| … | 825/09/30(火)21:59:04No.1358484713そうだねx6「える。また、悩みごと?」 「っ……べつに?悩みなんて無いですけど?」 その印象と裏腹に、実は彼女は驚くほど察しが良い。だからこうして、わたしのモヤモヤした気持ちも、すぐに読み取られてしまった。 わたしは、心を読まれない為に、その場を離れようとする。しかし彼女に、手を取って引き留められた。 「隠してもわかるよ。えるのことだから。話してよ。」 彼女の真剣な、あの瞳。わたしは観念して口を開いた。 「……じゅりあ、ひまりさんと楽しそうでした。ふたりとも、すごく、いい笑顔で。きっと、ひまりさんは、太陽みたいに明るい人で。……わたしは、ひまりさんみたいに、じゅりあを笑顔にできるのかな……って……」 わたしの声が萎んでいくのを聞きながら、じゅりあはキョトンとした顔でわたしを見ていた。居た堪れなくなって、また声を張り上げる。 「……な、何か言ったらどうですか!?」 そうしたら、彼女は口角を上げて…… 「バズ嫉妬?」 「ハァ!?今の話でなんでそうなるんですか!?」 「えるバズ可愛い〜!」 「ちょ、ちょっと!真面目な話なんですけど!」 わたしを撫で回す彼女の顔は、心なしかさっきよりも楽しそうだった。 |