二次元裏@ふたば

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2472046 B24/10/02(水)21:18:38No.1238886923そうだねx13 22:37頃消えます
こいつらの絵本描いた
前の話から続いてるよ
ちょろっとゲスト
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こいつら
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/10/02(水)21:18:59No.1238887068そうだねx2
叶がデバイスに出た瞬間。
 そこは勇太達と別れた平坦なのどかな道ではなく、別の場所というよりも空間が変わっていた。
 重々しく暗く、歯車が錆び付き鈍く廻る音が響き渡っている空間であった。
 叶が見てる先にはひとりのフードを深々と被ったデジモンとその奥にいる2人の人間と9人のデジモンがいた。
「…お呼びですかデーモン様」
 数秒の沈黙の後に叶は緊張した面持ちで口を開く
「真理は…自由を得させる事であろう…」
「?」
 急で突拍子のない言葉に叶は面食らい上手く返答が出来なかった。
「人間の信仰する…私の元となったデータ…。君らが神と呼んでいるものが人間に宛てた言葉だ。
 真理…唯一は神である自分自身だけであるとなんとも傲慢と思わんか?」
「…」
224/10/02(水)21:19:51No.1238887400そうだねx1
「私はこの言葉が嫌いだ。人もデジモンもそれぞれに真理があり、何一つ同じものなどない。
 生命の基本プロセスは種を残す事だ。
 多様性が存在せず単一なものは一種のウィルスで全滅する可能性が高くなる。
 より存在するため複雑多様化する…揺らぎを持つと言うべきか。
 プログラムを吸収し不要なプログラムを切り離すし、ひとつひとつの構成プログラムをの再構築を繰り返し消えていく…。
 有機生物で言う代謝を繰り返し、やがて経験情報を全て消し去る死…デジモンはデジタマとして人間は遺伝子情報を継承させた子孫としてそれを成す。
 プランクトンから進化の過程で獲得したものをたかだか一存在の為に捨てさせる私はそれが酷く我慢ならんのだよ。
 それは我々が獲得した存在を否定するものだ」
「…」
324/10/02(水)21:20:18No.1238887559そうだねx1
「揺らぎ…あるいは欲望と言ってもいいだろ
 君にも望む欲望…誰にも縛られない世界が欲しいのだろ?
 その方法を教えてた筈だ…私に媚び、闇の力をその身に飲み込む。
 その代価として私に歯向かう選ばれし子供達を殺す事。
 それが未だなされていないこれはどういう事かな?」
 高圧的であるが、人を安心させ取り込むような声でデーモンは話かてくる。
「デーモン様。
 そいつは酷な話だぜ。俺達人間はあんたらデジモンと違ってひ弱で無能なんだぜ?
 そいつの隣にいるのも成長期っぽいし…なによりそいつはガキだ。
 ひとりじゃ何にもできやしない…だってガキだからな?
 強がらないで、俺達大人に手伝ってくだちゃいでちゅ〜って言っていいんだぜ?」
 絵にかいたような軽薄そうな男が叶に話し…煽る。
424/10/02(水)21:20:36No.1238887675そうだねx1
「その俺達って私の事かい?
 私は君みたいなつまらない男と一緒にし欲しくないかな?
 でも、そうだね…いいじゃないか。
 ゆっくりとで、デーモン様自身も言ってるじゃないか真理はひとつじゃないって、彼なりに探させてあげれば。
 それにデーモン様の千里眼なら私達の動向くらい把握してるんじゃないかい?手がかりがないのも分かってるのだろ?それを叱責するなんて人間の世界じゃパワハラって言うんですよ?
 あと、私は君と違って仲間でも軍下じゃなくて協力者だよ」
「…!」
 微笑み、穏やかに諭した彼女は、一度勇太達と会った事のある女鮎川 聖であった。
 千里眼…その言葉に叶は顔にはなんとか出さなかったが激しく動揺した。
524/10/02(水)21:21:11No.1238887887+
「…へぇメス豚が言うじゃないか」
「デーモン様の前だ。
 ここはお前達の社交場じゃない無駄な争いをして場を乱すな。
 それに鮎川 聖、デーモン様と言えそういった能力はない。
 偉大さを感ずるのはいいが虚言を吐くものでじゃあない。
それよりベルスターモンだ。」
 大翼を持つ悪魔型のデジモンが制して、ベルスターモンを睨みつけた。 
「そうだぜ。お前は選ばれし子供達に確かに接触していたんだろ?なぜ殺さない?舐めてんのかてめえ?」
「あっ?自分達のやり方え好きにしていいつったのはそこのデーモンのジジイだろ?
 オレはあいつらが強くなった時に闘りてえから見逃したんだよ。
 文句あるならオレを殺せばいいだろが?ま、ネチネチ自分達の世界に引き籠ったブラコン野郎共にはできねえだろうがな」
「…貴様姉上を愚弄するか」
 巨影がベルスターモンを睨みつける。
624/10/02(水)21:21:24No.1238887968そうだねx1
「呆れた…話を聞かない馬鹿ふたりですわね。
 しかし、殺すのは勿体なくて?要は敵対させんかればいいのでしょう?…こちらに引き込めればいいのではないかしら?
 叶君もあの赤髪の子も可愛らしい…是非とも力を付け王子に相応しく「わぁった!わぁった!お前の脳ミソお花畑おとぎ話を始めんな脳が腐る!」
「だが確かにこちらに引き込めれば…私は赤髪の少年には何も感じないが…特にあの白髪の少女とデビドラモンは叶少年と同じく可能性を感じる」
「オ…オレは…あ…あいつら殺したい…え…選ばれてるとか…なななな生意気…だ!」
 ぬいぐるみから粘液状のものが垂れているなにかが興奮している。
 ベルスターモンはそれを引きながら見る。
724/10/02(水)21:21:38No.1238888055そうだねx2
「どういたしますかデーモン様?」
「…私は殺せと言ったのだがな。
 まぁよい。叶への命は継続、私の考えも基本は変わらん。
後は接触したものが各々考えればよい。
 ベルスターモンへの罰もない」
「たりめえだばーぁか!」
「だが叶よ忘れるな。
 お前が欲しい自由を手に入れたいのであれば選ばれし子供…いや日野 勇太はお前が殺さなければならない」
「…」
「それとだ、お前にはもうひとつ頼まれてもらう事がある」
「あぁ!?アレ本気で言ってたのかよ!?」
 ベルスターモンがデーモンの方をげんなりとした表情で見た。
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824/10/02(水)21:21:54No.1238888155そうだねx1
 ブラックガルゴモンの伝言を頼りに勇太達はアリーナのある街へやって来た。
「なんかアリーナって聞いてた割にはあんまり殺伐としてないっていうか競輪場とか競馬場な雰囲気ね。
 アレな感じはあるけど…まぁ新宿の歌舞伎町とかもだいたいこんな感じじゃない?」
「はは…今のは聞かなたっか事にするね。
 あっデビドラモンクレープのクリーム垂れてるよ」
「ありはとゆうは」
「それにしてもブラックガルゴモンどこなんだろ」
 街で殺し合いをやっている訳でもなく露店でも甘味を買える胡乱ではあるが賑やかな街といった印象であった。
 アリーナも観覧もスムーズに行えた。観覧のチケット購入も適正料金、怪しげな事をされる訳でなし…というか成長期料金まで普通にある…。
「光!駄目だよ!小学生が賭け事は!」
「一回だけよ!いいじゃない!成長期以上は賭け事できんなら私らもOKなはずよ!」
「デジモンと人間は違うよ!!」
「今の私はヒカリモン究極体よ!あっこらだっこすんじゃないわよ!セクハラ!セクハラよ!」
 あまりにも醜い光の駄々を呆然と見る事しかパートナーデジモンの2人はできなかった。
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924/10/02(水)21:22:09No.1238888242そうだねx1
 醜いじゃれ合いをしている勇太達に声を掛ける影があった。
「よう!なんか騒がしいと思ったら勇太と光達じゃねえか」
 ベルスターモンであった。
 勇太と光はじゃれ合いから一転、4人とも一言に交わすでもなくダッシュで逃げだした。
「なんで!?なんで!?なんで!?なんであいついるんだ!!?」
 が、瞬間ベルスターモンは4人の前に回り込んだ。 
「待て待て待て!オレは今闘るつもりはねえよ!顔見たから声掛けただけだ!殺すだけなら声掛ける前に殺してるって!!」
 必死に弁明するベルスターモンに確かにと納得はしたが、とんでもない事口走ってるなと勇太達は思った。
「だからって悪事はするつもりなんでしょう?」
「そもそもここのアリーナのオーナーは私だぜ!サンドリモンの真似してよ!強い奴作るために作ったんだよ!」
 ベルスターモンは勇太達に肩を組んできた。
1024/10/02(水)21:22:19No.1238888312そうだねx3
「それで気に喰わなかったらロップモン達みたいに殺すのか?」
 ベルスターモンを睨みつける勇太の瞳には以前ベルスターモンと戦った時のように黒い炎が宿っていた。
「…やっぱりお前好きだぜ勇太」
「っ!」
 ベルスターモンの声からは先ほどまでの気さくさはなく、冷たいものと変わっていた。
 ヴォ―ボモンはその様子に一気に身構える。
 それを一瞥してからベルスターモンは先ほどまでの気さくな様子へと戻った。
「安心しなって!アレはデーモンのジジイに駄目なら殺せって言われてだけでここの連中は挑戦してきた奴含めて一切殺してねえよ!
 そうじゃなきゃ成長期も入れるなんて事しねえよ!
 それよりお前らもアリーナにエントリーするんだろ!オーナー権限で登録料割引してやるよ!」
「いや…俺達は」
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1124/10/02(水)21:22:37No.1238888431+
「おい。その子達にあまり絡むな。お前は色々と悪影響だ」
「ブラックガルゴモン!」
 勇太達とベルスターモンに割って声を掛けたのは勇太達をアリーナに来るよう伝言を残したブラックガルゴモンであった。
 勇太達はベルスターモンを振り払ってブラックガルゴモンに駆け寄り…
「ちょっとなに勝手に先行ってるのよ!」
「ていうかロップモン達の事分かってるなら何で言ってくれなかったの!」
「選ばれし子供の事もなんか知ってるようだし全部洗いざらい吐きなさいよ!」
「いや、も私も色々と…」
 ブラックガルゴモンはチラリとベルスターモンを見ようとしたが面倒臭そうな気配を感じたのかどこかに消えていた。
 少し落ち着くために場所を移動し、アリーナに隣接しているカフェテリアに勇太達は移動した。
1224/10/02(水)21:22:48No.1238888497+
「君達は…ひとの財布でも結構容赦ないな…」
「当たり前でしょう!食えるかも分かんない日も続いてるのよ!ちゃんと調理した物がタダで喰えるなら喰うに決まってるでしょ!デビドラモン!ヴォ―ボモン!あんた達も今のうちに喰っときなさい!タダ飯よ!」
「わかった光!」
「勇太このお肉美味しいよ!半分あげる!」
「すみません!でも!美味しいです!ご馳走になります!」
 ブラックガルゴモンは何とも言えない表情となった。
「君達は…ひとの財布でも結構容赦ないな…」
「当たり前でしょう!食えるかも分かんない日も続いてるのよ!食えてもただ焼いただけの肉じゃなくて、ちゃんと調理した物がタダで喰えるなら喰うに決まってるでしょ!デビドラモン!ヴォ―ボモン!あんた達も今のうちに喰っときなさい!タダ飯よ!」
「わかった光!」
「勇太このお肉美味しいよ!半分あげる!」
「すみません!でも!美味しいです!ご馳走になります!」
 ブラックガルゴモンは何とも言えない表情となった。
「それで何で私達置いていって先にいったのよ…アレのせい?」
 光はチラリと通行人を見た。そこには黒色のリング…インスティングリングが付いている。
1324/10/02(水)21:23:01No.1238888569そうだねx1
「あぁ…そのだな。私もここの話を聞いてあまりにもインスティングリングの汚染が広まってるみたいなのでな…
 ここのアリーナはランキング制で1位になるとオーナーのベルスターモンが可能な限りの褒美が与える事になっているんだ。
 私も一度優勝してアリーナ参加者のインスティングリングは外したんだが…」
「˝参加者の˝?」
「あっ、うん…その…到着が夜で街の様子は見てなくて…街のデジモンのインスティングリング外すの頼み忘れたと言うか…。
 1位の座もすぐに放棄しちゃって…再登録はできない言われて…。
 今街には、アリーナの戦闘欲を刺激されたデジモンだけじゃなくて、ここはアリーナでの賭け事も盛んで、インスティングリングの影響でギャンブル中毒になってるデジモンが多くなってて…君達にお願いできないかなって…」
 見る見るうちに光の顔が赤くなる。
「ばっっっっっっっっっっかじゃないの!!!????信じらんない!!!!ウルトラ馬鹿!!!!!」
 光の怒号が当たり一面に響き渡る。余りの怒号にブラックガルゴモンはビクッとなった。
「光、声大きいって」
1424/10/02(水)21:23:14No.1238888658+
 勇太が光を宥めようとするが滝のように言葉が出てくる。
「我慢して聞いてれば!
 テリアモンの時も言わない方がいいかなとか!
 選ばれし子供についても今は言えないって!
 やっと少しは話したかと思ったら今度は自分の尻拭いだああ!!???」
「光、声大きいって!ブラックガルゴモンが完全に申し訳なくて小さくなってるって!」
 ヴォ―ボモンも光をなんとか宥めようとする。
「でも…これって俺達が強くなるいい機会じゃない?
 そういった意味でも呼んだんじゃないかな〜って」
 勇太はブラックガルゴモンをチラリと見る。
「そ…その意味は本当にある。う…嘘じゃないぞ…!」
「ほんと〜?」
1524/10/02(水)21:23:31No.1238888771そうだねx1
「これからの闘いで、君達の戦闘経験はあまりにも少ない。
 それは事実と思わんか?ただでさえデーモンの軍団にはベルスターモンのような究極体が何体もいる。
 今の君達、完全体と成熟期だけではいささか心もとない。
 鍛える宛ては用意してるが、それまでには君らの癖や傾向も知りたいし…死なない戦闘経験が蓄積できるここは貴重な場所なんだ。
 そこはどうにか信じて欲しい…」
「…分かったわよ」
 光はふいっと顔を逸らしたが納得はしたみたいだ。
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1624/10/02(水)21:23:46No.1238888852+
 アリーナは最小1人から最大4人で1チームでエントリーする。
 人数に対してメンバーは固定ではなく、その都度入れ替えてもOK、しかもチームの登録はないと割と緩い。
 これはベルスターモンが管理してるからこそ…ひとえに気に喰わないような事があればなんであれ即効除名でボコボコにされるのが理由だ。
 最初はすし詰めのようなリングで10勝すれば表だっての選手になる事ができる。
 これは100位固定で一勝ずつでランキングが上下していく100位で負ければまた最初からやり直しだ。
 最初から能力が見込まれたチームは100位じゃなくて協議の結果適正な順位からスタートする。
 私は初めからブラックガルゴモンの状態で14位スタートだった。
 ここから分かるようにアリーナにいるデジモンの戦闘能力はそこまで高くない。
 だいたい50位までは成熟期で、それ以上は完全体が基本となっている。
 ただ君達の力なら60位くらいからスタートできるだろうが、100位から初めてもらう。
 とにかく色々なタイプとの戦闘経験を積んでもらいたい。
 数カ月は掛かるだろうが私もアドバイスするが頑張って欲しい。
1724/10/02(水)21:24:01No.1238888947そうだねx2
…2日後
「勝者!チーム、鬼塚とその他!2位に昇格です!」
 ブラックガルモンの予想に反して一気に首位へと駆け上がった。
「どうよ!黒兎!!こんなもんよ!!!」
「光…はぁはぁ元気だね…」
「勇太疲れた…お腹減った」
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1824/10/02(水)21:24:22No.1238889096そうだねx1
「数ヶ月じゃなかったのかよ」
「うむ…」
 ベルスターモンと話すブラックガルゴモンは何ともバツの悪そうな顔をした。
「ま、いいじゃねえか。目論見の戦闘経験って意味ではしっかりと積んでったんだ。
 炎、氷、電気、毒に雑な色仕掛け…うちにいるのも多種多様だからな
 で、どうよあの4人?オレは気に入ったぜ。」
「お前は敵だろ。何でそんな事を話さなきゃならない」
 ブラックガルゴモンはベルスターモンを睨む。
 しかし、ベルスターモンは気にせず続ける。
「かぁー細えなあ、力を語る前に善悪も敵味方ねえだろ。そんなんだから眉間の皺が増えるんだよ」
「…」
1924/10/02(水)21:24:35No.1238889194そうだねx1
「光はあの飢えてる感じが堪らねえな。
 本人に自覚はねえだろうが、必死に選ばれし子供の役目を真っ当しようとしている。
 役目を果たす事に命を懸けてもいいと思ってる。
 つってもクソ天使どもみてえな脳死の綺麗事じゃねえ…役目から逃げる事は自分の人生から逃げる事だと思っているんだろうな…。
 デビドラモンは、まだ自立してねえというか…。
 自分が何で今戦ってるかって分かってる感じはしねえが、それでも光に応えようっていう必死さだけは伝わる。
 ヴォーボモンも碌に進化もできねえ癖にやたらとガッツがある。
 勇太を…パートナーを信じてるんだろな。
 全力で応える事が勝利の鍵って分かってやがる。
 しかも妄信というよりも確固たる根拠があるって感じだ。
 成長期だけどデビドラモンより精神年齢は上だなありゃあ…。
 そして勇太。ありゃあ面白いぜ
 なぁおめえは強さって何だと思う?」
「貴様と問答をするつもりはないが、皆を守る力だ」
「けっいかにもなつまんねえ答えだな」
2024/10/02(水)21:24:45No.1238889256そうだねx1
「…」
「俺はな…色んな奴を見てきた強い奴…それを越える強い奴…強さってやつは何でか知らねえがずっとずっと果てがねえ…。
 そういう奴らはな、決まって言うんだよ。
 愛こそ強さだとか世の中は弱肉強食の世界だとか…さも真理をお前だけが知ったような事をよ。
 でもよぉ…一皮…自分より強い奴が現れるとすぐその化けの皮が剥がれる。
 強者を気取ってその論理を他人に強いてきたのに自分が喰われる番になれば惨めに助かろうと倫理を説く奴。
 聖職者ぶった綺麗事を並べても、自分が喰われるとなると他人を差し出して助かろうとする奴。
2124/10/02(水)21:24:56No.1238889324そうだねx2
 だが、たまにいるんだよ…自分より強い相手に自分の意見を変えないで挑んでくる奴が、あと数秒で死ぬって言うのに挑んでくる奴だよ。
 頭がどうにかなってヤケになるとは違うぜ。
 やらなきゃいけない自分の信念で恐怖をねじ伏せて挑んでくる…勇気っていう強さを持った奴がな。
 ま、そいう輩は大抵早死にするけどよ。
 当たり前だよな生きるか死ぬかはそんな精神論じゃねえ。
 あと少し力を加えれば首が千切れるあの時の勇太にもその勇気が感じた。
 だが、勇太のあの黒い炎が宿った目…もしかしたら何か…ただ死んでった奴らとは違う…心と力が揃ったものを見せてくれそうな気がするんだ。
 お前もそう思わないか?」
「…そうだな」
「まっ正攻法ばっかの今までと違って次の1位の連中にはどうかな?」
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2224/10/02(水)21:25:15No.1238889459そうだねx1
「あがああああああ腹があああああああ!!!」
「が˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝!!!!」
 トイレからふたつの絶叫が木霊していた。
 通りすがったデジモン達もあまりの絶叫の具合に怖がって避けている。
 それは光とデビドラモンの絶叫であった。
「光!デビドラモン大丈夫!?」
「大丈夫なはずないでしょうがああああああああああああ!!!!!絶対アレよ選手に配ってたドリンクよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「だから怪しいって言ったのにピコデビモンはそういう事するって」
「だまれえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!ヴォ―ボモン殺すわよおおおおおおおおお!!!!!!!!」
「完全に負けて無様晒してる悪役みたいだね」
「でもどうするの?次の試合棄権する?」
 そこに勇太達に話しかける2人がいた。
「おいおい相方ふたりはだいぶ苦しそうだな」
「誰かに下剤でも盛られましたかな?」
 ジョーカーモンとフェレスモンであった。
2324/10/02(水)21:25:27No.1238889537+
 にたにたと下品な笑いを浮かべている。その後ろにはブギ―モンとピコデビモンが何人かいた。
「あっ!さっきのピコデビモン」
 その中に先ほど光達に下剤を盛ったピコデビモンがいた。
「お前!よくも!」
 勇太が捕まえようとするが簡単にピコデビモンに避けられてしまった。
「へへへなんの事か分からないな〜濡れ衣はやめてほしいぜ」
「おいおい悪いひとですね弱いものいじめとは」
「へへ相方は天罰だ天罰弱い者いじめするからさ
 それよりお前はどうするんだ?もう試合は始まるけどひとりじゃな〜」
「ジョーカーモンさんこの方はどうせ完全体にもなれない残りカスの卑怯者ですよ
 どうせ試合放棄して逃げるでしょう?」
「なんだと!卑怯者はそっちだろ!」
「僕らだけだってお前達みたいな卑怯者なんてちょちょいのちょいさ!」
「へへへ吐いた唾は呑むなよ!」
2424/10/02(水)21:25:37No.1238889594そうだねx1
 アリーナには歓声、怒号、種類は様々だが大きな声の塊となり試合会場にいる勇太、ヴォ―ボモン、フェレスモン、ジョーカーモンに向けられていた。
 勇太達はさっきの勢いはなく頭に上った血が大分引いてしまっていた。
「…ヴォ―ボモン、俺達完全に乗せられたよね?」
「うん。別に放棄しても全然問題なかったし負けたら光に何言われるだろうね?そっちの方が怖いよ」
「へへ単純で助かったぜ坊や達、まっ死なねえんだ楽しもうぜ」
「ええそうですよ。トラウマになるくらい楽しませてあげますよ」
 余裕そうな笑みを浮かべながらフェレスモン達が勇太達に語り掛けてくる。
 勇太は生唾を飲み込み覚悟を決めた。
「なったもんはしょうがない!腹を括るよヴォ―ボモン!」
「うん!勇太!」
 試合のゴングが鳴り、勇太がヴォ―ボモンを進化させようとした時であった。
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2524/10/02(水)21:25:52No.1238889675+
フェレスモン、勇太達の間に一組のデジモンと人間が空から降って来て割って入った。
「叶!ブイモン!すげえヒーロー着地だ!」
「野暮用でこの街に来てアリーナの登録選手にお前達の名前があったから来てみればなんだか面倒臭い事になってたみたいでな。
 それともいらないお節介だったか?」
 笑いかける叶にそれまで強張っていた顔をしていた勇太も笑って返した。
「ま、そうだね。いらいないお節介かな」
「勇太強がちゃって」
 勇太と叶はフェレスモン達に見据えた。
「やれるか?」
「やれるさ俺と叶なら」
 勇太と叶はデジヴァイスを掲げる
「ヴォ―ボモン進化!」
「ブイモン進化!」
 勇太は気付かなかった。
 いつもとデジヴァイスの輝き方が違うのを弱々しくない、眩しくなる程の光のデジヴァイスと同じ輝きを放っていたことに。
2624/10/02(水)21:26:07No.1238889762そうだねx1
「ラヴォ―ボモン!」
「エクスブイモン!」
 叶は更にエクスブイモンの背中にデジヴァイスを当てる。
 デジヴァイスの画面に幾つもの数式が表示されエクスブイモンにデータが注入されていく。
 注入が終わり叶はゆっくりとエクスブイモンの前に出る。
「エクスブイモン、ジョグレス進化」
 エクスブイモンに緑色の光が纏わり更に進化が始まった。
「パイルドラモン!」
 勇太はその進化に違和感を一瞬感じたがそれよりも目の前の敵に集中をした。
「へへ助っ人も来て準備万端ってか」
「これで勝てるほど我々は甘くないですよ」
 瞬間、勇太とフェレスモン達の間…丁度中間時点で轟音と砂煙が巻き上がった。
 お互いの衝突により本当のゴングの音が鳴り響いた。
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2724/10/02(水)21:26:29No.1238889894+
 戦闘が開始して意外であったのが完全体であるパイルドラモンはともかくとして成熟期のラヴォ―ボモンがジョーカーモンと遜色なく戦闘を行えていた。
 ラヴォ―ボモンの背中に乗っている勇太もいつもと違うその速さと身軽さに背中にしがみつく事に意識が向かっていた。
(この…!速さと力は!?最初に進化した時並みの…!)
 壁を登るジョーカーモンにも追随し猛攻を仕掛けジョーカーモンも反撃できずにいた。
 フェレスモンもパイルドラモンの腰の生体砲に回避が精一杯であった。
 それぞれが一対一での戦闘を行っていたが一瞬それぞれがすれ違う瞬間であった。
「勇太!」
「ラヴォ―ボモン!」
2824/10/02(水)21:26:42No.1238889975そうだねx1
 叶の呼び掛けに応え、勇太はラヴォ―ボモンに指示を出した。
 パイルドラモンが手の甲からのワイヤー付きのスパイクをラヴォ―ボモンに向けて射出する。
 それをラヴォ―ボモンが尻尾でジョーカーモンに向けて弾き飛ばす。
 更にジョーカーモンの左右に向けてラヴォ―ボモンが火球を吐き左右の逃げ道を封じた。
「チッ!」
 スパイクをジョーカーモンが弾き飛ばし目の前の壁に突き刺さる。
 それで攻撃を回避したと安心したジョーカーモンであったが、パイルドラモンはワイヤーを巻き戻しその勢いで素早くジョーカーモンの目の前に移動し腰の生体砲を構える。
 更にそれに合わせて全力で駆け上がったラヴォ―ボモンが口に最大級の炎を溜めた。
「デスペラードブラスター!!!」
「グレイトフレイム!!」
「な!!???」
 2つの攻撃を避けきれずジョーカーモンは直撃し、そのまま客席へ吹き飛んだ。
 試合台へ再び三者は降り立ち睨み合いとなった。
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2924/10/02(水)21:26:56No.1238890054+
「一気に畳みかけよう勇太!叶!パイルドラモン!」
 フェレスモンに向かおうとするラヴォ―ボモンをフェレスモンが手で制止する。
「そこまでですよ。このまま攻撃を続けるなら日野君あなたの相方がどうなるか分かっているますか?」
「…光の事か!」
「先ほど見たでしょう私の部下…ブギ―モン達が私の合図ひとつであの状態のそう…光さん達に襲い掛かります。
 私の言いたい事分かりますね?今から私に攻撃するような事があればどうなるか?」
「てめえ…!」
「勇太…叶どうする?」
 突然の動きが止まった両者に会場が騒めき、その様子をブラックガルゴモン、ベルスターモンも見ていた。
「はじまったか、ここの連中はインスティングリングの影響で戦闘欲求が刺激されるせいか、正攻法で闘る奴が多いけどあいつらは番外戦術使える珍しいタイプだからな」
「これから先ああいう連中の方が多いだろう…いい経験となる筈だが、さて一度負けを認めて態勢を立て直すか、それとも切り抜けるか」
3024/10/02(水)21:27:07No.1238890117+
「勇太、ラヴォ―ボモン俺に考えがある。乗ってくれるか?」
「勇太どうする?」
 勇太は叶の目を真っ直ぐと見て笑う。
「…俺は叶を信じてる。乗るよ。光も助けてあいつらもぶっ飛ばそう」
 叶はその勇太の視線から目を逸らしフェレスモンを見て小声で勇太達に作戦を伝えた。
「どうしたんですか!?降参するかこのまま私に嬲られるか!」
「俺達の答えは…これだ!」
 ラヴォ―ボモンがアーススタンプで地面を揺らし土埃をまき散らす。
「そうですか!それが…!…げほっ…チッ!」
 フェレスモンは土埃を吸い咳込む。
 高く跳びあがり土埃から脱して大きく息を吸い込もうとする。
 それに目がけパイルドラモンがスパイクを飛ばすが、それをフェレスモンが避ける。
「その程度の策で!私を倒せるとでも…!!」
 フェレスモンの後ろに影があったそこにいたのはフェアリモンの脚で高く跳びあがっていた勇太であった。
3124/10/02(水)21:27:19No.1238890197そうだねx2

「勇太、ラヴォ―ボモン。俺はあいつの試合を幾つか観た。
その中で今みたいな状態から戦闘を再開した場合のあいつの行動は決まっている。
 さっきの戦闘であいつを観察したが特に連絡が取れそうな機器は付けてない…あの露出だから見逃すとは思えないし、さっきから使っていない技がひとつある…多分それが合図だ」

 勇太がスパイクを掴みワイヤーをフェレスモンの首に巻き付けそのまま全体重を掛けて下に叩き落とす。
「お前の合図!それは叫び声をあげるデーモンズシャウトだ!!」
「気…づいて!!」
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3224/10/02(水)21:27:32No.1238890287そうだねx1
 そのまま地面にフェレスモンを叩きつけてバウンドする
それを狙いパイルドラモンが2つの生体砲を連結させる。
 生体砲から充電音が鳴り響き砲身から光が漏れる。
「今だ!叶!パイルドラモン!」
「パイルドラモン!!デスペラードブラスター!!!!」
 叶の叫びに合わせてパイルドラモンの生体砲が中心に眩む程光りを出し轟音が鳴り響く。
「がああああああああああああ!!!!!!!」
 フェレスモンの雄叫びと共に巨大な爆発が起り、衝撃は観客席まで伝わった。
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3324/10/02(水)21:27:49No.1238890410+
 試合終了のゴングがなり勝者は勇太と叶達となった。
「はぁ…はぁ…どうだ…卑怯な事したって…!」
 勇太がフェレスモンを見ながら言う。
「は…はは!はははは!」
 フェレスモンが突然笑い出した。急な事で勇太は引いた。
「いやあ!気分がいい!完敗だ!いい勝負だった!」
「いい勝負って散々卑怯な事しておいて何言ってるんだ」
「そうだそうだ!」
 退化したヴォ―ボモンが勇太の頭に乗っかり囃し立てる。
「そうかね?ただ私は一切自分を出し切って戦っただけだ。
一切の後悔のない戦いだ。
 ああすれば良かった。こうすれば良かった。そういった後悔のない戦い…私とジョーカーモンがそういったデジモンだからかもしれないが君達の言う卑怯な手も思いついてしまう。
 だが、それも我々の強さのひとつだ。それを出さないで負けて言い訳にしたくないんだ…まぁそれで恨まれてもしょうがないのは理解しているが…それでも君達はそれを打ち破った。
 それに私は素直に敬意を表すよ…おめでとう勇太君ヴォ―ボモン君叶君ブイモン君。全力で負けるとはいい気分だ。
 君達の勝ちだ…!」
3424/10/02(水)21:28:02No.1238890484+
フェレスモンが勇太に手を差し出す。
「おい、勇太こいつらまた何かするかもしれない手なんて握るなよ」
 叶が後ろから声を掛ける。
「しょうがないとはいえ嫌われたものだな…」
 フェレスモンが手を引っ込めようとした時、勇太はその手を握った。
「…ふっ」
「正直、あんた達の事…光達を危ない目に遭わせようとしたのは許せないけど…その…上手く言えないけどなんか俺もあんた達の全力っての分かるかなって…」
 勇太は困ったような笑顔を向けながら言った。
 叶は…その時後ろで表情が見えないように俯き勇太に視線を向けていた。
 その表情は…
3524/10/02(水)21:28:19No.1238890589そうだねx2
「よくないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
 雄叫びと共にフェレスモンは突然跳び蹴りを喰らい吹き飛んでいった。
 そこにいたのは光とレディーデビモンであった。
 レディーデビモンの手にはジョーカーモン、ピコデビモン、ブギ―モンの首が握られていた。
「よくも乙女にあんな恥ずかしい…!思いっきり音も勇太達に聞かれたじゃない!!!なんかいい雰囲気で終わらせられると思ってるの!!!!???」
「私だって恥ずかしかった!!!!!」
 それからは暴れて、フェレスモン達をタコ殴りにしようとする光達を止めるのに数時間の乱闘騒ぎとなった。
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3624/10/02(水)21:28:35No.1238890666そうだねx1
「やるじゃねえか!勇太!光!ヴォ―ボモン!デビドラモン!流石オレが見込んだ奴らだぜ!」
 試合が終わりランキング1位となった勇太達は約束通り住民達にインスティングリングを破壊してもらう事となった。
「いいからさっさと外せよ」
 勇太はベルスターモンを睨みつけながら言う。
「んにゃもう外れてる。ある程度こっちでコントロールできんだよ。
 おっとこりゃ言っちゃ不味かったか?まぁいいか!」
「しかし、外れたとは言え影響が残ったギャンブル依存症やアリーナに参加している粗暴傾向が強くなったデジモン達はどうしたものか…」
 ブラックガルゴモンが考え込んで呟く。
「それも任しときな、オレはそこまで融通利かねえわけじゃねえんだ。
 お前らが望んでる元の生活ってやつか?趣味じゃねえがカウンセリング出来るよう手配してやるよ」
「本当かしらね?」
「オレは言った事曲げるようなみみっちいのは嫌いなんだ! 安心しな!それに、そこの兎がお前ら鍛えてくれるってんだ、そん時に気になって身が入らねえって嫌だからな!」
3724/10/02(水)21:28:50No.1238890760そうだねx2
「えっそうなの?」
「ああ正確には私ではないがムゲンマウンテンに行けば分かる。私も同行する。」
「この流れでちゃんと付いて来てくれるってなんか珍しいね勇太」
「はは確かに…」
 体力を回復させるために街に何泊かした後、勇太達はムゲンマウンテンに向けて旅立つ事となった。
 律儀に見送りにベルスターモンも来ていた。
 叶はまたやる事が残ってると早々に姿を消してしまい後で合流するとの事だった。
「なんかあいついつもいないわね」
「しょうがないよ。きっと忙しいんだよ」
「彼の実力は見たところ相当だし大丈夫だろ。
 ここからの道は結構厳しい自分達の心配をしたほうがいい」
3824/10/02(水)21:29:06No.1238890853そうだねx1
「ふん…しかし、山道って想像しただけで憂鬱ね」
 ベルスターモンが勇太の前に来る。
「勇太強くなれよ。今度会った時にオレが喰いてえと思える程。殺してえと思えるくらいにな」
「…」
 勇太はただベルスターモンを睨み返した。
 そのまま暫く睨み合いをし、緊迫感のある状態で自然と勇太とベルスターモンはお互い視線を外し勇太達は旅立って行った。
3924/10/02(水)21:29:17No.1238890898そうだねx1
 勇太達が旅経ち、数日が経った頃であった。
 大通りの真ん中で眩い…しかし黒い光があがった。
 そこには黒く禍々しい巨竜と叶が居た。
 騒めく住民達に向かい叶が喋りかけた。
「デーモン様の名の元にお前ら殺しデジコードを頂く…お前達はデーモン様の糧となるんだ。」
 デーモン。その言葉に住民達は困惑していた。
 自分達の背後にもベルスターモンというデーモンの配下がいるそれを無視して自分達が脅威に晒される。
 一体どういうことなのか、しかし、その黒い巨竜が放つ威圧感は住民達が忘れていた脅威…死があった。
 住民はその威圧感に恐怖し圧倒された。
 虫の子のように散らばり逃げ始める住民達と逆に叶達に向かっていく姿があった。ベルスターモンであった。
「たく、最初姿を見た時どういう事かと思ったが勇太達がいなくなるのを待ってたって訳か」
「どけ…先日デーモン様に言われたろ。
 デジモンを鍛え上げる場はサンドリモンの所で十分、ここはデーモン様が力を付けるための糧にするってな」
4024/10/02(水)21:29:30No.1238890971そうだねx2
「オレもその時いったぜ。
 ふざけんな。オレの遊び場欲しけりゃ力尽くで取ってみなってな
 ま、正直デーモンのジジイに逆らうと面倒臭いし、ここもどうでもいいと思ったんだがな…
 けど、約束しちまったからな」
「馬鹿が…」
「お前こそいいのかよ顔に油汗かいてるじゃねえか。
 自分の意志で命奪う事、今までやった事ないんだろ?
 しかもいきなり大勢殺すんだ。
 顔も青くなってきたじゃねえか」
「黙れ…!!インペリアルドラモン!!!」
 インペリアルドラモンの口に球体のエネルギーが溜まっていく、それに合わせて叶の汗が滝のように溢れてきた。
 今しようとしている事の結果が迫ってくる事に耐えられないのであろう。
「たく…損な性格だな」
 呟くベルスターモンの後ろから2つの影が現れた。
4124/10/02(水)21:29:44No.1238891046そうだねx2
「私達にもこの喧嘩混ぜてもらいましょうか?」
「へへこいつはまぁ死ぬかもしれねえな」
 現れたのはフェレスモンとジョーカーモンであった。
「何来てんだ?馬鹿かお前ら?」
「馬鹿か…へへまあそうだろうな」
「ですが、勇太君達を私達、結構気に入ったのでね。
 その望みを踏みにじるなら喧嘩を売るのでもやぶさかじゃないんですよ」
 その言葉に叶は反応した。
「勇太…勇太勇太…なんなんだ…なんであいつなんだ…なんであいつは…お前らみたいなのを…なんで俺じゃなくて…インペリアルドラモン!!!!!!!!!!」
 瞬間黒く眩い光が街を包み込んだ。

 勇太の耳に微かにだが何か音が聞こえた。
 振り向くとアリーナの街の方に巨大な爆発による雲が上がっているのが見えた。
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4224/10/02(水)21:29:56No.1238891117そうだねx6
オワリ
4324/10/02(水)21:34:36No.1238892798+
力作すぎる…すげぇ
4424/10/02(水)21:36:26No.1238893405そうだねx2
週の真ん中にメッッッッチャ力作が来た
4524/10/02(水)21:36:29No.1238893427そうだねx1
出た究極体を自称する異常女子小学生……
4624/10/02(水)21:38:23No.1238894080そうだねx2
勇太ほ従兄弟へのコンプレックスは言っちゃなんだが小学生のそれが近い感じなのに従兄弟その……やべーの抱えてんな……
4724/10/02(水)21:41:28No.1238895103+
従兄弟も勇太に対して流兄ちゃんみたいなコンプレックス抱えてそう
4824/10/02(水)21:42:55No.1238895555+
>No.1238888497
文章書きなおした後で古い方消し忘れたのか
久しぶりに美味しいもの食べられた勢いで似たようなやりとりを本当に二回やったのか
4924/10/02(水)21:44:15No.1238895974そうだねx5
>>No.1238888497
>文章書きなおした後で古い方消し忘れたのか
>久しぶりに美味しいもの食べられた勢いで似たようなやりとりを本当に二回やったのか
ミスった許せ!
5024/10/02(水)21:49:10No.1238897597そうだねx2
>fu4067192.png
なんだこのバカみてぇな下乳は!
https://digimon.net/reference/detail.php?directory_name=beelstarmon
下乳は公式だった!
5124/10/02(水)21:50:04No.1238897906+
めちゃくちゃ竜馬さんが好きそうな考えしてる奴らだったなフェレスモンとジョーカーモンコンビ……
5224/10/02(水)21:52:01No.1238898577+
まあここで迷いはしただろうけどフェレスモンの手を掴めちゃうから気に入られるんだろうなぁ勇太
従兄弟……ここまでキレるレベルの案件なのか……
5324/10/02(水)21:58:37No.1238900846そうだねx2
マッスルポーズ光ちゃん好き
5424/10/02(水)21:59:49No.1238901279+
ベルスターモンが真っ当に宿敵キャラやってるな
5524/10/02(水)22:03:37No.1238902689そうだねx6
しかたねぇよなぁ!
約束しちまったもんなぁ!
する悪役すき
5624/10/02(水)22:10:44No.1238905476そうだねx2
多分方向性は違えど好かれるなぁ勇太
5724/10/02(水)22:23:58No.1238911312+
光ちゃん……日和ってない奴にやられたな……


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