二次元裏@ふたば

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121111 B25/10/04(土)22:19:19No.1359685867そうだねx1 23:34頃消えます
おばんです、続き書きましたのでよろしくお願いします。
佳境、後2〜3話。

本文
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お借りしました2人
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/10/04(土)22:19:53No.1359686086+
 冷静に動けた自分自身を褒める。
 扉を開いたら裸の女が立っていた。雪花だ、風呂に入ると聞いたから邪魔にならない様に外へ出て適当に時間を潰しぼちぼち帰って見ればタイミングが良くなかったらしい。上がったばかりでまだ服を着ていないところに鉢合わせてしまった。
 目をそらさなければならないのに顔を、目を動かすことができずにいたのは、雪花が綺麗だと思ったからだ。
225/10/04(土)22:20:20No.1359686269+
 千治は男だ、まだ枯れてはいない。人を遠ざける生き方をしているとはいえ異性を望んでいないと言えばそんなことは無い。本能だった、男の。
 胸が、桃色の乳首が、膨れた尻が、柔らかそうな股が、すべてが雄を疼かせる。心拍数が上がり股間に血が流れていくのを感じた。
「……」
 息を整えて廊下からトイレに入る。既に時間が経っているのに未だ男の象徴が隆起していた。時間が経てばどうにかなるようなもので無いように思えた。時間が経つほどに脳裏に刻まれた雪花の身体が思い出される、余計にまた性欲が昇ってくる。
「やべぇな」
 火が煮立つような感覚に陥る。恐らく自分で処理しても治まるようなものではない。時折感じる気付いたときに溜まったものがあふれ出すような性欲ではない、明らかに女性への劣情だ、欲望。生殖と言う抗いがたい欲求は他者へ吐き出すことを望んでいる。
325/10/04(土)22:20:34No.1359686353+
 脳裏に浮かぶのは押し倒された雪花、覆いかぶさる男の影に淫靡な笑みを浮かべて受け入れている、唇を貪られ、肌を荒らされ、膣を蹂躙されている、そんな想像。それを成しているのは誰だ、自分だ。
「落ち着け……落ち着け」
 妄想を振り払うように首を振った。気にしなければいいだけだ、そんなことはよく分かっていても現実はそううまくいきそうにない。深呼吸、どうにもなりそうにないが、次雪花と顔をどう合わせれば良いか分からなくなる。
「……とりあえず土産物でも買ってみるか?」
 治まったとは言い難いが、サイズは戻った。あくまで性欲を流しただけだからすぐ戻る可能性はあっても、今はそれで十分だ。もう1度街に出ることにする。言葉で謝るだけじゃ足りないと思った、女の裸は男のものに比べてよほど価値があるものだらしいから、埋め合わせる何かが必要だ。
425/10/04(土)22:20:47No.1359686434+
 アスカシティは中継地点でしかない。ここから更に空中都市ラークと呼ばれる場所に行く、その為の道標を探しに来ただけでありまだ旅は続く、ならば雪花との関係悪化は避けたい。
「ってか、何買えば良いんだ」
 廊下を歩きながら頭を悩ませる。異性を本能的に求めていても、積極的に興味をもって行動したことは無け、結果として恋人と呼ばれる相手等居たことがないから女性の喜ぶようなものが何かなど分からない。
 エントランスを通り抜け外に出ると市街が広がっている。人ではないが、道行くデジモン達でにぎわう様は活気があった。ぶつからない様に歩いてみる。しかし視線がくる、人と言う存在の珍しさが注目を引いている。いくら気にしないと言ってもすこしばかり気になりはする。拳をふるうほどではないが、肩身が狭い。
525/10/04(土)22:21:02No.1359686540+
 さっさとこの場を抜けなければならないが、考えてみれば買い物をする場所が分からない。どうするか考えて聞くことに決めた。迷子になるのは困る以上場所が分かるだろう相手に聞くほかない。近くを歩いていたデジモンに声をかける。
「なあ、あんた」
「うぉっ!?人間っ!?」
 声をかけた相手は背丈は自分の半分くらい、黒い体躯、二足歩行、知識にある小型の悪魔の様。
625/10/04(土)22:21:12No.1359686605+
「ンな珍しいか?」
「おう、はじめてだぜ!んで、人間がこのインプモン様に何か用か?」
「買い物がしてぇ、ここらへんは初めてだから場所が分からねぇ、知ってるなら教えて欲しいんだが」
「ふーん?おう、良いぞ、こっち来な」
「助かるぜ」
「気にすんな、にしても人間がデジモンの道具なんて欲しいのか?」
「まあ、ちょっとな、必要なこともあるって事さ」
「ほーん、で、何が欲しいんだ?食いモン?もっと何か身に着けるもん?」
 あー、と軽く唸ってから考える、それすらも考えずに道を歩いていたらしい。一瞬だけ悩み、口を開く。
725/10/04(土)22:21:39No.1359686782+
「じゃあ身に着けるもんで」
「ふーん、まあ人間は武器使いそうにないしアクセサリでも見るか?」
「あー、そうだな、そう言うのが良い」
 わかった、と言ってインプモンの先導について行く。特に難しい道中ではなかったが、はじめて足を踏み入れれば絶妙に分かりにくい。
「ここだぜ、中々良い品揃えしてる」
「そうか、ありがとよ」
「良いって事よ、旅は道連れ世は情けってやつだろ?」
「……よくそんなこと知ってるな」
「おうよ、旅をするなら知識なきゃだしよ、色々知ってんだぜ」
「そうか……ああ、礼しねぇとな、こういう時は度すればいいんだ?」
「ん?じゃあついでだから薬買ってくれねぇ?切らしかけてるんだ」
 指を指せばカウンターがあり、赤いややふとったペンギン…?の様なデジモンが店番をしている。
825/10/04(土)22:21:59No.1359686928+
「いいぜ、何個居る?」
「ああ、9個くらい欲しいな、回復フロッピーっての頼めるか?」
 ああ、と答えて店員に話しかけ頼まれたものを購入する。四角い板状の媒体だ、薬の様なものを想像していたが全く違う。やはりデジモンは想像の範疇を超えるようだ。
「これでいいか?」
「おう、サンキュー!いやあ、道案内でこんなにもらえるたぁな!良い事はするもんだぜ!」
 悪魔の形をしている割に全然悪魔らしくない、少し笑いそうになるがこらえてぶっきらぼうにおう、とだけ口にする。ここでインプモンとは別れた、後は自分の必要なものを買わなければならない。
925/10/04(土)22:22:11No.1359686998+
 店員は二足歩行する植物の様なデジモンで、大きな目に頭に花が咲いていることが特徴か。声をかければ朗らかにいらっしゃいと返ってくる。
「人間が買い物って珍しいねぇ、ウチに何が御用?」
「ああ、アクセサリ、その、人間の女向けのヤツあるなら見たいんだ」
 その言葉に店員はぼぅ、と呆ける。
「何かおかしいか?」
「女向けって?」
「いや、言葉のまんまだよ」
「人間は男と女で違うものを使うの?」
「ん、まあ、女向けのアクセサリーってやつは男はつけねぇかも」
「そうなのね…あ、デジモンにも男とか女はあるのよ?でもね、そう言うのってあんまり気にしないの…個体としていることはあるけど、大体共通の物を使うのよ」
1025/10/04(土)22:22:26No.1359687101+
「なるほどね…まあいいさ、みてみたい、良いか?」
「うーん、人間が気に入ってくれるものがあるかしら?でも商売人だもの、求められたら……はいっ!」
 商品の説明書きと写真の載った冊子が手渡される。
「へぇ、デジタルなのに本か」
「普通ならウィンドウなんだけど、うちは雰囲気もある方が良いと思って」
 聞きつつ冊子をめくる。形状は指輪やネックレス、いかにも装飾品と言った風のデザイン、思った以上にちゃんとアクセサリーだった。
 審美眼がないから眺めていてもどれが良いデザインなのかは分からない、唸りながらページをめくる。普段本を読む習慣がないから写真の多い本でも時間がかかってしまう。
1125/10/04(土)22:23:28No.1359687536+
10レス頂きました。残りはテキストよりお願いします。
そう言えば前回いい忘れてましたのでここで失礼、
読んでくださっている方、ありがとうございます。
1225/10/04(土)22:39:56No.1359694238+
素晴らしい…
1325/10/04(土)22:40:19No.1359694411+
>素晴らしい…
とっても嬉しい……
1425/10/04(土)22:41:47No.1359695000+
甘ずっぺぇ…甘ずっぺぇよぉ…
1525/10/04(土)22:44:55No.1359696325+
>甘ずっぺぇ…甘ずっぺぇよぉ…
エロはねしっかりと関係性を構築したその土台の上でって思ったらこうなっています
スナック感覚の抜きエロ系も大好きなんですがどうせやるなら、ね?
1625/10/04(土)22:45:31No.1359696566+
不器用な荒くれ男の不器用な気づかいいいよね…
1725/10/04(土)22:50:32No.1359698590+
>不器用な荒くれ男の不器用な気づかいいいよね…
いいよね……むしろ不器用だから赤心となって出てくる感……
1825/10/04(土)23:29:07No.1359713720+
赤字になりましたので
本日もお読みくださりありがとうございます
またどうぞ


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