二次元裏@ふたば

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193687 B24/11/22(金)23:55:31No.1255823633そうだねx1 01:43頃消えます
マチカネタンホイザが俺の部屋に泊まった日は、ベッドがちょっとした殺人現場のようになる。

その法則に気付いたのは、彼女が家に来た3度目の夜のことだった。

「……ずびばせん……またやっちゃいました……」

申し訳なさそうな言葉と共に、背中に回されていた手がゆっくりと離れていく。それと同時に熱い感触が胸に広がっていくのを感じた俺は、手探りで部屋の電気を点けた。

「ひっ……」

照らし出された光景は思った以上にスプラッタで、思わず息を呑んだ。俺の胸は全体に血がべっとりと付いていて、ゆっくり背中の方に垂れてきている。
視線を上げると、俺に跨っている姿勢のタンホイザと目が合った。鼻を押さえている両手は真っ赤に染まり、肘の先からぽたぽたと血が滴っている。……相変わらず結構な出血量だ。何も知らない人が今の状況を見たら、思い詰めたウマ娘が担当トレーナーの心臓を一突きした直後だと思うかもしれない。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/11/22(金)23:56:06No.1255823808+
「大丈夫? 気が遠くなったりしない?」
「はいぃ……それは大丈夫ですけど……」
「良かった、俺が押さえるから顔見せて」

起き上がってティッシュを数枚取り、血だらけの鼻を軽く摘んで止血を始める。喉の方に血が流れないよう、左手で後頭部を抱き寄せて少し俯くようにする。学園時代から何度も繰り返してきた動作は、お互いもう体に染み付いていた。
そうして少し落ち着くと、周辺への被害が目に入ってくる。この間新調したばかりのシーツは赤い染みだらけになっていた。

「うう……本当にすみません。二度ならず三度までも〜」
「仕方ないよ、鼻血が出やすい体質なんだろうし」
「ひとりでする時はこんなこと無かったんですけど。さっきは頭真っ白になっちゃって、気が付いたらドバっと……」
「そ、そっか……」

その情報はちょっと反応に困るが……真剣に悩んでいるのは表情から伝わってくる。俺は後頭部に当てていた左手で、そっと彼女の頭を撫でてみた。するとぺたりと倒れていた耳が、ゆっくり立ち上がってくる。
224/11/22(金)23:56:55No.1255824090+
「……本当に気にしなくて良いからな。血が止まったらシャワー浴びよう」
「はい……責任とって、お背中流しますね」

血の付いた俺の胸をぺたぺた触りながら、タンホイザはいたずらっぽく微笑んで言った。彼女の表情が和らいだことに内心少しほっとする。きっと俺の表情も緩んでいることだろう。
こんな子に背中を流して貰えるなら、シーツの1枚や2枚や3枚なんて安いものだ。


……とはいえ、対策は必要だ。
タンホイザが絶頂した時に鼻血を流す確率は今のところ100%。おそらくこのままでは今後も同じことが続くだろう。
血で汚れるのは大したことではないが、毎回最後まで行けないのは正直キツい。……それに何より、あんなふうに落ち込むタンホイザの顔はもう見たくない。
かといって良い方法は思い浮かばず、ぐるぐると思案を巡らせていたそんなある日。
324/11/22(金)23:57:59No.1255824502+
「……ちょっと掛かり気味だな」

タンホイザが出走した模擬レースの録画を見直していた俺は、中盤の流れを見て独り言ちた。その後持ち直してはいるものの、表情や走りからわずかな焦りが感じ取れる。いつもフラットなタンホイザだが、次の予選リーグも近いので流石に少し気負っているのかもしれない。
次の休みは気分転換に、2人で少し遠出でもしようか……と考えていた、その時。
ふと閃いた。このアイディアは、マチカネタンホイザとのセックスに活かせるかもしれない。


そして、次の金曜日の夜。
ベッドに入ったタンホイザは枕を抱きかかえ、少しそわそわしている様子だった。おそらく今夜も鼻血を出すかもしれないと考えているのだろう。
俺は明かりを落としてタンホイザに近寄り、考えていた“対策”を話してみることにした。
424/11/22(金)23:58:35No.1255824747+
「……タンホイザ、明日って2人とも休みだよな?」
「へ? はい、そうですねぇ」
「ということは、明日のことは気にしなくて良いわけだ。今夜はずっと起きてても良いし、いつ寝ても良い」
「え?……えっちするんじゃないんですか?」
「いやするけど。……終わらせなくても良いってことだよ」
「なるほど……?」

いまいちピンと来ていなさそうなタンホイザに、言葉を改めて説明を試みる。

「正直、心配してるだろ? また鼻血出すんじゃないかって」
「う……はい、ちょびっと不安です。正直」
「だったらこう考えてみたらどうだ? いく時に鼻血が出るなら、別にいかなくても良い」
「え? それだと終わらなくないです? ……あ、終わらせなくても良いって……」
「そういうこと。別に朝まで続けたって良いし、途中で寝ても良い。レースにはゴールが必要だけど、並走はずっと続けたって良いだろう? 勝ち負けじゃないんだから、楽しめばそれで良いんだよ」
「楽しむ……なるほど。確かにそうですねぇ」
524/11/22(金)23:59:19No.1255825045+
タンホイザは枕を手放してにじり寄り、顔を近付けてきた。薄暗い中で、子供っぽく笑う表情が見て取れる。

「じゃあ、楽しんじゃいますか!」
「……そうだな」

タンホイザの体を抱き寄せる。体を密着させると、ウマ娘特有の高い体温が全身から伝わってきた。前も思ったが、まるで風呂に浸かったような感覚だ。

「ひゃ……トレーナーのお肌ヒヤッとしてて、毎度びっくりしますなぁ」
「あ、そっちからするとそう思うのか……」
「トレーナーはあったかいんですか? 最近寒いから、あっためたげますねぇ」

すりすりと肌を擦られて、段々と2人の体温が近付いて馴染んでくるのがわかる。そうすると肌を通じて脈拍も伝わってくるし、鼻を利かせれば匂いが、耳からは呼吸音が感じられる。そうして全身で彼女の状態を把握できるように、俺は神経を集中させた。
624/11/23(土)00:00:15No.1255825490+
タンホイザが鼻血を出さないように俺が考えた対策はふたつあった。ひとつは彼女が気負わないようにして、なるべくリラックスさせること。もうひとつは、彼女の状態を把握し続けることだ。
マチカネタンホイザはいつでも前向きで、どこまでも頑張り屋なウマ娘だ。だからこそ熱が入り過ぎて、肝心な時にオーバーヒートする。それはレースでも日常生活でも同じこと。
そんな彼女のトレーナーである俺の役目は、彼女が熱くなりすぎないように、かといって冷めないように、上手く誘導してちょうどいい普通を保ち続けることだ。
ジャパンカップの失敗を乗り越え、有馬記念を勝った今の俺達ならそれができるはず――!

「トレーナー……」

物欲しそうな声と共に再び顔を近付けてくるタンホイザ。その求めに応じて口を重ねる。吐息が少しずつ熱を帯びてくるのを感じながら、俺は彼女の尻尾の付け根あたりに手を伸ばした。彼女からしてみれば冷たいだろう指先に撫でられて、体全体が大きく震える。
724/11/23(土)00:00:51No.1255825784+
そういえば、ウマ娘の尻尾と耳は人間には無い本能に関わってくる部分だから、刺激されると性的にも興奮しやすい……と、トレーナー養成学校時代の教官が言っていたな……。
そんなことを考えていると、タンホイザが俺の耳に顔を近付けてきた。

「……えい」
「ひっ……!?」

油断していたところにいきなり耳を甘噛みされ、思わず声が漏れる。こそばゆさと共に鋭い快感が背筋を走り抜け、身体が小さく跳ねるのを感じた。

「へへ、こうされるの好きですよね。ちゃんと勉強してるんですから」

……思えば鼻血を出して中断した後、寝る前にメモ帳に何か書き込んでいたような気がするが……まさかあれが……!?
824/11/23(土)00:01:32No.1255826050+
自分の性感帯が書き込まれたメモ帳がこの世に存在する事実に戦慄しつつ、タンホイザの努力家ぶりを見くびっていたことを恥じる。このままでは誘導するどころではなくなる……!
タンホイザは動揺する俺の頭を優しく撫でながら、吐息がかかるほどの耳元で囁く。

「いつもお預けさせちゃってますから……あなたにも気持ち良くなって欲しいんです。ね? ……――」
「……!!」

最後に囁いたのは、俺が生まれた時から飽きるほど聞いてきた、しかしタンホイザの口からはほとんど聞いたことのない言葉。
自分の心臓の鼓動が一気に速まり、全身に血が巡って熱くなる。たかだか下の名前を呼ばれたくらいでここまで興奮するとは恥ずかしい限りだが、正直理性が飛ぶ寸前だった。
……しかし、ここでペースを崩すわけにはいかない。さっき囁かれた彼女の気持ちは、今まで鼻血を出してきたことに対する後ろめたさの現れでもある。そんな思いにただ甘えるわけには……!
924/11/23(土)00:02:14No.1255826317+
俺はタンホイザの頭の横側――人間であれば耳がある部分に手を伸ばし、髪に指を差し込んで頭皮に触れた。

「はやぁっ!? ちょ、そ、そこはぁ……!」

タンホイザは笑っているような泣いているような声とともに体を仰け反らせる。俺だって勉強していないわけではない。この場所が特別敏感だということは把握済みだ……そこに何があるのかは知らないが。

「やられっぱなしはいただけないからな……!」
「か、勝ち負けじゃないって、ふわっ! 言ったじゃないですかぁ……!」

確かに言ったが、これは自分との勝負だ。負けるわけにはいかない。
少し冷静さを取り戻した頭でタンホイザの様子を確認する。さっきの刺激で向こうも相当興奮してしまっているはず、ここからは少しペースを落とさなければならない。
1024/11/23(土)00:03:20No.1255826709+
「……ふふっ」

自然と笑みがこぼれる。こうしてタンホイザのことを考えて頭を悩ませていると、学園で彼女のトレーニングに四苦八苦していた時のことを思い出す。彼女のことで頭が一杯で、それが無性に……

「……なんか、楽しいな」

タンホイザは少しきょとんとした顔でこちらを見ていたが、やがて俺と同じように頬を綻ばせた。

「実は、ちょっと同じこと思ってました。えへ」

2人でくすくすと笑いあいながら、続きを再開する。何かおかしな状況にも思えたが……どうしようもなく幸せだった。
1124/11/23(土)00:04:02No.1255826958+
それからどれだけ時間が経っただろうか。
腕の中の身体が二、三度痙攣し、肋骨が折れるんじゃないかと思うくらい強く胸を抱き締められる。しばらくそれが続いた後、背中に回された腕からゆっくりと力が抜けていく。
そして熱い液体の感触が胸に広がる……ことは、なかった。

「……あ、出てない」

タンホイザはそう呟くと、ごそごそとベッドをまさぐってリモコンを探し当て、部屋の明かりを点けた。
眩しさに目を細めながら彼女を見ると、汗だくで息を荒げてはいたものの、鼻血は一滴も出ていなかった。

「やった……やりましたよトレーナー! 最後まで出ませんでした!」
「あ、ああ……やったな……!」

疲れと達成感で全身の力が抜ける。タンホイザはそんな俺の腕を枕代わりにしてころんと横になった。
1224/11/23(土)00:04:48No.1255827230+
「いやぁ……本当にトレーナーにはお世話になりっぱなしですね。レースだけじゃなくて、こんなことまで気を遣ってもらっちゃって……」
「え……もしかして気付いてた?」
「わかりますよー。鼻血出ないように、頑張ってくれてたんでしょ?」

言葉に詰まる俺を、タンホイザは優しく笑って見つめた。

「ふふ……いつもありがとうございます」
「いや、そんな感謝されるようなことじゃ……ただ、俺が君の役に立ちたかっただけ……というか」
「……やくに……?」

タンホイザはきょとんとした顔で言うと、両手で口元を隠し、背を丸めて笑い出した。

「むふっ、むふふふふ……」
「……え? 何、むふふって……」
「むふ……いやー、幸せ者になっちゃったなぁって」
1324/11/23(土)00:05:39No.1255827524+
タンホイザはしばらく額をぐりぐりと俺の胸に押し付けて笑っていたが、やがてむくりと起き上がってベッドに座り込んだ。

「そうだ! 汗かいたし、何か飲みません? 私取ってきます!」
「え? うん……どうしたの急に?」
「えへへ、なんか……私も役に立ちたくなりました。お水持ってきますね!」
「あ、足元気を付けて……」

ベッドから立ち上がったタンホイザに声をかけた、ちょうどその瞬間。
毛布に足を取られたタンホイザは、そのまま前に転んで顔を床に打ち付けた。

「うぎゃあ!!」
1424/11/23(土)00:06:15No.1255827774そうだねx2
「タンホイザ!?」

慌てて駆け寄ると、タンホイザはゆっくりと顔をあげてこちらを向いた。その鼻からは、ぽたぽたと赤い血が垂れている。

「あだだ……またやっちゃいました。ずびっ」

バツが悪そうに笑うタンホイザ。
やっぱり最後は締まらない、そんな彼女との生活は……これからも続いていくのだろう。
1524/11/23(土)00:08:45No.1255828754+
良い夫婦の日だからって勢いに任せて書いたけどこいつら別に夫婦じゃないな…日付も変わったし…
1624/11/23(土)00:09:17No.1255828963+
アプリでかまくらしてる二人は夫婦みたいなもんだし
バトルしてるのも夫婦みたいなもんだろう
1724/11/23(土)00:09:34No.1255829037+
可愛い
1824/11/23(土)00:11:29No.1255829667+
スレッドを立てた人によって削除されました
男トレーナーとセックスする前提の怪文書感謝
1924/11/23(土)00:13:04No.1255830236+
スレッドを立てた人によって削除されました
男トレーナーとセックスする前提の怪文書感謝
2024/11/23(土)00:14:37No.1255830764+
じっくり穏やかなのが似合う2人だ
2124/11/23(土)00:15:47No.1255831181+
夫婦のような距離感でそれでいて恋人のようなイチャイチャが見られてありがたい…
2224/11/23(土)00:18:40No.1255832187+
スレッドを立てた人によって削除されました
男トレーナーと夫婦のような距離感でそれでいて恋人のようなイチャイチャが見られてありがたい…
2324/11/23(土)00:25:55No.1255834808+
>男トレーナーとセックスする前提の怪文書感謝
>男トレーナーとセックスする前提の怪文書感謝
よっぽど気に入らなかったのが伝わってくる
2424/11/23(土)00:26:03No.1255834844+
とても花の女子高生と思えない叫び声良いよね
2524/11/23(土)00:30:40No.1255836343+
>>男トレーナーとセックスする前提の怪文書感謝
>>男トレーナーとセックスする前提の怪文書感謝
>よっぽど気に入らなかったのが伝わってくる
うにといいこと
2624/11/23(土)00:30:54No.1255836412+
実は俺っ娘の女トレーナーって可能性は捨てきれないんだよな…性別確定できる描写がひとつも無いから
2724/11/23(土)00:31:33No.1255836621+
>>>男トレーナーとセックスする前提の怪文書感謝
>>>男トレーナーとセックスする前提の怪文書感謝
>>よっぽど気に入らなかったのが伝わってくる
>うにといいこと
気に入らないレスだからコピペして連投荒らしっぽく見せかけたって話だよ
2824/11/23(土)00:32:20No.1255836866+
>実は俺っ娘の女トレーナーって可能性は捨てきれないんだよな…性別確定できる描写がひとつも無いから
空の境界みたいな感じか
2924/11/23(土)00:40:59No.1255839581そうだねx2
こういうの久々に見た
ありがとう
3024/11/23(土)00:57:06No.1255844172そうだねx2
>とても花の女子高生と思えない叫び声良いよね
念の為に補足すると学園卒業後の19歳くらいのタンホイザってイメージ
はじめは20歳以上で最後にビール持ってくるのを考えてたけどその年まで手を出さないって…と思ってやめた
でもトレーナーは18以下に手を出すような人じゃないから…
3124/11/23(土)00:57:34No.1255844289そうだねx2
何当たり前のようにヤッてんのさ!?
3224/11/23(土)01:34:12No.1255851864そうだねx1
まさか交配が見られる日が来るとは
ありがとう…
3324/11/23(土)01:34:36No.1255851930+
エッチしなくても仲良くやってるの好き


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