| … | 825/09/05(金)21:17:04No.1350288365+「はぁ〜あ…うちはお兄さんの腰抜けで弱っちいところが好きやったのに。」 「──────!」 「うち、お兄さんの事が嫌いになってまうかもしれへんわ。そんなカッコいい事されたら。」 彼が見たのは、自らの傘で難なくオオクワモンの攻撃を防ぎ自らを守るラミアモンの姿だった。 「さ、ちゃっちゃと終わらすわ。」 彼女は一言そう言って、傘を閉じながら前に突き出し、オオクワモンXを突き飛ばす。 「逃さんで!」 ビルの壁に叩きつけられた相手に追い討ちをかけるように、彼女は自らの長大な体をバネのように扱い飛びかかる。 馬乗りになり傘で何度も何度も殴るうち、防御に優れているはずのオオクワモンXの甲殻にもヒビが入り始めた。 しかし、相手もそのままやられっぱなしではない。ゼロ距離でシザーアームズΩ3^3を放ち、3対の顎でラミアモンの体を挟み斬ろうとホールドする。 「甘いで。うちを束縛できるなんて!思わへん事やな!」 しかし彼女はするりとそこから抜け出し、お返しとばかりにオオクワモンXの体に巻きつき、キリキリと締め上げ始めた。 バキバキと音を立てて甲殻が砕け始め、特徴であった大顎すらも折れ、地面に落ちて突き刺さる。 |