融合次元編で千束にはパラサイト・フュージョナーで柚子達や神浜で知り合った魔法少女達を洗 脳し尊厳を踏み躙ったドクトルをボコボコにして欲しいの これ以上ないくらいブチキレた千束はリンケージワンキルを決めてドクトルを半殺しにするの 千束はあまりの怒りで無表情のまま恐怖と痛みで悶絶するドクトルの前に立ち塞がる。 「立てよ。柚子ちゃん達が味わった苦しみがそれだけで済むワケないでしょ。アンタには死んだ方 がマシと思うくらいの痛みを味わせてやる」 千束が再びデュエルディスクを構えようとしたその時────モニター越しから叫ぶ声が聞こえた。 『やめろ─────!!』 そのモニターに映っていたのは、洗脳された柚子を倒した直後の遊矢だった。 彼はこの決闘の一部始終を見守っていたのだ。 『やめてくれ、千束さん!怒りに身を任せて誰かを傷付けるデュエルなんてそんなの千束さんが するデュエルじゃない!千束さんのデュエルはいつだって皆が笑顔になれるエンタメデュエルで、 オレだってそのエンタメで何度も勇気づけられたんだ!だからもうこれ以上はやめてくれ……』 「遊矢、くん……」 泣きそうになりながら必死に懇願する遊矢の姿に、平静を取り戻してゆく千束。 そんな彼女の肩を掴む者がいた。 「千束、そこまでです」 「たきな……」 「遊矢君の言う通りです。あなたの決闘は人を笑顔にするもの。わたしも誰かを傷付ける千束より 誰かを笑わせてるいつもの千束の方が好きです」 「……!」 「だから─────っ、千束……?」 たきなの肩に軽い衝撃。そこには、顔を埋めた千束がいた。 彼女は声を震わせながらこう告げる。 「ごめんね、たきな……ちょっとだけこうしてていい?今顔ぐちゃぐちゃだから遊矢くんに見られた くない」 「……構いませんよ。早くいつも通りバカみたいにニコニコして下さい」 軽く背を擦りながらたきなは返事を返した。 「うっせぇ」 「─────へぇ」 ─────一方で、もうひとり。 ドクトルを蹂躙する千束の姿をモニター越しに眺めている者が存在した。 「いいねぇ……これがアンタの本気ってやつか。アンタはやっぱり僕の最高の遊び相手に相応し いよ!」 「───神浜での引き分けの借りは返させて貰うよ、リコリスさん」 そう語るユーリは、これ以上ないくらいの昂りを覚えていた────。