なんたって「」っしーのお爺ちゃんとお婆ちゃんのお墓なんだもんね…
あたしもご挨拶しないと…！

ええっと…あんまりお供え物をたくさんやってもカラスとかきちゃうからな…
少しでいいんだ

月夜にニコ、マミさんたちから預かった分は「」っしーの家にさ
お仏壇があったからそこにお供えしてきたけども

お線香ヨシ！
ライターヨシ！
あとは…そうだな、墓石もちゃんと磨かなくちゃな
ちょっとしっかりしたブラシも持っていくか

荷物を持ち、成人男性の実家の庭に出るホントバカップルである
庭の片隅を良く見ると……そこには小さな石が積んである小さな塚があるのが見て取れる

さてお墓に出発だ
ここからバスでちょっといった霊園になるからな

＜ちょっと、「」〜！お婆ちゃんたちのお墓に行くんでしょ？
>ちょっとしっかりしたブラシも持っていくか
ブラシならちゃんとしたのあるからほら！持ってきな！（「」のおかんである）

しかしおりりんめぇ〜…(むぅ)
キリカから鬼電が来たあたりこっちにすっ飛んできたわね？お義母様たちを見ておいてくれるのは助かるけども〜

うおっｶｰﾁｬﾝ…ど、ドーモ…（ブラシを受け取る成人男性だ）

ｵｳ母ちゃんすまない
父ちゃんと母ちゃんの分までお墓参りしてくるよ

>荷物を持ち、成人男性の実家の庭に出るホントバカップルである
>庭の片隅を良く見ると……そこには小さな石が積んである小さな塚があるのが見て取れる
お……ねぇ「」っしー、もしかしなくてもあれだよね
「」っしーの飼い猫だった子のお墓って

（霊園までの道すがら歩く「」の故郷…もう色々と変わりつつあるのであった）

>キリカから鬼電が来たあたりこっちにすっ飛んできたわね？お義母様たちを見ておいてくれるのは助かるけども〜
キリカちゃんには黙ってやって来たのか…ううむ
おふくろも親父も、ちょっとくらい怪しんでも良かったというか
かつてのマギウスの翼めいておかしな組織の勧誘とかだったらとか危機感をだなぁ…

>お……ねぇ「」っしー、もしかしなくてもあれだよね
>「」っしーの飼い猫だった子のお墓って
ああ、あれはうちの庭に埋めたミーちゃんのお墓だ
順番的に帰って来てからにしようかと思ってたんだ

>かつてのマギウスの翼めいておかしな組織の勧誘とかだったらとか危機感をだなぁ…
なーにいってんだい「」！あんなお嬢さんを炎天下の外で待たせるわけにはいかないだろ？
それに織莉子ちゃんも、親御さんを亡くして今は友達と一緒に暮らしているそうじゃないのよ
そんな子があんたとの思い出を頼りに会いに来てくれたんだ、無下にしなくてよかったよほんと

わかったわかった！おふくろ！わかったから…！（たじったじっ）
……織莉子ちゃんめ、あの子も相当に頭がいいからこういうのなにげに上手いからな…！

>ああ、あれはうちの庭に埋めたミーちゃんのお墓だ
>順番的に帰って来てからにしようかと思ってたんだ
お、そっか…じゃ、あたしもお供するよ「」っしー
まずはお爺ちゃんたちに会いに行っちゃおう！孫の「」っしーは元気だってさ！

>（霊園までの道すがら歩く「」の故郷…もう色々と変わりつつあるのであった）
なんかさ……「」っしー？微妙な表情してますな〜？
知ってる街なのに知らない街を歩いてる…そんな顔してるわよ

>なんかさ……「」っしー？微妙な表情してますな〜？
>知ってる街なのに知らない街を歩いてる…そんな顔してるわよ
そうだなぁ…だってあの辺なんてスーパー潰れてからずっと駐車場だったんだけど何いやらマンションが！

（バス停までの途中に小学校が見えてくる）

うーむ…（街の様子を見渡す「」）
子供の頃に連れてってもらったファミレスチェーン、別の店になっているし
それにあの十字路の文房具屋、無くなったのか……

>そうだなぁ…だってあの辺なんてスーパー潰れてからずっと駐車場だったんだけど何いやらマンションが！
ほんとだ、あのマンションやたらキレイというか…近代的って感じするよね？
エントランスなんてまるっとガラス張りだよ、オシャレ〜…

>（バス停までの途中に小学校が見えてくる）
ねぇ！ねぇねぇ！（ぐいっ！）
もしかしてあそこって…「」っしーの母校！？

>（バス停までの途中に小学校が見えてくる）
んん？あれってもしかして「」っしーが通っていた学校だったり？

＜前回のあらすじ＞
「」の実家に赴いた我らがバカップルであったが、そこに突如として
織莉子ちゃんが「」とのカバーストーリーを携えて実家にエントリーだ！

もしかしなくても…そうだ！あの学校こそは俺の母校だ
…6年間の間、重たすぎる教科書の重量を
伝説の配達人めいて分散し、置き弁も駆使してどうにかやりくりしつつ通い続けた…

ああ、あれが母校だぞ！
まだ残っていたか…最近合併や廃校が多いって話だからな〜

>うーむ…（街の様子を見渡す「」）
>子供の頃に連れてってもらったファミレスチェーン、別の店になっているし
>それにあの十字路の文房具屋、無くなったのか……
･･･ｼｮｯｷﾞｮﾑｯｼﾞｮ(諸行無常)とはまさにこの事か･･･

如何にも古い学校って感じだねぇ？
それだけこの辺りにはまだ子供がいるのかな？
（って事はやっぱりキュウベぇもいるんだろうけども）

あはは♪「」っしーも置き弁とかしてたんだね？
見滝原中学だと机が床にしまわれちゃうから置き弁できないし
そもそもノートPCを持っていけば良いし…時代だよねぇ、こういうのもさ

>…6年間の間、重たすぎる教科書の重量を
>伝説の配達人めいて分散し、置き弁も駆使してどうにかやりくりしつつ通い続けた…
そういや「」っしーの世代ってそれぞれの教科ごとにの鉛筆でノートに書いて行ってたんだっけ
こっち(見滝原)でも小学校の頃はそんな感じだった気がするのだ

ノートパソコンも軽くなったからなぁ…ううむ
今じゃタブレット一台で済む時代になりつつあるというし…

>見滝原中学だと机が床にしまわれちゃうから置き弁できないし
>そもそもノートPCを持っていけば良いし…時代だよねぇ、こういうのもさ
ぶっちゃけその辺は割とマジで、関東の中学校としては最先端じゃなかろうか？ミタ中って

まあなんか突然隣のクラスの子が来なくなったとかそういう話はあったさ…
お、バスが来たぞ！

>ノートパソコンも軽くなったからなぁ…ううむ
>今じゃタブレット一台で済む時代になりつつあるというし…
最近だとネット見るだけならデスクトップPCすら不要！って世代も居るらしいからな･･･
バックアップデータ的にはむしろ、HDDとか無いと不便だと思うが･･･ソレも外付けのに入れてるんだろうか？アレ

なにせ教科書もノートも資料集も全部紙だからな！
今だったら登校だけでバテてそうだ…
>如何にも古い学校って感じだねぇ？
>それだけこの辺りにはまだ子供がいるのかな？
>（って事はやっぱりキュウベぇもいるんだろうけども）
この母校もまだ統廃合とかされていない、ということはそうなのかもな…
……俺のふるさとにも、いつか桜子ちゃんの影響の及ぶ場所にできたなら

（やってくるバスに乗り込み二人は霊園を目指す…）

>まあなんか突然隣のクラスの子が来なくなったとかそういう話はあったさ…
そっか…「」っしーはまだその頃何も知らなかったんだもんね？

>まあなんか突然隣のクラスの子が来なくなったとかそういう話はあったさ…
えっ？！「」っしー…それって
>お、バスが来たぞ！
う！うん…！

まぁ…俺の場合は隣のクラスの詳しい情報は耳にする機会あんまりなかったからな…
ぼっちだったから…（どよんど…）

>……俺のふるさとにも、いつか桜子ちゃんの影響の及ぶ場所にできたなら
そうだね……そうだよ！「」っしー！（むんっ！）
「」っしーの故郷だもん…これから考えていこう！一緒にさ！

（バスの中には客がちらほらといる）

>まぁ…俺の場合は隣のクラスの詳しい情報は耳にする機会あんまりなかったからな…
>ぼっちだったから…（どよんど…）
あ、あー…「」っしー！ダイジョーブ！今は違うから！
あたしがいるから！

>>まあなんか突然隣のクラスの子が来なくなったとかそういう話はあったさ…
>そっか…「」っしーはまだその頃何も知らなかったんだもんね？
そりゃな、その辺身を以て知る事になったのもさやかと出逢った頃辺りだし
流石に当時は練り物も見えてなかったからな･･････いや、気付かなかっただけで見えてたのかもしれんが

（バスに揺られながら移り変わり行く故郷の街を眺める…そして見えてくる霊園）

（小学校で一人…中学校でも一人行方知れずがいたっけか…）

／エーご乗車ありがとうございます…次はー○○霊園前、○○霊園前…お降りの方は…＼

はいっと！（ﾋﾞｰｯ！とボタンを押すさやか！）
ふっふーん…あたしの反射神経！

バスボタンを押せたからってはしゃぐとはさやかもまだまだお子様だなー？ムハハ！
と…そうだ次止まるんだ、忘れ物は無いなー？

バス停にてバスを見送り、霊園へエントリーするホントバカップル
やってきたのは墓石が並ぶそこそこ広い霊園である
…その中に成人男性と同じ名字が記された墓がひとつ

桶に水を汲んでっと……ひしゃくひしゃく！

霊園の入り口の売店で仏花を購入し、園内へ…

おお…爺ちゃん婆ちゃん久しぶり
今お墓磨くからなー？

…でもさ、その子たちがこの街の魔女を狩ったから、希望を繋いでくれたから
「」っしーの街はこうやって続いてこられたんじゃない？
そう思いたいな、魔法少女としてはさ

んー…♪　（くんくん…と花の香りをかぐさやかだ）
キレイな花じゃないのよ！これならバッチリだよね！

>…でもさ、その子たちがこの街の魔女を狩ったから、希望を繋いでくれたから
>「」っしーの街はこうやって続いてこられたんじゃない？
>そう思いたいな、魔法少女としてはさ
かもなぁ…（水をかけ、ゴシゴシとブラシで墓石を磨く「」である）
俺みたいなのがこの街を出て見滝原に来れたのも、その子たちのおかげだったりするのかもしれん
…感謝しなくちゃだな

>…その中に成人男性と同じ名字が記された墓がひとつ
｢
　｢
　家
　乃
　墓
　　」

……（ふと回りのお墓を見渡すさやか）
この中に、もしかすると…この街で戦ってた先輩たちも居るのかな…？

>この中に、もしかすると…この街で戦ってた先輩たちも居るのかな…？
そうだな…苗字は知ってるから、探せばあるかもな

…よし！（もしもなんか来たら速攻で片付けないとね！）

と…あたしもお墓のお掃除手伝わなくちゃね！
「」っしーのお爺ちゃん、お婆ちゃん……お孫さんの、未来のお嫁さんが来ちゃいましたからね！

むむ…結構雑草が生えちまってるぞ？！
やれやれ…（ﾌﾞﾁﾌﾞﾁ）…砂利であっても生えるとこは生えるんだなぁ？

>お孫さんの、未来のお嫁さんが来ちゃいましたからね！
そうだな……俺もそろそろあの世にいるだろう爺ちゃんと婆ちゃんには
そのことをきちんとご挨拶しないといかん（墓前にて居住まいを正す成人男性）

スイ…と背筋を伸ばし墓石の前で奥ゆかしい正座姿勢をとる成人男性…
いつにもなく真剣な眼差しで、墓碑を見つめる

（見違えた墓石の前に座り、ロウソクを立て線香を上げる成人男性である）

爺ちゃん、婆ちゃん…久しぶり
墓参りに来れなくてごめん…昔、ずいぶん可愛がってもらったってのに
恩知らずな孫で申し訳ない

（爺ちゃん婆ちゃん…色々あったがこうして生き残っております…
この子の行く末がどんなものになるかはわからんけども、命ある限り傍に居ようと思う）

俺の方はまぁ、私生活の方はぼちぼちやってるというか
まぁ大変なこともあったというか……そのドタバタの中で縁があって、一軒家に越したんだ
今じゃ一城の主になってしまった…城にしては侵入されてばかりだけれども！

（ツイ…としめやかに成人男性の手が腿の上を滑る…）

じゃあ…今度はあたしの番でいいかな？

（「」っしー…いつになく真剣にお参りしてる）
（ならば！あたしも…ここは真剣にいかないと…だよね！）

>じゃあ…今度はあたしの番でいいかな？
ああ、頼む…あらためて爺ちゃんと婆ちゃんに紹介するよ

この子がさやかだ……美樹さやか
俺の恩人で、俺の大事な人で…俺が心底惚れた女で…俺の…

あらためまして！…ご紹介にあずかりました美樹さやかでっす！
>俺の恩人で、俺の大事な人で…俺が心底惚れた女で…俺の…
妻です…妻になります！「」さんをあたしに下さいっ！

さ、さやか…！
ちょっと声がでかい！！

さ、さやや…！

あたしは真剣ですから！！！

『『いいよー』』

！？

あたし！決めたんだ…(ぐっ！)
「」っしーを看取るくらい長生きするのを目指しちゃいますからね！

なんか軽いけど許可貰った気がするのだ！！！

い…今……！？（キョロキョロと周囲を見渡す成人男性）
声がした…空耳？　いや…それにしては聞き覚えが…すごく懐かしい声で…！？

ゆ、許された…！？

（ロウソクの火の上の方が、横にながーーく…細くたなびいている…）
（やがて、それも収まっていって…）

スッときれいに消えてゆくろうそくの炎…

これには流石の「」も本気でビックリ！
おぉブッダよ！円環の女神よ！こんな時に限って粋な計らいでも！？

>ゆ、許された…！？
いえーす…「」っしー！許されたんだよ！少なくともあたしはそう受け取る！

このさやかちゃんがずっと支えちゃいますからね！

fu4027640.jpg

>fu4027640.jpg
さ…さやややや…！！！

（むんっ！と握った両手に力を込めるさやかちゃん！）

（そうだよ！涼子さんも言ってたじゃん…あたしも、あたしだってそう簡単には死なないし殺されたりもしない！）
（そうじゃなくちゃこの人を一生支えるなんてできない！）

さて･･･挨拶も済ませた！
いい感じにロウソクも消えたし･･･そろそろうちに帰るか！

「」っしーのお祖父さん！お祖母さん！
あたしも「」っしーと将来…そのお墓に入りますから！！

おーし！さっそく「」っしーの実家に戻ったらミーちゃんにもご挨拶してさ
その勢いでお義父さんとお義母さんたちにも……たちにも！（ﾑﾌｰｰ！）

（＼　／）みたいな眉をしつつ鼻息荒く心意気を叫ぶさやかちゃんの勇姿を見よ！
見滝原が誇る青いわんこ兼、イノシシ娘ここにあり！