■新エピソード始動―― 「ううう、皆酷いわ……。ぐすっ、よってたかって……私のこと、吊し上げるなんて……ひぐっ」  異端審問まがいの査問会で苛烈な言葉責めに晒されたカースト9位、オカ研部長の蛇暗風佐亜!  彼女に突き付けられたのは当面の部活動停止!だが更なる苦難が彼女を襲う!! 「えっ!?オカルト研究部を、廃部に!?学園に、恐怖を蔓延させた、罰として……!?そんな!!」  失意に沈み以前にも増してドン暗に陥りかけた彼女に、生徒会長が救いの手を差し伸べる! 「学園内で噂になってる不気味な事件を解決してくれたら、私の権限で廃部を止められるかも」  こうして学園を蝕む奇妙な事件の解決に乗り出すことになった"紅い鬼婦人"、蛇暗風佐亜!! 「蛇暗風佐亜!オカ研を廃部にして精子部に加わってくれないか?どのみちオカ研は君独りだろう?」 「えっ……嫌よ、何そのへんな部活……。それに一人じゃないです。他にも部員います……多分」  突如現れた精子部を名乗る愉快な連中と共に、果たして奇妙な事件を無事解決できるのか――!? 「あれは危険だわ……!非随意悪性幽体顕現――俗に生霊と呼ばれる存在よ……!」 「マズい蛇ガキがやられた!」「よっしゃ任せろ! (腹パン)」「おゴぉーーーっっ!!!」  恐怖×精子×能力バトル――蛇暗風佐亜の再起と復活が今、始まる!! 「これが切っ掛けで長身でエレガントな男性が私の前に現れないかしら……無理?そうよね……フフフ」 ■新エピソード続報―― 「目が覚めたら、寮の皆がベッドを取り囲んでたんだ。無表情でさ、目が紫色に光ってんだよ……」 「それで……ごめんなさいね、鬼さん。あなたは、その……本当は、あまり、怖くなかったのね?」 「んー、怖くなかった。……でも、トイレ行きたくなった時にそういう事されたら、ちょっと恥ずかしい」  切っ掛けは極夜荘入寮者からの小さな相談。ある日を境に様子がおかしくなった寮の仲間たち――  時同じくして、生徒会長から更なる事件調査の依頼が舞い込む――! 「芋山近辺で大規模な異常波が検知されたらしいの。今回はサポート要員として紅蝶が来てくれるわ」  長身で面の良い学園女子が集結!そしてお馴染み、精子部の面々も! 「「ドッペルゲンガー!?」」「そう。寮生は乗っ取られたというより、なり変わられたと見るのが自然ね」 「そういやさ、名無しの奴からメメ宛てに古い姿見が届いたんだ。あの日から寮の皆がおかしくなって…」 「ヤバいドッペル野村だ!!」「チクショー!!撃ってきやがったぁー!!」「蛇ガキ!伏せてろ!!」 「投球は戦車弾並みの威力ね。異常波の影響で私の能力(ワープ)も正常に機能しないわ。となれば――」 「総員抜刀許可!極夜荘への突撃を開始する!!」「フッ、遂に俺のアルター・アームズがその真価を発  果たして佐亜は、紅蝶は、精子部は!なり変わられた極夜荘の面々を無事救出できるのか!?  ――これは、十王衆三名の力あってなお破壊不能の呪具、"取替鏡" 封印作戦の全貌である ■新エピソード続報――  寮長宛てに匿名の配送、内容はアンティークな姿見。だが気づけば鏡の世界に閉じ込められていた! 「フフ……もう夜明けの筈なのに、ずっと夜……。過ごしやすくて良いけど、空気が……悪い、ね……」 「るいるいがまた死んじゃったー★」「こんな事もあるさ。極夜荘は常に超常現象ばかり起こるしね」  ここは能力レベルも射程範囲も制限された異空間!なんとか脱出しようと寮生達は奮闘するが―― 「駄目よスマホも電話も通じない!」「見て下さい!鏡の中にも眼女さんがいます!こっち見てます!」 「うわっ、寮長が昔やってた暗黒微笑(笑)って奴ですよ。キモすぎですね責任取って寮長引退しないと 「皆、ごめん。私がもっと寮長としてしっかりしてれば……」「あーあ認めちゃいましたねこれで次期寮長 「……大丈夫。寮長、泣かないで。鏡の外には、鬼ちゃんがいる。佐亜さんと、紅蝶さんも、助けに来る」  時同じくして、遂に極夜荘に突入した佐亜により、鬼が!紅蝶が!姿見の内部に突入!寮生救出!! 「鏡が生んだドッペル寮生を全員倒すわよ!皆、いい!?」「アルター・アームズの真の力、今こそご覧 「ドッペル4位だか知らねぇがまとめてバチボコにしてやらぁ!」「やったー!せいしろーがキレたー!」 「鬼さん……。これだけは、覚えておいてね。最後にモノを言うのは……コレよ (拳を掲げる佐亜)」  能力開放!最大出力!極夜荘寮生、全員出動!鏡が生み出したドッペルゲンガーをぶっ飛ばせ!! 「チョチョもスゲーんだけどさ、三年生ってスゲー奴がいっぱい居るんだな……!!」 ■新エピソード開放――  生徒会執行室でお昼休みを過ごす生徒会長。彼女の元へ隣野高校生徒会長からVHSビデオが届く―― 「VHSとか何時の時代の規格だよ」「この部屋にもあるわよビデオデッキ。見てみましょう」「は?」  そのビデオには万華氷華その人が、アナウンサーよろしく原稿を読み上げる姿が映っていたのだが―― 『芋毛学園の皆さんはシにます。頭がネジくれてクルしんだ後に全員シにます。こんな風にシにます』  突如!某伽椰子が大活躍するホラー映画のワンシーンのように!氷華の頭部が不快に捻じれ!モゲる!  あまりの超展開に大はしゃぎの会長!執行室で昼食を取った事を死ぬほど後悔する副会長!  だが、書記と庶務はビデオ終了後にデッキから立ち昇る、異様な呪力を見逃さなかった――!! 「隣野高校に確認を取りました。上神原会長はビデオなど送っていません。郵送は偽装されています」  庶務によって急遽呼び出されたオカルト研究部(廃部保留中)部長、蛇暗風佐亜だったが――!? 「視覚感染型……と見せ掛けた現実改変型の、呪殺術式ね。視聴が発動トリガー。学園全域が対象よ……」 「呪いなら僕の手で(バチィッ)馬鹿な拒絶された!?」「浄化は無効。もれなく全員死にます……」 「ウチらの寿命って後どれくらいなん?」「楽観的に見積もっても、25分程度かしら……」「最悪やー」 「ちなみに……"呪殺"だから、蘇生系能力は一切効きません……」「なんですって!?」「最悪やー」  果たして!蛇暗風佐亜は、制限時間内に呪殺術式を、無事解除できるのか――!?