【chatGPTくんにプラグイン作ってもらいたい時のまとめ】 ※このtxtの著者「」は2024年2~5月に無料版でお試ししてただけなので鵜呑みにせず自分でも調べてみてね!  ◇要約   ・一度に全部やらせようとすると失敗します。    部品をひとつずつ注文して最後にプラグインとしてまとめてもらいましょう。   ・GPTくんはオブジェクトの認識がイマイチです。    「どのファイルの」、「どのオブジェクト」なのかを指定すると精度がグンと上がります。    (逆に言うとオブジェクトを指定しないと勝手にでっち上げてきます)   ・人間が製作しても同様ですが、GPTくん普通に間違えます。    うまくいかなかったら、3回くらい注文してあげてください。    「違うやり方で~」とか、「○○の部分を変えて~」とか頼んでみるといいでしょう。    (プログラミングのお作法は間違えないので、エディターで間違い探しをするのはかなり大変です) ※オブジェクトって何??  1980年代以後、C言語あたりから広く使われているシステム、用語です。  例えば、アクター(プレーヤーキャラクター)のステータスは、  rmmz_objects.js というファイルに設定されています。  さらに、HPやMP、攻撃力などは、そのファイルの中の  「PARAM」  というデータにまとめられています。  その、HPとかMPとか複数の数値をひとまとまりにして扱うデータ群を「オブジェクト」と言います。  命中率や回避率、属性耐性などの数値は別のオブジェクトにまとまっているのですが、  GPTくんは、HPなどをまとめているオブジェクトと、属性をまとめているオブジェクトをあまり区別できていないのです。  なので、雑に「アクターに新しいステータス値増やして!器用さみたいなの!」  という風に、既存の設計に何か継ぎ足そうとすると、  どのオブジェクトなのか理解されず、失敗しやすいのです。 【chatGPTくんにプラグインを作らせたい!失敗を減らしたい工夫編】  1.やりたいことをいっぺんに全部!…ではなく、部品をひとつひとつ注文しよう。  ⇒GPTくんはある程度失敗します。   そして、それは注文の規模が大きければ大きいほど、どこが事故ってるのか分からなくなります。   そういった諸事情があって、少しずつ頼む方が精度が上がる…気がします…  ex)ツクールの乱数生成がイマイチ信用できないから高度な乱数生成装置を作って!   …という注文を、GPTくんにお願いする、と仮定してみましょう。   多分、例文のままだとロクな事にならないです。   なので…   ①JavascriptでXorshiftを使った乱数を生成する仕組みを作ってほしい    (Xorshiftという言葉は適当にググって当てただけなので気にしないでください)   ②生成した乱数をRPGツクールMZの変数に代入する仕組みを作ってほしい    (乱数を作る仕組みとそれを何かに当てはめる仕組みは別です。)   ③以上の内容をプラグインにしてほしい   ④生成した乱数をRPGツクールMZの変数に代入する仕組みをプラグインコマンドにしてほしい  …ざっと分解して、GPTくんに投げるとしたらこうなるでしょうか。   部品ごとにひとつずつお願いする、という意味が分かってもらえたら幸いです。   Point!!    その一。思いつく限り、自分で調べられる範囲で細かく指定すること。    筆者もよくわからないままXorshiftとか書きましたが、    どういう仕様でどういう物を、というのは可能な限り指定した方が成功率上がります。    その二。段階を踏む。    乱数を作る⇒変数に入れる仕組みを作る⇒プラグインという形に整える    これでもまだ大雑把ですが、体感、マシな成功率になった、と思います。  【その他、chatGPTに触れていて分かったこと】   1.ツクールがどういう仕組みなのか分かっていないと事故りやすい。    ⇒上の方で、アクターのHPは、     「 rmmz_objects.js 」というファイルの中の、     「 PARAM 」というオブジェクトに入っている…と書きました。     こうしたツクールの仕様は把握した方が良いです。     この際、プログラミングなんてわからなくてもいいので、     どこに何があるか?自分のやりたいことはどこで処理しているのか?     できれば、知っておきたいところです。    Point!!    ツクールの仕様のひとつ「 シーン 」というもの    ⇒マップを移動するシーン、メニューを開いた直後のシーン、ショップでアイテムを買うシーン…     画面に表示して、操作できる状態になっているもの、     そのひとつひとつを「 シーン 」という呼び方で扱われています。     アイテム合成プラグイン、なんてものはいくつもありますが、     こういった、ツクールに元々無い「 シーン 」が必要な場合、     素材を選ぶシーン、成功・失敗を画面に表示するシーン、といったものを新しく作る必要があります。     プラグイン製作としてはちょっと高度ですが、こうした仕組みも知っておくとよいでしょう。   2.プログラミングは分からなくてもいいけど、知識はあればあるだけ良い    ⇒当然ですができないよりはできた方が良いです。     ですが、上でも書いたように、「 オブジェクト 」という概念を知っているだけでも全然違います。     こういうプラグインが欲しい!=ツクールのこの仕様を変えたい!     ということでもあるので、何をどう変えたいのか?     それが正確にGPTくんに伝えられるようになればプラグイン製作が捗るはずです。