カードショップはなぶち、ごく普通のカードショップ今日も今日とてデュエマが飛び交う
「あー理永くんいたいた、ちょっとこのデッキ使って見てよ」
「は？」
ストレージのカードを使っていいか、カバンについている相棒に聞きながら吟味していた時いきなり話しかけられてきた。
「やりたいことがあってさ、1戦でいいからお願い。」
そう言って卓に座りながら対面の卓をバンバンと叩きながら誘ってきた。

フランキスカのデッキのスリーブを見るにいつも使ってる方こちらが新デッキなのか…?
指示通り対面に座って渡されたデッキを見てみるとすべて緑色つまり自然文明の。
「……【キャベツ】…?」
「そうそうこの前のパックでさ丁度余ったから組んでみたんだー。」
なるほど、余りのカードで組んだデッキ。確かに『ギャイア』などの高額カードでは無くオウ禍武斗が代わりに入っているあたり『ヒロインBEST』のカードほとんどで作ったのだろう。
光じゃなくて大丈夫なのかそう思って相棒がを見るが今はおとなしい、自然文明ならばいいのか？…わからない。

デュエマは始まり先攻は自分、運のいい事に初動を手札に来た状態だ。
「えーっとじゃあ…ツインパクトの『私が自然文明のプリンセス？』を発動して」
「ブフッ。」
「……。」
……あぁそう言うことか…こんなことのためにわざわざデッキを…。
ニヤニヤしながらこっちを見ているフランキスカを見ながらすべてを理解した、それならばこちらも本気で行こう。
「俺のターン！俺は『ミノマルちゃん私がついているわ！』を発動」
「ふふっ…私がッミノマルちゃんにッ。」
「デッキから！1枚マナゾーンに！置く！」

フランキスカの意図はわかったがこのまま引き下がるのも嫌だったためせめて勝利は貰っておこうと続行していた。

「おーきたきた、『ジゴクパルテノン』×２と『ロマノグリラ』の三体で『超神星ネプチューン・シュトローム』に進化！」
「げッ」

そのカードは知っていると言うか一番まずいカードだ

「バトルソーンに出た効果がないからねー『オウ禍武器』のメタには引っかからないよー！食らえ！Tブレイクのメテオバーン！」

効果で場のすべてのカードがデッキのボトムにバウンスされた、トリガーで止めたかったが。
「ふふふ、ロマノゲリラにはEXライフがあるんだよー、1回だけバウンスは無効、じゃあこれで終わりねーDISアイ・チョイスでダイレクトアターック！」
「うわああああ！！！」

「負けた…。」
よりによって一番大味なカードで負けるとは…屈辱に屈辱を重ねられた。

「ク…」
「あーごめんごめんからかい過ぎたって、お詫びにーそのデッキあげようか？今のところ使う予定ないし……何か、あるかもしれないし」

屈辱に震えているとそう提案してきた、惹かれる提案ではあるが、もので釣られるのはなんかシャクだ…。

「いいんじゃないですか？【キャベツ】はいいデッキですよ、理永君のいつものデッキと違った大味なデッキでしょうがそう言うデッキを持つのはいいと思いますね。」

今のデュエルを見ていたメカ使いの店員が話しかけてきた、と言うかよく見ると何人かが観てたのか、そしてあのデュエル…、思ってたより恥をかいたのか。

「確かにいつもとは違ったな。」

小型のブロッカーを出し続けるいつものデッキと違い大型の非ブロッカーを出すデッキ、空気感の違うデッキはなかなかに新鮮な気持ちでプレイできた、こういうデッキもいいかもしれない。

「それにももちゃんという女性は人の心を和ませる女の人です…そばにいるとホッとする気持ちになる、こんなことをいうのもなんだけど、恋をするとしたら、あんな気持ちの女性が良いと思いますね。守ってあげたいと思う…元気な暖かな笑顔が見たいと思う。」

急に何を言っているんだこのメカ使いは、と店員を見ながら思ったが。

「…まあわからなくはない。」

当時漫画もアニメも見ていたので覚えている、ももちゃんは出番はあまりなかったものの大事なところでヒロインをやっていた記憶がある。
そう考えるとこのデッキもいいかもしれない、そう思ってデッキを見ていると。

「……やっぱ返して。」

そんな会話をしているとフランキスカが強引にデッキを奪い返してきた。
「じゃあね、私帰る。」

「なんで…?」
そう言って不機嫌に去っていくフランキスカを眺めながらそうつぶやいた。

以上です

デュエマに関係してるけどデュエルの方はキャベツのデュエルは流石に長すぎるので省略させてもらいました
展開すべてネプチューンで流されるのをやりたかったので途中経過なしでやや強引に…正直【キャベツ】相手にディスペクターネプチューンを出す流れを想像できなかったのもあります…多分普通に殴った方が速い
あと最近グランドデビル増えてきたから多分フランキスカ側のデッキ代わってるよな…とは思ったけどとりあえずそのままで

久しぶりのデュエマ怪文書だ！

懐かしい

>ごく普通のカードショップ
うn…？

>>ごく普通のカードショップ
>うn…？
なんだよ！店員の様子がおかしいだけで店自体は普通だろ！

>「それにももちゃんという女性は人の心を和ませる女の人です…そばにいるとホッとする気持ちになる、こんなことをいうのもなんだけど、恋をするとしたら、あんな気持ちの女性が良いと思いますね。守ってあげたいと思う…元気な暖かな笑顔が見たいと思う。」
花京院！

相変わらず可愛がられてるな理永くん
殺してやる殺してやるぞ…幻緑の双月/母なる星域！