二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1756562603561.png-(2858494 B)
2858494 B25/08/30(土)23:03:23No.1348456521+ 00:26頃消えます
わたしの名は霧羽「」さね、究極の名探偵……そして今はこの物語をサイコロで組み立てている非ー魔法少女である。
今回の「」と《》のステータスは二人分で長いので後述。
活躍度の目安は3章:97/4章:79/5章:29/6章:83/7章:13/8章:46/9章:90/10章:71
人形型魔法少女である「」は、そのオリジナルである《》の願いから生まれた存在である。
何をしたのかとかその辺についてはまあ……こう……ちょっと間が空き過ぎてるのであらすじ的に纏めておきました。
長々期間が空いてしまい誠に申し訳ございませんとしか言いようがないところでありますが、久々なので相も変わらずのったりと進めていこうと思います。
@今日上の親知らず二本抜いたんだけど下よりは遥かに楽ね上はね
A遂に日記みたいなこと言い出したよおねえちゃん
dice1d2=2 (2)
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/08/30(土)23:03:50No.1348456687+
今回の「」と《》のステータスは下記の通り。
年齢は「」:15歳相当/《》:17歳
外見は両者共に身長:極小/胸:大/尻:大/足:極細
一人称は妾/吾輩
ステータスは
・「」
暴力:65/因果:74/知能:15/口先:60/天運:8/外面:64/性根:48
固有魔法は「トータルサポート」
・《》
暴力:12/因果:31/知能:40/口先:54/天運:84/外面:97/性根:17
願いは「自分の人生を円滑に回す効率的な存在が欲しい」
固有魔法は「いつでも「」をテレポートさせられる」
武器は両者共に糸。
225/08/30(土)23:05:03No.1348457135+
・前回までのあらすじ
生まれつきの聾唖者にしてモデルである《》は、その実マギウスの翼の構成員であった。
自らが願いによって生み出した「」と共に白羽根として活動していた彼女は、既知の間柄である七海やちよが環いろは・由比鶴乃と共に本格的なウワサの調査に乗り出した為に、口寄せ神社やミザリーウォーターの件では敵として相対したが、あっさりマギウスから遁走した。
その後、フラフラと何がしたいのかよく分からない言動を繰り返した末、灯花による記憶ミュージアムでのチームみかづき荘洗脳未遂現場に乱入。
レスポンチじみた言葉の暴力で一時的に灯花を錯乱させたり、記憶キュレーターを破壊したりしたが、それはそれとして大して何をしたでもなかった。
325/08/30(土)23:05:58No.1348457463そうだねx1
「」さねさん!
>@今日上の親知らず二本抜いたんだけど下よりは遥かに楽ね上はね
大丈夫かい!?
425/08/30(土)23:07:24No.1348457975+
「」と《》の介入によって鶴乃・フェリシア・さなの三人が記憶ミュージアムから連れていかれる事態こそ避けたものの、結果としてやちよの過去を知る機会を逸してしまったいろは達はチームの解散を止められずに一時瓦解。
その後、いろはと鶴乃は現状を打開するべくマギウスへの潜入を試みたが、冷静さを取り戻した灯花によって罠に掛けられ、囚われの身となってしまう。
事態を知ったやちよはフェリシア・さなと共にいろは・鶴乃の救出に動き出すべく再び同行し、ウワサと強制的に融合させられていた鶴乃を解放、マギウスの翼との戦いは最終局面へと入っていく。
マギウスによる魔法少女解放計画が最終段階に入り、暴走するマギウスの羽根達、魔女、神浜の魔法少女達、そしてマギウスから離反した一部の者達が争いを繰り広げていくのと時を同じくして、「」は如何なる思惑かいろはをフェントホープより救出すると、彼女にチームみかづき荘への合流を促して解放した。
525/08/30(土)23:08:01No.1348458245+
時間は遡り、いろは・やちよ・鶴乃の三人が口寄せ神社について調べている前後。
《》は単身、神浜の東にあるとあるメイド喫茶を訪れていた。
和泉十七夜……神浜の東を統括する魔法少女である彼女への接触を目的として現れた《》は、特に何を取り繕うでもなく自らの目的を語る。
長々と語りを混ぜながらも"魔法少女が騙る平等の否定"こそが彼女のやりたい事であり、何よりも否定しなければならないものであるからこそ、他者の協力が必要であると嘯いた。
そんな《》に対し、十七夜は自らの固有魔法によってその真偽を見定めようとする。
というところからなんですよ。
多少盛ってるかもしれないけど大体こんな感じだった筈なんですよ。
どうしてわたしは過去のわたしに自信が持てないんだろうな?
625/08/30(土)23:08:09No.1348458292+
心の弱った人の横に表れて言論しかけてくる妖怪みたいなイメージすらある
725/08/30(土)23:11:19No.1348459432+
なぎたんがどう出るか…
825/08/30(土)23:12:05No.1348459693+
まあそんな訳で前回からの続きです。

十七夜が覗き込んだ《》の心。
大凡の人間と同様、過去の積層によって立体的な構造となっているその内を、ほんの僅かな時間如きで一切合切読み取る事は難しい。
それでも直近で思い浮かべた事、芯となっているもの、注視するべき点が分かっているもの……様々な要因によって何を覗くべきかが分かっているならば、一部を見透かす事は可能である。
従って、十七夜が今見定めんとして覗くのは、《》の主張が本心によるものであるか否かを判別出来るものに絞られる。
十七夜が《》の心の内から読み取れたのは、
①純然たる社会への怒りと、それ以上に歪でも循環しているシステムを破壊せんとするものへの憤り
②その芯となる"平等"という概念への妄執
③それらの根源たる《》にとっての一つの真理
④全てを包括した上でなお隠しきれない偽り難い願望
dice1d4=4 (4)
925/08/30(土)23:13:41No.1348460249+
すごい複雑に入り組んでいる…
1025/08/30(土)23:13:49No.1348460293+
「」さねさん久しぶり!間が空いて心配だったけど無理せずにね!
1125/08/30(土)23:16:12No.1348461114+
生来の身体障害者であるが故に周囲からの無自覚な差別を感じてきた《》と、神浜の東に生まれてしまったばかりに西からの理由無き差別を受けてきた十七夜。
二人の精神構造は決して似通っているものではないが、その経歴故のシンパシーによるものか、十七夜の魔力は《》の心を奥深くまで捉えていた。
《》にとって社会とはどれほど恨んで怒りを顕にしてみたところで、どうしようもないほどに必要悪であり、健常者を基準に構築されている世界を覆す事は許されるべき事ではないと理解している。
だからこそ魔法少女の台頭によって社会システムが崩壊し、社会の図式が変わる事に対して多大な忌避感を抱いている事は紛れもない事実である。
1225/08/30(土)23:18:59No.1348462085そうだねx1
そんな社会の中にあってさえ、人々は万人は平等であると嘯く。
如何なる病気や障害を抱えていようと、どのような生まれであろうとも人は公平で公正であると騙る。
その醜さを、しかし《》は嫌ってはいなかった。
①社会が醜いからこそ、自分達に人権があると悟っているから
②そんな世の中でもなければ満足に庇護も受けられないと知っているから
③平等であろうとする心意気は買っているから
④皆違って皆クソだから
dice1d4=1 (1) だ。
1325/08/30(土)23:20:45No.1348462690+
そうなんだよね…
1425/08/30(土)23:21:20No.1348462888そうだねx1
まぁ言っちゃなんだけどなにかしらの障害があるの判別されたら産まれたときに…って社会よりは遥かに保護されて権利認められてるよね
1525/08/30(土)23:22:39No.1348463336+
これでも前に進んでるというのは歴史を振り返ると思うよね
改善点はあるが今までの歩みの成果を無視すると恨みの化け物になってしまう
1625/08/30(土)23:22:56No.1348463420+
病気や障害を持っている者が健常者と同じラインに立っているなどというのは、あまりにも理想論である。
もしも本当に全てが平等で公平で対等であるのならば、後天的障害者は自らが新たに課せられたハンデをハンデだとは思わないだろうし、盲学校や聾学校は必要ないだろうし、オリンピックとパラリンピックは区別されない筈だからだ。
それでもその嘘を平然と吐き、大衆が"障害者を差別しないように努める"という形で無自覚的に健常者と障害者を区別し差を付け、綺麗事の元に庇護する歪が無ければ、自分のような人間は生きてはいけないのだ。
1725/08/30(土)23:25:29No.1348464322+
多分真になんとかするには全部治せるくらい医療が発達する必要がある
1825/08/30(土)23:26:39No.1348464721+
《》の独白とでも言うべき心の内が、十七夜の頭の中を駆け抜けていく。
例えそれが作られた偽りの平等であっても、その中でしか生きられない者達はそこで生き続けるしかない。
水槽の中で飼育される事に慣れた鑑賞魚は、野生の中では生きてはいけない。
その欺瞞の中で、唯一《》が真に平等であると信じて憚らないものがある。
1925/08/30(土)23:29:49No.1348465790+
それは
①不平
②優劣
③価値
④努力
dice1d4=4 (4) である。
2025/08/30(土)23:30:22No.1348465994+
ガッツがあるな…
2125/08/30(土)23:31:51No.1348466570+
だけどある意味悲しい真理だ
2225/08/30(土)23:32:21No.1348466727+
なんもしないと差は開くばかりだ
2325/08/30(土)23:33:40No.1348467201+
努力こそが唯一絶対の平等にして公平であり、最も公正なものである。
何故ならば、努力は健常者も障害者も平等に裏切るからだ。
何に恵まれているか、何に乏しいかなど全く関係無く必ずしも結果に結び付く訳ではないからこそ公平であり。
同時に、結果がどうであれ過程だけは必ず残るからこそ公正でもある。
2425/08/30(土)23:33:43No.1348467224+
しかしなんか根源にでもつながってそうな呼ばれ方で笑う
2525/08/30(土)23:37:25No.1348468511+
従って、《》は努力だけは積み重ねてきた。
読心術……口話を身に付ける事は並大抵の事ではなかったし、元より多少人よりは優れた容姿をしていたとはいえ、磨かずに生きていけるほどモデルの世界は甘くはない。
だが努力を積み重ねてきたからこそ、《》は"障害者なのに"という評価を"障害者の癖に"へと変えてくることが出来たと自負していた。
2625/08/30(土)23:42:40No.1348470280+
社会への怒り。
平等という概念への諦念。
努力という大きな天秤。
その全てが例外無く、《》の本心である。
「……違う、本当に貴様が求めているものは……」
だがその奥底でほんの僅かに漏れ出るように垣間見たもの。
「叱られたい……?どういう事なんだ貴様は……?」
①『そこまで見透かすとは凄いねーなぎたんは』
②『怒りは努力と同じくらい平等なんだよ』
③『そこまで立ち入っていいとは言ってないが』
④『分かんないだろ、なぎたんには』
dice1d4=3 (3)
2725/08/30(土)23:43:16No.1348470488+
叱られたいか…
2825/08/30(土)23:44:54No.1348471024+
だからなぎたんにだけ反応したと
灯花もやちよもその意味では残念だと
2925/08/30(土)23:45:18No.1348471177+
なぎたんに読ませたんだからそれは逆ギレだぜ
3025/08/30(土)23:46:27No.1348471538+
確かに《》の語った言葉は、紛れもない本心であった。
魔法少女の解放というマギウスの題目に対する怒りも、それを阻止しようという意思も、その全てが彼女の言葉の通りのものであった。
だがそれらと彼女の"叱ってほしい"という願望の、一体何が繋がっているというのか?
困惑する十七夜に対し、《》は自らも魔法少女に変身すると、少しだけ距離を取った。
3125/08/30(土)23:49:06No.1348472450+
①『とにかく吾輩の本心は理解していただけたかな?』
②『さておき、吾輩は大義の為だなんて言わない。これは私怨だ』
③『はてさて吾輩の感情はどうでもいい。大事なのはなぎたんが吾輩を手伝ってくれるかどうかだろ?』
④「待て……全く分からん、理解が及ばん。説明を求める」
dice1d4=3 (3)
3225/08/30(土)23:50:17No.1348472876+
手を取るか否か
3325/08/30(土)23:54:16No.1348474225+
『重要なのはなぎたんが吾輩の提案を受けてくれるかどうかだ。それ以外の事は今はどうでもいい』
《》の言葉を受けて、十七夜は思考を巡らせる。
生育環境から身体的特徴の有無に至るまで、何もかもが自分とは異なっているとはいえ、同じく主観的差別被害者であるという点から行けば、十七夜にも《》の言い分が全く理解できない訳ではない。
努力は平等であるという彼女の主張も、"それによって何かを叶えた者の周囲は必ずしも公正ではない"という前提を踏まえるのであれば、概ね理解は出来る。
3425/08/30(土)23:58:00No.1348475463+
《》が自らの本心を心を読むまでも無い程に包み隠さず打ち明けた事は事実であるし、少なくとも彼女に自分を騙そうという気がない事も確かである。
その上で、覆い隠されていた本心については理解し難い部分ではあるが、人の心など見えた所で何もかもが理解出来るものでもない以上、彼女の言う通り今踏み込むべき点ではないというのも間違いではない。
とはいえ、《》が信用に足る相手であるかなど分かったものではない。
他者の言動に嘘偽りが無いと確信を持てる事と、それが手を取り合うべき相手であるかどうかは全くの別問題なのだ。
3525/08/31(日)00:02:13No.1348476900+
十七夜は逡巡の末、
①「……可能な範囲では手を貸してやろう」
②「……一人、貴様に会わせたい相手がいる。彼女の返答次第で自分も考えよう」
③「個人的には貴様に理解を示したい気持ちはある。だが自分には、東の魔法少女達の救われたいという気持ちを全ては否定しきれん思いもある」
④「一つだけ教えてほしい。貴様は何故人に叱って欲しいと願う?」
dice1d4=3 (3)
3625/08/31(日)00:04:47No.1348477860+
なぎたんとしても複雑か…
3725/08/31(日)00:05:59No.1348478259+
東の魔法少女達を束ねてきたリーダーとして、マギウスの翼に与してまで救済を求める彼女達の気持ちも分からない訳ではない……というのは、厳密には些か正確性に欠ける言葉である。
彼女達がそうなるべくしてそうなるのも理解は出来るが、十七夜はそこに共感はしている訳ではないからだ。
仮に十七夜にもそのような思いがあったとするならば、今頃東は完全にマギウスの統制下に置かれている事だろう。
だからこそ、敢えて含みを持たせた返事をする。
自分だけは心を読んでしまえば相手の本心を把握できるが、相手にはそのような力はまず無いといっていい。
そこまで含めて十七夜はこの期に及んで尚、ある種の揺さぶりを掛けていた。
3825/08/31(日)00:11:02No.1348480183+
勿体付けた言い方に対して《》は、
①『信用なんてしなくていい。これはビジネスライクな協力関係だ。切りたければいつでも切ればいいし、殺したければ殺していい』
②『吾輩を舐めるなよ?なぎたんがそんなに殊勝な人間じゃない事くらい分かる』
③『じゃあ今日はいいや、また来るよ』
④『遅かれ早かれ種は撒く。いざという時が来たら責任取ってくれよ、東のリーダーなんだろ?』
dice1d4=4 (4)
3925/08/31(日)00:12:10No.1348480664+
もうそろそろマギウスが動くからな!
4025/08/31(日)00:16:05No.1348482018+
『どうせ信用なんてものは最初から無いんだ、吾輩は好き勝手に動く。だからいざって時に責任は取ってくれよ、東のリーダーだろ?』
「待て、自分は貴様に協力するなどとは一言も……」
『他人を見捨てられるほど薄情じゃないから掃き溜めの統制役なんてやってたんだ、事が上手く運べばどうこう関係なくやらなきゃいけなくなる』
そう言い残した《》は、
①夜闇の中に紛れ、何処かへと消えた
②何処かへと消えた
③何処かへと消えた
④『……女々しくも最後にもう一度聞いとくけど、吾輩の手を素直にとってはくれまいか?』
dice1d4=2 (2)
4125/08/31(日)00:17:22No.1348482505+
スゥ…
4225/08/31(日)00:21:21No.1348484219+
スゥーッ
4325/08/31(日)00:21:43No.1348484387+
やはり自分勝手に、言いたい事だけを言って夜闇の中へと紛れた《》を、十七夜は咄嗟に追いかける。
ほんの少し走った先の路地裏に入っていったのを追跡してはみたが、そこには既に《》の姿は無かった。
4425/08/31(日)00:22:02No.1348484490+
それから時系列は戻り、第八章の最中。
結局「」と《》は何をしてたのかって言うと、
①『羽根は流されやすいって話はしたな?吾輩もちょっと不和を撒いておいたのよ』
②『モデルをやっていて良かった。吾輩が被害者面して扇動すれば、共感も出来ない癖に分かった気になって同調する』
③『教えてあげたんだよ。お望み通りに魔法少女が解放されて、魔法少女が至上の世界が生まれたところで、今度はその中で優劣が生まれるだけだって』
④『マギウスが本当に自分達の全てを預けるに足る人間なのか、もう一度良く考えた方が良いと。とっても公平だとは思わないか?』
⑤『で、あれよあれよと吾輩担ぎ上げられた訳。言い訳がましい弱者様方の錦の御旗の名のもとに。障害者雇用って訳だ』
⑥『こんな芯を食った訳でもない、事実かも怪しい言葉に惑わされるようなのはどうせ玉砕するだろうが、それで共倒れになってくれれば御の字だ』
dice1d6=2 (2)
4525/08/31(日)00:22:56No.1348484889+

4625/08/31(日)00:23:25No.1348485129+
なんかタイムリー!!


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