私は待つことができなかった。このスレは古いので、もうすぐ消えます。
彼と私の間で交わされた鉄の契約だけでは、彼を繋ぎ止めることはできないのではないか、と。私は彼を愛していた。だから、彼ともう一つの契約を交わしたかった。
「どうしたんだ? 突然こっちの部屋を訪ねてきて」
彼との旅行の夜。私は彼の部屋の戸をノックした。
「中に入ってもよろしいでしょうか? 大事な話がしたくて」
そう彼に声を掛けると、彼はあっさりと部屋に招いてくれた。不用心なのか、それともそれだけ私を信頼なさっているのか。
「それで、大事な話って?」「トレーナーさん、私が家族を何より大切にしているのは知っていますね?」「そうだね」
「……私の一番大切なモノの中にトレーナーさん、貴方を加えたい」「それって……」
「ですが今の私にその資格は無い……ですので仮の契を結びたいのです。……トレーナーさん、左手の薬指を差し出してくれませんか?」「……ジャーニーなら、いいよ」
そう言って差し出される彼の薬指にそっとキスをし、それから深く薬指を咥え、そして……。
ガリっ。
鉄の味が口に広がる。彼の薬指に血の指輪ができる。
「貴方を愛しています」
そうして契は、結ばれた。
おわり
… | 125/04/15(火)16:10:58No.1302553176+(小指はない) |
… | 225/04/15(火)16:12:31No.1302553447+久々に短い怪文書 |
… | 325/04/15(火)16:14:53No.1302553837+そのまま証文書に血判を… |
… | 425/04/15(火)16:26:00No.1302555986+👀詰めますか!? |
… | 525/04/15(火)16:26:22No.1302556041+ジャーニーは薬指が欲しいのかもしれない… |
… | 625/04/15(火)16:28:19No.1302556435+なぜ薬指と言われるか |
… | 725/04/15(火)17:21:30No.1302567022+しれっとプロポーズ成功させてる余 |
… | 825/04/15(火)17:51:55No.1302573913+>なぜ薬指と言われるか |
… | 925/04/15(火)17:52:38No.1302574078+姉上なら策でトレーナーから言い出すよう誘導するはずだ余! |
… | 1025/04/15(火)17:52:47No.1302574114+>👀詰めますか!? |