらっしゃるでしょうか?」。 ・おそらく社長から幹部までドン引きしたと思われる。 ・この頃にはデジモンを殺して料理して食べることもマスターしており、デジモン化がかなり進行していた。 ・悟もプリオン脳症を複数併発しているのだが、脳神経系がデジモン化していることで記憶と人格の連続性を保ったままデジモン化が進行している。 ・具体的にはデジモン化してない部分を破壊されても即死しないことや、性自認の欠落と性欲の消失とそれに伴う食欲の増進がある。 ・最終的に自身の内性器全部と陰茎以外の外性器を全て自分で切除、調理してデジタマモンと一緒に食べている。 ・「まぁ、期待してたわけじゃないけどあまり美味しいものじゃなかったね。」 ・脳はデジコアに置き換わっている。消化器と歯もデジモン化しており生のまま人間を骨ごと咀嚼消化吸収できる。 ・しかし本人は人間を美味しく食べることにこだわりをもっているので、生食は滅多にしない。気が向いたら活け造りにする程度である。 ・男より女が好き。大人より子供が好き。非処女より処女が好き。 ・「やっぱり男はどうしても臭みがね……。子供のほうが柔らかいしアクも少ない。」 ・「私は別に処女に拘ってるわけじゃあないんだ。ただ、あっさりと処女を失うような環境で育ったのはいいもの食ってないからかどうにも美味しくない。」 ・一番美味しかったのは、誘拐犯グループから横取りした良家の9歳の女の子だと語る。「誘拐犯どもがどいつもこいつも不味かったから、余計にあの美味しさが身に沁みたよ。」 ・人の姿をしているが人格や心が無いものや心が壊れきった人間を食べてもあまり美味しくないと語る。 ・デジモンを食べるときでも同様であり、自身では「知的生命体を食べることに何か意味があるのだろう」と分析している。 ・拉致や誘拐に際して、自身のターゲットとしては社会的に孤立してる一人暮らしの人間やネグレクトされてる子供を狙う傾向がある。 ・依頼されたターゲットの場合は架空の借金やSNS愚痴アカウントを作り出し、いつ失踪してもおかしくなかったかのように偽装する。 ・場合によっては陽動で連続誘拐事件を起こし、その犯人役まで用意する。最終的にだいたい食べる。 ・使用するのはひと屋製デジヴァイス。FE社製のものは退職時に全て返却した。 ・名前は「カンビュセスの籤」+「我が子を食らうサトゥルヌス」から。サトゥルヌスなので究極体をクロノモンにしつつ食人系ルート。 ・悟のイメージCVは阪口大助、デジタマモンのイメージCVは水石亜飛夢。 ・彼の口調や発言内容はだいたい正体がバレてない時の吉良吉影です。他者の気持ちが分からないのではなく、理解した上で全く共感できないタイプのサイコパスです。 ・それ故に、正体を知られたくない相手に対しては慎重に考えての言動になりますが、知っている相手、バレても問題ない相手だと途端に無神経かつ無思慮な言動になります。 ・この無神経さは今から殺して食べる相手に対しても同様で、むしろ恐怖に怯える様子を楽しむためにわざとやっているフシがあります。 ・デジタマモンの方はリアルワールドで潜伏するときはシャーマモンの姿でいることが多いです。ウェンディモンの姿ではあまり出てきません。 ・クロノモンへの進化はどうしても逃げられない非常時だけに限られ、基本的には戦闘よりも逃亡を優先します。 ・慎重で思慮深く、究極体にも進化できる力を持ちながら基本ビビリです。 ・それなのに食人衝動は抑えられないしデジモンを襲って食べることを自重できないことがあります。 ・要するに力に比べて心の弱いデジモンであり、悟のおかげで安全を確保できている面があります。