二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1738677969335.mp4-(2167733 B)
2167733 B25/02/04(火)23:06:09No.1279866694そうだねx8 00:38頃消えます
——冷たい。
床に倒れたまま、私はしばらく動けずにいた。骨の芯まで冷えた感覚と、焼けるように痛む頭。
ゆっくりと目を開けると、視界にはぼやけた白と鉄の無機質な天井が広がっていた。
「……ここは……?」
全身が重い。力が入らない。ふらつきながら起き上がり、周囲を見渡す。
壁には「Vault 890」と書かれた文字。Vault……?
聞いたことのない単語だ。だが、それよりも気になるのは——
ここがどこなのか、なぜ自分がここにいるのかが分からない。
昨夜、私は普通に仕事を終え、いつも通りに帰宅し、眠ったはずだった。
次に目覚めたのは——この見知らぬ施設だった。そんなことが、あり得るのか?
混乱の中、ふと左腕に重みを感じた。見ると、奇妙な装置が装着されている。
金属製のバンドに、大きな液晶画面。ボタンがいくつか並び、どこか旧式のコンピュータのような見た目をしていた。
「……何だ、これは?」
外そうとするが、がっちりと固定されていて動かない。試しに画面を触れると——
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/02/04(火)23:06:37No.1279866869+
「ピップボーイ931、起動完了ですけお!」
突如として機械音が響き、装置の画面が光を放った。そのまま、人間のような声が響く。
「おはようございます、コウシロウさん。」
「……誰だ?」
「ぼくはピップボーイ 931に搭載されたパーソナルアシスタントAI ですけお!」
妙な語尾をつけながら、機械は流暢に喋る。私は困惑した。
「ピップボーイ……?」
「Vault-Tec社が開発した高機能情報端末けお! コウシロウさんの行動を支援するために設計されているんですけお!」
「……聞いたこともないな。」
それどころか、Vault-Tecという会社名すら、まるで記憶にない。機械の説明を聞いている場合ではない。私は立ち上がり、再び周囲を見渡す。
壁には複数の冷凍ポッドが並んでいた。そのほとんどは中が空、もしくは黒ずんだ人影が見える。
し、死んでる……
喉の奥に、不快な感覚がこみ上げる。ここで何があったのか——私は、何者なのか。
「……おい。」
225/02/04(火)23:06:58No.1279866999そうだねx6
890
325/02/04(火)23:07:02No.1279867025+
「なんでしょう?」
「私は、一体……何者なんだ?」
ピップボーイの画面に、一瞬だけノイズが走った。
「コウシロウさんはVault 890の登録居住者ですけお。」
「Vault……」
「核戦争に備え、アメリカ政府とVault-Tec社が建造した地下シェルターなんですけお!」
「核戦争……?」聞き間違いか?
いや、そもそも「戦争」自体、私が知る限り起きていないはずだ。それなのに——
「世界はすでに200年以上が経過しているんですけお!」
「——っ!!?」
全身の血が引いた。
「200年……?」
言葉を繰り返しても、意味が理解できない。
「冗談だろう……? 昨日まで、私は……私は……」
記憶を辿ろうとする。だが、それは断片的で、霧がかったように曖昧だった。
425/02/04(火)23:07:26No.1279867176+
「なぜ、私は……?」
自分の名前は分かる。だが、それ以外の記憶が……思い出せない。
そして、「200年経った」という言葉だけが、頭の中で響き続ける。
脳が理解を拒絶していた。だが、冷え切った空気と、目の前の荒れ果てた施設がそれが現実であることを否応なく突きつける。
「……プロテクトロンくん!!11! これは何の冗談だ!?」
「ぼくはプロテクトロンではなくピップボーイなんですけお……。」
「パイプレンチくん!! 一体何がどうなっている!?」
「パイプレンチは工具なんですけお!!」
「ピエゾ核パワーアーマーくん!! こんな馬鹿げたことが……!!」
「ピップボーイの方が遥かに言いやすいと思うんですけお!」
拳を握る。
「外に出れば……分かるのか?」
「……外の環境データを解析中けお。おそらく、やめた方がいいと思うんですけお。」
525/02/04(火)23:07:48No.1279867327+
「行く。」
「だから止めたほうが——」
「行くと言っている!!プリドゥエンくん手を離したまえ!!!11!!」
「プリドゥエン登場はまだ先なんですけお!というかぼくはコウシロウさんの手に装着されてるだけなんですけお!」
私は、パイプピストルくんを睨みつけるように叫んだ。もう、ここにはいられない。
何が起きているのか。本当に200年が経ったのか。それを確かめるには、外に出るしかない。
「案内しろ……ピットくん。」
「……ピット(The Pitt)は連邦じゃないんですけお……。」
それでも、ピックマンくんは私の命令に従った。そして私は、Vaultの扉へと向かった——。
625/02/04(火)23:12:26No.1279868981+
マンコ
725/02/04(火)23:15:23No.1279870071+
AI?
825/02/04(火)23:16:00No.1279870287+
何やら青白く光るまろ茶
925/02/04(火)23:21:28No.1279872137+
パラディンダンス君が爆殺されるのかと
1025/02/04(火)23:25:38No.1279873675+
HAKUOUさんの顔はしっかり維持されるんだな
1125/02/04(火)23:41:00No.1279878872+
>ピエゾ核パワーアーマー
なんかやたら記憶に残るやつ
1225/02/04(火)23:45:58No.1279880494+
顔の入れ替えとかそんなの?って思ったけどそれだとピップボーイが破綻してるか
1325/02/05(水)00:26:14No.1279893157+
何も知らないはずなのに詳しすぎる…


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