ダイラント平原、その日の天候は砂嵐。  ダイラント平原においては、ありえない天気であった。しかもダースリッチ軍の周りだけに、濃く嵐が渦巻いている。  ぱちぱちさらさらと音立てて、砂粒が戦場を打ちのめす。言葉なく佇むアンデッド共の肌を、獣頭のミイラの乾いた包帯を、雪花石膏でできた、雌雄のスフィンクスの表面を。  《リベンジャー》アテン。かつての砂漠の王が行使する、今では失われた魔法であった。 『いいか、起きたこと全てを報告しろ。必ずだ』 「わかっているとも、『ダースリッチ様』」  通信魔法の向こう、ダースリッチの声に、アテンは煩わしげに答えた。 「……ふん、相変わらず臆病なことよ」  アテンは不快そうに喉を鳴らした。サラバ砂漠に固執する彼を、ほとんど無理やり引き剥がし、ダイラント平原にまで連れ出したのはダースリッチである。円卓騎士には、アンデッドを主体とするダースリッチ軍が、最も苦手とする、神聖魔法の名手がいる。砂嵐の魔術は、呼吸するあらゆる生物に悪影響を及ぼすが、アンデッドは呼吸をしていない。円卓騎士の魔法、ギリセフ擁する聖騎士部隊の魔法、双方を封じた上で、リスクはほぼ踏み倒すことができるのだ。  主の不興を感じ取ったか、二頭のスフィンクスがおわあ、おああと声を上げる。人の喉が無理やり獅子の啼き声を上げるような、奇妙な声音である。 「何、お前たちが気にすることではない……」  加えて言うならば、四天王とは別勢力である、アテンの手勢がいくら失われようと、ダースリッチには何ら影響がない。どころか、かつてのライバル、四天王の座に手をかけさえした男の勢力を削ることになる。一石二鳥の手段なのだった。 「G・C・レックスとスピノーヴァーだ!!」  見張り兵が裏返った声で叫んだ。 「エビルソード軍が来る!!」  突撃する軍勢の先頭、咆哮を上げるのは恐竜族の二頭。二つの巨体が、浮足立った兵たちを追い散らし、踏みつけ、あるいは牙にかける。  スピノーヴァーの長大な顎が剣のように振るわれ、兵たちを掬い上げ引き裂いた。G・C・レックスの突進に怖じ気づき、悲鳴を上げて逃げ出した兵がたちまちのうちに追いつかれ、踏みにじられる。その突進から逃れた兵にも、後続の魔族兵が殺到する。斧が振り下ろされ、剣が振るわれる。虹のように魔法がはじける。その軍が通り過ぎた後に、生き延びている者はいない。  周囲の兵を蹴散らされ、呪文詠唱の隙を逸した魔術兵が、震える手を持ち上げた。目前に迫るG・C・レックスの顎に向けて、護身の魔術を行使しようとする。レックスは、その巨大な口の両端を持ち上げて、にやりと笑った。  魔術兵に食らいつき、放り捨てたその顎で、G・C・レックスが高らかに咆哮する。スピノーヴァーが合唱するように声を合わせ、後から続く兵たちも異口同音に、鬨の声を上げた。  それは人間達からすれば、文字通りに魔物の咆哮であった。竜、獣、鳥に怪物、幽鬼、姿も知れぬ何物か。姿形の異なる異形のもの共が、殺意だけは等しく携え、一丸となって襲い来る。  誰かが悲鳴を上げた。魔物たちの咆哮が、悲鳴をかき消した。 「円卓騎士ディッカ殿より、通信入りました!」 「映像を繋げ!」  砂嵐吹き荒れる中、円卓騎士ディッカは、走りながら服の裾を千切り、口と鼻を覆って即席のマスクとした。司令室で指揮を取る、デカパイダイスキ・ベイツマン大佐は、その様子を鋭い眼差しで凝視する。 『ダースリッチ軍進軍中!周辺に未知の魔術による砂嵐が発生しています!』  ディッカは報告しながら、向かってきたアンデッドを斬り捨てた。次々に襲い来るアンデッド共を振り払い、切り刻み、戦い続ける。不利な状況にあっても、彼女の燃える眼差しは失われない。 『聖騎士軍はこの状況でもよく働いてくれていますが、砂嵐内では呪文詠唱に制限が出ます!大規模な神聖魔法の行使は難しいかと!』  腹の底から響く声は、通信魔法を介してさえ、司令室をビリビリと震わせる。ベイツマン大佐は額に皺を作り、別の通信先へと問うた。 「どうします、ヴォルカ将軍」 『決まってるじゃねえか!やられたらやり返すンだよ!!』  通信魔法の向こうでヴォルカ将軍が吠える。ギリセフ防衛の要であるはずの彼は、なぜか兵たちと共に戦場に立ち、エビルソード軍と切り結んでいるのだ。 「しかし聖騎士軍をこのまま運用するわけには……」 『んんwwwありえないwww』 『この笑い声は……』  通信魔法の向こうから聞こえるのは、王都の軍師、ロン・ジャンの声である。喋り方に似合わぬ智将である彼は、自信に満ちた声で話し続ける。 『ボンデッドが出てこないなら聖騎士は引いてサイクルを回すべきですなwww無意味に兵を失うなど愚の骨頂wwwぺゃっwww』 『じゃァ軍師様ならどうすんだ!?』  軍師ロン・ジャンの言葉は、こういった状況では誰からも一目置かれる。彼は一瞬の間もなく答えた。 『ヤーレムを出すべきですぞwwwギリセフには自律型ヤーレムの配備がありましたなwww』  自律型ゴーレムのコストは高く、多数を用意することは難しい。このギリセフに配備されたゴーレムは、生身の人間に大敵となる、ある敵への対抗策として特別に造られたものだ。だが、目前の危機に他に対抗する手段はない。 『ヤーレムならば砂嵐の中でも問題なく戦闘可能ですなwwwんんwww砂嵐wwwありえないwww』 『ゴーレム出すぞォ!ベイツマン!準備しろ!』 「了解しました。例の策も進行中です」 『頼んだぞ!奴らハエみてぇに叩き潰してやるッ!!』 『んんwww補助技はありえないwww』  今度のロン・ジャンの言葉は、誰にも関心を持たれなかった。 「ふむ……」  砂嵐の中、不穏な動きを感じ取り、アテンは包帯の奥の目を細めた。 「なにかが起きているな。当代の魔術か」  金属の軋み、人声ならぬ物音、何か奇妙なものの駆動音。傷ついた王の従者たちの声無き声。アテンは思案し、傍らに控える二頭のスフィンクスに声をかけた。 「お前たちも行きなさい」  スフィンクスたちは振り向いて、瞳孔のない目を見開き、主の表情を伺う。 「なに、心配するな。凡百の人間如きに殺される私ではないよ」  二頭は微かな唸りを上げ、砂嵐の中に飛び込んでいく。ほどなく間近で戦いの喧騒が響き始める。 「近づかれているぞ、ダースリッチ様。人間共は思いの外しぶとい……」  剣戟を抜けて駆け寄る足音。吹きすさぶ砂塵を裂いて、剣が突き出される。  剣はアテンの腕の包帯を浅く傷つけた。アテンは勇敢な聖騎士の頭を、片手で握り潰した。  アテンは騎士の屍を放り捨て、不思議なものを見るように、自らの腕の傷口をじっと見つめた。傷からはわずかに砂漠の砂が舞い落ちたものの、ひとりでに包帯に覆い隠され、痕跡さえも残らなかった。  二頭のスフィンクスがもぎ取られたゴーレムの頭を口に咥え、意気消沈した様子で戻ってくる。 「そして、手強い」  アテンは消え去った傷口を指でなぞり、笑い出す。砂漠の岩が風に吹かれるような声であった。勇者の死を知って以来はじめての、実に久し振りの笑いだった。 『何が起きたアテン!』  通信魔法の向こう、ダースリッチの声に、アテンは笑いながら答えた。 「聞こえんな、ダースリッチ様。砂嵐のせいかな、通信が遠くてならぬ」 『アテン!報告しろと言っているのだ!』  アテンは部下の仮面をかなぐり捨て、かつてのライバル、自分を追放した男に語りかける。 「ダースリッチ。卑怯者のダースリッチよ」  二頭のスフィンクスが頭をもたげ、唸り声を上げると、再び砂の中へ飛び込んでゆく。 「全てを知りたくばここに来るがいい。楽しいぞ、戦場はな……」  アテンは言葉を切り、目を細めた。 「それとも私が知らぬ間に、卑怯者なだけでなく、臆病者のダースリッチにもなってしまったのかな?」  ダースリッチは一瞬黙り、怒りに満ちた声で答えた。 『今からそこに行き、指揮を取る。やはり貴様に任せたのは間違いだった』 「それがいい、それがいいとも、ダースリッチ様……」  アテンは再び笑った。砂嵐の轟音を貫いて、微かに裂帛の叫び声が聞こえてきた。 「っしゃあ!奴ら動き始めやがった!」  ヴォルカは戦いながら拳を突き上げ、逆の手の剣で敵を切り払った。 「どうするんです将軍!」 「決まってんだろうがよォ!奴ら全員血祭りに上げてやる!!」  ヴォルカは力強く叫び、新たな作戦を示す。 「狙うはダースリッチ軍とエビルソード軍の分断!またはエビルソード軍とヘルノブレス軍の分断だな……まあ入ってから決めりゃいい!臨機応変にな!」  そしてヴォルカは猛々しく咆哮を上げる。 「旗持てェ!!行くぞおまえら!ついてこい!」  兵士たちは将軍の声に続いて、高らかに喊声を上げた。  人間たちの兵の流れが変わった。何かが起きている。魔王軍で最も戦に長けた組織であるエビルソード軍は、伝令の言葉を待つまでもなく、一兵卒に至るまで、状況の変化を理解していた。  だが、彼らのやることは変わらない。殺し、殺し、殺すだけだ。  ただし、聡明なるコングロードだけは、そうは考えていなかった。彼はこの場にいないエビルソードとカースブレイドに代わり、現場指揮を任されている智将なのだ。  伝令が寄越した戦況図を手に取った彼は、瞬時に状況を理解する。ダースリッチ軍が異常に突出しつつある。このままここで戦闘を続行すれば、隙間に潜り込まれ、分断されて撃破される可能性が高い。さりとてダースリッチを追って前進すれば、元々の作戦は台無しだ。留まれば立て直せるかもしれない戦況は、完膚なきまでにめちゃくちゃになる。同じ作戦を実行できる形には、二度と戻らないだろう。  この状況を打破する一手、覆す手段とは? 「ふむ……」  コングロードの脳細胞を、千万もの知略が駆け巡る! 「ならば……」  彼は重々しく呟いた。 「全軍!!突撃!!」 「全軍突撃ィーッ!!!」  エビルソード軍が、この日二度目の鬨の声を上げた。 「何が起きている!?」 『お待ちください!情報が錯綜しており……』 「どうなっているんじゃ!?」  ダースリッチ軍に続き、エビルソード軍までが移動を始めた。何かが起きている。エゴブレインの予想外の何かが。エゴブレインは不安に駆られ、何度も通信機に話しかけた。 「落ち着けジジイ」  メイドールが気だるげになだめる。その周りでゴーレムたちが、同意するようにガチャガチャと音を立てた。この軍に生身の存在は一人、このエゴブレインのみだ。そして守らねばならない非戦闘員も、エゴブレインのみだ。困ったことに、エゴブレインしか運用できない兵器は少なくなく、魔王軍の頭脳たるこの老爺を、戦場に連れ出さねばならぬ場面は多い。更に困ったことに、この天才は、実験室外で起きる異常事態には滅法弱かった。 「作戦だのは向こうに任せりゃいい。ジジイは黙って座ってろ」 「しかしのう!」 「!ジジイ!」  反論しかけたエゴブレインの目の前、メイドールが素早く反応した。ダースリッチとエビルソードの軍が動き、開いた隙間からなだれ込んできた人間軍。その放った砲弾がひとつ、隙間から飛び込んできて、空中できらりと光った。 「ぎゃああ!!」  砲弾が炸裂する。白く光に満たされた空間に、エゴブレインの悲鳴が響き渡る。 「落ち着けって言っただろ……」  メイドールの全武装が展開、宙にあるうちに、砲弾を欠片も残さず消滅せしめていた。金属剥き出しの武装の間で、少女のままの顔が、やはり気だるげに造物主を見やる。 「アタシがジジイに、傷一つでもつけたことがあったか?」  しかしエゴブレインは、完全にパニックに陥っていた。口から泡を飛ばして叫ぶ。 「突撃!突撃じゃーっ!遅れるなーッ!!」 「クソが……!何年四天王やってんだジジイ!」 「なにか前で起きたようだな。軍全体が動き始めている」  前方から殺到する敵兵を跳ね飛ばし、素早く旋回してチャリオットホイールが戻ってくる。 「敵が次々湧いてくる。追い払ってもきりがない。今すぐ移動した方がいい」  ひゅうと風が渦巻き、チャリオットの突撃から逃れた兵を吹き飛ばす。イーヤンの風魔法である。 「ケツから食いつかれてる。グズグズしてたらカマ掘られてくたばるだけだぜ」  軍の最後方で、デモンスピアーが槍を振るいながら悪態をついた。 「戦況が変化しすぎたな、我々も移動するぞ。ヘルノブレス様への状況報告が必要だな」  ソツガナイトの判断に、部下たちは揃って驚愕した。 「えっ……!?」 「えっ……!?」  ソツガナイトは驚愕されたことに驚愕した。 「毒猫!毒猫ギン!いるか!」  移動を始めた軍の最後尾付近、デモンスピアーが怒鳴る。 「はいっここに!」  毒猫ギンが踊るように飛び跳ねて現れた。金色の瞳は期待に溢れて輝き、鋭い爪は興奮で出たままになっている。 「テメェはしんがりだ。何人か連れて行って撤退の時間を稼げ」 「はいっ!……デモンスピアー様♡」 「なんだ?」 「自分のカマは♡掘っていただけないのでありますか♡」  デモンスピアーは、心底不快そうな表情を浮かべ、歯を剥き出した。 「うるせえ!さっさと行け!」 「はいっ♡」  毒猫ギンは嬉々として飛んでいった。 「わかりました。貴方等も遅れぬよう進軍しなさい」  ヘルノブレスは報告に、冷静な声で答えた。貴族らしい気品に溢れた、冷静な声であった。指揮官の肌は蒼白になり、びっしりと汗をかいているが、その動揺は現場には届かなかっただろう。 『承知致しました。作戦はどうされますか』 「継続します。こちらから独立部隊を出します」  ヘルノブレスは通信を切り、鋭く息を吸った。  独立部隊。それは一人で戦況を覆しうる、一騎当千の猛者。そして、可能な限り戦場に出したくない者たちでもある。  兵士たちははじめ、肌に微かな振動を感じた。それはまるで無害で、虫の羽ばたきに似ていた。  ふと腕に目を落としたひとりは、毛穴という毛穴から、蚯蚓のようにうねりながら這い出ていく、自らの血を目にした。絶叫をひじり上げた口から、遅れて鼻から目から、血潮の奔流が吹き上がる。  血液たちは未だ血管の中にいるように脈打ちながら、新たなあるじの下に馳せ参じ、その目前にこうべを垂れて、大河の一滴となった。  動くものがいなくなった屍の山と血の川の中を、一つの影が悠々と行く。  鮮血卿。ゴア。  正確に言えば、影は一つではない。真後ろにぴったりと付き従う、小柄な影がもう一つ。ブロークン・レギオンの千の分身のうち一体が、ゴアに付きっきりで、本部からの指示を伝えていた。 「ゴア様!!まっすぐ進んでください!!!」 「あ?なんだって!!?」 「真っ直ぐです!真っ直ぐ!!!」 「やかましいわい!そんなに叫ばんでも聞こえるわ」  ゴアはうるさそうに怒鳴り返す。レギオンは首をすくめた。  屍の山の内から軋り音が聞こえ、ゴアは足を止めた。覆い被さる死体の山を跳ね除けて、光沢をまとった太い腕が突き出される。 「む……」  ゴアは苛立ったように小さく声を漏らし、片手の武器を構えた。鋼の体に赤く光る目。ゴアが最も苦手とする敵の一つ、アイアンゴーレムである。 「おお、忘れるところであった……」  ぱちん。火花がはじける。次の瞬間、火花は稲妻となり、ゴーレムの中から吹き上がった。 「貴公はゴーレムが苦手だったのでしたな」  ゴアは振り向いた。そこに立つのは、獣の頭骨に似た頭を持つ、年老いた魔族。 「……ワースレイ殿……?」  二者は見つめ合い……しばらく動きを止めた。 「進んでください!」 「真っ直ぐです!」 「わかっとるわい!」 「忘れておらぬ」  二体のブロークン・レギオンの指示に揃って返答し、二人の古強者は肩を並べ、歩み出す。更なる敵を屠るために。 『ああ、つまらぬつまらぬ……まったく下らぬ殺しよ』  兵を叩き潰しながら、巨竜は嘆きの声を上げた。 『歯応えもなければ勇気もない。これでは蟻の巣を潰すのと変わらぬ』  二つ目の首が同意する。血にまみれた巨大な顎が、不運な兵を間に挟み、かつんと音を立てて閉じた。 『つまらないねえ。かわいい女の子もいやしない。早く片付けて帰りたいよ』  優しげでさえある穏やかな声。その吐息が兵士の群れを焼き焦がす。  邪竜、オジ=ダハーカ。その三つ首は、契約による義務と、惰性によって振るわれていてさえ、なお脅威だった。 『ぬ』  左の頭が首を傾げ、小さく唸る。そのまぶたを、矢がかすめて落ちた。震えながら弓を構えているのは、まだ少女の気配を残した女性兵士であった。 『お嬢ちゃん👧お年📅はいくつ✨カナ?パパ👨とママ👩とは仲良し💕?』  三つの頭は揃って相好を崩し、身を乗り出した。久しぶりに孫に出会った、老爺のようであった。 『まあ、仲良し🙆でも、仲良しでなく🙅ても、ここでシンジャウ💀から関係ない⬇⬇ケド……』 『独立部隊進撃中!戦況はほぼ、当初の予定状態に戻りつつあります!』  伝令の報告を聞いたヘルノブレスは、安堵のため息をつき、握り合わせていた両掌を離した。  そう、これでいい。ある程度戦況が落ち着いたら全軍に停止命令を出し、状況を修正しよう。力が兄様には及ばずとも、兄様の真似事はできる。不測の事態にも焦らず、こうして修正していけばきっと……。  突如響き始める、場違いに陽気なBGM。 「こ……この音楽は……?」 「麻雀の力を舐めてるわね?」  出し抜けに麻雀空間から掌が突き出され、ヘルノブレスの手を握りしめた。 「パイパイ☆シスターズが成敗してあげるわ!」