軍刀の少女:さ…ハナミさん、一緒に始原の精霊を倒しますわよ！
ハナミ:はいっ！────────えっ？
聴き慣れた口調、見慣れた表情
その筈なのに…話す言葉は思い出とかけ離れている
軍刀の少女:どうなさいましたの？
ハナミ:
1〜3.えっ…いや、だって…そんな…
4〜5.殺さずに済む方法は…ありませんか？
6.……兄さんは、兄さんはそんな事しない……
dice1d6=5 (5)

軍刀の少女:えっ…何故、ですの？
理解が追いつかない
そんな表情を少女はハナミへ向ける
ハナミ:何故って…彼女は兄さんの…
確かに、許されない事を崇宮澪はした
取り返しのつかない事も…だが今此処で彼女を殺すのはきっと良くない
兄さんだってそれを止める筈だ
軍刀の少女:そうですの…
1〜3.ハナミさん、貴方はきっと澪さんに何かされてしまったのですわ
4〜5.でも、あんな虐殺者は家族ではありませんわ
6.でも《わたくし》は彼女を赦しませんわ
dice1d6=2 (2)

ナニカサレタ側が何かされたのか？って心配するのはもう…

立ってた
俺はつらい耐えられない

ハナミなんとか気を保ってる

ハナミ:確かに私は崇宮澪に修復され此処に居ますが…
特段何かされたという事はない…筈だ
軍刀の少女:でも、ハナミさんを破壊したのは澪さんですわよね？鞠奈さんを破壊したのも
ハナミ:…それは…
思い返せば思い返す程、崇宮澪を許す理由は見つからない
多くの命を奪い、死に至らしめた彼女を許す理由は
軍刀の少女:
1〜3.もう我慢なさらなくても良いのですわ、ハナミさん……
4〜5.ねぇ澪さん、貴方は何が目的ですの？まだ真士さんを諦めきれませんの？
6.…いつかは許さないといけない事ぐらい、《わたくし》はわかってますわ
dice1d6=6 (6)

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

本当に正気なんじゃ…

無理矢理にでも皆の無念を晴らすためにハナミを認識しない様にしてたのかな…

正気だと剣を向けられないからわざと狂ってたならお労しすぎる…

ハナミが許したなら当然…何よりあの人は復讐なんてね…

本来なら命が奪われたことは士道が無かったことにしてくれたはずなんですよ…

ハナミ:《狂三》…貴方は…
軍刀の少女:真人さんはならもう許している筈ですわ、澪さんを…そしてハナミさん、貴方だっていつかは許すのでしょう？
《彼女》の微笑みはハナミが記憶するかつての表情そのままだった
あの時の優しさのまま、《彼女》はハナミの頭を撫で、抱き締める

つらいつらすぎる

…もしかしたら今でも一番許してないのは兄かもしれない

>一番許してないのは兄かもしれない
約束という呪いと苦役を与えてるから見方によってはそうかもしれないの…

軍刀の少女:でも今の《わたくし》は彼女を許せない
ハナミ:ぁ…
キッと澪睨み付けるその横顔に兄を感じ取ったハナミは《彼女》の意思が決して揺るがないものだと気付いてしまう
軍刀の少女:《わたくし》は澪さんの記憶も、僅かですが持っていますわ
今でも鮮明に思い返す事が出来る
己が短銃を手にし、絶滅天使〈メタトロン〉の力と共に立ち向かい、呆気なく敗北した光景
そして────消滅した自身が居た場所で崩れ落ち茫然とする最愛の人の姿も

兄がザフキエルを使ったから…？

あの時全ての霊結晶を宿した時に一部混ざったのか…

呆然とした兄の姿に真那も本当に怒ってたからな…

軍刀の少女:澪さんの目を通して、《わたくし》は見ていましたわ…
眉間には皺が寄り、短銃を握る手の力は一層強まる
軍刀の少女:真那が駆け付けたのは、その直後でしたわね
項垂れる兄に駆け寄り、何度も何度も体を揺さぶった真那は…真人の持つ袋から落ちた指輪そしてそれに視線を向け、絶望に染まった声で最愛の人物の名を呼んだ
軍刀の少女:あの後の真那は…
1〜3.あの憎悪に染まった真那の表情が、《わたくし》から離れない、離れてくれない…
4〜5.彼女の憎しみを、怨みを…《わたくし》は、連れて行かねばならないのですわ
6.澪さん、彼女がなんと言い放ったか…覚えておりまして？
dice1d6=2 (2)

もういなくなってしまった人達の無念と憎しみを背負ってしまってるのか…

あの時の真那は恐らくキレてるなんてもんじゃない程怒りを見せてただろうしな…

家族も同僚も友人もみんな殺されてるんだ

お辛い…

指輪だってそこで知ったのか…？あの指輪を渡せる日が来るのか…？

片方の赤い瞳から涙を流し、軍刀の少女は銃を下ろす
軍刀の少女:これは《わたくし》の復讐ではありませんわ！真人さんが貴方を許すのなら《わたくし》も貴方を許します…でも、《わたくし》が背負った憎しみは…貴方を赦さない！
手にした緊急着装デバイスは光を放ち、《少女》の体をワイヤリングスーツが包む
ハナミ:ムラクモ…
軍刀の少女:ハナミさん、《わたくし》をもう一度《わたくし》に戻して頂き感謝しますわ
1〜3.…復讐なんて、するもんじゃないですわね
4〜5.もし、迷惑を掛けてしまった相手がいたら…申し訳ありませんが、謝罪の言葉を伝えて頂けませんこと？
6.………真人さんには、《わたくし》が直接会いに行きますわ…だから、今日の事は秘密にして下さいまし
dice1d6=5 (5)

心が苦しいの…

6は…言わなくても伝わるんだろうな…

この怨念に行き場を与えないといけない

ハナミ:そういうのは自分で伝えて下さい
軍刀の少女:ふふっ、そうですわね
澪:…それで、君は私を殺す気かな？
話がひと段落した所で澪は霊装を纏い光の帯を漂わせる
軍刀の少女:いいえ、《わたくし》が復讐を果たすタイミングは今ではありませんわ
今回は宣戦布告、そして崇宮澪を恨む者が存在するということを伝えるだけで十分だと《少女》は言い放つ
軍刀の少女:さて…響さん
1〜3.わたくしの居る所まで案内して差し上げますわ、此方へ来て下さいまし
4〜5.一足先に彼方の世界に来てしまいましたけど…此処は貴方が求める世界ではございませんわ
6.一緒に、来て下さりまして？
dice1d6=2 (2)

澪は何を思うのか

これで向こうのバレット編に繋がるのか

理由あって近くにいられないけど心はずっとそばにいるのいい…

STS編でセコムの暴走を影がそっと止めたのも…

ハナミ:響さん、もう1人の狂三にも宜しく伝えておいて下さいね
響:えっ！？あっ…はい！
なんか急に現れて帰るなんて流れになってしまった響は若干申し訳なさそうに澪と十香の隣を通ってハナミと軍刀の少女の元に行く
ハナミ:…次はいついらっしゃいますか？
軍刀の少女:近いうちに、ですわ
響:えっと…それでは皆さんお元気で！
始原の精霊や第10領域〈マルクト〉の本来の支配者〈ドミニオン〉
そんな大物が近くに居たなんていざ知らず
響は手をブンブンと振って軍刀の少女と共に消失〈ロスト〉するのであった…

そんな訳で此処まで
続きは夜にやるかも

おつかれ…怨念に呑み込まれてところを目覚めさせられたハナミはよくやったね…ここからは魔法少女の話か…