――綺麗な子だな。  少女の姿を目にして、俺は内心そう思った。  外見から判断するに年頃は10代後半から20代前半程ほどだろうか。俺と同年代だろうと感じた。  透き通るほどの透明感のある白い肌に、鮮やかに輝く宝石を思わせる翡翠色の瞳。そして肩にかかるほどの長さな澄み切った青空を思わせる水色の髪の少女は、綺麗に整った顔立ちや身に纏う白いドレスと合わせてどこか精巧な人形のようにも感じられた。