二次元裏@ふたば

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254199 B25/09/12(金)23:40:38No.1352599684そうだねx4 01:09頃消えます
ニャアン人妻概念inDEEPのおはなしするね。
ニャアンはマチュやシュウジと無事なかなおりしたよ。エグザベくんとも結ばれました。マチュはちゃんとシュウジのことを連れ戻しました。
ニャアン・オリベは無事名誉除隊しジオン公国の市民権を獲得した。今はジオン公営団地に住んでるよ。シュウマチュ夫婦も隣に住んでいます
採光性も高い大きな窓もある。4LDK風呂トイレ別。愛の棲家にしては十二分だった―――
十二分だったけどニャアンには必ず暗い過去が翳りを見せる―――

「ほんとうは、シュウちゃんとの赤ちゃんが欲しかった」

ニャアン突然の告白から現場は始まる。眼の前にいるのはマチュ
「ニャアン?…ニャアン?」
突然の告白にマチュはたじろぐ。ここで性敵とみなして牙を剥き出すは容易い
赤い狼はまだ牙を失っていなかったからだ。
しかしマチュはニャアンを受け止める。尋常ではない告白である事を彼女は知っていた
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/09/12(金)23:40:49No.1352599757+
「ニャアン…おはなし、つづけて?」
ソファーに腰掛けるニャアンの隣に座るニャアン
「ごめん…ごめんねマチュ…」
と泣き始めそうになるニャアン。涙滴が流れるのを必死で堪える
「ニャアン…泣いちゃダメだよ」マチュはギュっと抱きしめる
「またワケワカになって泣いて、泣いて自分の感情をスッキリさせて、昇華させて、気持ちを誤魔化しちゃダメ」
「うん…」
「ニャアンの気持ち、わかる。わかるから私に教えて。ニャアンがシュウジの赤ちゃん産みたかった理由(わけ)―――」
マチュの瞳は澄み切っており、涙でグシャグシャになろうとしているニャアンとは正反対だった
マチュは待った…ニャアンの心が落ち着くのをただ待った。「ワケワカになっちゃダメ」とだけ彼女の耳に残した
十分も時は経っていないだろう。ニャアンの瞳は落ち着きを取り戻した
225/09/12(金)23:41:03No.1352599827そうだねx1
ニャアン人妻概念助かる
325/09/12(金)23:41:12No.1352599889+
「落ち着いたね、ニャアン」「うん…」
「話して、ニャアン…はぐらかさずに。話して。聞くから」
マチュの瞳は落ち着いている。我が夫を奪い合うような事にはならない事をマチュは知っているからだ。
「うん、シュウちゃんとの赤ちゃん…産みたいって思った事ある、あんるんだ」
「そうだよ、シュウジの赤ちゃんなんか女に生まれたら誰だって産みたいよ。あんな男まずいないからね」
落ち着いて話すマチュ。しかし、マチュにはまだ子は授かっていなかった。まだシュウジとの遺伝子を残せていないのだ
「『シュウちゃんとはそんなのじゃない』ってずっと自分に言い聞かせてた。マチュはシュウちゃんの事好きなのは知ってたしなにより――」
「わたしの『はだかんぼう』見ても何もシュウちゃんはしなかった。だからきっと他の男達とは違う目で私を見てくれたんだろうな」
そういってニャアンは服を脱ぎだす。己に刻まれた傷をマチュに見せるように。鼠径部に刻まれたピンク色のバーコードの刻印を
425/09/12(金)23:41:35No.1352600039+
「ニャアン逃げちゃだめ!悲しい自分に逃げちゃだめ!私もシュウジも知ってるからもう脱がなくていいんだ!」
マチュ、当然のようにニャアンの過去を知っていた。断片的ではあるが知っているつもりでいた。悲しい刻印がすべてを語ってくれたとニュータイプの直感が言っている。
「そうだねマチュ」脱ごうとしたマタニティワンピースにもう一度袖を通すニャアン
ハロとコンチは黙って見ているしかなかった。ハロに宿るCV古谷徹のロンデミニオンもこの愁嘆場には何もアドバイスできなかった。
「私、自分が『悲しい存在』であるなんてひけらかしたくない…けど、心を許したい。マチュやシュウちゃんになら」
「わかってる。ニャアンの悲しかった事は全部じゃないけど…私達は共有しているんだよ!キラキラに頼らなくても気持ちは一緒だよ」
マチュは雄弁する。彼女のニュータイプへの素質その勇ましさを照明している。
「もうそのラクガキを人に見せなくてもいいんだ…エグザべくんとは一緒にお風呂に入るから許してもいいけど…」
525/09/12(金)23:42:02No.1352600209+
「うん…」
「本題に戻ろう?どうして赤ちゃんが欲しかったの?」マチュは切り出す。
「欲しがったんだ…シュウちゃんがわたしの事。いやらしい目で見ていないにも関わらず!」
「あの時、シュウちゃんと二人で逃げ出した夜。マチュもお金もガンダムも全部ダメになった時―――わたしはシュウちゃんの赤ちゃんを欲しくなったんだッ!」
ニャアンの感情は昂りの最高潮へ達していた。
「ニャアン…落ち着いて…ワケワカはダメだよ」
「わかってる…わかってる…けどッ!」ニャアンの声色は強い色を示していた。深い水底のような紫のキラキラがマシュを襲う
「だけど―――この子がいたッ!いたから産めなかったッ!」
ニャアンは自分の子宮をさする。8ヶ月を迎える順著に育まれている胎児が羊水の中で眠っていた。
―――知っていた。マチュは知っていのだ。ニャアンの新しい命と。その命が芽生えた理由を。決して肯定的に受け入れられないその『生命』を事を。
625/09/12(金)23:42:33No.1352600398+
「シュウちゃんと静かに暮らしたかった。阻むものも恐れるような存在もいない誰もいない町で静かに暮らしたかった。あの赤いキラキラの中でもよかった!」
「わたし、シュウちゃんのおよめさんになりたかった!おとうさんやおかあさんがそうであるように!わたしも『およめさん』になりたかった!」
「赤ちゃんだって産みたかった!シュウちゃんの赤ちゃん!!!産みたかった!だけどッ!だけどッ!」

『ニャアン、ワケワカにならないで』
―――この一言を投げかける事はもうマチュにはできなかった。私は彼女の心の涙を受け入れる器でしかないと。マチュは自分のちっぽけさに絶望すらした。
「もうこの子がいた、大人達が知る前から知っていたんだ!お腹に赤ちゃんがいるって!わかってた…だから、シュウちゃんとの赤ちゃん…産めなかった」


(この命!こんな命さえなければ!)

決して声にはならないが、ニャアンの悲痛な叫びが心を通してマチュへグサグサと伝わってくる
自重のみで剣山を踏み抜く。足裏を許す。そんな具合の痛みだった。いやニャアンの体重もかかっていたかもしれない。
725/09/12(金)23:42:57No.1352600571+
(顔も覚えていない暴漢達の誰かが父親なんだッ!顔がわかるほど見た軍警の胤かもしれない!なんで!?産むなら好きな人の赤ちゃんがうみたいッ!なのに!)

言葉にならない言葉がニャアンの身体を通して出る力から溢れてくる。これはフラストレーションではない。一人の少女の心の叫びだった
不気味な静寂が流れていた。やがてニャアンは泣き止みマチュに身体を任せるようにクタリッと倒れ込んだ
マチュはただ…抱きしめる事しかできなかった。それ以上の事をしたかった。一生に一度、出会うか出会わないかの。唯一の「友達」に
何かを差し伸べたいのは当然の欲求であった。それが自分のちっぽけな存在ではできない。マチュにとってフラストレーションだった。
しかし、できる事は一つだけあった
825/09/12(金)23:43:33No.1352600814+
「話しくれて…ありがとうニャアン」
ニャアンの気持ちに「寄り添う」事ができる。それが友達にできるせいっぱいの事だった
「ごめん…ごめんねマチュ…またワケワカになって」
ニャアンは泣き止んで、また謝る。いつもの「ワケワカ」そのものだが。今日は違う。マチュに対してすべてを話したからだ
泣いて誤魔化そうなんてしなかった。ニャアンは『告白』できたんだ。
「ニャアンはむかし、シュウジが好きだったんだね」
147cmの小さい軀をせいいっぱい伸ばしてニャアンの紫色で、どこかあどけなくて、そしてとても幼い感じがするつむじをナデナデする
「うん、すきだった。けどいまはちがう」
「いまも好きでいいんだよ」マチュの声は優しかった。
―――いっそニャアンがシュウジとの赤ちゃんを産んでくれたら。出産という重荷をニャアンに当てこすりするようなそんな優しさではなかった。
「いまは、エグザべくんが好き。あの人がいるから、私今生きている」
ニャアンの声色は―――強かった。母親らしいしなやかな強さを持ち合わせていた
925/09/12(金)23:44:03No.1352601017+
「いいんだよ、今のシュウジを好きになっても」
「違うの、今のシュウちゃんへの「好き」とあの人への「好き」は違う…違うのマチュだから」
「だから?」
「シュウちゃんの赤ちゃんはマチュが産んで…おねがい」
聖なる静寂が流れようとしていた。たった一分かもしれないが。それは聖なる静寂であった
「産めるかな…赤ちゃん」「産めるよ…私にだって授かったし…きっと産む」
「ニャアンは産まないとダメだよ」「そうだね、もうこんなに大きくなったら産まないといけないね」
ニャアンの顔に笑顔が戻った。ニャアンの気持ち、わたしちゃんと受け止められたかな?マチュは不安がる
そして、無邪気なニャアンからこぼれた「産んで」という残酷な願い
きっとわたしには生殖機能は備わっていないだ…という絶望感と共に天文学的確率で着床するかもしれない可能性に賭けないといけない己を恨んだ
しかし。決して可能性は「0」じゃない。それだけが救い
1025/09/12(金)23:44:33No.1352601203+
これからニャアンもいいおかあさんになるし
マチュもいいおかあさんになるよ
絶対なる
なるんだよ
じゃないと嘘だよッ!
1125/09/12(金)23:44:51No.1352601323+
これがニャアン人妻概念inDEEP全容になります。
上田と女がDEEPに吠える夜、懐かしいですね火曜の深夜をジークアクスと共に彩ってくれました。
ニャアンの悲しい過去とかそういうDEEPなお話たくさん脳みそに詰まってますんでこれからちょっとづつ今日みたいなinDEEPなおはなしができたらないいなと思います
明日と明後日はおやすみです
次回のジークアクスの内容次第でまだ語り足りない所があるので、続きはまた後日。
1225/09/12(金)23:46:49No.1352602043そうだねx4
つらかったねニャアン
今日もありがとう
1325/09/12(金)23:49:47No.1352603225+
ニャアンに悲しき過去―――
1425/09/12(金)23:50:13No.1352603394+
いつものホワンホワンしている新婚ザベニャアンは?
1525/09/12(金)23:52:16No.1352604179+
ニャアンの鼠径部に何があるっていうんだよ
1625/09/12(金)23:53:51No.1352604808+
あたらしい命が宿っているよ
1725/09/12(金)23:56:13No.1352605741+
どうでもいいですが
Led zeppelinの「stairway to heaven(天国への階段)」を聞きながら書きました
ツェッペリンを聞くとニャアンへの思いが言葉となって湧いてきます
1825/09/12(金)23:57:12No.1352606136+
>ニャアンの鼠径部に何があるっていうんだよ
「命―――」
まだ2000kgに満たないその生命、大事にしな。
1925/09/12(金)23:58:28No.1352606606+
闇な怪文書だ…
2025/09/13(土)00:00:40No.1352607406そうだねx1
普段のおはなしより長目か
2125/09/13(土)00:06:01No.1352609453+
ちょっと長くなってしまいました
DEEPなお話になると基本長めになってしまいます
すいません
2225/09/13(土)00:09:03No.1352610486+
ジフレドくん殺戮のテーマはツェッペリンの「カシミール」です
2325/09/13(土)00:14:27No.1352612354+
今日はちょっとキツいおはなしだねニャアン
2425/09/13(土)00:17:21No.1352613438+
軍警のチンチンぺろぺろしたんか!
2525/09/13(土)00:19:18No.1352614196+
ペロペロだけじゃすまなかったんだよ...
2625/09/13(土)00:23:37No.1352615854+
暴漢たちがつきつける究極の二択
「命」を奪われるか「犯されるか」
ニャアンは明日を得るために「命」を選んだ
犯されてもかまわなかった。ニャアンは明日を得る為に体を投げ出した
嫌だった、けど結果は残ってしまうのだ
ニャアンはいいおかあさんになれるよ
2725/09/13(土)00:33:39No.1352619064+
よかった…


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