「祥…ちょっと…落ち着こう」
「それだけではありませんわよ！ 立希が軽くベースの弦に触れると『ダメですよ、私の大事なベースなんですから』なんて笑いながら手を重ねたり……音合わせをしているときに、向かい側でアイコンタクトを取って微笑み合うのも、何度も目にしておりますわ！」
睦が祥子を制止する言葉も聞かず、まくし立てる祥子の言葉に海鈴は息を呑む。そこまで見られていたとは思わなかった。
「練習後だってそうですわ！ 片付けが終わったと思ったら立希と二人で『今日のティモリスは聡明でした？』とか言いながら談笑して、他のメンバーと話そうともしない！演奏の改善点を話している間も、あなたは立希の手元をじっと見つめて『ドラムを弾いてる手、綺麗ですね』なんて言って、二人だけの世界を作っていますわ！」
「……っ」
　祥子の怒気がこもった声が、鋭く空気を裂く。

「そんな態度のままで、あなたは本当にAve Mujicaのバンドを続けるおつもりなんですの！？ 立希と仲が良いのは結構ですが、あなたの役割はベースとしてバンドの土台を支えることですわ！ それなのに、練習中も練習後も──最近のあなたの意識は立希にしか向いていない…！ もはやバンドメンバーではなく、立希の追っかけのようですわよ！」
「…っ！ そんなつもりは──！」
海鈴は反論しようとしたが、言葉が詰まる。──事実、祥子の言うことは的を射ていた。
「祥ちゃん、流石にそんな言い方は…！」
初音が祥子の失言を咎めるが、祥子の態度は変わる気配はない。
「つもりがない、では済まされませんの！ あなたがベースを担当している以上、その不安定さがバンド全体に影響を与えることが分かりませんの！？ 前日のリハーサルだって、立希とアイコンタクトを取って微笑んでいる間に、曲の入りをミスしましたでしょう！？ 祐天寺さんも『ベースのリズムが合わない』と何度も指摘していましたわよ！」

「えっ！？ にゃむはそこまでハッキリ言ってないにゃむ…！ただ、ちょっとズレてたかな、って思っただけで…」
祐天寺が驚いたように目を見開き、思わず口にする。
確かに、昨日のリハーサルで立希がウインクしてきたとき、つい気を取られてしまい、一瞬だが入りのタイミングが遅れてしまった。
「──あなたにとって、『バンドメンバーの信用』はその程度のものなんですの？」
祥子の低い声が、胸の奥に深く刺さる。
海鈴は強く唇を噛みしめた。それでも、何も言い返すことができなかった。

「バンドのために……立希さんと…別れます……」
静寂の中、海鈴の瞼からポロポロと涙が零れ落ちながらも、しっかりとベースを握りしめていた。
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😭

（なんか悪者扱いされていますわ…）

今夜のネタバレやめて下さい！

「…なんで、そんなこと言うの？」
練習場に現れた立希が海鈴の肩をそっと掴む。その手は、これまでと変わらず優しく…温かい。
立希の瞳は揺れていた。驚きと、そして──強い意志を秘めた感情がそこにはあった。
「海鈴…私は、そんなの望んでない」
「でも……私は…バンドのために……」
海鈴の声が震える。だが、その言葉を遮るように、立希が彼女の肩を引き寄せた。
「違うよ、海鈴。バンドのためじゃない。これは……私たちのためなんだから」
その瞬間、海鈴の心臓が大きく跳ねた。
耳元に感じる吐息──柔らかな唇の感触。
「海鈴がいないAve Mujicaなんて、私には考えられない。だから……」
立希の指がそっと海鈴の頬をなぞる。
「私は、海鈴のこと応援したい。海鈴のAve Mujicaが最凶のバンドになるのを…見届けたい」

これは…信用ないスレだね

その言葉が、まるで魔法のように海鈴の心を溶かしていく。
気づけば、海鈴の指が無意識に立希の手を握り返していた。
「…私も、立希さんのために……Ave Mujicaを最凶に……！」
二人が見つめ合い、再び距離が縮まる──。
「ちょ、ちょっと待ってくださいまし！！！」
祥子の声が響き渡る。顔を真っ赤にしながら、ぷるぷると震えていた。
「こ、こんな場で堂々と……なんという破廉恥…！！」
「祥ちゃん、本当は羨ましいんじゃない？」
初音がクスクスと笑いながら、祥子の肩を軽く叩く。
「なっ…！？ そ、そんなこと……」
「嘘つかなくていいよ。だって、ずっとこっち見てたし」
すると、祥子の顔はさらに真っ赤になる。
「……だ、だって……」
しばらくもごもごと唇を噛んでいた祥子だったが、ついに観念したようにため息をつく。

初音以下だぞ海流

「……私も、立希と海鈴みたいに…羨ましくて……初音と、もっと……」
その言葉を聞いた瞬間、初音が笑顔で祥子を抱きしめた。
「ふふっ、じゃあいっぱいイチャイチャしよっか？」
「～～～～っ！！！ もう、恥ずかしいことを言わないでくださいまし！！！」
そのやり取りを見ていた睦が、祐天寺の肩をつつく。
「にゃむ。私たちも……？」
「うにゃ……？ んー、イチャイチャって、こういうの？」
そう言うと、祐天寺は睦のほっぺたをぷにっとつまんだ。
「……ふふ、違うけど、まぁいっか♪」
いつの間にか、剣呑な空気はすっかり消え──メンバーたちが笑い合いながら、また一つ、絆を深める時間が流れていく。
そんな中、祥子は改めて初音の手を握りしめる。
「これからも……共に運命を奏でていきますわよ。初音」
「うん！祥ちゃん！いつまでも…一緒に！！」
──こうして、Ave Mujicaの未来は、さらに輝きを増していくのだった。
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>初音以下だぞ海流
空手小公子 小日向海流に突然の流れ弾

初海さ…協定結んでるだろ！

最高です👏

ほんとに唐突に現れるな

これは…信用があるスレだね💛

りっきーちゃんとMyGO!!!!!やってんのー？

童貞合作やめろ

今夜この神話になります

>これは…信用ないスレだね
>これは…信用があるスレだね💛
合作だとわかった瞬間手のひら返すの早すぎますわ…

もうはつうみで付き合ったらいいんじゃない？

豊川さんはメンバーの事をよく見ていますね…

https://www.satokazzz.com/airzoshi/reader.php?url=https%3A%2F%2Fimg.2chan.net%2Fb%2Fres%2F1294146734.htm
縦書きにすると更に正気さがみなぎってきた

なんかあたしとむーこの扱い雑すぎないにゃむ？

語尾がね…

花女の結束は強い

はつさきも最高です
応援してます

>はつさきも最高です
>応援してます
海鈴ちゃん…信用してるよ！

同盟ができてますわ…

相手のことをろくに見ずに聞きもせずにただ自分の都合のいい妄想に逃げ込むからドタキャンされるし同棲だって解消されるんだよ

>相手のことをろくに見ずに聞きもせずにただ自分の都合のいい妄想に逃げ込むからドタキャンされるし同棲だって解消されるんだよ
何が言いたいんだよ…

>>相手のことをろくに見ずに聞きもせずにただ自分の都合のいい妄想に逃げ込むからドタキャンされるし同棲だって解消されるんだよ
>何が言いたいんだよ…
全部言ってるだろ！

>相手のことをろくに見ずに聞きもせずにただ自分の都合のいい妄想に逃げ込むからドタキャンされるし同棲だって解消されるんだよ
これは違うね

ラストシーンのせいでうーちゃんのことしか考えられない一週間だった今夜は責任とってほしい

もう責任とって八幡さんも初音も一生面倒見ますわ…

むっちゃんと祐天寺のエミュが若干雑なのも合作感あって面白い