「カリナさーん…」 地下室のドアを開け入って来たいろはがカリナに声をかけるが 「こっちはもっと暗めの色で…ここは大きめに……」 カリナは新しいドールハウスを作っているため話しかけても反応がない 「うぅ、ドールハウスに入ろうと思ったのに……あれ?このドールハウスって…」 いろはが出来上がっているドールハウスを一つ持ち上げてよく観察する 「これって…私がかえでちゃんと出会った時の魔女結界!?」 砂場の魔女のドールハウスに驚きながらも他のドールハウスも観察する 「これは口寄せ神社、こっちは…アイちゃん!?……カリナさんってこの時居なかったような…」 いろはが観察しながらそう言ってると 「……ん?、いろは!?いつ入って来たんだぞ!?」 「ついさっき入って来たよ、それよりカリナさん、何でアイちゃんのウワサ結界とか作れてるんですか?」 いろははカリナにそう質問をすると 「いや、何か黒い魔法少女と変な色のキュゥべえが来て、この本に描いてる魔女結界とか街とかのドールハウスを作ってくれって依頼されたんだぞ」 そう言いながらカリナは分厚い本をいろはにも見せる 「ほら、色々あるぞ」 「本当に色々ありますね……ホテルフェントホープに、ワルプルギスの夜の被害にあった街に…知らない魔女や知らない人の部屋まで……これ大丈夫なんでしょうか?」 「さぁ?」 カリナは頭を傾けながらそう言って作業に戻る 「…あの、依頼って事は報酬は……」 「A-Qコインって言うのを貰ったぞ!」 それを聞いたいろはが何それという顔をし、カリナは先ほどと同じくさぁと答えるのだった 使い道の分からないA-Qコインはドールハウスに閉じ込めているアリナが欲しがったので渡したらしい