雷帝に温泉を掘れと無茶な命令をされた同級生の赤髪の子は、一人で埃と泥まみれになって毎日どこかで穴を掘ってる。
同じ万魔殿所属で同級生の銀髪の子は、雷帝の外食に付き合わされ…味やサービスに著しい不満を抱けば店を破壊しろシェフを粛清しろと命令され泣きながら実行している。
そして彼女は…「お前は見込みがある」と雷帝に見いだされた小さなあの彼女は、毎日毎日血反吐を吐くような戦闘訓練を課せられている。
私はああはなりたくない…とにかく目立たないようにするのだ…顔を伏せて、背を丸めて

あの日も万魔殿の廊下をうつむきながら歩いていた。夕暮れの中向こう側から足音が聞こえる。小さい足音、でも引け目など全く感じない堂々とした歩みの音。今日の訓練が終わったのか僅かに土埃と硝煙の臭いをさせて、次期ゲヘナ最強と噂される彼女は私の前でピタリと止まった。
「この間は助かったわ、羽沼マコトさん」「うひっ？へへっ…へ…なんのことですか？」「この間のトリニティ生と私がもめた一件、あれを穏便に済ませれたのは貴方がこちらに有利な情報をかき集めてくれたおかげでしょ？」
ああそういえばそんな事もあったなと思い出す。でもそれよりも私は彼女に名前を呼ばれた事が嬉しかった。だって、密かに憧れていた相手だったから。

「へへっ…へへへ…名前…」「？」「私の名前憶えててくれてたんですね…」「ええ、貴方は目立つから」
もしかして友達になれるかも…と心が躍る。でもそんな私の淡い期待は次の彼女の言葉で吹き飛ぶことになった。
「あ、あのっ空ざ」「だって貴方、ゲヘナで一人だけ下を向いて前を見てないもの」
（…は？）一瞬の思考停止、そのあと徐々に恥辱と怒りと疑問が湧いて出てくる。（ゲヘナで私だけ？嘘つけ…雷帝の前じゃみんな下を向いて生きてるに決まってるだろ！？なんだそれ…馬鹿にして…馬鹿にして…っ馬鹿にしてっ…！）
色んな感情がない混ぜになってその場でしゃがみ込んだ私に向けて更に彼女は言う。
「…どうしたの？保健室行く？」「ちがっ…うう、うー！あんたっには…関係ない！」「いつも背中丸めてるから内臓に負担かかって苦しくなるのよ。背筋、伸ばしてみたら？」「ううううるさいっ…うるさいっ！私の勝手だっ！」

体調が悪いんじゃないんだよこの馬鹿っ！誰のせいでこうなってると思って…
「そう…勿体ないわね、貴方ちゃんとすればきっとカッコいいのに」「───ッ」
なんだこいつなんだこいつ！？なんでそんなことを言う！？腹がたつ！なにがって直前まで腹が立ってたのに今の言葉でまた喜んでる自分に腹がたつっ！

うずくまってうーうー呻く…気が付けば彼女はいなくなっていた。憤懣やるかたない気持ちでその場で立ち尽くす私。
すると今度は別の足音が近づいて来た。わざとかと思うほど大きな足音。聞き間違えることがない、彼女だ…このゲヘナの支配者。
そしてやっぱり私の前にピタリと立ち止まりなにやら喋り出した…まずいまずいだめださっきの動揺がまだ続いてる全然頭に入ってこない…生返事しか返せない…あの女のせいだ…ちくしょう
やがてハァー…っと深呼吸のような大きな溜息をついて雷帝が立ち去ろうとする。
悔しい…みっともない…泣きたい…これでいいのか？いいわけない

「あのっ！議長！」気が付けば私は大声で雷帝を呼び止めていた。彼女が振り返る。
あああああなんで呼び止めた！？呼び止めたはいいが私は何を言いたいんだ！？あああ…私は…私は…
『貴方、ゲヘナで一人だけ下を向いて前を見てないもの』『背筋、伸ばしてみたら？』なぜか小さなあの女の言葉が浮かぶ
「私！ゲヘナでやりたいことが見つかりました！」
その時私は、初めて背筋をピンと伸ばして胸をはり、雷帝の顔を見て裏返った声でそう言った。
一瞬の空白、永遠にも感じる一瞬…雷帝は、彼女は口角を上げ────
「キキキッ！キャハハハ！大変けっこう！」
それは私が初めて見た、私に向けた、雷帝の笑顔だった

私はゲヘナが好きだぞ！
今の私は胸を張って言える！このマコト様が変えてやったのだ！
赤髪のあいつは温泉開発部なんてものを作りだし、なぜか2年生を部長にたてて毎日仲間と笑っている！
銀髪のあいつは万魔殿を辞めて美食研究会を設立した。やってることは昔と変わらん上に万魔殿時代のコートを脱がないものだからたまにクレームがウチにくる。いい迷惑だ！
キキキキ！キャハハハ！どいつもこいつも馬鹿ばかり！前ばかり見ている馬鹿ばかりだ！
そしてあの一番の馬鹿は、あーまぁいい…語るのも不愉快だ、キキキ
時折り考える…今思えば雷帝の数々の無茶ぶりは私たちが本当にやりたい事ができるよう背中を押していたのではないか…？いやいやいやいやまさかな！考えすぎだ！あってたまるかそんなこと！
さぁ今日もゲヘナ学園の一日が始まる。
前を向いてる馬鹿ばかりの私たちの一日が。

…っていうことがあってぇ…

長いわーっ！
続けたまえ

雷帝がいい奴じゃない…？

爛れたゲヘナ性活の話かと思ったら普通にいい話だった

この後自分みたいに下向いてんのかと思ったら舌を出してサボってる後輩だの
仕事は出来るのにとんでもないアホだの変な奴らが集まってきて
ゲヘナの頂点まで駆け上がるんだよね…

ブルアカゼロ来たな…

ハルナが元万魔殿ってのは背負ってるコートがそれっぽいってだけで完全に妄想です
一応

いいじゃんいいじゃん...

今のマコトが雷帝のエミュなのは新解釈だな…

>ハルナが元万魔殿ってのは背負ってるコートがそれっぽいってだけで完全に妄想です
>一応
いや俺はそれが真実でいいと思う

>体調が悪いんじゃないんだよこの馬鹿っ！誰のせいでこうなってると思って…
>「そう…勿体ないわね、貴方ちゃんとすればきっとカッコいいのに」「───ッ」
>なんだこいつなんだこいつ！？なんでそんなことを言う！？腹がたつ！なにがって直前まで腹が立ってたのに今の言葉でまた喜んでる自分に腹がたつっ！
ヒナマコの時代がくるーっ！

👓なるほど…

>ヒナマコの時代がくるーっ！
もう
来て
る

卑屈でビクビクしていた1年生マコトはありまぁす！！

ヒナマコきてるね…

つまり今のマコトを作ったのは雷帝パパとヒナママ…ということだね？

ゲヘナには金鉱埋まりすぎじゃない？

blue archive Gehenna/zeroはやくしろ

マコトは元はショートだったんだけどぉ…
いつ頃からか雷帝みたいなロングにしててぇ…

ゲヘナ過去編猛烈に見たくなってきた

キキキキ…知識解放戦線は怪文書による風説の流布をやめろ…

これマコトが雷帝に憧れてない…？
雷帝スマイルで転んでない…？

3年組の過去見たい…

ルーパチして怪文書貼ってる頭おかしい奴になっててダメだった

ゲヘナ3年の過去を盛るなら今のうち！

管理おつかれ

コピペスレじゃん

削除権消えたから爆破しようとしてら

わざわざコピペレスしてる最中にルーパチしてるのか…

https://tsumanne.net/si/data/2024/07/29/9477561/

爆破失敗してるのだっさ…

>ルーパチして怪文書貼ってる頭おかしい奴になっててダメだった
コピペ元のスレ荒らそえとして3アウトされてからずっと発狂してるキチガイだよこいつ

>荒らそえとして

誤字に反応しててだめだった
スレ虫さん…

人のネタでスレ立てを！？

いくら怪文書スレをコピペしても恨み晴らすどころか毎度やってるお前がバカにされるだけだろ
マゾなんか？

さっきマケドニアで即削除されたのよほど悔しかったのか…
荒らしの中でも相当の雑魚

明日も同じ時間に待ってるぜ！