いいよ

タキオンってあんまり人を褒める印象がないですよね よしんば褒めたとしてもそれは「素晴らしい！実に興味深い研究材料だよ！」みたいな実験動物としての評価になりそうですしタキオンがどういう人間か知ってる人からは軒並み怪訝そうな顔をされると思います
一方でモルモットくんはタキオンがやらかしりして締めるべきところはきっちり締めると思うんですがもしずっと熱心にやっていた研究の成果が出たりレースで素晴らしい走りを見せたときには誰よりも純粋にタキオンの成功を喜んで褒めてくれると思うんですよね
今日はそんなふたりがどんなふうにお互いを認め合っていくかについて考察していきたいと思います

まずモルモットくんがタキオンを褒めるときについてですがモルモットくんもいちトレーナーとしてはやっぱり担当は褒めて伸ばす方がいいのかなと思って最初は自己ベスト更新とかそういうありきたりなことで少しぎこちなくタキオンを褒めるわけです
一方でタキオンはレースにしても学業にしても能力はとても高いから褒めるような業績を挙げる機会はけっこうあるしモルモットくんにしても無理に褒めてるつもりはないわけですね
でもタキオンからすれば自分が他人より優れた成果を出せるのは能力的に当たり前だしそんなふうに褒められることも褒めた人が自分の奔放すぎる性格を見て引いたり失望したりするところももう見飽きてるし何の感情も湧かないんですよね

そもそもその高い能力を活かし切る身体の頑丈さがなければ何の意味もないことは嫌と言うほどわかってるわけですからどんなに褒められてもタキオンとしては少し虚しいわけです
そうしてタキオンは別に怒るでも嫌がるでもなく「ありがとう。だが結構だよ、私は私の能力について十分認識しているからねぇ」と少し素っ気なく返すわけです
そんなタキオンにモルモットくんはコミュニケーションを間違えたかなと不安になるんですがたまにタキオンがやる気を出したり今どれだけの速度を出せるか確かめる必要があって本機の走りを見せるとそんな不安は吹き飛んでしまうんですね
「すごい…やっぱり君はすごい！」って今までの少し義務めいた称賛とはまるで違う狂気じみた光を目に湛えながら子供のように真っ直ぐな笑顔で自分のことを褒めるモルモットくんを見てタキオンは（この走りはいつまでも続かないのだよ）とはっきり自覚しているはずなのに嬉しいと思ってしまって後でどうしてなんだろうって少し思い悩んだりしてほしいですね

そしてあの菊花賞を越えてどうしてタキオンがあんな無茶な実験ばっかりしていたのかという真実を知ったときにモルモットくんがタキオンに抱く気持ちは狂気や憧れだけじゃなく愛情が加わったんだと思うんですよね
そして今までどんなにタキオンが過酷な運命と戦ってきたのかを知って「…なんでもする。君のためなら、なんだってしてあげたいんだ」ってしみじみと言うモルモットくんを見てタキオンも（…どうしてきみの目からは逃げられないんだろうね）ってそんなまなざしが自分を確実に変えていることを不思議に思いながらももう離れようとは思えないようになってるといいと思いますね

そうしてふたりはまっさらな新しい運命を歩み始めるわけですが変わったことがひとつあってつまらないことで褒めなくてもいいよと言っていたタキオンが逆に褒めてあげないと「…どうしたんだい？新記録だよ。何か言うことがあるんじゃないのかな？」と拗ねるようになるんですよね
そんなタキオンに始めは少し戸惑いながらもすぐに嬉しそうに微笑んで「うん！すごいよ、また記録更新だね」って満面の笑顔で褒めるモルモットくんと満更でもなさそうに鼻を鳴らすタキオンは非常に尊いものであると思います

一方でタキオンはというとあの性格ですからモルモットくんを含めた他人の扱いの雑さは人後に落ちないわけですし特に自分からモルモットになることを志願したモルモットくんに対してなんかは被検体としての働きぶりを褒めるという聞く人が聞けば煽りにすら思える言葉以外に労いや称賛の言葉をかけたりしたことがないわけです
でもタキオンは人の迷惑を考えないだけでもともとはかなり素直な性格だしモルモットくんの狂気と愛にあてられて運命を乗り越えられたってことがわかってからは彼女なりにモルモットくんを労ってみようと思って実験で疲れ果ててるところにドリンクを差し入れしたら「何の薬？」って言われて拗ねまくるみたいなことがあるわけです

だからこそそんなタキオンが誕生日に「きみが生まれてくれてよかったよ」って心から言ってくれたりクリスマスではふたりでケーキを食べるのが当たり前みたいな物言いをしたりするとモルモットくんはすごく嬉しくなるんですよね
そんなモルモットくんを見てタキオンが「きみは私が褒めれば何でもしそうだねぇ」ってくすくす笑ったらモルモットくんはからかわれたとも知らずに「うん。だって、約束したじゃん。タキオンのためならなんでもするって」って優しく笑うんですよね
そんなモルモットくんの笑顔を見ると胸の奥がかきまわされるような感触が走るようになっちゃったタキオンが「…ふん」って照れ隠しをするところをずっと見ていたいんですよね

私の発表は以上です
では蓄光に戻ります

口が裂けても言葉にはしないくせに撫でてほしそうに耳を畳んで待ってるタキオンからしか得られない栄養素がある

>では蓄光に戻ります
ここまで読んだ

撫でられてる他のウマ娘を見てちょっとだけ羨ましくなって撫でられ待ちするタキオン！？

うるせぇ！

>撫でられてる他のウマ娘を見てちょっとだけ羨ましくなって撫でられ待ちするタキオン！？
髪を手入れしてもらう名目で撫でてもらおうとするしそのときは専用のトリートメントとか作って髪質気にするいじらしさがあるといい

>口が裂けても言葉にはしないくせに撫でてほしそうに耳を畳んで待ってるタキオン
タオルをかけてあげるモルモットくん

>>口が裂けても言葉にはしないくせに撫でてほしそうに耳を畳んで待ってるタキオン
>タオルをかけてあげるモルモットくん
翌日頬を膨らませたタキオンにいつもの倍の実験と美味しい食事を要求されるモルモットくん

>「うん。だって、約束したじゃん。タキオンのためならなんでもするって」
この言葉を何度も思い返しながら1人でニヤニヤしてるタキオンください

>>「うん。だって、約束したじゃん。タキオンのためならなんでもするって」
>この言葉を何度も思い返しながら1人でニヤニヤしてるタキオンください
自分の部屋で尻尾抱きしめながらばたばたしてデジたんを5回くらい死亡させるタキオン

気まぐれで居眠りしてるモルモットくんの頭を撫でてみるタキオン

一回撫でてもらったら毎回のように撫でるの求めてきそう