よびみずのシャリタツとかいらんから捨てたった

「おいで、ピカチュウ！ぎゅー！」

「ピッカァ！ピィ〜カ〜」

　愛らしい小さなシャリタツは湖面からその小さな頭とまんまるのお目目を出して、人間とピカチュウが抱きしめ合う光景を見ていました。
シャリタツの大きな目はキラキラと輝いて、ハート型のしっぽが水中でふりふりっと揺れています。

「スーシー…」
　憧れに息をつくように鳴いたシャリタツは、自分のヌシが吹く指笛の音に気づいて尾ヒレを翻します。

「シャリタツー、おーい」
　ヌシが呼んでいるのが見えました。
隣にはシャリタツのシャシャたちのヌシがいます。
シャリタツは、シャシャのヌシから卵の時に譲られたポケモンなので、実質おやが二人いるようなものです。
シャリタツは嬉しくなって泳ぐスピードを懸命に早くしました。

湖から飛び出して身体を震わせて水滴を弾き、ぴょんぴょんと飛び跳ねてヌシたちに近づきます。

「よし、身体拭こうな」
「キュッ、キュゥ♡ヌシー♡」
　ヌシは愛らしい小さなシャリタツをふわふわのタオルで包み込みます。
愛らしい小さなシャリタツは嬉しくてキュウキュウと甘えた声をあげて笑いました。

「よし、もういいぞ、シャリタツ、サンドイッチ食べよう」
　身体を拭き終わったらご飯です、シャリタツのシャシャたちもボールから出されてみんなで楽しくご飯を食べて、好きに遊んだりします。

「そろそろうちのシャリタツ、バトルに出そうと思うんだよね」
「まだ小さくね？」
「大丈夫だろ、シャリタツなんてヘイラッシャの寄生虫みたいなもんだし。実際に戦うわけじゃないんだから」

「出たよ、ダブルしかやらないやつの感想」

「はー？実際、シングルのシャリタツとかゴミだろ、あいつら何ができんの？シャリタツに一枠無駄にするとかハンデでかすぎ」

「まぁ、シャリタツって生態もヘイラッシャの寄生虫みたいなもんだしな」

　ヌシたちが楽しく話しているので、愛らしい小さなシャリタツも仲間に入れて欲しくてヌシの足元に近づきます。

「キュー♡ヌシー♡」

愛らしい小さなシャリタツ靴にぴたりと頬をつけて、かまって欲しいとアピールすることにしました。
その小さく愚かな頭の中にはさっき見たピカチュウとニンゲンのように仲良く抱きしめ合うシャリタツとヌシの姿がいます。

「うっわ、また濡れたよ……今度はちゃんと拭いたのにー！シャリタツ！お前また水入ったのか！？」

　しかし、ヌシは愛らしい小さなシャリタツから足を退けてしまいました。
水に濡れた靴を見て顔を顰めます。
愛らしい小さなシャリタツは予想とは違う反応に困惑して、ヌシを見上げてヒレを伸ばします。

「ヌー？ヌシー？」

　ヌシは愛らしい小さなシャリタツから目を逸らし、シャシャのヌシの方を向きました。

「最悪……はー、こいついつも濡れてんだよね、何回拭いても！勘弁して欲しいよ」

「……なぁ、それってさ、こいつよびみずなんじゃねえの？」

「は、よびみず？シャリタツってしれいとうだけじゃなかったっけ」

「いや、夢特性って、めっちゃ確率低いけどあるんだよね。ここは水辺から離れてるし、それ以外無いだろ」

「は！？マジで！？じゃあこいつダブルに使えねーってこと！？」

「少なくともしれいとうの能力上昇は無しだわ」

「はー！？じゃあこいつゴミじゃん！！」

「キュゥ……」

　ヌシの大きな声に驚いた愛らしい小さなシャリタツは思わず身体を丸めます。
ヌシは舌打ちをするとそんなシャリタツを蹴飛ばしてしまいました。
「スシィ〜！？」

「はー、もういいや、こいついらね」
「新しい卵やるから元気出せって」
　愛らしい小さなシャリタツが地面を何回かバウンドして顔を上げると、シャシャのヌシがたれた姿のシャリタツたちの温めていたタマゴを奪い取って、ヌシに与えるところでした。

オレノタマ！カエシテー！と縋り付く大人のシャリタツたちを、シャシャのヌシはうるさいとひと睨みすれば、大人のシャリタツたちは地面でぶるぶる震えています。

「おー、悪いな」

「いいよ、シャリタツって性欲やばいからポンポン産むんだよね」

　ヌシは何か操作した後で愛らしい小さなシャリタツが入っていたボールを投げ捨てて、シャシャのヌシはさっさとピクニックを片付けてしまいました。
ボールに慌てて戻る大人のシャリタツたちにならってボールに戻ろうとしますが、なぜか愛らしい小さなシャリタツはボールに戻れません。

「ヌヌー？ヌシー、オレマダー」

　しかし、愛らしい小さなシャリタツの声は届いていないのか、ヌシたちはどんどん遠くへ行ってしまいます。

粘着すら他人の作ったネタに縋るしかないのか…

「ヌシー！マッテ！オレマダ！」

　愛らしい小さなシャリタツは必死に地面をバウンドしてヌシたちを追いかけます。
しかし、可愛いちっちゃなおててのヒレが懸命に一歩前に進んでも、大きなヌシたちはもっと大きな一歩でどんどんシャリタツから離れていくのです。

「おい、お前のシャリタツついてきてるぞ」

「ああ、いいよいいよ、どうせ追いつけないし、ここにおいていけばムクホークあたりが食ってくれるって」

「うっわ、ひでぇ！」

　ヌシたちの大きな笑い声にかき消されて、愛らしい小さなシャリタツの声は届きませんでした。
とうとう、ヌシたちが空をとぶタクシーで飛んでいってしまったのを見て、愛らしい小さなシャリタツは追いかけるか、ここに残るか悩んだ末に、諦めてここに残ることにしました。

　なぜ自分はヌシに置いて行かれてしまったのか、愛らしい小さなシャリタツにはよくわかりません。
しかし、突然ひとりぼっちになったことはわかり、生まれてはじめての寂しさから大きな目をうるうると涙で濡らします。
地面を動き疲れた愛らしい小さなシャリタツは近くの草陰に身を隠し、眠ることにしました。

「……ヌシ」

　自分を置いて行ったヌシのことを思い出して、ぷにぷにの可愛いほっぺをそっと涙で濡らします。
お腹はクルルと音を立てて空腹を知らせ、愛らしい小さなシャリタツは心細さに一層涙を流しました。

そんな愛らしい小さなシャリタツの前に果実が落ちてきました！
黄色い皮に包まれた甘い匂いの果実は小さなシャリタツの空腹を煽り、愛らしい小さなシャリタツはそれを頬張って美味しそうに、メシー！と鳴きました。

「メシー！ウマー！？」

「アマアマモットー！アマアマ！アマアマー！！」

甘い味、なめらかな口溶け、それはとても美味しくて、愛らしい小さなシャリタツは上に実っている果実にみずでっぽうを当てて撃ち落とすと、全部食べてしまいました。
愛らしい小さなシャリタツの小さなお腹はぽっこりぷにぷにとなんとも可愛く膨らんで、愛らしい小さなシャリタツは満足して眠りにつこうとしました。
そんな時、草むらがざわりと動き出しました、

「ス、スシ！？」

「トーロー……」

　なんと、愛らしい小さなシャリタツが隠れた草むらはトロピウスだったのです！
眠りを邪魔されて不機嫌そうなトロピウスは自分よりずっと小さな不届きものを睨みます。
しかもトロピウスは自分の大切な実をシャリタツが全部食べ散らかしてしまったことに気づいて、怒りに目を光らせていました。

>粘着すら他人の作ったネタに縋るしかないのか…
やり口違うけどたぬき粘着となんか似てるんだよな
そのうちシャンカーに助け求めたりして

「オ、オレモトロー……」

　さすがのシャリタツもトロピウスの怒りを察して、弱々しく自分も仲間だと告げますが、トロピウスの怒りはそんなことで晴れはしません。
野生下のポケモンたちはみんなギブアンドテイク、何の利益もないのにわざわざ大切なきのみを与えるほど、野生は甘くないのですから。
それに、シャリタツは傲慢で悪賢いため自然の中では嫌われ者。しれいとうで奴隷扱いしているヘイラッシャからすら本来は嫌われている最下層の存在なのです。

　トロピウスは大きな身体を支えるこれまた大きな足で愛らしい小さなシャリタツを踏みつけました。

「ズジィ！？ジィ――」

　小さな小さな愛らしいシャリタツは、何ともあっけなくプチンと潰されて、息絶えてしまいましたとさ。
めでたしめでたし♪

はい隔離ネギトロパンパース

駄文を本当に投下されると本当に困るな…

こいつもこの文章書いた奴も当て付けでこんなもの作ってるのにファンに叩かれるのが怖くて作者に直接絡みにはいけないチキンだと思うととても情けなくなる

>こいつもこの文章書いた奴も当て付けでこんなもの作ってるのにファンに叩かれるのが怖くて作者に直接絡みにはいけないチキンだと思うととても情けなくなる
影でぶつぶつ言って自分の心を誤魔化すしかない悲しい人達…