二次元裏@ふたば

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433378 B24/12/29(日)15:37:43No.1267412457+ 17:14頃消えます
「そういえばスカーレット。年末はどうするんだ?」
「え?そんなの例年通りに決まってるじゃない」
聞くまでも無いという様子の愛バの返事は素っ気ない
だが明らかにその尻尾は激しく揺れていた
年末年始ダイワスカーレットがトレーナーの実家で過ごす
それは風物詩になっていたものの
こちらから敢えて声を掛ける事で誘った感が出る
向こうからけしかけられ駄々を捏ねられるのが一番困るのだ
(とはいえ…)
椅子に背もたれながら天井を眺めトレーナーは考える
既に自分自身慣れっこにはなっていたもののこれで良いのだろうか
あくまで自分は指導者であり彼女は教え子であり未成年
そんな少女を親しい仲とはいえ学園の目の届かない所へ連れ込む
果たしてこれが正解なのか?分からない
もしかして距離感を間違えているのではないだろうか
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/12/29(日)15:37:55No.1267412526+
しかし連れていかなければいかないで問題なのだ
車のトランクに潜んだり屋根に乗っていた事もあった
旅行鞄が一個増えたりクール宅配便で届いた事もある
いつだったかは帰省したら玄関やコタツで出迎えられた
何より両親や親戚も五月蠅いのだ
やれ「スカーレットちゃんはどうした」だの
「もしかして振られたの!?」だの
「何だお前もしかして今更照れてんのか?いくつだよ」だの
「スカーレットおねえちゃんいないの!?」だの…
すっかり甥っ子や姪っ子は彼女の影響を強く受け
男連中は自分もトレーナーを目指すのだと鼻息が荒い
決め手はスカーレットのでけえチチとケツと太腿
マセガキどもめ。まあ仕方ないよなアレだもんな
だが悩んでいても解決しないのは彼自身理解していた
224/12/29(日)15:38:05No.1267412589+
「実はお前達を見込んで頼みがある」
カフェテリアに集められた担当持ちトレーナー達は目を丸くした
日頃相談はあるものの彼の真剣な顔を見た事は少ないからだ
「おいおい俺達の仲じゃないか」
「水臭いぜ?なあ?」「そうだな。もっと頼れよ全く」
ウオトレが、ルビトレが、キントレが、ファイトレが
他にも様子を見て声を掛けていない者達も集まってくる
トレセンの自由な核弾頭といえばゴールドシップにサトノダイヤモンド
そしてダイワスカーレットであり
その中である程度担当を制御しているのがダストレであった
そんな彼に良い所を見せたいし、頼られれば悪い気はしない
あわよくば偶にはマウントだって取ってみたい
同世代だからこそ思わず同僚とはいえそんな欲が出る
そこはトレーナー陣もやはり人の子なのである
324/12/29(日)15:38:15No.1267412647+
「悪いなお前ら…実は年末年始の過ごし方についてないんだが
お前らも普通は自分の担当を実家に呼んで過ごすだろ?」
「え?ああうん」「そりゃあ…そうなの?そうだな?」「えっ?」
「そこで親戚連中にも紹介したり過ごす時気を付けてる事はあるか?」
トレーナー達が目配せし合う
それはお前いけよ、どうすんだよ、そんなアイコンタクトの応酬
「それは…あれだ。変に気を遣う必要はないんじゃないか」
当たり障りのない方向でキントレが声を上げてしまった
「自然体でいいんだよ。変に気を遣うからおかしな事になる。なあ!」
「おおそうそう。ダストレは考えすぎなんじゃないか?」
「普通だよ普通。年末年始の空気にお前飲まれすぎ」
彼等は堰を切ったかのように同意し、頷き合う
そんな様子に素直にダストレは感心していた
「はぁー…流石だなあ。慣れっこって訳か」「当たり前だろ」
「分かった。じゃあこっちの実家には連絡しておいたから」「え?」
424/12/29(日)15:38:48No.1267412821+
ファイトレが聞こえた声に振り返るとファインモーションが佇んでいた
手にはスマホが握られており顔からは感情は読み取れない
カフェテリア奥でもダイイチルビーがいずこかへ連絡をしており
笑顔のトウカイテイオーがトレーナーを引っ張っていく
にこやかに場を去ろうとするウオトレはウオッカに肩をポンと叩かれ
何やら愛バと話している様子のキントレは
「悪いと思ってるならちゃんと連れてって」
そんな風にキングヘイローに見つめられ天井を仰いでいるのが見える
成程、皆いつも通りの様子だ
そこに別段不穏な空気は感じられない
524/12/29(日)15:39:05No.1267412921+
「杞憂だったな」
ポツリと漏らしたダストレが清々しい顔でカフェテリアを後にする
取り合えず後の悩みはお土産をどうしよう
まあそれは道すがらスカーレットと考えれば良いだけだ
置き土産についてはもはや彼の手を離れているのだから。
624/12/29(日)15:41:44No.1267413923+
正月にクール宅配便…
724/12/29(日)15:45:58No.1267415533そうだねx5
>正月にクール宅配便…
頭スッカスカーレットだったんだろうな…
824/12/29(日)15:47:55No.1267416234+
アタシをクール宅配してくださいって頼むのかな…
924/12/29(日)15:48:02No.1267416279+
ウマ娘も生モノだろ
1024/12/29(日)15:52:59No.1267418070そうだねx3
もしかしてこれは被害を拡大させたかっただけでは…
1124/12/29(日)15:53:11No.1267418140+
終わりだ🐱の学園
1224/12/29(日)15:53:35No.1267418281そうだねx1
うーん30kg重量オーバーですので発送できませんね…
1324/12/29(日)15:53:48No.1267418354そうだねx3
ダストレってダスカに似てきてるよな
1424/12/29(日)15:54:59No.1267418758+
てか冬場だから生物クール宅配便じゃなくてセーフだよね?は怖いよ
1524/12/29(日)15:56:27No.1267419239+
あのねスペちゃん…
北海道は遠いんだけど
1624/12/29(日)15:58:21No.1267419861+
>北海道は遠いんだけど
はい!ですのでトレーナーさんのご実家でいいですよ!
1724/12/29(日)16:06:00No.1267422372+
エルコンドルパサーはマスクを外した
1824/12/29(日)16:12:06No.1267424301+
ゴールドシップは…どこいくんだろうな…
1924/12/29(日)16:14:45No.1267425155+
>ゴールドシップは…どこいくんだろうな…
宇宙
2024/12/29(日)16:18:30No.1267426306+
「トレーナーさん」
後ろから愛馬グラスワンダーの声が聞こえた。
平静を装っているが、滾る熱量を隠しきれない声音だった。
「年末、来ていただけますよね?」
どこに、とは言わない。
だが彼女の目指すところはひとつだけであっ。
トレーナーはひとつ息を吸い、静かに吐いた。内心の動揺を呑み込むためである
振り返りながら、トレーナーは言った。
「グラス、僕の考えはこうだ」
2124/12/29(日)16:24:37No.1267428097そうだねx1
>「グラス、僕の考えはこうだ」
🐱のトレーナー
2224/12/29(日)16:28:37No.1267429227+
スズカは駆け初めどこ走る?
2324/12/29(日)16:29:03No.1267429360+
マルトレ
お迎えの車が来てるぞ
2424/12/29(日)16:38:23No.1267431998+
>「トレーナーさん」
>後ろから愛馬グラスワンダーの声が聞こえた。
>平静を装っているが、滾る熱量を隠しきれない声音だった。
>「年末、来ていただけますよね?」
>どこに、とは言わない。
>だが彼女の目指すところはひとつだけであっ。
>トレーナーはひとつ息を吸い、静かに吐いた。内心の動揺を呑み込むためである
>振り返りながら、トレーナーは言った。
>「グラス、僕の考えはこうだ」
落ち着こうか
聞き違いだろうグラス。ダストレが話していたのは担当の実家に行くではない
担当を実家に呼ぶという話だ
2524/12/29(日)16:59:47No.1267438096+
ウオッカ!元旦は初日の出観に行こうぜ!


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